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▽レス始

「WILD JOKER 巻10(GS+Fate)」

樹海 (2006-08-06 03:59/2006-08-06 04:02)
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「あ〜…悪いけど、今回これで引いてくんね?」
 そう言いつつも、はっきり言って選択の余地ないだろうなあ……サーヴァントに剣を喉元に突きつけられてる状態で抵抗する程馬鹿じゃないだろうし……。

『WILD JOKER 巻10』

 「って!ちょっと何言ってるのよ!」
 逸早く我に返って叫んだのは凛ちゃんだ。
 「……そうよ、殺せばいいじゃない」
 それで我に返ったイリヤちゃんがふてくされた様子でそう言った。ああ、可愛いなあ。ひのめと同い年くらいでほっぺたなんかぷくぷくしてる。
 「……同感です。完全に納得している訳ではありませんが止めは刺すべきです」
 バーサーカーを倒した訳ではないから完全に納得いってはいないが、聖杯戦争のシステム上これもありかと自分を納得させたらしいセイバーもそう冷たく言ってくる。
 そう、聖杯戦争は相手を倒す事が勝利へと繋がる…その倒す対象はサーヴァントに限らない。本来はサーヴァントを倒す事で聖杯に力を貯める事が重要らしいが、マスターを倒してもサーヴァントはそれ以上現界し続ける事が出来ず(新しいマスターを消滅前に見つけられれば話は別らしいが)、遠からず消える。
 すなわち、この聖杯戦争においてマスターとサーヴァントは運命共同体とも言える。
 今回のこの状況は言ってみれば、敵主力(バーサーカー)をこちらの軍の主部隊(セイバー)が誘い出し、敵の大将(イリヤ)の護衛ががらあきになった所を別働隊(横島)が奇襲をかけた、という形になる。セイバーの姿や剣という武装からして彼女が来た時代はまだ戦争の時代(実の所ヨーロッパで平和な時代ってのは短いのだ)から来たと考えていいだろう。当然英雄となるくらいだから、軍の指揮なんてのも経験があると考えるべきだろう。
 まあ、それはおいといて。
 いずれにせよ俺としてはイリヤちゃんは殺したくない。まあ、どのみち……。
 「殺すなんて!何を言うんだ!」
 ほら、衛宮が反論した。


 案の定というか衛宮君が反対した。
 まあ、彼ならそう来るとは思っていたが……でも、おかしな状況ね。イリヤも含めて女性陣が殺す事に賛成して、男性陣が反対だなんて……。
 「衛宮君、悪いけどそうも言ってられないのよ」
 だが、私は断固として主張する。
 「彼女は私達を殺そうとしたのよ?なのにこのまま帰せっていうの?あのままだったらきっとセイバーも皆、皆殺しよ?」
 衛宮君は黙っている。
 「魔術の基本は等価交換……今回のは少し違うけれど、殺そうとした以上殺される覚悟を持たなければならないわ…貴方がどういう心情を持っているにせよね」
 そう、彼女は私達を殺そうとした。
 そして、バーサーカーの戦闘力があれば、それは十分に可能な筈だったのだ。セイバーがどれ程の英霊なのかは知らない。セイバー、剣の英霊が最優秀のサーヴァントと称されているのは知っているけれど、それとてどんな英霊が呼ばれるかでその強さは異なるし、相性というものもある。おまけに日本での知名度とかも影響されるから、世界の大半で有名で当然物凄く強い英霊が全然知られてない土地で戦闘となった為に地元限定のマイナーな英霊に負けるって事だってありうる訳だ。
 ただ、一つ分かったのは今いるセイバーは決して弱くはないって事。
 バーサーカーの元は英霊ヘラクレス。ギリシア神話最大級の英霊で尚且つ日本でもよく知られたその名前、その相手と押されていたとはいえ真っ向から剣を交わしたその実力。へっぽこマスターである衛宮君をマスターに持ったその状態であれとは桁違いの戦闘力と言える。間違いない、セイバーもまた日本でも高名な何らかの英霊だ。……女性という事を考えるとジャンヌ・ダルクとかその辺だろうか?いや、農民の娘出身のジャンヌ・ダルクに対してセイバーは立ち居振る舞いの端々に気品とでも言うのか、そうしたものが感じられた。さて、セイバーの正体である英霊は一体何だろう…? 


 「それじゃ凛さんの反応もないし、二対一で可決って事で」
 「ああ、俺は構わない」
 「………シロウ……卑怯です」
 ふと気付くと、私が考えに没頭してる間に彼らがそんな事を言っていた。ってちょっと待ちなさいよ!
 があーーーと吼えて、それじゃイリヤちゃん帰っていいよ、なんぞと抜かしかけてる横島を止めると、三者三様の反応を示す。あちゃーという顔、しまったという顔、ほっとした顔。
 「助かりました、凛。このままではシロウは令呪を使いそうだったので」
 さすがにほっとした様子で言うセイバー。……敵を助ける為に大切極まりない令呪を使う?そんな馬鹿な事をする奴なんて……衛宮君ならするわね、絶対……。って何でイリヤ横島に頭撫でられて気持ち良さそうにしてるのよ…横島がこっちに意識を向けて撫でるのを止めたせいでぶうーーっと頬を膨らませてこっちを睨んでるし。
 なんだか可愛いと思ってしまったのは秘密。

 「とにかく!魔術師の基本は等価交換よ。命を狙ってきた以上命を奪われるのは覚悟しないといけないわ」
 と妙に罪悪感を感じつつも主張してみる。うう……衛宮君、イリヤ二人して睨むのはなしよ……とか考えてると。
 「あ、なら借りがあるから、今回は見逃して、お互い怨みっこなしって事で等価交換っすね」
 と、あっさり言ってくれやがりましたよ、このサーヴァントは。
 「は?何よそれ!?」
 「奇襲を仕掛けなかったじゃないすか」
 思わず声を荒げた私に横島はさらりと笑顔で言ってきた。あ、イリヤもきょとんとした顔をしている。
 「俺達の話が終わるまで待っててくれたし、攻撃してくる前に声かけてくれたじゃないか」
 「え、それはあの、その」
 わ〜…可愛い。ほんのり顔染めて手を前で組んで照れてる。
 「で、どうっすか?声かけられるまで気付いてませんでしたし、奇襲あそこで仕掛けられてたら多分最初の一撃は喰らってたと思うんすよね?バーサーカーの一撃喰らってたら間違いなく瀕死になってたっすよ」
 うう……確かにそれは……。
 でも……あう、セイバーまで悔しそうな顔してる。ああ、顔に書いてあるわ。『確かにあれは不覚だった。果たしてこのような不覚を取ったままこのような形で終わってもいいのだろうか…』って。……まあ。
 「…分かったわよ」
 深い溜息を一つついて、私は現状を認めた。


 結局、凛が折れて、今回に関してはこれにて一件落着と相成った。
 「でも…本当にいいの?」
 イリヤはそれでも気になっているようだ。まあ、向こうにイリヤの背後、ヘラクレスを『次は負けません』という視線で睨むセイバー、私は見てない、って感じで背を向けてる凛ちゃんが気になってるんだろう。
 『うん、いいんじゃない?』
 と、突如響いた声に。
 既に知っている凛ちゃん以外の全員が俺を見た。いや、そりゃまあ……俺の位置から可愛い女の子の声が聞こえたとなれば…なあ。
 「……横島?」
 「「……ヨコシマ?」」
 あああああああ、皆して俺を変な目で見るなああああああああ!つー訳で急いで大剣を取り出したですよ。え?って感じで俺を見る衛宮とイリヤちゃん、警戒するセイバーの目の前で。剣は1人の少女の姿へと変わった。

 『こうして会うのは初めてだね。よろしく』
 「あ…うん」
 同い年(に見える)少女とこうして話が出来るのが嬉しいのだろう、ひのめはイリヤの手を取ってぶんぶか上下に振っている。そうだよなあ……俺らの傍にはこうした存在はいなかった。
 英霊とは世界において英雄とみなされる程の存在だ。故に皆ある程度の経験を積んだ者ばかりで、若い者でもひのめと同年代の相手はいなかった。神様じゃあ見た目はそういうのがいても実際は俺より更に年食ってる奴ばかりだ。俺が英霊になってからは天竜童子とも会ってないし……。
 かといって、世界に降りた際に友達を作るのも無理だった。
 今のひのめは世界を滅ぼす神の剣の一部とでも言うべき存在。その存在構成は人に想像出来るレベルでは不死不滅の存在と言っても過言ではなく、またずーっと世界に居続ける訳にもいかないし、下手に英霊という存在を知らせる訳にもいかない。
 結果、ごくごく稀に……そう、嘗てタマモを受け入れた人間がいたように、受け入れてくれそうな友達になれそうな相手と出会えても、ひのめは友を作る事は出来なかった。
 俺はいい。
 俺は、まあ、世間一般の観点からすれば若死にと言えるだろうが、随分濃い生活を送ってきたと思う。所謂太く短くって奴?俺みたいな体験をした奴なんて早々は人類の歴史を探しても見つからんだろう。竜神と斉天大聖に師事し、恐ろしく濃い上司、同じく濃い友人達に囲まれ、上位悪魔と恋人になり、魔神と称される大悪魔と世界の命運をかけて闘い勝利した。まあ、美神さんとやれなかった事とか心残りは一杯あるっちゃあるが、普通の奴には俺の十倍生きても体験出来ない位の人生を送ってきたつもりだ。
 だが、ひのめは違う。
 それが気になってたんだが……もし、イリヤがここで友達になってくれるなら。ほんの一時であっても世界の裏を知り、故にひのめがおおっぴらに姿を現し、話が出来る相手が出来たら……。

 『それじゃあ明日遊びに行くね!』
 「うん!待ってるね!」
 ハイ?えーと、何時の間にそんなに仲良くなって、かつそんな話に?いや、二人して天真爛漫な笑顔って奴を見せてるのは兄としては嬉しいんだが。あ、凛ちゃんもびっくりしてこっち振り向いてる。
 「ちょちょっと待ちなさい、イリヤスフィール!」
 「なに、リン?」
 「んな事出来る訳ないでしょう!どこに聖杯戦争の最中に他の魔術師の工房に自分のサーヴァント単身で送る馬鹿がいると思うの!」
 あーそうだよなあ。
 「むーなによ、ひのめにそんな事しないわよ」
 確かに。イリヤは案外と律儀だ。襲わないと言えば襲わないだろうし、純粋に友達を歓迎して、と考えてるだけなんだろう…こうしてみると案外イリヤも幼い所があるんだな。まあ、見かけからすれば当然かもしれないんだが。
 とはいえ、それでほいほい、と納得出来る程凛ちゃんも。
 「ふーん…」
 あ、イリヤちゃんが何か企んでるって顔してる。
 「それなら、凛も一緒に来ればいいじゃない」
 「な…っ!」
 「あ、シロウとセイバーも一緒でいいわよ。それともそれでも怖い?」
 ニヤリ、とつけるのがふさわしいようないい笑顔で言ってくれましたよ、この子悪魔さんは。
 「ぐ……いいわよ、言ってやろうじゃない!衛宮君もいいわね!」
 「え?」
 「い・い・わ・ね?」
 「ワカリマシタ、ハイ」
 ああ、何か言いかけたセイバーまで衛宮の向こうで固まってる……凛ちゃん恐るべし。

 まあ、こうして別れたんだが。
 結局、殺し合いをしてた筈の俺達は明日、イリヤスフィールの、アインツベルンの城へと招待される事となったのだった。


 「は〜……なんか怒涛の一日だったな」
 同盟を組んだんだし、明日の打ち合わせもあるから、と急遽荷物を取って来て(俺が背負わされた。いや、まあ昔の美神さんに除霊道具担がされてた時のアレに比べりゃ全然軽いんだが)衛宮邸に陣取った。いやあ、衛宮の奴目白黒させてたなあ…で、俺はとゆーと。
 屋根の上で見張りをやらされていた。
 まあ、必要なのはわかるし、別にメシは普通に食わしてもらえたし。衛宮や凛ちゃんは人間だから論外。セイバーは同じ英霊だが、女の子に屋根の上で見張りさせる訳にもいかんしなあ。ついでに言うなら、セイバーは今は普通の服に着替えてるから俺の今の服装みたいに汚れたりしない、なんて便利なものじゃないし。
 言い忘れたが、俺達英霊やそれに類する存在の服は見た目こそ普通の服でも英霊が纏っている時点で立派な概念武装であり、その英霊の一部だ。戦闘ではいちいち服にまわしてる余裕がないから破損したり汚れたりもするが、戦闘後に俺なら霊力、通常は魔力を入れてやればそれだけで綺麗な状態に戻る。洗濯代も手間もいらん。ああ、便利だ。
 が、まあ、セイバーの服装は…俺ならまだ然程変な目で見られたりはせんだろうが、鎧甲冑姿でなくとも彼女の服装は現代においては矢張り異質だ。彼女自身の容姿と相まって外を歩けば注目は避けられないだろう、それは他のサーヴァントの目を避けたい身としてはあまりよろしくない。という訳で近代風の服装を身につけてる訳だが…。
 凛ちゃんのお下がりかと思いきや、言峰が用意したもんだった。
 しかも聞いてみると、あいつ凛ちゃんの魔術の兄弟子で、毎年サイズの違う同じ服を誕生日ごとに送ってきてるらしい……嫌がらせか?濃い奴だな…あいつも。 

 「ヨコシマ、まだ起きていますか?」
 「ん?ああ、でないと見張りにならんだろ」
 その声はセイバーか。 
 実の所、俺はセイバーの異質さとでも言うべき点に幾つか気付いている。睡眠と食事を大量に取るスタイルもそうだ。英霊になった時点で本来それらは必要ではない。実際、俺も凛ちゃんからの魔力供給だけで存在し続けるには十分だし、睡眠も必要ない。何より、セイバーには…俺のGSとしての勘が訴えている。何かおかしいと。漠然としているし、俺に知識が不足してるからここが、とは言えないんだが……。ま、可愛いからいいか。
 んな事を考えている間にセイバーも屋根へと上がってきた。
 「どした?」
 「……よろしいのですか?」
 「何がだ?」
 「イリヤスフィールの件です」
 ああ。
 どうやら彼女はまだ納得しきれていなかったらしい。かといって衛宮では『大丈夫だろう』と相手を信頼した返事が返ってくるのは目に見えてるし、凛ちゃんでは意地を張って今更引けまい。そもそも何かあった際食い止める役は結局俺達の役割となる。その辺りを打ち合わせておきたい、という辺りだろうか。
 「ま……いいんじゃない?」
 とはいえ、俺自身は然程心配はしていない。
 「そんな軽く…っ!」
 「なあ」
 「…何です?」
 ぶすっとした表情と気配で答えるセイバー。んー彼女のようなタイプは…。
 「そんなにヘラクレスに実質的には負けたのが悔しいのか?」 
 「…っ!」
 図星か。うーん、小竜姫様と似てるんだよな、何となく、だけど。自分の力に自負を持っていて、けれど真っ向からの勝負で負けた。これが相手が卑怯な手を使って搦め手から負けたならまだ相手を責めれば済むが(まあ、実際には真剣勝負でんな甘い事言ってる余裕ないんだが)、ヘラクレスとの戦いはそういうのは入る余地はなかった。
 「ん〜まあ、確かに。俺なんかは搦め手万歳だし、他の連中も隠し玉持ってそうなの多いけど」
 と言いつつちらり、とセイバーを見る。彼女もまだ宝具は出してはいない。そういう意味ではまだ決着はついてないが…。
 要は彼女が負け慣れていないとゆーか、負けを認められない立場のどちらかだ。
 負けた事がない英雄というのはまだ分かりやすい。自分より強い相手に出会った事がないだけだ。だが、俺がセイバーを小竜姫様に例えたのには、『自分より強い相手を知っているが、今回のようなケースで立場上敗北を認める訳にはいかない』という印象を受けた為だ。
 「英雄だって、負ける時は案外あっさり負けるもんさ」 
 前者ならば自分を納得させればいい。だが後者の場合は立場も絡む為に厄介だ。それでも黙っていられなかった。
 魔神とも戦った自分が殺された相手は一般人だった。バーサーカーはあれ程強かったが死んだのはごろつきケンタウロスに騙された奥さんが服にヒドラの毒を塗った事による苦痛に耐えかねてだった。
 横島の言葉に含まれた何かを感じ取ったのだろう。口を開きかけて、セイバーはだが何も言わずに俯いた。
 「ま……俺としちゃーひのめに友達が出来たなら嬉しいし…イリヤちゃんみたいな将来が楽しみな美少女とやりあうのもやだしな」 
 ああっ、なまじシリアスに走った後だけにセイバーの視線が痛い!
 「……え、えーと、とりあえず今更言ったって衛宮だって凛ちゃんだって引かんだろうし、気つけとくしかないんじゃないかな?」
 「……ええ、そうですね」
 まあ、実際問題としてそれしかないんだよなあ。とりあえずセイバーちゃんは今日は最前線でバーサーカーとやり合った事もあって、休んでおくよう伝えておいた。ちなみにひのめは今俺の中で嬉しそうに明日の準備をしている……何をしているんだ、一体。

 しかし……殺し合いをした翌日に、当人の家に遊びに行くってすげー話だよなあ。 
 今更ながら。ふとそう思っちまった。イリヤちゃん後を引きずらん子だね。 

 そして。
 アインツベルンの城へと向かうその日を俺達は迎えたのだった。

《後書きっぽい何か》
さて、お久しぶりの投稿です
今回はちょいと横島がシリアス気味です。横島だって何時もおちゃらけてる訳じゃないですから、相手が真剣に悩んでる時まで相手をからかったりはしません、よね?

結構間があいてしまいましたが、まあ原因は私事で忙しくて…というのが理由です
いや、ここの所家って平日は帰ってメシ食って寝るだけの生活になってたからなあ…

>むひゃひゃさん
まあ、意外性の男なので…

>kamuiさん
そうですね
というか…文珠自体が反則と言われりゃその通りの代物なのですが
とはいえ、転移するにしてもマスターがどこにいるか分からなければ意味はないですし、言峰や葛木先生だとそうそう簡単に止めは刺させてくれないでしょうから、そういう意味では鬼札の一つではあっても絶対的とまでは言えないかな?

>なまけものさん
まあ、その辺りは…

ちなみに私は令呪を使い切って、戦闘に突入して倒しました

>ながれさん
すいません、私事でばたばたしてたので、というか仕事が忙しかったので随分間があいてしまいました

>ikkiさん
まあ、そうかとは思います
とはいえ、あれ?って思ってもらえたならそれはそれで良いのです

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