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「GS in まぶらほ 第6話 (GS+まぶらほ)」

D系 (2006-08-21 23:39/2006-08-22 01:24)
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GS in まぶらほ


第6話  なっちゃった・・・・・・B組の頂点?


葵学園2年B組。
学園側が故意にエリートクラスを編成しようとして成績優秀な生徒が集められたクラスである。
しかし、このクラスに集められた学生達は何故か性格が捻じ曲がったもの達ばかり。
しかも学園の教育方針の一つである『競争制』を過大解釈し、
『相手を蹴落とすためならどんな手段を使ってもかまわない』という傍迷惑な自論に進化させている。
つまり、B組は葵学園のガン的存在なのであった。


「はぁ〜・・・・・・」


朝、そんな悪の巣窟であるB組教室内で1人の少年がため息を洩らしながら凹んでいた。
もちろん正体は我らが主人公である横島君。
B組唯一の一般人的な常識人だった存在である。


「よう、式森」

「・・・・・・・ん、仲丸か」


話しかけてきた男子学生の記憶を引っ張り出して対応する横島。
この学生の名は仲丸 由紀彦。
学力、運動能力共に申し分なく、魔法の実力も学園トップクラス。
同時に2年B組のロクデナシ男子筆頭であり、最強最悪のトラブルメーカーでもある。


「なんだなんだ、朝っぱらから暗いヤツだな。
 今更ながらに自分の落ちこぼれ具合を嘆いているのか?」

「・・・・・・・・・・ふぅ」


とても親友に言うべきではない言葉を平然と言ってのける仲丸。
しかし横島は特に気分を害した様子もなく、と言うか相手にしていない。
ぶっちゃけ彼の心情からすれば、仲丸如きに構っていられる余裕はないのである。


「・・・・・・・・・・?」


普段とは違う対応に少し疑問を抱く仲丸。
だが、別に和樹という存在を特に気にかけているわけでもないので疑問もすぐに消滅。
興味を失ったかのようにさっさと横島の元から去っていく。


「・・・・・・・・・・・ふぅ」


そして仲丸が去った事も気がついていない横島。
彼の脳内は、ある事柄によってその大半を埋め尽くされているのである。


(・・・・・・本当に大丈夫かな、あの3人)


心の中でそっと呟いた。
あの3人とは横島を主人として慕うようになった和美、沙弓、来花である。


(内緒にしてくれるとは言ってくれたけど・・・・・・)


昨日、第2ラウンドが終了した後に横島は3人に説明を開始。
と言っても横島が異世界の人間である事は告げず、人並み外れた力を有している事のみを伝えた。
その上で、色々問題になるからと彼女達に内緒にしておいてくれるように頼み込んだのだ。
もっとも既に身も心も横島の奴隷になっていた3人はあっさりと承諾。
さらには、


『『『ご主人様の不利益になるような事など、
  ご主人様に誓っていたしませんッ!!!』』』


と意味はよくわからないが頼もしい台詞まで残してくれていたのである。
それでも横島には一抹の不安があったのだ。


(薬の効果、もう切れてるからな)


それは彼女達の豹変の原因となった紅尉の薬。
彼女達3人の説得を終えた後、横島は保健室に戻ってきた紅尉から薬の効果について聞かされた。
その上で、当初の目的は達する事ができているから大丈夫だと言うお墨付きを貰っていたのだ。
もちろんその効果時間も教えられ、現時点ではもう効果は発揮されていない事を知っている。
そうでなければ、今朝登校した段階でとんでもない事になっていただろう。


(紅尉先生を疑う訳じゃないけど・・・・・・)


しかし、いくら大丈夫と言われても安心する事など出来るはずがない。
何しろこれは人の心の問題なのである。
万が一紅尉の言う事が外れ、
彼女達が現在でも横島に対する好意を抱いていなければそこでアウトである。
ただでさえ世に出れば裁かれること間違いなしな行為をやってしまっているのだ。


(沙弓ちゃんはそうでもなさそうだけど、和美ちゃんと来花ちゃんは危険だ)


しかもその相手はこのB組の学生。
ひょっとしたら、いや確実に警察に捕まるよりも酷い目に合わされるだろう。
特に和美などは仲丸以上とも言われている猛者なのだ。
脳内の記憶から彼女達の性格を思い描き、その恐ろしさに改めて恐怖する。


(・・・・・・・・・・とは言え、俺1人で考えてても仕方がないな)


だが、いくら不安だろうともここで考えているだけでは何も変わらない。
結局は彼女達3人の状態にかかっているのだから。


(まぁ、覚悟を決めて3人の対応を待つか・・・・・・)

「「「ご主人様、おはようございます!!!」」」

「ッ!!!」


と、ちょうど思考が中断した所で横島に声がかけられた。
相手は言うまでもなく和美、沙弓、来花の3人である。
どうやら3人揃って登校してきたようである。
挨拶の瞬間思わず身構えてしまった横島だが、
その声色、そして表情などからも敵意や殺気などは一切感じられなかった。


「ふぅ〜・・・・・・・・・・ああ、おはよう」


この時、横島の心から全ての不安が消滅した。
彼女達の表情も声色も何もかもが昨日のまま。
薬の効果が発端とは言え、依然として自分を慕ってくれていた。
気恥ずかしいが今もまたご主人様と言って・・・・・・・・・・


「・・・・・・・・・・ん?」


そこで横島はある事に気がついてしまった。
彼女達の態度は全て昨日と同じ。
そう、自分に対する呼称までもが・・・


「ちょ、ちょっと3人とも!?
 さすがに教室でそれはまずいッ!!!
 苗字か、せめて名前にしてくれッ!!!」


事態の重大さに気がついた横島は勢いよく立ち上がって3人に抗議。
しかし3人は真顔で、


「ですが、ご主人様 ご主人様ですし・・・」

「それに牝犬である私達がご主人様のお名前をお呼びするなど・・・」

「あまりにも恐れ多くて、肉奴隷である私達にはとても出来ません・・・」


と、更なる爆弾発言を繰り出して来た。
この反撃にはさすがの横島も絶句するしかない。
そのまま現実逃避するように硬直してしまう。


「・・・・・・・・・・式森」


  ビクッ!!!


だが、今の状況で横島に硬直すると言う選択肢はなかった。
何しろここは授業開始前の葵学園の2年B組の教室。
すなわち彼ら以外にも多くの人間が存在しているのだから。


「・・・・・・な、何かな、仲丸君」

「・・・・・・・・・・」


自らの硬直を解いてくれた恩人(この場合は厄介者)に返事をする横島。
しかし、声の主である仲丸はそれ以上の会話を続けなかった。
どういう原理か顔が影で塗りつぶされており、それでいて目だけは赤々と危険な光を宿している。
気づけば、仲丸以外の男子全員がその状態だった。
なお、この時点でクラスの女子達は被害を被らないように全員が隅に移動。
数名が共同で張った結界の中に陣取り、この騒ぎを傍観者として楽しむつもりのようだ。


「・・・・・・ええっとね、別にその〜、君達が思っているような事はだねぇ〜・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・まぁ、大人の事情と言うか、止むを得ない事態と言うか、そのぉ〜・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」


状況の最悪さ加減を肌で感じた横島は、無駄だと知りつつたどたどしい弁解を始める。
もちろんこれが仲丸達の耳に届いていないのは百も承知。
それでも万に一つ、奇跡が起こるかもしれないという希望的観測に賭けてのことだった。


「・・・・・・・・・・B組協定、忘れたわけではあるまいな」

「・・・・・・・・・・へっ?」


黙っていた状態からいきなり発せられた単語に思わずアホの子のような反応をする横島。
だが、すぐに頭にその単語の意味が浮かび上がってきた。
B組協定。
それはB組内部で決定されている非常識ルールの総称である。


「式森、貴様をB組協定違反者として即刻処分する。なお、今回は特例により裁判は無しだ」


不気味な雰囲気のまま言い放つ仲丸。
それを合図にしてか、横島の周囲を取り囲むようにして男子達が配置につき、
皆思い思いの攻撃魔法の構えを取った。
さすがに『処罰』ではなく『処分』と言い切るだけはあり、確実に『殺る』気だ。


「いや、いきなり処分は酷いと・・・「問答無用だ、式森」・・・さいですか」


横島の言葉を一刀に斬り捨てる仲丸。
怒りやら嫉妬やら負の感情が頂点に達している男子学生達に横島の言葉が届くはずもない。
だが、彼らの攻撃魔法が横島に向けて放たれようとしたその時、


ドガッ! バスッ! ゴキッ!

ドカァァァァァァン!!!

ゴォォォォォォォォ!!!


突如として教室の3方から響いてくる謎の轟音。
それぞれの特徴から打撃音、爆発音、発火音と推察できる。
そしてその音が鳴っていくたびに激しい閃光やら爆発やら血飛沫やら色々な事が起こり、
横島を取り囲んでいた男子学生達が次々に地に伏していった。


「な、何だッ!?」


十秒ほど経過したところで、気がつけば立っているのは仲丸1人と言う状況に。
この突発的な事態により攻撃を中断し、状況把握に移行する。
だが、わざわざ状況把握するまでもなくその原因は明らかだった。


「「「・・・・・・・・・・」」」


全ての男子学生が倒れている中、それぞれの場所に立っている3人の美少女。
言うまでもなく彼女達である。


「仲丸・・・・・・アンタ、自分が何をしたかわかっているでしょうね?」

「私達の愛するご主人様を傷つけようとするなんて・・・・・・許せない」

「あの世で自分のした事を後悔するのね・・・・・・簡単には逝かせないけど」


感情の篭らぬ絶対零度の視線を仲丸に集中させる3人。
よほど横島に危害を加えようとしたのが許せなかったのだろう。
今の彼女らの周囲には殺気が具現化したかのようなオーラが漂っている。


「あ、あわわわわ・・・・・・」


そのあまりの迫力に普段の自信に満ちた態度は遠くに消え去り、ただ恐怖に身体を震わせる仲丸。
そんな彼にゆっくりと歩み寄っていく麗しの修羅達。
見る者を竦み上がらせる邪悪な冷笑を湛え、彼の周囲を取り囲む。
そして各々がもっとも得意とする戦闘スタイルの構えを取った。


「さて、覚悟はいいかしらね」


中国黒竜江省で学んだとされる魔法を使い、炎を凝縮した火炎弾を作り出す和美。


「まぁ、覚悟があろうとなかろうと関係ないわ」


徒手武術の型を取り、その拳に超高圧の電気を纏わせる沙弓。


「ご主人様に手を出した時点で運命は決まっていたんだからね」


自慢のカメラをキャノンモード(戦闘形態)にチェンジさせ、銃口をピタリと合わせる来花。


ま、待て!! お前達の行動はB組協定いはん・・・・」


そして往生際の悪い仲丸が言い逃れをしようとしたその瞬間、


「「「問答無用ッ!!!」」」


彼が横島にぶつけたのと全く同じ言葉を合図に、3人による恐怖の宴が始まった。


この後、三途の川の川岸まで逝きかけた仲丸を見かねた横島が彼女達を制止。
あまりの惨劇に内心ビビリながら、
『俺なんかのために君達が手を汚しちゃいけない』
と説得した。
なお、説得は無事成功したもののこの時の横島の言葉に感極まってしまったらしく、
3人の美少女達はそのまま感情に任せて横島へとダイブ。
前回と同じような不意打ちを喰らった横島の理性が跡形もなく消し飛んでしまい、
昨日の保健室程ではないにしろ、それと同種の行為が行われたりそうでなかったり・・・・・・
ただ、HR及び一時間目の授業の担当である某ゲーマー教師が無断欠勤だったため、
キッチリと最後までヤり終えたとか。
またこの時、意識を無くしていた男子学生とは違って女子学生達はこれらの行為をバッチリと目撃。
キャーキャー騒いだりあからさまに恥ずかしがったりと反応は様々であったが、
全員が真剣な表情でそれらを凝視。
しっかりと脳内へと焼き付けていた。
(メモまで取っていた者もいると言うが、真偽の程は不明である)


また余談ではあるが、この騒動を境にして2年B組の学生達の【式森 和樹】に対する認識が一変。
男女間での意味は違えど、横島はB組内でもっとも注目される事となった。
そしてこの事実を知った3人の奴隷達は危機感をあらわに。
特に横島に熱っぽい視線を向ける多くの女子達に対し、
最大限の注意を払う事(必要があれば実力行使)を誓い合っていた。


またさらに余談ではあるが、
これらの騒ぎ全てを何故かモニターでチェックしていた葵学園保健室の主は、


「ふむ、彼女達3人の魔力がこれまでに比べてかなり上昇しているな。
 式森・・・・・・いや、横島君との行為が何らかの影響を及ぼしていると言う事か」


等と、至って真剣な表情で誰も気がつかなかった事の重大性についての考察を行っていた。
ただし、そこで止めて置けばいいものの、


「しかし、ますます彼に興味が湧いてきたな。
 薬や実験器具を追加注文しておくとしよう。
 横島君、君は実に私の探究心をくすぐるのが上手いねぇ・・・・・・ふっふっふっ」


等と、完全にマッドな思考を全開にしていたとか。


続く


あとがき


B組との初遭遇終了です。
ただ、初遭遇と言う割りには3人娘が目立ちすぎ。
横島君は特に何もしてないような・・・・・・って、ナニはしたか(笑)
まぁ、一応女生徒達の注目を集めたと言う事でよしとしましょう。
男子の方は3人が問答無用で片付けちゃうだろうし。

次回は横島&和美達の突然の豹変に疑問を持った仲丸達男子の暗躍。
そこで彼らは原作でのメインヒロインの1人と接触する事となった。
葵学園を裏から仕切る彼女の目に、介入者横島はどのように映るのだろうか・・・・・・


では、レス返しです。


・kamui08様
 「いえいえ、お代官様には適いません」(越後屋風)
 今回も描写はありませんが、横島君プチ暴走です。
 その結果として、クラスの女子達の心に絶大なインパクトを与えました。
 まったく、これ以上「鬼畜度」を上げてどうするんでしょうか・・・・・・

・UmA様
 今回、横島君と言うよりは彼女達3人が目立ちまくりでした。
 彼のした事と言えば最後のナニをクラスの女子達に見せ付けたくらい・・・
 薬の効果は切れていますが、もはや必要なし?

・カーマイン様
 今回のB組(男子)の反応は嫉妬に駆られての暴走だけでした。
 その分次回はこの変化に疑問を持って色々動きます。
 さて、彼らの行動の結果は何をもたらす事になるのか。

・D,様
 薬が切れても虜のまま、と言うある意味お約束どおりの結果になりました。
 でも、これだと他の世界に子供がいても不思議じゃない気が・・・・・・

・平成ウルトラマン隊員軍団(仮)様
 横島がいなくなった後の和樹・・・・・・・・・・う〜む。
 まぁ、このままなら間違いなく逆輪姦でしょうね(笑)

・覇邪丸様
 すぐさま滅殺されました・・・・・・・・・・彼の奴隷達によって。
 次回は彼らの暗躍が始まります。
 まぁ、結果は眼に見えていると思いますが、ね。

・HAPPYEND至上主義者様
 理性が吹き飛ばないまま快楽に飲まれれば『受け』
 理性が吹き飛んでそのまま暴走すれば『責め』となりますからね。
 避妊に関しては・・・・・・横島君が考えていれば良いのですが・・・・・・・・・・(汗
 そして、今回は裁判が起こるまでもなく刑の執行、そして即座に逆襲です。
 とりあえず彼女達がいる限り、男子からの被害を受ける事はないでしょう。
 女子からの・・・は、どうなるかわかりませんが。

 ヒロイン増加はもちろんありです。
 ただし、原作時とは少しキャラ同士の関係、そこに至る経緯が異なる場合があります。
 次回は早速1人出るみたいですしね。

・kou様
 理性が吹き飛べば彼女達を手玉に取っちゃいますからね。
 そこら辺(どこら辺?)のバランスが重要かと。
 また、仰るとおり横島君は危険人物に対する耐性が非常に高いです。
 よってB組連中に圧倒される事はないでしょう。
 さっそくある意味でクラスの頂点に立ったようですし。

・ソティ=ラス様
 う〜む、現時点では80%が煩悩&エロ
 20%が男の敵ってとこでしょうか?
 ・・・・・・・・・・あれ?和樹の要素がないw


皆様のレスは小説を書く上で大変参考になります。
これからもご意見を活かしていけるように頑張ります。

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