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▽レス始

「ガンダムSEED Destiny――シン君の目指せ主人公奮闘記!!第七話 迫る選択の鐘の音(SEED運命)」

ANDY (2006-07-26 19:27/2006-07-26 19:36)
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 人は、出来上がったモノにこそ価値を見出す。
 そう。結果に重点をおき、過程には意味を見出さないのが社会を構成する多くの意思だ。
 だからこそ、人はそこにいたるまでの道のりを共感することなく、その結果だけを見てかつ論を見出してしまう。
 だが、果たしてそれは正しいのだろうか。
 過程にこそ価値がある結果、と言うものも存在するのではないだろうか。
 全ての事象に当てはまらないことは当然であるが、何事にも例外はあるのではないだろうか。
 人は結果に価値を見出すことが正しいのか。
 それとも、過程にこそ価値を見出すのが正しいのだろうか。
 その答えに『当然』はあるのだろうか。


――脱水中の洗濯物の気分はこんなものなのだろうか――
 縦横無尽に襲ってくる振動に歯を食いしばり耐えながら、シンはそんな感想を埒もなく思い浮かべた。
 遊園地などにある絶叫系とは異なるGの衝撃をいなしながら、モニターに映るジンを眺めた。
 液体窒素が効いているおかげか、まだ原形をとどめているそれに安堵した。
 もちろん、原形はとどめていても中のパイロットが摩擦熱の暑さでやられている、と言う可能性を否定することは出来ないのだが。
 シンはパイロットが既に死んでいる、と言う可能性を考えていないのではないが、それについてはあまり考えないようにしていた。
 たしかに、このような事件を引き起こしたパイロットに、これから地球全土で生じる地獄を見せてやりたい、と言う思いはあるが、既に死んでいてもそれはそれで使い道がある、と計算していた。
 テログループが使用していたMSに、そのパイロットの遺体、これらの物的証拠があれば地球側も無茶な条件を突きつけることが難しくなる、と計算したからだった。
 実行犯の遺体を提示することで、プラントが今回の事件とは無関係であるという姿勢を多種多様なメディアで示すことが出来れば、少なくても核攻撃、と言う愚行に結びつくことは出来ないはずだからだ。証拠を提示されれば、証拠不十分と言う大義名分を与えずにすむからだ。
 遺体をそのような政治の駆け引きに使うことには抵抗があるが、彼らも死んだら墓に平穏に眠れない、と言う覚悟をしていたはずだ。だから、シンはためらってはいけない、と胸中で改めて呟いた。
 そんな覚悟を改めていると、今まで赤一色だったモニターに数年ぶりに見る青が飛び込んできた。
――海だ!!――
 周囲に浮かぶ雲の隙間から見える青に、プラントにある紛い物の海ではない、本物の海を見た瞬間、シンは言いようのない感動を覚えた。
 あちらにいた時も、年に数回見るかどうかのものだった海を見た瞬間、何年も会っていなかった母親に出会ったような感動を受けると同時に、生命は海から本当に生まれたんだと思うのだった。
 大気圏を突破すると同時に液体窒素を噴出さなくなったデブリに別れを告げ、シンはインパルスにジンを抱えなおさせると、スラスターを拭かせ気流に乗せるようにコントロールした。
 大気圏突破の時とは異なる揺れに体を預けていると、空に幾筋もの線が走るのが見えた。
 ユニウス7の欠片で、大気圏に突入をし始めたものの軌跡であった。
 その数の多さに、シンはただ無力感を覚えるしかなかった。
 これから生じる災難に出会う人たちの数が、一人でも少ないことを願いながら、シンはレーダー範囲を最大にさせミネルバを探すのだった。


 タンホイザーを使用しながらの限界ギリギリまで行った破砕作業をやり終えたミネルバは大気圏に突入していた。
「艦長!空力制御が可能になりました」
 大気の壁を乗り越えたと同時にマリクの報告を受けたタリアは指示を出した。
「主翼展開!操艦慌てるな」
 ミネルバ初の大気圏内運用に不安を感じないではないが、それを億尾にも出さずに指示を毅然と出した。
 その指示を受けてマリクは大気圏を飛行するためにシステムを移行した。
「主翼展開します。大気圏内推力へ」
 その操作と共に折り畳まれた主翼が展開し、収納されていたトリスタンが展開した。
 その中タリアはメイリンに確認をとった。
「シンの状況は?通信、センサーで確認できるかしら」
 その問い掛けにメイリンはすぐに答えた。
「駄目です。破片落下の影響で電波状態が著しく悪く、従来の半分もレーダー圏が形成できません」
 その報告を聞き、タリアはメイリンに指示を出した。
「レーザーでも熱センサーでもいいわ。インパルスの位置を探して」
「彼も無事に降下している、と?」
 誰もが口にしなかったことを口にしたアーサーをタリアは横目で見た。
 彼の表情には、いらないことをした、と言う後悔の念は見えず、逆に必要なことをした、と言う達成感のようなものが見えた。
 その表情を見て、この短期間で化けたかしら?、と第一印象より頼もしく思えるようになったアーサーに目を見張った。
 副官の役目は長の補佐だけではなく、周囲との関係の橋渡しをもかねる部分がある。そのため、副官はあえて泥を被らなくてはならないときもあるのだが、それをあの頼りなかったアーサーが率先して行ったことにタリアは感心してしまったのだった。
 アーサーも、周囲の認識、及び情報の共有を行うためにあえて突き放すような言葉を口にしたのだが、その内心は冷や汗モノですぐにも情けない叫びを上げたい気持ちであった。
 だが、自分のすぐ脇にいる女性、自分の補佐官の前では良い格好を見せたいという男としての見栄が弱気の虫を淘汰して、今までとは違う自分を演じさせているのだった。
 そのアーサーの言葉の真意を知らずに聞きながら、カガリはタリアの方を向いた。
「ええ。あの子は、無茶はやっても無謀なことはしないタイプよ。だから、帰ってくるのを信じて待っていましょう」
 そういうとタリアは艦内の警戒態勢を下げるように指示を出すと同時に、艦の損傷具合のチェックをするように矢継ぎ早に指示を出すのだった。
 そんな上司の姿を見て、アーサーはこっそりと深く溜めていた息を吐き出すのだった。
「お疲れ様です」
 そんなアーサーの耳元に、鈴のような声が優しくささやいてきた。
 その声に慌てて顔を上げると、今のところただの自分の補佐官であるアリシアが端末を片手に悪戯っぽい目でこちらを見ていた。
「い、いやぁ〜。え、え〜と。機関部!エンジン周りの調子は?!」
 その笑みに、何か得体の知れないものが胸の中から湧き上がるのを感じながら、アーサーは慌てて自分の仕事に取り掛かるのだった。
 その様子がおかしかったのか、アーサーの耳にアリシアの抑えた笑い声が耳に入ってきたのだが、それを不快には思わず、それどころかもっと聴いていたいと思う自分に首をかしげるのだった。
(若いわね)
 そんな二人のやり取りを眺めて、胸中でそう感想を口にするとタリアはカガリに自室で休むように要請―体よく艦橋から追い出すための方便―するのだった。


「ちょっと!ヨウラン!!ザクの補給を急がせてよ!!」
「無茶言うなよ!!こっちは艦のチェックが目白押しなんだぞ!!」
「そうだよルナマリア。まずは艦の安全を確保しないと」
「ヴィーノの言うとおりだ。まずは基点の安全を確保しないとな」
 喧騒と熱気に包まれている格納庫で、同期の四人の会話が響いていた。
 他の整備班は艦のチェックに奔走しているのか、従来よりも人数が少なく空間が広く見えた。
 そんななか、ルナマリアとレイの二人は自機のコックピットに座りながら機体のチェックをしていた。
 不測の事態に対応するためと、未だに帰ってきていないインパルスを迎えにいくためだった。
「それに、ザクは地球じゃ飛べないぞ」
「あの、なんか空を飛べる台みたいなヤツは?」
「台って、グゥルのことか?配備されてないからないよ」
「なんで?!」
 あっさりと返されたヨウランの言葉に噛み付きながら問い返した。
「いや、だって地上に降りる予定はなかったから、な〜」
「な〜。まあ、カーペンタリアあたりで配備されるんじゃないの?」
「今ないと意味がないでしょうー!!」
 軽い調子で説明する二人に、シートの下に隠していたものを取り出すと突きつけながらルナマリアは問題点を叫ぶのだった。
「「ごもっともです姐さん。ですから、どうかその手にある黒光りしてるものを納めてください。というか、ここ基本的に火気厳禁です!!」」
 突きつけられているものの形状を理解した瞬間、ヨウランとヴィーノは両手を挙げると同時に叫ぶのだった。
 その二人の様子にルナマリアは小首を傾げた後、何かに得心の言った顔をした。
「あ、大丈夫。麻酔銃だから」
「あ、そうだんだ」
「それはそれで問題だろ」
 ルナマリアの答えにほっと息をつくヴィーノと、根本的な部分は解決していないだろう、と言う声音で呟くヨウランの耳に信じられない単語が飛び込んできたのはそのすぐ後だった。
「麻酔はキーファ特性のだけどね」
「「いやーーー!!銃口をこっちに向けないでー!!」
 ルナマリアの言葉を聞いた瞬間、二人の脳裏に刹那よりも早くアカデミー時代、空色の悪魔の手によって倒れふしている恋愛バカと武闘バカ、そして現在行方不明のバカの三人の傍らで小首をかしげている空色の悪魔の姿が浮かんで消えた瞬間、二人は叫んだ。
 それは全力で。
 明日を勝ち取るかのような声音で叫ぶと同時にお互いに抱きあうとその場から下がろうとした。
「……彼らは何をやっているんだ?」
 そんな、どこか緊張感の抜けている空間を見たアスランの口からは、そのような言葉が自然と漏れていた。
「気にしないでください。それと、アレックス氏。破砕作業へのご助力感謝いたします」
「いや。気にしないでくれ」
 慇懃無礼な態度でアスランの疑問を討ち捨て、感謝の言葉を事務的にレイは述べるのだった。
「はい。破砕作業は終了したのでシャワーでも浴びられたらいかがでしょうか」
「ああ。いや、それは……」
「アレックス氏の協力していただく状況も終わったいま、あなたが格納庫内にいることは何かと問題がある、と思われますが」
「………そう、だな。では、お言葉に甘えさせてもらうよ」
 冷厳と告げられるレイの言葉に、一瞬苦しそうに顔をゆがめるとアスランはその言葉に従うことにした。
 そう。もう、ここにいる理由がなくなったのだから、自分はいてはいけないのだ。
 そう自分に言い聞かせながら、アスランはシャワーを浴びるために通用口へと向かうのだった。
 ドアまで後数歩、と言うところで突如ドアが開き、ドアを開けた人物がアスランへと飛び掛ってきた。
「アスラン!!」
「……カガリ?」
「バカ!勝手にMSになんかに乗って!心配したんだぞ!!」
「……ゴメン」
「ほんとうに、お前は〜」
「……ゴメン」
 自分の胸の中で抗議の声を上げるカガリに、堪らないほどの愛おしさを感じたアスランは、場所も状況も省みずに、ただカガリを抱きしめたいという欲望に身を任せ、優しくカガリを抱きしめるのだった。
「ア、アスラン?!」
「ゴメン。でも、しばらくこのまま……」
 突然のアスランの行動に驚きの声を上げるカガリだったが、その声にどこか弱いところを感じたのでその行為を享受すると同時に抱き返そうと背中に腕を回した。
『そこの二人。いちゃつくんでしたら別の場所でしていただけます?仕事の邪魔なのですが』
 言いようのない空間を生み出している二人の耳に、スピーカーからの大きな声が水をさしてきた。
 その声に弾かれるように、二人は慌てて腕を放すのだった。
 アスランは声の主の方を向くと、コックピットからこちらを呆れた表情で見ている少女と、にやついた顔で見ている整備員二人、そしてなにか石でも見るような目でこちらを見ている金髪の少年の四人がこちらを見ていた。
 それに気づくと同時に、自分がどこでどのような行為を取ったかに気づいたアスランは慌ててカガリを伴って格納庫から出て行くのだった。
「なにあれ。普通、ここでやる?」
「オーブじゃあれがデフォなんじゃないの?」
「一人モンには毒だよな〜」
「やれやれ」
 二人が出て行った扉を見つめながら、四人はそれぞれがそれぞれの感想を口にするのだった。


『十一時の方向に感あり。識別、ミネルバだ』
「やっと合流できるのか」
 インフィの報告を聞くと同時に、深い息をつくとシンはミネルバに通信を送るのだった。
「こちらZGMF-X56S インパルス、パイロットのシン・アスカだ。ミネルバ、応答を。こちら―」
 ミネルバに針路を取りながら通信を送るシンの耳に、十数回同じ言葉を口にした瞬間応答が帰ってきた。
『こちらミネルバ!シン、無事なの?!』
「メイリン?ああ、無事だ。心配掛けたようだな。悪かったな」
『ううん。無事ならいいの。艦長!インパルスより通信。パイロットは無事です』
 メイリンの声のすぐ後に、何人かの喝采の声が聞こえた。声の数から、艦橋にいる全員の声だった・
『?あれ?シン、インパルスは何を持っているの?』
「ああ。そうだった。メイリン、艦長に医療班と保安部を格納庫に待機させるように言ってくれる?」
『え?どうし『シン。無事に帰ってきたことをうれしく思うわ。それで、聞くけどインパルスが抱えているものは何?』』
 メイリンとの通信に割り込んできたタリアの目には、どこか疲れた光があった。
 それに内心謝りながら、シンは軽口を叩くのだった。
「お土産です。政治的意味合いのものですけどね」
『は〜。また、拾ったの?あなた、趣味は落し物拾い?』
「は、ははは」
 嫌味を多量に含まれた言葉に、シンはただ乾いた笑しか浮かべられなかった。
『まあ、医療班と保安部はわかったわ。こちらで手配しておくから、早く帰ってらっしゃい』
「はい。では」
 その言葉と同時に通信は切れ、モニターに映るミネルバのハッチが開き始めるのはすぐだった。
 左右のハッチが開くと、そこから二機のMSが出てきた。
 赤と白のザクは、それぞれマシンガンを構えていたが、構えていない方の手を振っていた。
 その様子は、帰りを喜び迎え入れてくれる子供のようだった。
 そんな行為をしてくれる二人に、シンは言いようのない感動が胸に湧き上がるのを感じた。
「ただいま」
 万感の思いを込めてそう呟くのだった。
 戦の女神は、傷ついた鋼の巨人を優しく迎え入れるのだった。


 格納庫は先ほどとは違った空気で騒然としていた。
 整備班は、単独で大気圏突破を成功させたインパルスのデータ取りに整備、そしてテロリストのMSの動力部や自爆装置の解除を行うために待機しており、また、保安部はテロリストが抵抗する前に撃ち殺せるようにと銃口を構えていた。
「開けます!!」
 整備班の掛け声に、保安部員達は銃口を構えなおすことで了解の返事にした。
    プシュー
 気の抜けた音に反して、誰もが固唾を飲んでコックピット部分に注視した。
 一分ほど過ぎただろうか。
 だが、ジンのコックピットからは誰も出てこなかった。
 そのことを不審に思った保安部員のうち数名がコックピットに近づいて中を確認すると、中のパイロットは写真を何枚か握り気を失っていた。
「こちら保安部。テロリストは大気圏突入時に意識を失っていたようです」
『そう。だったら武装解除の後医療班に預けて。わかっていると思うけど、そのパイロットはプラントの交渉の切り札になりえる存在だから手荒には扱わないでね』
「了解」
 通信機で艦橋のタリアに指示を仰いだ保安部員は、指示通りにパイロットの武装解除及び拘束を行った。
 そして、パイロットのヘルメットを取り外した時、一瞬驚愕の表情を浮かべた。
「!サトー隊長……」
 かつて自分が所属していた戦艦のMS部隊の隊長の顔がそこにあったため、保安部員は驚いたのだった。
 だが、その驚きは外に出すことなく、彼はもくもくとかつての同僚に手錠をかけ医務室へと運んでいくのだった。
 かつて同じ道を求め、外れた道を歩んでしまった仲間の姿に何も言う言葉はなかった。


「ふ〜。疲れた〜」
 インパルスを固定したシンは、そんなことを口にしながらコックピットから外に出た。
 コックピットの下では、保安部が担架に乗せたパイロットに銃口を向けながら格納庫から出て行くところだった。
 銃口を向けていると言うことは生きていると言うことだ、と結論付けたシンは何か肩の荷が少しなくなったように感じた。
「シーン!!」
 コックピットから格納庫に降り立ったシンに、ヨウランが声をかけてきた。
「お疲れさん」
「キンキンに冷えたスポーツドリンクだぜ。ほらよ」
「サンキュ」
 ヴィーノから渡された飲み物を、シンは礼を言い終えるとすぐに貪る様に口にした。
 冷たく冷えたスポーツドリンクを嚥下するたびに、その冷たさに言いようの無い快感と幸福感を味わった。
 ただのスポーツドリンクなのに天上の物のような美味さだった。
 その味を噛み締めながら、シンは自分の愛機へと目を向けた。
 無茶な大気圏突入をさせたためか、いまのVPS装甲を脱いだその姿には所々煤けた部分や大小さまざまな傷が見えていた。
 それら全てが、いま自分がここに生きている、と言うことの証明のように思えたので、シンはインパルスに向かって呟いた。
「ありがとう」
 その呟きはあまりにも小さく、傍にいたヨウランたちにも聞こえるかどうかだった。
 だが、インパルスには聞こえたのだろうか。
 シンの目には、一瞬だがインパルスの目が輝くのが見えた。
 それは、果たして見間違いだったのだろうか。
 それは誰にもわからないことだが、シンにはインパルスの返答に思えた。
「シン!!」
 ヴィーノから新たに二本目を貰い飲もうとしたところに、誰かが突然抱きついてきた。
「ブハ!!ゲホッ!!ル、ルナマリア?」
 いきなり後ろから抱きついてきた相手に、シンは驚きながら声をかけた。
「よかった。また会えて」
 その言葉を聞き、シンはまた泣かせたのだろうか、とあのときのことを思い出した。
 だから、後ろを振り返らず、それでも明るい声でこの言葉を口にするのだった。
「ただいま」
「うん。お帰りなさい」
 背中から聞こえる声が、少し湿っているように思えたが、それでもしっかりした声だったことにシンは喜びを感じた。
「無事に帰ってきたな」
「ああ。心配かけたか?」
「心配?お前にその言葉ほど似合わない言葉はないだろう」
「それって、褒めてる?」
「さあな」
 いつの間にか横に立っていたレイとそのようなやり取りをしながら、シンは改めて生きて帰って来れたことに喜びを見出すのだった。


 どこともわからぬ場所で一人の男が、多数あるモニターに映る老紳士たちと会話をしていた。
『やれやれ。ジブリール。大変なことになったな』
「なに。予想の範囲内ですよ」
 ジブリールと呼ばれた男は、一人の老紳士の言葉に余裕の響きを持たせた声で答えると、手にしたグラスのブランデーを口に含んだ。
 ジブリールと呼ばれた男は、シェルターとしても使える地下室でモニターに写る老紳士の面々と会談をしていた。
 その老紳士たちは全員が、『ロゴス』と呼ばれる集団に属する人物達であった。
 そして、老紳士にジブリールと呼ばれた男こそ、二年前に第二次ヤキンドゥーエ宙域戦にのこのこと出向き戦死したムルタ・アズラエルの後を引き継いでブルーコスモスの現盟主となった人物である。
 ジブリールの前にあるモニター群には、ロゴスのメンバーのほかに、今の地球の状況を報じる各国のメディアの情報が流れていた。
 そしてそのモニターの一つには、プラント議長であるデュランダルが地球にユニウス7の欠片が落ちた際の被害にあった地域に対してのメッセージが流れ続けていた。
『この未曾有の出来事を、我々プラントもまた沈痛な思いで受け止めております。信じがたいこの各地の惨状に、私もまた言葉もありません―』
 デュランダルの訴えの言葉を我関せずとばかりに聞き流しながら、ロゴスの面々とジブリールは話を続けていた。
『やれやれ、やはりだいぶやられたな』
『で、どうするのだジブリール』
 そう言いながらもまるで地球の現状など自分たちとは別の出来事のように扱い話が進む中、デュランダルが映し出されている画面が切り変わると、デュランダルの音声が流れると同時に、プラント側が用意した災害支援車両などが次々と被災地に向けて動き出す場面が映し出された。
『―受けた傷は深く、また悲しみは果てないものと思いますが、でもどうか地球の友人達よ、この絶望の今日から立ち上がって下さい。皆さんの想像を絶する苦難を前に我等もまた援助の手を惜しみません―』
 ロゴスの面々はデュランダルの取った行動を忌々しげに評価していた。
『デュランダルの動きは早いぞ。奴め、もう甘い言葉を吐きながら、なんだかんだと手を出してきておる』
 その言葉には、デュランダルの差し出す災害支援こそ害悪だ、と言う響きが滲んでいた。
 しかし、ジブリールはその言葉に驚く事無く飄々としていて慌てる様子は無く聞き流していた。
「皆さんのお手元にももう届くと思いますが。ファントムペインがたいそう面白いものを送ってきてくれました」
 そう言ってジブリールがコンソールを操作すると、ロゴスの面々のモニターにユニウス7を落とそうとしたテロリストが乗ったジンハイマニューバ2型が戦闘している場面や、ユニウス7に取り付けられたフレアモーターの静止画像が数枚映し出された。
『ん?』
『これは?』
『おいおいなんだ?』
『フレアモーター?』
『やれやれ結局そういうことか』
 ロゴスの面々が映し出された画像を確認してざわめくのを見たジブリールは、ざわめきが収まると同時に口を開いた。
「思いもかけぬ最高のカードです。これを許せる人間などこの世の何処にも居はしない。そしてそれは、この上なく強き我等の絆となるでしょう。今度こそ奴等の全てに死を、です。青き清浄なる世界の為にね」
 ジブリールは不敵な笑みを浮かべながらそう締めくくった。
 その顔に浮かぶ笑みは、どこか狂気を宿しているものであった。


 ミネルバの着水の衝撃による異常が無いかを点検を終えたほとんどの整備班は、ユニウス7の欠片が大気圏に突入した影響で起きた雷が轟く中で甲板に出て目の前に広がる海原を眺めていた。
「けど地球か」
 どこか信じられないものを確認するように呟くヨウランの言葉に、ヴィーノは無邪気に喜びながら声をかけた。
「なあなあ。俺達、太平洋って海に降りたんだろ?うっはは、でけー」
 そんなヴィーノの子供のような様子をたしなめるようにヨウランは口を開いた。
「あのな。そんな呑気なこと言ってられる場合かよ。どうしてそうなんだ、お前は」
 ヴィーノの能天気な態度に、ヨウランは呆れながらそう言葉にしたが、聞こえていないのかヴィーノは応えた様子もなく、目の前に広がる海を好奇心旺盛な目で眺めていた。
 ヨウランがそう言う中、パイロットスーツから制服に着替えたルナマリアとレイやアスランとカガリも整備員たちと共に甲板に出ていた。
 だが、そこには体の火照りを冷ますために水風呂に浸かっているシンの姿はなかった。
 そんな中、カガリがアスランに話し掛けた。
「その、大丈夫か?アスラン」
 心配そうなカガリの様子に気がついたアスランは安心させるために笑みを浮かべながら言葉を発した。
「ああ、大丈夫だ」
 その言葉に安心したのか、カガリは話を続けた。
「けど、ほんと驚いた。知った時、心配したんだぞ。MSで出るなんて聞いてなかったからな」
 どこか拗ねたように言うカガリのその言葉に、アスランは申し訳なさそうに詫びた。
「すまなかった、勝手に行動して」
 そのアスランの謝罪をカガリは否定した。
「いや、その。そんなことはいいんだ。うん。お前の腕は知ってるしな。それどころか、私はむしろ、お前が出てくれて良かったと思ってる」
 その言葉を聞いたアスランは意外に思い顔をきょとんとさせた。
 カガリの言葉が聞こえたのだろうか。甲板に出ていたルナマリア達が気がついて二人に顔を向ける中その後に続いたカガリの言葉がアスランの心をかき回した。
「ほんとにとんでもないことになったが、ミネルバやイザーク達のおかげで被害の規模は格段に小さくなった」
 その言葉を聞いてアスランは俯き、ルナマリアとレイは顔を険しくした。
「そのことは地球の人達も―」
 何か希望を見出せたかのように明るい声で言葉を発するカガリに、それを断じるかのような声が向けられた。
「理解してくれる、なんていうんですか?」
 そのどこか温度を感じさせない声に弾かれるように、声の発せられた場所に目を向けると、赤い瞳の少年が数本ジュースの缶を持ちながら入り口に立っていた。
「そ、そうだ。ミネルバが行ったことは、地球の人たちは感謝をするはずだ」
 どこか苦手意識を持ってしまったシンに、カガリはそれでも自分の言葉をぶつけた。
「なにをそんな見通しの甘いことを」
 だが、カガリの言葉を何の痛痒も感じない表情でそう評価すると、シンは腕の中のジュースを一本アスランに向けて放った。
「……これは?」
「お疲れ様。生きてて良かったね。っていう気持ちの祝杯がわりです。破砕作業ご苦労様でした」
 意図がわからずそう尋ねるアスランに、シンは気だるそうにそう答え、残りのジュースを傍にきていたレイとルナマリア、そしてヨウランとヴィーノにも渡した。
「私の何が甘いって言うんだ!!」
 そんな中、カガリはシンに向かってそう吼えた。
 その吼え声を軽く聞き流し、逆にシンは尋ね返した。
「お言葉ですが、代表はあの時艦橋にいられたとのこと。でしたら、今回のこれは『事故』ではなく『事件』であったと言うことはご存知のはず」
「ぁ……」
 シンの言葉に何か気づいたのか、そう声を洩らすが、シンはそれを無視して言葉を続けた。
「あそこで家族を理不尽に殺され、そのことを未だに恨んでいる者達が、ナチュラルなんか滅びてしまえ、と言う思いで落としたのですよ」
 シンの言葉を聞いてレイやルナマリアは苦い表情を浮かべる中、カガリはどうにか言葉を述べようと足掻いた。
「わ、解っている、それは……でも!」
 まるで、悪戯が見つかり母親に言い訳をする子供のようなカガリの態度に、なんら態度を変えずに淡々とシンは言葉を述べた。
「でも……なんです?」
 シンに冷たく見つめられながら、カガリは再び口を開き言葉を発した。
「お前達はそれを必死に止めようとしてくれたじゃないか!」
 それこそ至上の金言のように言うその言葉を聞いて、シンは大仰に溜息をつくとこう言い返した。
「それはナチュラルも、コーディネーターも関係なく『人』として、当然のことではないでしょうか?」
 その言葉を聞いたカガリは、なにか反論しようとしたが、シンの言葉は終わらずにまだ続いた。
「それに先ほどから代表の発言を傾聴させていただきましたが、一国の代表としてはかなり見通しが楽観的過ぎるのではないでしょうか」
 その言葉に、カガリはシンに詰め寄った。
「どういう意味だ!!」
 カガリのその剣幕に驚く事無く、逆にシンは冷たい眼差しを浮かべたままカガリを鋭く睨み付けた。
「どう考えても、ブルーコスモスの私兵と化している大西洋連合はこの一件を材料に、無理やりプラントに牙を向けかけないというのに」
 その言葉を聞いたルナマリアは慌ててシンに尋ねた。
「ちょ、ちょっと。どういうこと、それ?」
「宗教的な物があるんだろうけど、歴史的に見てもほぼ大西洋連合の支配下の地域の政治家は、正義のために行動するのではなく、自分たちの行動こそが正義だ、と思っている節があるからな」
「ああ。今までの歴史の流れを紐解けばわかることだ。それに連合での影響力が一番大きいのも大西洋連合だからな」
 シンとレイの言葉を聞いたルナマリアとヨウランたちが固まる中、信じられないと言う表情を浮かべているカガリにシンは言葉を続けた。
「代表も二年前のあれは記憶に新しいと思いますが、連合のオーブ侵攻だってそうです。あのときの侵攻してきた連合の言い分は、簡単に言えば『オーブは連合の隷属国となれ』というものでした。二年で大西洋連合内の思想がそうやすやすと変わるとは思えませんので、どう考えても今回のことをネタに戦争を仕掛けるてくるとしか思えないのですが」
 シンの辛辣な言葉にその場にいた全員が息を飲み込んだ。
 そして、全員がシンの予想通りになるのではないかと思ってしまった。
 大西洋連合の前身の諸国家の事情を知らないものでも、二年前、大西洋連合がアラスカで行った自軍敵軍を巻き込んでのサイクロプスを機動させての殲滅戦は全員の記憶にまだ残っているのだから。
 ZAFTの大隊を倒すためになら、友軍をやすやすと切り捨てることができた大西洋連合ならば今回のことを理由に戦争を吹っかけてきてもおかしくないのでは、と誰もが思ってしまった。
「そんな、ミネルバは沈むのを覚悟で破砕したのに………」
 シンの言葉が信じられないのか、カガリが話の途中で俯き呻いたが、そこにアスランが重い空気で口を挟んだ。
「だが……俺達が持てる力を集めても、それでも一部とは言え破片は地球に落ちてしまった」
 アスランは深く後悔するように声を振り絞った。
「俺達は……止めきれなかった」
 アスランの、どこか思いつめた様子に気がついたカガリが心配し声をかけた。
「アスラン……」
 カガリの自身を案じる呼びかけも、アスランの気が晴れる事無く後悔の言葉を続けた。
「一部の者達のやったことだと言っても、俺達、コーディネーターのしたことに変わりない……」
 そのアスランの言葉に聞き耳を立てていたルナマリア達は愕然とした。
 アスランの物言いにどこか違和感を感じたのだが、それが何なのかがわからなかった。
「許してくれるのかな……それでも………」
 懺悔する咎人のような声音でそう言うと、アスランは気が晴れぬ顔のままミネルバの艦内へと戻っていった。
 カガリは、そんなアスランの様子に何か口にしようとするのだが、だが結局気の効いた言葉が浮かばずに、やるせない表情でアスランを見送るのだった。
 そんな二人の背中を見つめながら、シンは手にしたコーヒーを口にし、もう自分が言うことはない、と言う姿勢を取るのだった。
 この会話がどのような運命を引き寄せるかは、まだ誰も知らないことであった。


 ロゴスの面々との会談を終えたジブリールは、膝に愛猫を座らせながら一人静に酒をたしなんでいた。
『おやおや。確かそちらはまだお昼だったと思ったけど?』
「ふん。ナギか。いつも言うが、事前に通話の許可を取ってもらいたいものだな」
『善処しますよ』
 突然モニターの一つが光ると同時に、そのような言葉を投げかけられるのだが、ジブリールはなんら慌てることなく文句を口にするのだった。
 ジブリールの文句を軽く流しながら、モニターに映る男は軽口を叩いた。
 モニターの男は、年のころは二十代半ばぐらいだろうか、アッシュブランドの髪と蒼玉のような瞳をしたなかなかの美丈夫であった。
「で。いまさら何の用だ?お前はまだロゴスの正式メンバーではないんだ。この回線へは早々繋いで欲しくないのでがね」
『まあまあ。そのうち老人方の誰かの後釜を頂くんだからその辺は目を瞑ってくれるとうれしいな』
「ふん。準メンバーの分際で」
 ナギの軽口をジブリールはそう鼻白んで切り捨てると、さっさと用件を言え、と目線を鋭く送った。
『お〜、怖い怖い。まあ、僕が聞きたいのは、これからの君の指針だよ。やるのやらないの?』
「何をわかりきったことを。千載一遇の好機なのだ。それを見逃すのはただの間抜けだよ」
『なるほどなるほど。さすがジブリール。だったら、それに僕も乗せてもらおうかな?』
「ふん。なにか目新しいものでもあるんだろうな」
『そうだね〜。戦艦の防御用の光波シールド発生装置なんかどう?なかなか便利だよ』
「ほう。……あとで詳しいデータを送ってくれ。それ如何で決めよう」
『了解。さてさて。それにしても、僕が月で商談中に大変なことが起きているね〜』
「ふん。アズラエルの愚か者が二年前に奴らを滅ぼさなかったからこのような事態になるのだ。ヤツは所詮金儲けのことしか頭にない商人だったのだよ。だが、私は違う。私こそ、真のブルーコスモスの指導者なのだ」
 そう熱弁をふるうと、ジブリールは喉を潤すためにグラスを煽った。
『いやいや。同じ商人としては耳の痛い話だよ。さて、じゃあ、そろそろこの辺でお暇させてもらうよ。さっきの仕様書はすぐにでも送るから、色よい返事を待っているよ』
 そういうと同時に、モニターの光は消えた。
「ふん。アズラエルと同じ金儲けしか能のないやつめ」
 消えたモニターを睨みつけながら、ジブリールは侮蔑の言葉を贈るのだった。


「やれやれ。ジブリールにも困ったもんだよ。まるで、自分が神にでもなったつもりでいるみたいじゃないか。ま、精々踊ってもらおうか。道化らしく」
 消えたモニターを見つめながら、ナギは愉悦の表情でそう口にした。
 先ほどまであったどこか卑屈めいた様子はなくなっており、まるで王者の貫禄のようなものを見せながら背後にいる人物に指示を送った。
「さて。例の計画は?」
「滞りなく進んでいると報告がありました」
「ふ〜ん。順調なんだ。だったら、例のMSは?」
「はい。月の工廠で改修及び改造が進んでおり、二週間ほどで完成するとのことです」
「長いね。十日で終えるように言っといて」
「わかりました。それと、地上からですが、『新鮮な海の幸が手にはいった』とのことです」
「へ〜。そうなんだ。それは楽しみだね〜」
 ナギはその報告に口をゆがめ笑うと、懐から一枚写真を引き抜いた。
「だったら、そろそろ舞台に上がってもらわないとね」
 その写真には一組の男女が映っていた。
 どこかの海岸なのであろうか。夕焼けを背に仲睦まじく歩いている様子であった。
「さてさて。君達はどのような『自由』と『永遠』の歌を聞かせてくれるのかな?」
 そう呟くなぎの顔には、狂気なき狂った笑みが浮かんでいた。


―後書き―
 GP02Aの出来のよさに感無量なANDYです。
 今月号でTHE edgeも終了してしまいましたね。
 本編よりは納得のいく進み具合だったのではないでしょうか。まあ、個人的にはちょっと、と思う部分もあったのですがw
 スタゲを視聴しましたが、エドモンドと言うオヤジがカッコイイ!!
 SEEDで初めてです。あんな男くさいオヤジさんは。
『軍曹!連射間隔を0.5秒にしろ!!』は、個人的に胸に来ました。
 これ以上の発言は控えますが、見て損はないと思います。
 戦闘描写は「これって、本当に種系?」と聞きたくなる出来ですから。
 さて、今回はオーブに行くまでの出来事です。
 原作と似ているようで似ていない、そんな感じですがどうだったでしょうか。


 では、恒例のレス返しを

>戒様
 感想ありがとうございます。
 サトーさん救出イベントは前から考えていた部分です。
 彼がこれから自分の犯した罪を見つめてどう動き、そしてそれが周りに与える影響、と言うものが描ければよいのですが。
 シンは負けましたが負けていません。だって生きていますからw
 まあ、彼もこれからまた強くなっていきますので。
 これからも応援お願いいたします。

>御神様
 感想ありがとうございます。
 まけた中から何かを見つけ出せればより強く慣れる、と思いますのでシンには頑張ってもらいたいです。
 これからも応援お願いいたします。

>飛昇様
 感想ありがとうございます。
 ゲイルとショーンはここでいったんリタイアです。
 次に登場するのはプラント防衛戦でしょうかね。
 これからも応援お願いいたします。

>G様
 感想ありがとうございます。
 イメージ的にはそれでしょうかw
 どこか人を食った行動をする、と言うキャラですので。
 まあ、声優さんのほうは各自で補完して下さいw
 サトーさんは大気圏突入の際、気を失っていたので自害できませんでした。
 さて、彼はどのような運命を歩くんでしょうかね。
 これからも応援お願いいたします。

>弐様
 感想ありがとうございます。
 落下ポイントですが、スタゲを視聴したところしゃれになっていないんですよね(あそこまで世界的大被害なのに何故オーブがほぼ無傷なのかがすごく疑問に思ったのですが。北京が消失、って言う被害がポロって出ていましたからね〜)
 それを考慮すべきかどうか、今の悩みどころです。
 新キャラはトリップした人ではないですよ。もしかしたらいたかもしれない可能性の人です。彼の設定もかなりのものなので御期待を。
 これからも応援お願いいたします。

>カシス・ユウ・シンクレア様
 感想ありがとうございます。
 あのガンパレルですが、テスタメントのデータ吸い取りや、ユーラシアから購入した各種データの結果できた兵器ですので、アレぐらいはできるということでw
 ジョゼフ・コープランドは大西洋連邦の大統領の名前です。アストレイでそう出ていたので記載しました。
 いえ、原作の彼のあまりにも操り人形的な立場があれでしたので・・・・・・・・
 夢落ちのほうは、そのうち。
 まあ、ケーラ編は本当にピンクですからね〜。少し倒錯の世界ですし。
 今読み直しても自分、何でこんなの書いたんだ?と首を捻る内容です。
 ある意味、バッドエンド風ですので。
 そのうち投稿したいと思います。
 では、これからも応援お願いいたします。

>MMM様
 感想ありがとうございます。
 オリキャラですが、原作キャラでは出来なかったことを起こそうと思うとどうしても出てきてしまいますのでご容赦の程を。
 ですが、そんなに原作のキャラを食わないようにしたいと思います。
 これからも応援お願いいたします。

>エスケスト様
 感想ありがとうございます。
 え〜、まあ、オリキャラのバックグラウンドについてはノーコメントで。
 まあ、御期待をいい意味で裏切りたいと思います。
 では、これからも応援お願いいたします。

>ATK51様
 感想ありがとうございます。
 シンとサトーさんは何とか生き残れました。
 ザクの活躍は、あれぐらい出来るのでは(オルトロスはアグニ(ヘリオポリスを壊しかけた威力あり)以上の威力、という設定がありましたので)と思って活躍させました。
 ナギですが、まあ、イメージはその某店主でしょうか。
 自分が楽しむためには努力は惜しまない、と言う姿勢は真似させたいと思いますw
 最後に笑うのは一体誰なのか。
 これからも応援お願いいたします。

 日本全国が長雨と言う異常事態ですが、皆さんも事故などには気を付けてください。
 今年は一体どのような夏になるのだか。
 では、今回はこの辺で。

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