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「ガンダムSEED DESTINY 〜紅き鷹の幻想曲〜  第03話(SEED DESTINY)」

桑ジュン (2006-06-27 23:34)
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注意:このお話は作者が『何となく』の『思いつき』でちまちまと書いているお話です。
思いつきで書いるので構想はまだおぼろげにしか組みあがっていません。
執筆スピードが遅いので更新は遅いです。
基本的に主人公の視点ですが、<キラ>と頭に表記される場合その後の文がそのキャラ視点での文になるという表記です。
(この場合はキラ)
それと、作者の設定上微妙にキャラの年齢や性格等が違ったりする場合があります。
後、このお話は『記憶憑依系』?です。
嫌いな方はお気をつけ下さい。
後、こういうのが嫌いな方は読まない方が宜しいと思います。
誤字脱字修正感想等宜しくお願いします。

読んでも良いという方は下にスクロールしてください。
では。


それはデブリ帯での極秘機動訓練中に起こった。
機動制御をミスしてデブリに衝突しそうになったシンのインパルスを咄嗟にMS形態にに変形して助けたのだけれど、代わりに私が乗るセイバーがデブリに埋まってしまった。
しかもインパルスを受け止めてそのまま衝突した為、相乗効果での衝撃で内部ダメージが酷い上に機体自体もデブリに妙な感じに埋まってしまったせいか抜け出せない状態。
母艦との位置が離れている為Nジャマーの影響下も有って通信が繋がらず、シンが戻って救援を呼ぶしかない。

「待ってろよルナ!直ぐに助けを呼んで戻って来るからな!!」

「ええ、私はここで待っているから…」

モニターの殆どが死に、生きている計器類の灯りだけのコクピットで私は音声だけのシン声に返事をする。
その直ぐ後にインパルスが遠ざかる気配がしてから通信のスイッチを切るとシートに体を預ける。

「まったく、シンが鈍感で助かった。…レイなら気付いたかもしれないけど」

一人呟きながら自分の体を見る。
割れた正面モニターの大きな破片が右胸上辺りから左わき腹辺りに赤いパイロットスーツを突き抜け刺さっていた。
内臓が傷つく程は深くは無いみたいだし血もそんなに出てはいないけどかなり痛い。
ハッチは歪んだのかどうやっても開かなかったが、幸い空気漏れ等は起きていなかった。
『セカンドシリーズ』で一番装甲硬度が高いおかげで歪んだ位で済んだわね。
後はシンが救援を早く呼んで来てくれれば大丈…夫…よ…。
シンが行ったであろう方角を見た後、意識がブラックアウトした。


…メイリン、シン、レイ…。


ガンダムSEED DESTINY 〜紅き鷹の幻想曲〜
第03話 テスト、事故そして…


ガタガタガタガタ

「っ!!」

機体の揺れと傷の痛みと暑さで目が覚める。
再起動して計器類と僅かに生き残っているモニターを立ち上げると驚愕してしまう。

大気圏に突入している?!

「気絶している間に地球の重力に引かれていたんだ。…ついていないなぁ」

生き残っている左右のモニターに映っていたのは真っ赤な大気だった。
計器を見て現在の高度を見ると既に脱出できる高度ではなくデブリのおかげでここまで無事だったみたい。
そのデブリも半分が燃え尽きてセイバーが埋まっている周りも大分ボロボロになっている。
今なら抜け出せるかも、機体の状態を再確認しないと。
…何とか動く!

「私はまだ死にたくない!…やってやろうじゃないの!!!」

スラスターを吹かせ、機体を動かし何とか埋没状態から抜け出す。
その直後、抜け出したせいかデブリはセイバーが埋まっていた跡から崩れていく。
地球に対し背面を向けていた上体から、ぎこちない部分は有ったもののMA形態に変形し大気圏突入シークエンスの設定をしていく。
大きくなる振動で胸の痛みが酷くなる中、痛みを懸命に耐えて機体の制御に集中する。
長いようで短いような時間が過ぎると、酷かった振動が急速に落ち着く。
唯、色んな警報が鳴り響いている。
ふと胸元を見ると突入時の振動でなのか、胸に刺さっていた破片が抜け落ちていた。
破片が抜け落ちたせいで血が加速的に出て行くのを感じ薄れ掛ける意識の中、救難信号を出し目下に広がる海原に島が有るのを見つけると必死に機体を制御して低空飛行で何とか勢いを殺して着水しようとして私は意識を失ってしまった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


<??>

「あれは…?」

もう直ぐ夕方となる時間に海を椅子に座って眺めていると、太陽の方から何かの影が有るのに気付く。
注意深く見るとMAだった。
かなり低空を不安定な機動で飛んでいる、…着水したと認識した所で思いがけない事が起きた。
着水したように見えた機体が水飛沫を上げ跳ね上がったと思ったら中ほどから真っ二つに折れて前部分が破片を撒き散らしながら浜辺の方に跳んでくるのが見えた。

「!、まずい!!!」

思わず声を上げたと同時に浜辺に重々しい音が響いた。
振動で気付いたのか家の中から彼女が出てくる気配を感じると。

「何処かの機体が墜落した!僕は救助に行くから連絡をお願い!!」

そう言うと、彼女の返答を待たずに浜辺の方に駆け出す。
何時機体が爆発するか解らないけどパイロットはまだ生きているかもしれない。
そう思いながら全速力で走る。
距離が近くなっていくと機体の姿が解ってくる。
目の前には上半身部分しか残っていないけど、その赤色の装甲そして機体の近くに落ちているシールドらしき物に隠れていたであろうその機体の顔が見える。
それは嘗て親友が乗っていた可変MS『イージス』にそっくりだった。
コクピットと思われる部分は歪んでいたけれどガタが来ていたのか暫く格闘していると呆気なく外れ砂浜に落ちた。
パイロットの安否を確認する為に中を確認すると血の匂いが充満していた。
『まさか』と思わず思いつつも、バイザー部分が割れたヘルメットを慎重に取って中から現れた容姿に息を飲む。
自分同じ位の年頃であろうその容姿、ロングとショートの違いはあるけれど鮮やかな紅い髪に目が行く。

……フレイ

フラッシュバックで茫然自失になりかけるが目の前の女の子が重症な事を思い出してコクピットに備え付けられている筈のメディカルキットを探し出し応急手当はじめる。
一番出血が酷い胸元を見る。
赤いパイロットスーツがぱっくりと切れていて血が流れているのが分かる。
ふと自分とそう変わらない年頃の女の子のパイロットスーツを脱がす事に気付き顔が火照るけど、このままでは命が危ないという事実。

「ごめんね、……っ!!!」

聞こえていないのを分かってはいても謝りながらそっとパイロットスーツの前を開けていくが、アンダーシャツや下着も切れていたのと染み込んだ血のせいかスーツとくっついてしまい傷に影響を与えないようにそっと脱がすのに時間が掛かってしまった。
長く感じた時間の末やっと脱がすと傷の酷さに息を飲んでしまう。
発見時では気付かなかった豊かな胸に目を奪われ瞬時に自己嫌悪、気を取り直して傷を再確認する。
右胸上から谷間を通る感じに左脇腹近くまでざっくりと切れていた。
傷周りの血を消毒されたタオルで拭き取り、止血用のキットで処置をしていく。


何とか包帯を巻き終え応急処置が終わりそっと抱き上げコクピットから運び出して外に出てふと機体を振り返ると赤色から灰色に装甲の色が急速に変わっていく。
何故か頭部のデュアルアイが点灯していたがそれも消えていく。
唐突に以前僕を助けてくれたジャンク屋のロウさんの言葉を思い出す。
嘗てストライクがイージスとの戦いで大破したとき、僕が助け出されるまで最後まで護っていてくれたという事を…。

「キミもこの子を護っていてくれたんだね」

抱き上げている女の子を見て機体を見る。

「この子は絶対助けるからゆっくり休んでね」

家の方から彼女が大声で救急隊が来たことを知らせてくれた。
抱えた女の子を一旦降ろして僕の上着を掛けてあげて抱えなおす。

「絶対助けるから!!」

抱えた女の子に気を使いながら家の方に走る。
その命を救う為。


つづく?

あとがき
リアルで忙しいため更新が遅れてしまいすみません。
祖母が亡くなりテンションが落ち込んでいたのも原因の一つです。
毎度ですが執筆速度が遅い為更新が遅いですが気長にお待ち頂けるとありがたいです。
では、また。

レス返しです。

D,さん
>シンの暴走に最後まで我慢したんだ・・・・・・最後はどつく思ったのに・・・・
どつかせようと思ったのですが、得物を持って来ていなかった為というのも殴らなかった理由の一つです。

>セイバー
今回で大破しちゃいました。(早っ)
まあ搭乗者を護りきったので大往生でしょう。(ぉぃ
ちなみにネタバレすると前回形式番号で『ZGMF-X23S セイバー』とありましたが、マニュアルが正式製作機体用だった為そう記されていただけで実際ルナマリアが乗っていたセイバーは次男坊です。(ぇ
分かりやすく言うと

長男『ZGMF-YX21R プロトセイバー』 Dアストレイ(漫画)でイルド・ジョラールが搭乗
次男『ZGMF-X22S (プロト)セイバー』(形式番号は作者設定) 本作品でルナマリアが搭乗
三男『ZGMF-X23S セイバー』 原作でアスラン・ザラが搭乗
という事です。
それぞれは基本的に大差無し。
長男は鹵獲された後改造されています。

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