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「崩壊からの帰還 第九話 『鬼斬する剣』(元ネタ仮面ライダー龍騎+魔法先生ネギま!)」

かわめん (2006-06-25 16:48)
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<<刹那サイド>>
「姉さん、兄貴。ちょいとストップ!」
後、数十メートルで敵陣につくというところでカモと言うオコジョに止められる。その口調がいつもより厳しかったので思わず先生も私も足を止める。
「いや、急いでるところすまねえが、刹那の姉さん、仮契約したほうがいいんじゃねえかと思ってよ。」
「「ええ?!」」
私もネギ先生も顔が真っ赤だろう。仮契約=せっ…接吻と言うことですから…!
「いや、真剣に必要じゃねえかと思ってよ。城崎の姉さんはかなり後方だし。」
確かに、かなり後方にいる城崎さん、楓さんもあの人狼の足止めしているところだ。
そして、敵にはあのフェイトとか言う少年。神明流の気を纏う防御術だけでは痛みを和らげるので精一杯で攻撃に移れないだろう。
だ、だけど、このちゃんの敵から倒すために……うぅ……
「せ、先生。すみません。よ……よろしいでしょうか?」
私は決断し、ネギ先生の肩に手を置く。
「は、はい!」
ネギ先生も私も目を瞑り、顔を近づける。
チュッと言う音と唇の感触と共に光が走る…
「仮契約完了だぜ!」
カモと言うオコジョが私のカードを持っている。アスナさんから聞いてはいたが、これは尋常ではない…
防御力だけでなく、今なら斬岩剣で一撃の元、複数の大岩すら切れる気がする。
「ネギ先生、行きます!」
「はい!」
そして、私はネギ先生と共に敵陣へ駆けて行く。
儀式場に着いた時は光の中に妖刀が浮かぶ光景だった。アレが取り込まれたら!
「遅かったね、もう儀式は9割方終えたよ。」
後ろから聞こえてくる少年の声…しまった!
「刹那さん!」
咄嗟にネギ先生に庇われ後方まで飛ぶ。
「ヴィシュ・タルリ・シュタルヴァンゲイト…小さき王・八つ足の蜥蜴・邪眼の王よ…時を奪う毒の吐息を…石の息吹!」
ぶわっと広がる霧にわずかに触れたネギ先生の顔に苦痛が現れる。
「ネギ先生!」
「だ、大丈夫です。今はあの儀式を…っ?!」
ネギ先生の目が驚愕に開かれる。私も同じ方向を見ると驚愕しか出来なかった。
「はははは、復活したでぇ!これこそ【リョウメンスクナノカミ】や!」
違う、あれはそんなものじゃない!伝承ではかの鬼神は二面四手のはずだ。
目の前にいる鬼神は三面六手…そう阿修羅神のようだ。手に握るのは取り込まれた妖刀に似ている…まさか…
見れば、フェイトと言う少年もあの禍々しさを感じているらしい。しかし、あの女は狂気が優先されているのか気がついていない。
「さあ、スクナノカミ!あの小僧達ももう始末するんや!」
ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!と言う方向と共に奴の口が開く。しかし、変だ。狙いが…私達じゃない?!京都?!
「くっそぉおおおお!やめろぉおおおお!」
ネギ先生が詠唱を始める。
「おい、兄貴!確かにそれだといけるかも知れねえが、まだ敵はいるんだぞ?!」
「それでも!あの攻撃を止めなきゃ!ラス・テルマ・スキル・マギステル!!来れ!雷精・風の精!!雷纏いて吹きすさべ南洋の嵐!!」
ゴォオオオオオオオオオオオ!と言う音と共に奴が炎を吐いた。
「雷の暴風!!!」
同時にネギ先生の攻撃が奴の炎とぶち当たる。
「くぅうううううう?!」
奴の攻撃が押している。そうか、ネギ先生は万全じゃないから…
「貰った……」
そのフェイトと言う少年が無防備な先生に襲いかかる。しまった!
「ネギ先生!!」「兄貴、横?!」
攻撃の瞬間、奴の腕を影から出た細い腕が掴んだ。
「ずいぶんとうちのぼーやが世話になったな。受け取れ、礼だ。闇の一射。」
「マスター!」「エヴァンジェリンさん!」「姉御!」
「がぁあああ!」
エヴァンジェリンさんだ。少年の腹に手を添えると、簡易的な魔法の一撃で吹っ飛ばした。す…凄い…
「茶々丸。結界弾だ。その後は城崎に任せてしまえ。」
奴が結界に閉じ込められると同時に、ネギ先生が倒れる。
「ネギ先生?!」「桜咲、どけ!……ちぃ、石化魔法か!こいつの魔法抵抗力が災いしたか!総本山へ急ぐぞ!あそこの者は茶々丸が石化解除薬を配ったはずだ。」
エヴァンジェリンさんと共にネギ先生を連れ場を離脱し、総本山に向かう。
城崎さん、奴を任せます!
彼女の勝利を願いながら私は駆ける。この小さな先生の命を救うために。
<<刹那サイド 了>>

『城崎さん、後はお願いします。』
「了解。」
茶々丸ちゃんから受け取った連絡用レシーバーから結界の完了を確認する。
見据えるはあの鬼神。女の方は逃げたのが確認されているが、あの鬼神はすでに制御を離れているだろう。
私には結界で荒ぶる鬼神が哀れな存在に見えて仕方なかった。人の手により作られた妖刀。人により呼び出されてしまった存在。
私も似たようなものかもしれない。デッキからカードを抜き、バイザーに装填する。
【サバイブ】
カードが装填されると共に、私のライダースーツが再構成される。
赤いマントにピンクの装甲、ドラグバイザーは盾と剣になる。
かって、友が持っていたカード【サバイブ −疾風−】の龍騎バージョンだ。
「ダークレイダー、行くわよ。」
「キュアアアアア!」
私は同時に再構成されたダークウィングこと【ダークレイダー】を見る。
かっての友を思い出し、そっと触る。
『ぐぉおおおおおおおおおお!』
なんだかもう結界が持たないわね、聞いたところ特注らしいのに。
私は戦士に戻り、カードを抜く…
【ファイナルベント】
ダークレイダーがバイクに変身する。私はそれに飛び乗りエンジンを全開させ、奴に向かう。
結界を破リ突き抜けた奴の腕を避け、斜めに剥いた橋を使いジャンプする。
「終わりよ!スクナノカミ!食らえぇええええええええええ!!」
更にここでエンジンをかけるとマントが纏わりつき炎の剣のように奴の脳天めがけて宙を疾走する。
食らいなさい!これが【疾風斬】よ!
【ギャォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!】
ズバァアアアアアア!と言う切り裂くような音と断末魔と共に奴の体を貫いていく、そして……
私が地上に降りると、奴は音もなく光に還っていく。【ありがとう】そんな声も聞こえた気がした。
そして、変身を解こうとした瞬間、私は振り向き、あらぬ空間を斬る。
「な、なぜ、気がついた……」
空間から出てきたのはあのフェイトとか言う少年だ。しかし、どうやら水…分身体のようなものみたいね。
「あいにく、不意打ちには敏感なのよ。」
「く……そ……」
しゅうううううと奴が消える。さて、ネギ先生たちのところに急がなきゃね。

総本山は大騒ぎだった。聞けばネギ先生の容態がどうだこうだとかで大騒ぎである。
小太郎と言う少年が「ネギ、しっかりせえ!!」と必死に叫んだりしている。
私が総本山に戻ると長も皆もこっちを向く。アスナちゃんとこのかちゃんもこっちに来てる様で顔が見える。
「お、おい、城崎、お前のモンスターに治療できる奴はいないのか?」
エヴァちゃんが駆け寄ってくる。
「あ、いや状況を教えて欲しいんだけど?」
「説明します。ネギ先生は魔法抵抗力が高いのはご存知の上でしょう。」
茶々丸ちゃんの言葉に私は頷く。確かに対魔法力ならサウザンドマスターの息子である彼は相当なものだ。
「石化に関しましてはこの通り治療はできたのですが、石化に対するレジスト、契約執行、放出魔法の持続による魔力の使用しすぎで非常に危険な状態です。」
なるほど。魔力は寝ていれば治るとは聞いてはいるが、ネギ先生はエヴァちゃんのように真祖などではなく人間だ。
こうなれば、彼女の力を借りるしかないわね。
「西の長、無礼承知で申し上げます。このかちゃんとネギ君の間に仮契約を。」
ざわっと場がざわめく。まさか呪術協会の一人娘が西洋魔術師と仮とは言え契約を結ぶのは驚きだろう。
「いや、いけるかも知れねえ。このお穣ちゃんがシネマ村とかで一時見せた回復能力が仮契約すれば発揮されるぜ。そちらの協会にとってもお穣ちゃんの力が制御できるようになるのは損はねえ筈だ。」
カモの言う通りだ。今この場で火急速やかなる治療を出せるのは彼女だけだ。
「うち、やる。助けてもろうたんやで、お父様、お願いや!」
このかちゃんも必死で訴える。それでも場がざわめく。その時…
「静まれ、皆の者!すでに東との講和はなされているのだ!そして、その新書を危険覚悟で持参した少年を見殺しにしていいのか?否!断じて否だ!急げ!恩人を殺してはならん!」
流石は西の魔法使いを束ねる人ね。一喝で場を沈めて、ネギ先生に対する医療体制を万全にしたわ。
「ネギ君…今助けるで…」
このかちゃんの唇が先生の唇に合わさると光が溢れる。
光が収まると、このかちゃんは昔の陰陽師の様な格好でネギ先生に手を向けると、ネギ先生の顔が見る見るうちに生気が宿っていく。
「くっ……」
しかし、このかちゃんの顔に苦痛が走る。
「しまった!ぼーやの魔力は高いんだ!」
エヴァちゃんが叫び、このかちゃんの肩に手を置く。
そうか!ネギ先生の魔力はかの魔法使いゆずり。体力と魔力を回復させるならかなりの量になるのだろう。
「ちぃ、後もう少し強い力があれば!」
エヴァちゃんが加わっても後少しなのか。一体彼の魔力はどうなってるんだ?
そう思い、更にこのかちゃんの肩に手を置いた人物がいる。
刹那ちゃんだ。
「せっちゃん?」
「このちゃん、気を抜いちゃ駄目です。サポートするからしっかりね。」
彼女はそう言うと、背中から光の翼が生える。そして一瞬の閃光……
こちらはもう心配は無いわね。さて、向こうは同かしら?

「はぁ、はぁ!くっ!あんなあっさり倒されるやなんて!」
林の中を駆けるのは天ヶ崎 千草。彼女はどさくさにまぎれて逃走していた。
「しゃあない!一度逃げて仕切り直しや!召喚法は覚えたしな!」
オマエ……アクニンダナ?
そんな彼女の周りから声が聞こえる。
「?!」
彼女は止まり、周りを見回すがただ葉がざわめく音と…
ジブンノモクテキ・ヨクボウ・リソウノタメニタニンノギセイヲイトワヌモノ------ソレガアクニンダ
「な、何者や!」
何かが来る気配を感じ、符を構える千草。
ダガホコリアルアクナラバ、イツノヒカミズカラモオナジアクニホロボサレルコトヲカクゴスルモノダ。オマエニソノカクゴハアルノカ?
彼女の前、そして手に持った符にナイフがズドドドド!と刺さる。
ザッ霧が晴れた先に小さく、そして手に持つ剣が不釣合いな人形が居た。
「ソノカクゴガネェンナラテメェハタダノバカカ3リュウデコシヌケノコアクトウダ。」
「ひ、ひぃいいい!」
そして何より、浮いている……この異常性と恐怖が千草を叫ばせる。
「ホコリナキアクハジベタニハイツクバッテシニヤガレ、アバヨ。」
その巨大なる剣が千草に振り下ろされる。そして……
ザクッツ!と大きな音を鳴らし突き刺さった。千草をぎりぎりかわした地にざっくりと……
その下で『うう〜ん』と気絶した千草が見える。
「マァ…サイキンハウチノゴシュジンモ…ミョーニマルクナッテツマンネーンダガナ」
「何だ、もう終わってたのか」
近くの茂みからごそごそとぷちだいばーが出現する。
「アァ、オマエカ、コイツハサルニタノンデコウソクサセオクカラ…ナ?」
この人形にしては珍しく艶のある声でぷちダイバーに迫る。
「うむ。ご褒美か……」
近くの茂みに入った2人(?)の方向から嬌声が聞こえたとか聞こえなかったとか……
___________________________________________________

は〜い、修学旅行騒動編決着です〜。
次回、ナギの住処へご案内と帰り道で終わりですね。
頑張ります!……ところでぷちだいばー×茶々零って駄目ですかね?(笑)

追記
学園の女子体操服は半ズボンと言うことがゲームソフトのパッケージで判明しナンテコッター!と沈んでます(笑)

>>アサガミさん
ジェノサイダーにとっては飲み込むのではなく食べてるんですけどね、こうビッグパフェに挑戦したモンスターってことでw

>フリーズベントならフェイズに変身しアクセルにチェンジしてクリムゾンスマッシュだ!!・・・それかカブトに変身しクロックアップにて仕掛ける(失礼な挨拶(やめんか
よっしゃ、ガタックで受けて立つぞ、ゴルァw
後、サイドバッシャーは変形すると道路走れませんから!残念!w

>>ニライ=カナイさん
今回のスクナノカミはスクナノカミではなく阿修羅をモチーフにしたものにして見ました。荒ぶる人格の妖刀の怨念とスクナノカミの理性が合わさったのがこれです。
あっさり倒されてしまいましたが、結界弾の恩恵とも言える勝利でしょう。もし正面切って戦ったなら勝利は出来ても京都に甚大な被害を出してました。
このような結末になりましたがお楽しみいただけたでしょうか?

>>ATK51さん
いや〜、この世界でライダー出すとしみじみネギの出番が減るので今回は難産でした(--;)
総本山ではフェイト自身急いでいたので石の息吹で長達がレジストしても構わず使い、逃げようとしたところにこのかとアスナが来たと言うわけです。
ちなみに妖刀は新たに呼ばれたルビカンテが持っていきました

>この流れだと修学旅行編の一つの要であるこのかの覚醒や刹那との関係回復の流れにも影響しそうで少し不安です
強引ですがこういう方法をとってみました。石化は回復しても失われた魔力と体力はそう簡単には戻せない感じで。
ちなみにエヴァがこのかの肩に手を置いたのは魔力のブースターになるためです。刹那も力を解放してブースターになりました。

>でも、贄に関する指摘は確かにですね。少なくとも千草一派は「恒久的魔力エンジン」としてこのかを手に入れようとしていた訳ですし。
ですね。魔力の使いすぎは生命力を弄るわけですから、悪魔みたいなものにとっては人間そのものの贄のようなものなんですね。

エヴァの行ったことについてですが原作と同じで5秒に1回ハンコを押しているのですが、わずかに違うのはミラーモンスターが次々コピーを取っては置いてるんです。ちなみにデストワルダーですw

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