辺りが静寂に満ちている。
いや、それは嵐の前の静けさでしかなかった。
「きっ…」
それは、誰の声だろう…ただ、その声は、この闘技場に居る全ての人に聞こえていた。
「きゃあああーーー!!!」
女性の声を皮切りに、闘技場は悲鳴と混乱で満たされた。
「ダウニー先生は大河君と未亜さんの保護を! ダリア先生は至急、救護班と共に一真君の治療を! 私は、民衆の混乱を鎮めます!」
ミュリエルが迅速な指示を出す。
「わ、分かりました」
「し、しかし学園長、あの傷では彼はもう…」
ダウニーとダリア、そしてミュリエルも理解している。あの傷は『致命傷』だという事を。しかし…
「言いたい事はそれだけですか! 速くしなさい! 彼が手遅れになる前に!」
「「!!! 了解しました」」
しかし、そんなことで諦める彼らではなかった。そして、2人は闘技場へと駆けて行く。
「………」
ミュリエルは彼、南雲 一真のことを考えていた。
確かに、自分は彼に忠告した。だが、この事故は自分の落ち度でしかない。
普段の彼女なら、こんな失敗は犯さないだろう。だが、「史上初の男性救世主候補の出現」に彼女の目も奪われてしまっていた。
「…一真君、無事でいて下さい…」
彼女は、柄にもなく、在りもしない『奇跡』を願っていた。
第3話 目覚め 〜 Testament 〜
「あっ…ぁぁ……」
未亜は酷く青ざめていた。無理も無い、目の前で人が殺される瞬間などそうそう在る様なことじゃない。
「か、一真…? 一真ぁーーー!!!」
大河も彼女と同様に混乱していた。いや、自分が庇われた分、一層不安になっていた。
一真の元へと駆け寄ろうとする。しかし、何者かに羽交い絞めにされ、その動きを止められてしまった。
「!? だ、誰だ! 放しやがれ! 一真が、一真が!」
振りほどこうとするが、びくともしない。心が乱れ、力が入らないことなど今の彼には理解できるはずも無かった。
「落ち着きなさい。今、貴方が行ったところで何が出来るのです?」
澄んだ男の声が聞こえる。だが、大河にとってそれは、『自分の邪魔をする者』という様にしか聞こえていなかった。
羽交い絞めしていた腕を振り解き、その声の主を睨み付ける。
「手前ぇ、邪魔するな!」
「失礼。私はこの学園の教師をしております、ダウニーと申します」
「名前なんて如何でもいい! 一真の所へ行かせろ!」
「申し訳ありませんが、ここを通す訳にはいきません」
「手前ぇ!!!」
大河が激高する。あまりの怒りに、人に対して召喚器を向けようとまでしていた。
「先程も申し上げましたが、今、貴方が行ったところで何が出来るのです?」
「!!!」
そんな大河の反応に、眉一つ動かさず、ダウニーは話始める。
逆に、大河はそれを聞いて、今までの感情が、急に冷め始めた。
「彼の治療は、私達が最善の手を尽くしています。ですから、貴方は其処にいる彼女を落ち着かせて下さい。それが、今の貴方に出来る事です」
「………」
「未亜…? 大丈夫か、未亜!?」
ダウニーの説明を聞いて、大河は未亜の様子を窺う。
未亜の目は虚ろになっていて、何時倒れても可笑しくない状態だった。
「なあ、本当に一真は大丈夫なのか? 助かるのか!?」
未亜を介抱しながら、大河はダウニーに質問する。いや、質問というより、安心できるような言葉が欲しかったのかもしれない。
「今、ダリア先生が救護班と共に、治療に取り掛かっています。気休めかもしれませんが、私達を信じて下さい」
ダウニーの声を聞いて、大河は倒れている一真の方を見つめる。彼の周りにいる人達は、決死の表情で彼を治療していた。
大河は一真の無事を祈っていた。そして、目覚めたら心配を掛けた罰として、一発ぶん殴ってやろうと。
だから、一真には生きていて欲しい。ただ、そう願っていた。
ダリアは救護班と共に一真の容態を見ている。
救護班がヒーリングの魔法を掛け続けているが、容態は一向に良くならない。
無理も無い。あんな石の塊のような一撃を喰らって、息があることに彼女も驚いていた。
いやもうすぐ、こと切れていくこの有様を見ていると、あの時、絶命していた方がまだ苦しまなくて済んだのではないかと思ってしまう。
…こんな光景を見ていると、どうしても悪い方に考えてしまう。彼はまだ『生きている』というのに。
「ダリア教官、依然として回復の兆候はありません」
「いいから、続けなさい。医務室の方は準備できたの?」
救護班達が、諦めかけるのを叱咤するように、彼女は次の指示を出していく。
「はっ、もうすぐ完了します。ですが、此処まで酷いのは、幾ら我々の力でも…」
「言い訳すれば、彼が助かるの? この子が頑張ってるのに、貴方達が先に諦めてしまうの?」
「!!!」
「お願い。彼は救世主の危機を命がけで救ったの。ここで諦めたら、私達は救世主どころか、人一人助けられなくなる」
「分かりました。私達の誇りに賭けて、最後まで頑張ります」
その言葉を聞いて、さらに彼等の作業に熱が入る。
…酷い事をいったな、とダリアは思った。彼等だって最善の手を尽くしているのに…
一真は大河の危機を、考えて行動した訳ではないだろう。あんな一瞬の出来事を、頭で考えてから行動しては間に合うはずも無い。
彼自身、こんな事になるなんて、想像もしていなかっただろう。「戦闘」を『殺し合い』と言ってはいたが、あれは、本当の意味で理解している様な目ではなかった。
おそらく、この出来事も「自分が死ぬ」等とは考えてなかったに違いない。
…彼が、生き残ったら、真っ白に燃え尽きるまでうんと叱ろう。
…だから、ここで終わらないで欲しいと彼女は願っていた。
暗い闇の中。
光も音もない世界に俺はいた。
辺りは真っ暗で、自分の現状を確認できない。
途方に暮れてると、何処からか声が聞こえた。
何を言ってるのか分からないが、他に何もないし、とりあえず追ってみた。
その声を追い駆けていくと、声がだんだん大きくなってきた。
どのくらいの時間が経過したんだろう?
どれ程、走り続けたんだろう?
何も分からないまま、追い駆けていくうちに…
突然、目の前の景色が変化した。
見渡すかぎりの荒野。
空は荒れ果て、遠く地平の彼方には森も町も海もない。
無限に続く何も無い平原。
そんな風景の中に、俺は一人で佇んでいた。
…何処だ、ここは?
確か、俺は DUEL SAVIOR の世界に召喚されて
…で、ストーリー通り、救世主の選定試験が始まって…
ところが、大河がピンチになっちまったから、割り込んじゃって
…その後は、ストーリー通りに進んでいるものと安心してたら…
まだ、ゴーレムが生きてて、その後…
『!!!』
…その後!? その後、何があったんだ?
…確か、ゴーレムが大河を狙ってるように見えたから…
…気付いたら、いつの間にか、大河を突き飛ばして…
…はは、じゃあ何か?
…俺は、あの時
…『死んだ』のか?…
――正確には、今現在、『死に掛けている』だがね――
…!? 誰だ!
――誰? とは――
…お前だ! お前。手前、一体何モンだ!
――悪いが、答えられん。いや、『答えても意味が無い』と言った方が正しいな――
…は? 何言ってんだ?
――仮に、答えたとしても、『人』には理解できないさ――
…? 電波か、コイツ。
――そんなことは、別にどうでもいいんだよ。本来、お前が『ここ』に来る事は…いや、『この状況』なら可能か――
…???
――ん? ああ、今の君は『根』の世界で死に、『魂』の状態になったから『ここ』に来る事が出来たのかも…って意味さ――
…!? そういや、ここは何処なんだよ?
――世界の外側、根源の渦、アカシックレコード…――
…?
――万物の始まりにして終焉、この世の全てを記録し、この世の全てを作れる神様の座…――
…???
――いろいろな『名前』はあるけど…まあ、人がまだ『辿り着けない場所』さ――
…?????
――分からなくていいさ。そんなことより、重要なことがある――
…何だ?
――お前…生きたいか?――
…何!?
――生きたいか? と聞いている――
…俺は生き返れるのか?
――正確には、君は「瀕死」なだけで、「死んだ」わけじゃない――
…まだ、俺は生きてるのか?
――ただ、すぐに決めないと、死んじゃうけど――
…だったら、頼む! 俺を生き返らせてくれ!
――本当に、いいのかい?――
…! どういうことだよ!
――例え、生き返ったとしても、お前に待ち構えているモノは『死』よりも恐ろしい『現実』だ――
…なっ!?
――生き返っても、『破滅』に惨たらしく殺されるかもしれない――
…
――例え、地球に戻れたとしても、戦争に巻き込まれて死ぬかもしれない――
……
――平和であったとしても、病に侵され、苦しみ抜く死に方をするかもしれない――
………
――『眠るように安らかに死ねる』ことが出来る訳ないだろ――
「…ぇ…」
――それに、自分が死ぬ方がまだマシなくらいな『絶望』に出会うかもしれない――
「…せぇ…」
――はっきり言おう。お前は、このまま死んだ方がまだ『幸せ』だ――
「五月蝿ぇーーー!!!」
――ん?――
「黙って聞いてりゃ、偉そうな事ばっか言いやがって! 手前は何様だ!」
―― 一応、忠告してやってるんだがなぁ――
「んなこと知るか! 俺はまだ死にたくねえんだよ!」
――へぇ、どうして?――
「金稼いで、旨いモン食ったり、遊んだりしてえし!」
――ふんふん――
「女と付き合って、結婚だってしてえし! 何より…」
――何より?――
「何より、『男を庇って死んだ』なんて死に方、納得できるかぁーーー!!!」
――ほう――
「『女の為に死んだ』ならまだ納得できる。それが男として『最低な』死に方だとしても、
『男を庇って死ぬ』よりよっぽどマシだぁーーー!!!」
――成程ねぇ――
「だから、俺を早く戻しやがれ! こんな所で立ち止まってる暇はねえんだよ!」
――後悔しないかい?――
「後悔なんて、全部やり終わった後で十分だ!」
――面白い。君はこの『現実』に足掻き続けられるかな?――
「上等だ!!!」
――良いだろう――
「がっ…」
頭の中に、『奴』の声が響く…
女の様な声で…
――『貴■を…』――
「あっ…うっぅぅ…」
頭が割れそうな程イタイ…
男の様な声で…
――『■様■…』――
「ぎっ……ぁぁぁ…」
俺の全てが蹂躙される様だ…
そして、俺には理解できない声で…
――『■■を■んで■る』――
「があああああっーーー!!!」
そして、俺の視界は再び真っ暗になった…
―――目覚めると、薬が充満した匂いを鼻に感じた。
「…知らない天井……なのか?」
お決まりの台詞を口にしながら、一真は辺りを見回す。
…俺、今まで寝てたよな。何か、現実だったのか夢だったのか、分からんモン見てたような気がするんだが…
…何見てたんだっけ? …何も思い出せん…
「気が付きましたか?」
声がした方に振り返ると、そこには端正な服装の男が俺を見ていた。
「…アンタは?」
「私はこの学園の教養学科の教師をしております、ダウニーと申します。初めまして、南雲 一真君」
…ダウニー? ああ、そういえばそんな奴も居たっけ…あんま男のことは意識してねえからうろ覚えだったよ…
「はぁ…こちらこそ宜しく…えっと、此処は?」
「学園の医務室です。身体の調子は如何ですか?」
取り敢えず、ベッドから上半身を起こしてみる。やけに体が重い…
「う〜、何かすっげ〜ダリィ。それに体中、薬臭ぇ」
「我慢なさい。医術と魔法の両方の治療を同時に行って、貴方は辛うじて助かったんですよ。峠を越えたときは、私でさえ奇跡を見たような気分でしたし」
辛うじて…やっぱ、あいつの言った通り、死んだわけじゃなかったんだな……アレ? あいつって誰だっけ?
「峠…? そうだ俺、ゴーレムに!」
「何を心配しているのか知りませんが、何も問題はありませんよ。貴方はこうして助かりましたし、彼らも無事、救世主候補生として、この学園にいますよ」
「彼らって…!? 大河達は大丈夫なのか?」
「ええ、貴方のおかげで怪我を負ったりしませんでしたし、貴方の無事を確認して安心していましたよ」
「そっかぁ…良かったぁ。…えっ!? 今、救世主候補生って…?」
「はい、彼らは君の無事を確認した後、再度、学園長と話し合ってこの世界に残る事を決めたようです」
!!! あいつ等、あんな事があったのに、まだここに居たのか?
「残るって…あいつ等、帰ってないんですか?」
「ええ、未亜さんの方は帰還を望むような意思でしたが、大河君が『どのみち破滅を倒してからの方が安心して帰れる』と説得すると、彼女も渋々納得したようです」
…アイツらしいっちゃらしいけど、よくそんなポジティブな方向に考えられるよなぁ、大河の奴。
「…そう、ですか…今、あいつ等は?」
「今、闘技場にいます。そろそろ実技試験が始まる時間ですかね」
確か、この頃の大河達は…
――ザッ―ザザッ―――
駄目だ、ノイズが掛かってる様な感じがして、何も思い出せない…
「あの…俺どのくらい寝てたんですか?」
「…まあ、確かに寝ていたと言えなくも在りませんが…貴方はあの試験から一週間、昏睡状態に陥ってたんですよ。ただ、あんな傷がたったそれだけの時間で回復していた事に、私を含め皆さん大変驚いていましたが」
…一週間ね、確かに変だよなぁ…俺、あの『正義の味方』を目指す少年みたいに、何かが埋め込まれてる訳でもないし…まぁ、考えても分かる訳ないか。
「はぁ…あの、これから俺はどうなるんですか?」
「君は適正試験で召喚器を召喚出来なかったという形になりますから、一般人として扱われるでしょう」
ってことは俺は『失格』したのか…当然といや当然だけど。
「…俺は、すぐに元の世界へ帰る事は出来ないんですか?」
「ええ、リコ・リスに確認を取らせましたが、貴方の世界の座標は、まだ見つかってないので、当分、此方に暮らしてもらう事になります」
…ま、帰れないんじゃ、それしかないよなぁ…
「分かりました…で、此処で暮らせるんですか?」
「いえ、この学園は学生でもない、そして王国と関係のない人間を置いておくわけにはいけない決まりがあります。ですので、貴方には此処から一番近い王都アーグの方で暮らして頂きます」
アーグ? そんな街、在ったっけ? …やっぱ、これも思い出せんか…
「宿無し無一文で追い出すわけじゃないんですね」
「あの事故は、此方の落ち度もありましたから。無一文という形は変わりませんが、せめて安全な場所まで連れて行くというのが、此方に出来る最大限の譲歩です」
…せめて、一ヶ月分の食費ぐらいは欲しかったが、そんな余分なお金は無いんだろう…世知辛い世の中だ、此処も。
「…分かりました。じゃあ早速、行きましょうか、そのアーグって街に」
「!? 宜しいんですか? 貴方はまだ完全に体調が回復したというわけでは無いんですよ」
「構いません。何時ここを利用する人が来るか分からないし、とっととその街で、寝泊り出来る場所くらいは探さなきゃいけませんしね」
…これ以上、この学園にいる奴には会いたくない…『失格』になった以上、どんな目で見られるか分からないし…
「…分かりました。大河君達に挨拶をしていかなくて宜しいんですか?」
…もう一度、会いたいって気持ちはある。けど、会ったからって、少し言葉を交わす程度で、俺を助けてくれる余裕までは無いと思う。
「いいんです。あいつ等と会っちゃうと此処から出る決心が鈍りそうですから」
「分かりました。貴方の服は其処に立て掛けてあります。着替え終わったら、出発しましょう」
「了解」
そう言って、ダウニーは医務室を出た。
…立て掛けてあった上着を見る。あまりにボロボロで羽織る事しか出来ない形になっていた。
―――ホント、よく生きてたよな…でも、これで全ての幸運を使い切って、これから不幸続きの毎日になったりして…
「………」
…ネガティブに考えても、仕方ない。行動しなきゃ、生きていけないんだから。
俺は立て掛けてあった、ボロボロのスーツの上着を羽織り、医務室を立ち去った。
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次回 DUEL SAVIOR ASTRAY
第4話 敗北者 〜 Outsider 〜
『私か? 私の名は…』
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キャラクター紹介
ダウニー
フローリア学園の教師。
端正な容姿と、深く澄んだバリトンの声を持つ。
厳格な教師で生徒からは恐れられている。
一真に対しての第一印象は「別の意味で大河君より問題児かもしれない」
一真曰く、「男の先生に印象なぞ抱かん」とのこと。
補足.DUEL SAVIORに出ている人物の説明はDUEL SAVIOR DESTINYのホームページを参照しています。
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補足説明
Testament:"契約"という意味で使いました。
一真がいた「場所」:風景の元ネタはPC ゲーム Fate/stay nightの「無限の剣製」の剣なしバージョン。
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あとがき
みなさん、感想ありがとう御座います。作者のManiaです。さて、今回のゲストは…
「おう。この物語の真の主人公、当真 大河だ。やっと、俺の時代が来たぜ!」
…ああ、すまん、大河。この物語では、お前は「主役」はおろか「準主役」にもしない設定だから。
「何!? 如何いうことだ! この野郎!」
脅すように言っても無駄無駄。この物語は、あくまでも『彼と彼女』の物語にしたいんだよ。君の活躍なら、他の2次小説を読むなり、原作をプレイしてくれ。その方が、よっぽど理解できるから。
「じゃあ、これから俺にはいいところ全くナシか?」
一応、君にも活躍の場はある。君はいわば『一真のもう一人のライバル』のような存在だからね。
「良かった…じゃあ、これで気兼ねなく俺様の『ハーレム計画』を…」
更にすまん。お前も「ハーレム」にするつもりは無い。
「何だと! 貴様!!!」
言ったろ、シリアスな物語を作るって。「ハーレムルート」にすると、一真と上手く噛み合わないんだよ。ただ、ここのルートで使われているネタは使うつもりだが。
「ったく…俺の活躍を書かなかったら、ただじゃ済まさんぞ」
肝に銘じておきます。さて、ここで皆様にお知らせすることがあります。次回からは一真視点の「オリジナル」の話を予定しており、原作の第2・3話の内容(僧侶と怪盗)の話を書くつもりはありません。彼女達のファンの皆様には先にお詫びを申し上げます。
「はあ!? どういうことだよ?」
理由は、この出来事に『今』の一真が関わっても、あまり変化するような箇所が思いつかないのと、彼にはこのお話の間にある「決意」をしてもらいたいからです。
「具体的には?」
彼には、「彼女」との出会いを経て、どのようにしてこの「アヴァター」に訪れる「戦い」そして「戦争」と向き合っていくのかを書いていきたいと思っています。
「自身はあるのか?」
結構不安。あと、皆様にお願いしたい事があるのですが、次回からの話の中で、「彼女」との「シリアス」なシーンだけでなく「ほのぼの」なシーンを入れてみたいのですが、作者の力量不足のせいで「これは」と言えるようなネタが思いつきません。もし宜しければ、感想と一緒にネタを書いて頂ければ非常に助かります。
「良いのか? 唯でさえ読んでくれる人が少ないのに」
些細なことでも構いません。私は「彼女」の物語を書きたいですから。
それでは最後に、この作品を読んで頂いた方々、質問や感想をお待ちしております。
「俺の活躍にも期待しててくれ!」
草々
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レス返し
イスピン様
いや〜。沢山の案を書いてくれて、嬉しいですねえ〜。
「ちなみに、元ネタは分かるのか?」
順に、FF5・テイルズ・ガンパレ・EVA・スレイヤーズかなぁ。間違っていたら御免なさい。また、救世主達だけでなく、破滅の方にも案があったら遠慮なくお書き下さい。
「お前は、何か考えてないのか?」
私としては、ムドウには『るろうに剣心・志々雄 真実』の「無限刃」を、シェザルには『BLACKCAT・トレイン=ハーネット』の「ハーディス」を付けてみようかな〜と考えてる。丁度いい武器ってもんがなかなか浮かばないんだよ。
「なんか訳ありか?」
この世界(DUEL SAVIOR)の「最強」の武器はやっぱり召喚器だから。これより強い武器は出したくないんだよ。
「でも、召喚器って見た感じ、そんなに強そうには見えんが大丈夫か?」
出来る限り、思案してみるが、おかしいと感じたら、指摘等もお寄せ下さい。待ってます。
ささ様
「主人公のモデルがカズマだったしな。この案は如何するんだ?」
一真には『アルター』は付けませんが、この能力の「代償」のネタは使いたい、と思ってます。やっぱ、強力な力をポンポン使いたくないし。
「でも、書いてる内にバンバン使っちまうんじゃないか? お前、素人だし」
まあ、一真君はあまりに弱いですし…一応、彼の能力は終盤に登場させる予定なので、まだ様子見で結構です。
「じゃあ、それまで一真はずっと弱いままなのか?」
それは、もう少し後の話で分かります。一応、彼は『主人公』ですから。
なまけもの様
「この文だけで読んでみると、随分、俺のイメージが悪くないか?」
まあ、一真もそんなにカッコよく書いてはいないんだけどなぁ。あの時だって、『未亜がジャスティを召喚する』という事が分かってたから飛び込んだだけだし。
「ということは、これからは俺様もカッコよく…」
大河の視点ではあまり書かないと思う。大河のイメージって結構色々あると思うから。ちなみに、作者の大河のイメージは『どんな困難にも逃げない男』です。
「じゃあ、一真のイメージは?」
『今』の彼は、EVAの碇 シンジ、TOAの髪切る前のルーク辺りと考えてる。自分の境遇しか考えてない「子供(ガキ)」というイメージだ。
「そんな風に書いてまた読者を減らさないか?」
まあ、これから彼が『一人前の男』いや『漢』となれるかは彼と作者、そして皆様次第ということで。これからも応援よろしくお願いします。
カシス・ユウ・シンクレア様
「お前、宣言してなんだが、ちゃんと『彼女』の良さを引き出せるのか?」
これだけは何とも…。彼女は『可愛いけどカッコイイ』・『ヒーローでありヒロインでもある』という感じですからねぇ。
「まぁ『彼女』をどれだけ素晴らしく表現できるかで、この作品の良し悪しが決まるな」
こればかりは作者だけではあまりに力不足です。どうか皆様の御力をお貸し下さい。
「お前…、読者の方々に頼ってばっかだな…」
いいんです。私も『彼女』の良さを十二分に発揮させたいので。よろしくお願いします。