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▽レス始

「ガンダムSEED Destiny――シン君の目指せ主人公奮闘記!!第二部――第六話 ふさがらない傷痕。逸らした現実 中編(SEED運命)」

ANDY (2006-06-03 19:58)
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 人は、出来ることが限られた存在である。
 それは「ヒト」と言う存在に限られたことではなく、全てのものにも当てはまることである。
 だが、ヒトは欲深いからこそ、その限界の果てを追い求める。
 空を鳥のように飛びたい。
 その欲望が人に鉄の羽を与えた。
 海の底を見てみたい。
 その欲望が人に鋼の魚の如き船を与えた。
 空の彼方に行ってみたい。
 その欲望が人に天空の彼方へといける船を与えた。
 ヒトは、欲望をかなえるごとに成長していった。
 だが、その影には輝かしいもの意外も存在していた。
 そして、それを良しとしない者も。
『平和』と言うものに手が届きそうな世界。その影に消えた無念の声は決して消えたのではない。
 その声は、新たなる同胞が生まれることを望む。
 その声の連鎖を止めることは、人には不可能なのだろうか。


――強すぎる力はまた争いを呼ぶ、か

 医務室のベッドの上で眠るステラを眺めながら、以前、感情に任せてカガリと交わした言葉をシンは思い出していた。
 あの後休憩室から飛び出したシンは、すでにコアスプレンダーの整備も終わっていたため、少しムカついた胃を抑えるために胃薬と軽いカウンセリングを受けるため医務室に足を向けたのだった。
 医務室に入ったのだが、丁度アリアは席を外しているようで、医務室にはベッドの上で眠っているステラしかいなかった。
 それを、少し無用心だな、と思いながらシンはアリアの帰りを待つことにし、椅子に座りながらつい先ほどの会話を思い出していたのだった。

――いくらなんでも、少し言い過ぎたかね〜

 つい先ほど自分が口にした言葉を聞いた瞬間カガリが浮かべた表情を思い出しながら、シンは大きく息を吐くしかなかった。
 一介のパイロットとしての立場から考えれば、あまりにも出すぎた言葉であるし、自分の出自を考えればあそこまで口にすることはなかった。
 だが、それでも口にせずにはいられなかったのが現状であった。

――あまりにも感情的に喚き散らしすぎだろう。自分の言葉にもう少し責任を持たないとダメだろうに。いくらヨウランの言葉が不謹慎だったからって。

 実際、ヨウランの言葉も地球側の人間から見たら冗談では済ませられない内容なのは否定できないのだが、もともとこの艦はZAFTのものであり、基本的にはプラントの人間しか乗っていないのだから、少しの地球ネタのブラックジョークなどは口にしても問題がないのだ。
 そもそも、人間誰しも当事者がいないところでその人、または出来事に対して何らかの批判、採点、酷評、悪口を口にするものである。
 それを仲間内だけで済ませるだけの狭量と常識をみなが持っていたのに、イレギュラーな存在である地球出身のカガリの耳に入ってしまったのは不運としかいえないだろう。
 たしかに、ヨウランの発言は問題であったが、面と向かって地球の人に言ったのではなく、ただの軽口として口にしただけなのだからカガリも地球のものの立場として注意するだけにとどまればよかったのに、それをあそこまで感情に任せて喚き散らすのは、あまりにも稚拙過ぎないだろうか。

――というか、自分の発言の重さを認識してないやつがなぜ代表なんていう看板を背負っているんだ?オーブの政治家さんたち、その辺を俺は思いっきり聞きたいぞ。小一時間ぐらいじっくりと。

 一介のメカニックの発言と、国家元首の発言、どちらに良い意味でも悪い意味でも民衆が耳を傾けるのはどちらか、などは議論するまでもない。
 どちらの発言力が強いかなどわかりきっていることだ。そして、場所もまた問題であった。

――誰か、TPOについて講義してやったほうがいいだろうに

 ZAFTの戦艦の中でZAFT批判と捉えることの出来る発言をする地球の国家元首。
 あまりにも問題があるのではないだろうか。

――まあ、それが持ち味といえば持ち味かもしれないけど。そのうち、足元すくわれるぞ。

 あまりにも無責任な発言を口にする国家元首である彼女の行く末に、シンは一抹の不安を持ってしまった。
 個人のレベルでならばよいのだが、もしそれが国、ひいては国民全てに火の粉が掛かった場合はどうなるのだろうか、と想像せずにはいられなかった。

――確かに、カガリの言う事は分かる。戦争などしないに越したことはないのだし、同じ人間同士、互いに手を取り合い憎しみ合う事無く静かに暮らせるのなら、それに越した事は無い。

 そうならばどれほど素晴らしいだろうか。だが、世界はそう上手くいくほど寛容ではない。
 前大戦に生じた、いや、それ以前から存在していたコーディネイターとナチュラル、プラントと地球、という両者の間に出来た溝はあまりにも深く、たかだか一、二年で埋まるほど浅くはないのが実情だ。
 地球圏全てを巻き込んで起こった戦争の爪あとや、蟠りや柵などがたかが一、二年で解消できるのならば、とうの昔に人類は戦争と言う存在を放棄することが出来ていたはずだ。
 それを考えれば、カガリの理想はあまりにも性急過ぎるのではないだろうか。
 だいたい、相互理解が未だ終わっていないのに―この場合は反コーディネイター的存在のブルーコスモスのテロ行為、及び差別的発言等―手に手を取り合ってみんな仲良し、と言うのは少し無理があるのではないだろうか。
 仮に、カガリの言う通りに行動したら、どうなるだろうか。
 力を捨て、手を差し出して和解を求める。そんな事をして、果たして相手はその手を取るのだろうか?
 答えは、『否』だ。
 反コーディネイターを掲げるブルーコスモス、プラントの独立を拒み続けたプラント理事国、という存在があるかぎりほぼ不可能に近い。
 彼ら――特に前者なら、力を捨てて手を差し出したコーディネイターを、嬉々としてその手に持った銃で撃ち殺すだろうし、人権などを認めず、馬車馬の如くこき使うか、存在そのものを消そうとするであろう。
 結局、カガリの言う事は綺麗事にすぎず、ただの理想論と言う形の願望でしかないのだ。あまりにも現実を見ていない。

――というか、カガリ本人、ブルーコスモスのテロ現場、前作で砂漠の町で目の当たりにしただろうに。あんなキ印集団をどうにかするのが最優先なんじゃないの?

 第一オーブにしてみても、声高に中立を叫び続けた結果が、あのオーブ解放作戦と称された侵略行為ではなかったか。
 中立主義を声高に掲げるのならば、スイスのように強力な軍隊を持っておくべきだったのだ。
 自分たちに手を出したらただではすまないぞ、という脅しをもてるほどの力をオーブは持っておくべきだった。(実際、スイス及び永世中立国を称している国は、軍事的な同盟国がないことから、他国の軍事攻撃に遭った場合でも自国のみで解決しなければならないという側面もあるため、強力な軍隊を組織している。―ちなみに、スイスは中立と言う立場を守るためと言う考えの下、核武装もいとわぬという思想が存在するようになったため、現在は中立主義の代名詞から外されているのが現状である―20世紀から21世紀にかけての国家でさえそのような結論に達していたというのに、なぜオーブは守るための力を持とうとしなかったのだろうか。持っていれば、国を焼かれる、ということを経験せずにすんだのではないだろうか。
 身を守るのなら、中立を叫ぶのなら、他国が侵略しようと思わないような強大な力を持つしかない。
 ただ口頭で中立の理念を叫び訴えても、その叫びに耳を傾けず、その理念に同調するでなく、銃を向けられ、撃たれて命を奪われてしまえば終わりなのだから。
 終わりにならないように、明日へと繋げるためには、やはり『力』が必要なのではなかったのだろうか。

「……………それこそIfの話、か」
 自分の考えにどこか自嘲めいた笑みを浮かべると、シンは軽く目を閉じた。
 アリアが来るまで今は何も考えたくなかったので、一時夢の国へと旅立つことにしたのだった。

 アリアが医務室に戻った時、そこには静かな寝息が二つ響いていたのだった。


 宛がわれた士官室。
 そこで、カガリは沈鬱な表情で俯いていた。
 突然の事態に混乱していたとは言え、ついカッとなって出てしまった、あの一言。

『やはりそういう考えなのか、お前達ザフトは!?』

 一時の感情に流された結果として出たあの言葉が、どれだけこの艦のクルー達のプライドを傷付けたのだろうか。
 想像するには難しくない。あのときのクルー達が浮かべた表情を思い出せばすぐにわかることだ。
「…………やはり、私はまだ駄目な政治家だな」
 ポツリと洩らした言葉には、何時ものような覇気は感じられず、どこか自戒めいた響きがあった。
『決して感情に左右されず、例え周囲が烈火の如き感情に支配されようとも常に冷静な思考を持ち、己の言葉が如何なる波を立てるかを見据えた上で発言せよ。あなたの言葉はオーブ全ての言葉でもあるのですから』
 叔父であり、父ウズミの死後オーブの建て直しを続けたホムラ元代表に言われた、政治家として、そして首長としての心構えが頭に響く。
 常日頃から自分に言い聞かせてはいるのだが、やはりまだ徹底出来ていないのは否めなかった。
 元来直情的な性格だけに、一朝一夕で徹底することなど難しい問題なのだ。
 だが、そんなことは言い訳にもならない、と言うことはカガリにもわかっていた。
 自分の未熟さをいくら棚に上げようとも、口から出た言葉は無かったことには出来ないのだから。
 しかも、自分の立場を考えればあまりにも軽薄で、子供じみた言葉だった。
 常日頃から自分の言動に注意を促していたオーブの閣僚達の存在が、このときほど頼もしく思えることはなかった。


 落ち込むカガリを見詰めながら、アスランは掛けるべき言葉を見つけられずにいた。
 どのような言葉をかけても、今のカガリには何の慰めにもならない、と思えたからだった。
 それに、自分は元ザフトの軍人だし、そもそも自分が志願した動機がユニウス7への核攻撃だったのだ。
 そんな自分が「気にするな」と言っても、それは余計に彼女を落ち込ませてしまうだけなのは、アスランでも想像するに難しくなかった。
「カガリ、今は少し休め。ここの所すっと飛び回っていただろう?」
 だから、自分の口から出たあまりにもありきたりな言葉に、胸中でそんな言葉を口にする自分に唾棄するしか出来なかった。
「でも、こんな状況で…………」
 何かを彷徨い求める、まるで迷子のような弱弱しい光を宿す瞳を見つめながら、アスランは言い聞かせるように優しくささやいた。
「こんな状況だから、だよ。少し休めば、気持ちの切り替えも出来る。そうすれば、いい考えだって浮かぶよ」
 あまりにも偽善めいた言葉に、胸中で苦笑しながらアスランはカガリの髪をなでながら言い聞かせた。
「………ああ、分かった」
 そう言って横になったカガリから、数分としない内に静かな寝息が聞こえ始めた。

――やはり、相当疲れていたんだろうな

 そんな寝息を耳にしながら、アスランはそんな感想を持った。
 いくら気丈とは言え、まだ十八歳の少女が一国を背負っているのだ。普段からの気苦労だけでも相当な物であるにも拘らず、プラント訪問からのこの緊張を強いられる事態。
 本人の自覚もないうちに、心身ともに知らず知らずの内に疲労が溜まっていたのだろう。
 眠る少女の髪をそっと撫でると、アスランは静かに部屋を出た。
 せめて、夢の中では彼女の心が休まるように、と願いながら。


 部屋を出たアスランはエレベーターへと向かっていた。今出来る自分のことを考えた結果、その許可を貰うためであった。
 自身の決意を固めていると、丁度扉が開き、一人の少年が出てきた。
 黒髪と赤い瞳を持った少年、インパルスのパイロットである元オーブ国民のシン・アスカそのひとであった。
「君は…………」
 少しばかり驚いた声を上げるアスランに対して、シンは軽く会釈をするとその横を通り過ぎようとした。
「待ってくれッ!」
 それを、アスランは咄嗟に呼び止めた。
 何故こうしたのかはアスラン自身にも分からないが、気がついたら声をかけていたのだった。
「何でしょうか?」
 怪訝そうに振り返るシンに対し、アスランは数瞬だけ視線を宙に彷徨わせた。
 先ほどの会話を思い返せば、シンがこのような視線を返すのも納得が出来ると同時に、彼ならば何か聞けるかも、と思えた。
「話を、しないか?」
 小さな笑みと共に、アスランはそう提案した。


 アスランとシンがやって来たのは、先ほどとは異なる休憩室だった。
 ユニウス7に近付いている為か誰もいないそこで、アスランはお世辞にも座り心地の良いとは言えないソファーに腰掛けると同時に、かつて自身が身を寄せていたヴェサリウスのソファーのすわり心地はどうだったか、と考えてしまった。
「どうぞ」
「ああ、ありがとう」
 シンから差し出された冷たい缶コーヒーを受け取り、プルタブを開け一口口につけた。
 アスランの対面にシンも座り、手の中で自分の分のコーヒーの缶を開けて一口口にしていた。
 しばらく、飲み込む音だけが部屋の中に響いた。
「………君は」
 暫く時間が流れた後、アスランがその静寂な時間を破るように口を開いた。
「君は、オーブにいたんだってな」
「ええ」
「なんでプラントに渡ったんだ?」
 その質問の内容を吟味するように、シンは数瞬視線を虚空に向けると、答えを口にした。
「あの日、オーブが連合軍に攻められた時、家族を亡くしたんですよ。身よりもなく、それにコーディネイターですからね。当時の地球の情勢を考えると地球にいるよりもプラントにわたった方が安全だ、って言う結論にたどり着いて、世話をしてくれていたオーブの軍人さんに頼んで手続きをしてもらいプラントにわたったんですよ」
「そうか。すまなかったな、こんな事を聞いて」
「いえ。それで、プラントに渡ってしばらくしてザフトに入ったんです」
「なぜザフトに?」
 そんなアスランの質問に、シンはどこか答えにくそうな顔を浮かべた。
「?どうしたんだ?言いにくいことなのか?」
「あ〜、まあ、その〜。ぶっちゃけると、世界の選択?」
「…………ふざけてるのか?」
 シンの回答に、アスランは自分が馬鹿にされているような気がして少し剣呑な色を潜ませて尋ね返した。
「いえ。なんというか、そのですね。プラントに渡った当初は、プラントから渡された見舞金やらバイトやらで食いつないでいたんですけどね。あるとき最高評議会のほうから手紙を貰ったんですよ」
「……………なんだって?」
「で、その手紙って言うのが、直訳すると『お前たち元オーブの人間は信用できないから、信用してもらいたかったらプラントのために働けや、オラァ』って言う内容だったんですよ、ってどうしました?いきなり頭を抱え込んで」
「い、いや。なんでもない。気にしないでくれ」
 シンの口にした内容に、アスランは言いようのない頭痛を感じずにはいられなかった。
 当時の最高評議会、といえば、自身の父親をトップに、同僚の親がその舵取りをしていたのだ。
 その最高評議会からそんな指示が出ていたとは、当時エターナルに身を寄せていた自分の知らない実情にただ呆れと後悔を感じずにはいられなかった。
――もし、あの時自分がZAFTに残っていたら、目の前の少年はZAFTに身を置かなくてもよかったのではないだろうか
 そんな考えがアスランの頭に鎌首を上げたが、それはただの妄想に過ぎないと結論付けた。
「はあ。まあ、それでアカデミーに入学したんですよ。いや〜、入学した当初、オーブ出身だ、っていう理由だけで突っかかってくる馬鹿が多くて困りましたよ。物理的、精神的な暴力を振るわれたことも一回や二回じゃなかったですからね。ま、全部やり返しましたけど」
「そ。そうか」
 あまりにも笑えない内容に、アスランは自分の胃が痛くなるのを感じてしまった。
「ま、アカデミーで学んでいるうちに戦争が終わって、それからアカデミーを卒業した後はテストパイロットを通じて今に至る、って言うところですね。俺の略歴は」
「そうか」
「……………アレックスさんの略歴はどうなんです?いくらコーディネイターでも、ただのではないんでしょう?」
「……………それは、どういう意味だい?」
 シンの瞳に一瞬浮かんだ鋭利な光に、警戒心を持ちながらアスラン、いやアレックスは尋ね返した。
「ザクは、最新鋭のヤツでしてね。素人が早々簡単にあそこまで動かせる代物じゃないんですよ。まして、戦場から生き残る何ていうのはね。元軍関係者、ですか?」
「…………護衛の必須スキルの一つだ、と答えさせてもらうよ」
「さいですか」
 そう口にするとシンはもう関心はない、とばかりにコーヒーを口にした。
「……………君は、オーブが嫌いなのかい?」
「はい?」
「いや。すまない。変な質問だったな。忘れてくれ」
 怪訝な表情を浮かべるシンを見た瞬間、アレックスは自分の質問があまりにも無神経すぎるということに気がついた。
 つい先ほど、オーブで家族を亡くした、と聞いたばかりなのだ。あまり良い感情を持っていないのは想像に難くないはずなのに。
 そう内省しているアレックスの耳に、シンの声が耳に届いた。
「いえ。別に嫌い、って言うことはないですよ」
「え?」
「嫌いだったら、あそこまで代表に噛み付きませんよ。無視して冷笑しておしまいですって」
 苦笑を浮かべながらそう応えるシンに、アレックスは奇妙なものを見たような表情を浮かべた。
「まあ、お国の内情は知りませんけど『代表』と言う看板を背負っている以上、彼女の行動の一つ一つに責任があるべきだ、と思わせるためにはあえて辛辣な言葉の一つや二つ、必要でしょう?」
「……………なぜ、オーブの人間ではなくなった君がそんなことを?」
「『元』国民の言葉だから効くんじゃないですか。どうも、アスハ代表は直情過ぎる傾向が強いですが、あまり批判され慣れてないんじゃないですか?訓告なんかは聞きなれてても、悪意にまみれた言葉をぶつけられる経験は少ないように思えましたけど」
 シンの言葉に、アレックスは無言で応えた。すなわち、肯定を示したのだ。
 それを受けると、シンは肩をすくませて口にした。
「なら、今のうちに慣れるように、自分の感情をコントロールできるようにしないと。彼女の感情任せの言葉一つで、オーブ国民全ての命は風前の灯になってしまう可能性もあるんですからね。そうならないように辛辣な言葉をぶつける相手が必要ですが、彼女の周りにいないのならば、彼女から離れた俺が口にしたほうがいいでしょう?な〜に、俺の始末書一枚でオーブ国民の未来が明るくなるなら安い買い物ですよ」
 そう軽く口にするシンに、アレックスは言いようの無いものを感じた。
 彼が言う立場には、自分こそがなるべきだったのではないだろうか。
 二年前の戦争を共に生き延びた戦友でもあり、共に愛し合う恋人として自分があえて汚れ役になるべきではなかったのだろうか。
 彼女の傷つく様を眺めるしかない自分は、せめて自分だけでも優しい言葉を、と考えて今までそうしてきたが、それはカガリ、ひいてはオーブにとってマイナスでしかなかったのではないだろうか。
 そんなことを感じているアレックスを眺めながら、シンは内心バクバクしている心を落ち着けていた。
(お、落ち着け俺の心臓!ここでさじ加減を間違えてはいかんのだよ!!少しでも良い方向に向かうためにはオーブと言う存在は『切り札』にも『鬼札』にもなりえるんだから!!ここで、アスランがカガリを再教育する決心をすれば、少なくともテレビのような状態にはならないはず!!ガンバレ俺!!負けるな俺!!)
 少し混乱する心を落ち着けながら、シンはコーヒーを飲みきるように缶をグイっと持ち上げた。
 少しぬるくなったそれはあまり美味いとは思えなかった。
「さ、て。そろそろ俺は行きますけど、よろしいですか?」
 飲みきった缶をいじくりながら尋ねると、アレックスは真剣な表情で尋ねた。
「君は、その力で何をするつもりだい?」
「………………漠然とした質問ですね。でも、あえて応えるとすれば、守るためですね」
「守る?」
「俺は神様じゃない。だから、人類全ての愛と平和と夢を守る、なんて冗談でも口には出来ませんよ。俺は、人間ですからね。俺が守れるものなんて高が知れてます。でも、だからこそそれを守りきるんですよ。そのために力があってもありすぎる、って言うことはないでしょう?」
「………そう、だな」
「ええ。人間、惚れた相手と心を許せる友、それに世話になった人と尊敬する人だけを守りきることが精々なんじゃないですかね。それでも余裕があるんだったら、そのときこそ人類全ての愛と平和と夢を守ることに、力を貸しますよ」
「ついで扱いなのか?」
 苦笑を浮かべながらそう尋ねるアレックスに、シンはニヤリと言う音が似合いそうな笑みを浮かべながら応えた。
「俺は凡人ですからね。自分の周りだけで手一杯ですよ。世界何ていうそんな大きなことは『セイギノミカタ』にでも任せますよ」
「………そう、だな」
 そう呟くと、アレックスは残りのコーヒーを一気に飲みきると、缶をゴミ箱に入れるために立ち上がった。
「コーヒー、ご馳走様。美味かったよ」
「缶コーヒーですからね。そんなに気にしないでください」
「それと、君と話せてよかった、と俺個人は思うよ」
「俺もです」
 そう言葉を交わすと、アレックスは当初の目的へと足を向けるのだった。
「さて、吉と出るか凶と出るか」
 そんなアレックスの後姿を見送りながら、シンは呟くのだった。


 艦橋では、モニターに映し出されたユニウス7を前にクルーたちが苦い顔で仕事を進めていた。
 これから自分達コーディネイターにとって悲しみの象徴であるものを砕くのかと思うと、皆一様に心が痛むのだった。
 特に血のバレンタインで死んだ者の遺族にとっては、あれは家族の墓同然なのだから、感じるものはより違うであろう。
 そんな艦橋の空気を感じ取りながら、タリアは動揺を押し殺しながら自分の仕事を進めた。
 トップである自分が動揺を見せては示しがつかないのだから。
「ボルテールとの回線、開ける?」
「いえ、通常回線はまだ」
 そんなやり取りをしている艦橋内に、突如顔を見せたアスランに気付くとデュランダルは相変わらずの穏やかな笑みを浮かべながら振り返った。
「どうしたのかね、アスラン……いや、アレックス君か」
 どこか役者のような台詞回しなその声にタリアも気付いてアスランを見つめた。
 アスランはその二人の視線にしばし躊躇った後、決然と口を開き訴えたのだった。
「無理を承知でお願いします。私にもMSを一機お貸し下さい」
 その言葉はすぐに艦橋クルーの注目を集めた。皆が一斉に驚きの視線をアスランへとぶつける。
 タリアは何かを決意した表情のアスランを苦笑交じりに見詰めると、明瞭な口調で答えを返した。
「確かに無理な話ね。今は他国の人間である貴方に、そんな許可が出せると思って?カナーバ前議長の計らいを無駄にするつもり?」
 それは、暗にアレックスをアスラン・ザラと認めた上で、余計なボロを出すなと咎める発言であると同時に、自身の立場を思い起こさせる警告でもあった。
 彼をアスラン・ザラだと認めてしまえば、ザフト軍人である彼女には脱走兵である彼を拘束する義務が発生してしまう。
 それを回避する為には、オーブの一市民である『アレックス・ディノ』として遇するしかない。
 そんなタリアの温情を理解しつつも、アスランは頑なに言い募る。
「分かっています。でも、この状況を黙って見ている事など出来ません」
 これはカガリの為であると同時に、彼女の、そして自分の今の同胞でもある、地上で暮らす人々を守る為なのだ。
 先ほど会話をした少年の顔が思い浮かぶ。
 彼と、彼の仲間と共に動けば、余裕が生じて世界を救うこともできるのでは、と思えてしょうがなかった。
 だから、アスランは深く頭を下げる。
「使える機体があるのなら、どうかっ!」
「気持ちは分かるけど……」
 困り果てたタリアの声に、デュランダルの声が重なった。
「いいだろう、私が許可しよう。もちろん議長権限の特例として、ね」
 そのまるで、自分の権能を楽しんでいるかのような口ぶりに、タリアは何かを言いかけるが押し止める。あの口調の時の彼は早々簡単に自分の考えを曲げない、と言うことはかつて恋仲であった自分がこの場ではよく理解しているのだから。
 人知れずため息をついてしまうのを、誰が責められようか。
 一方でアスランは、議長の申し出に驚いてはいなかった。
 なんとなく、この人なら分かってくれるという気がしていたからだ。
「ですが、議長………」
 一般人に自国の兵器の使用許可はまずいのでは、と軍人の考えでむっとした顔で言い返そうとするタリアだったが、デュランダルの反論にあって黙るしかなかった。
「戦闘ではないんだ。出せる機体は、一機でも多い方がいい」
 それは事実であるので黙るしかなかった。一機でも多いほうが作業効率は上がるのは事実なのだから。
 押し黙るタリアを見つめながら、デュランダルは柔和な笑みを湛えたまま、冗談めかして言った。
「それに腕が確かなのは、君だって知っているだろう?」
 その言葉に、タリアは視線を逸らすことでこたえるのだった。


 ボルテールのカタパルトから、次々にMSが発進する。
 宇宙へと飛び出したゲイツRが振り返ると、丁度見計らったように母艦から巨大な作業機器が射出された。
 三本足の台座の中央にドリルを装備した、小惑星破砕機器『メテオブレイカー』だ。
 これをユニウスセブンに何本も打ち込みその内部で爆破、細かな破片に分解するというのが今回の任務だった。
「行くぞ!ジュール隊長が急げってよ!」
 後続の部隊に声を掛けると、ディアッカはガナーザクウォーリアを駆って先頭を突き進んだ。
 巨大な傘を思わせる人工の大地が目の前に迫るにつれ、ディアッカは小さな焦燥を覚えた。
 先の大戦で共に戦った仲間達や、知り合った一人の少女。
 そんな彼らの頭上に、こんな馬鹿デカイ物が落ちるのかと思うと、焦燥は大きく不快なものとなり、全身を満たしてしまう。

――きっちりと片付けてやるぜ!

 コーディネイターにとって悲劇の象徴であるそれを見ても、ディアッカはなんら感慨を感じなかった。
 死んだ者より生きてる者。先の大戦で学んだことが彼にそう思わせていた。
 口には出さずに必ず砕くことを誓いながら先発した機体を見れば、既に氷の大地に降り立ってメテオブレイカーを打ち込み始めている。
「さぁて、このまま順調に行ってくれよぉ」
 そう小さく呟いたその瞬間、作業中のゲイツRが続けざまに二機、大破、爆発したのだった。
 何処からか放たれたビームに撃ち抜かれたのだとディアッカが気付いたのは、自身へと降り注いだビームの矢から飛び退いた瞬間だった。
「なにぃッ!?」
 コックピットに敵機接近を示すアラートが鳴り響き、周囲を見渡す。
 すると、凍った大地の彼方此方から、自分の部隊ではない機体が、ビームライフルを連射しながら飛び出してきていた。
「何だよ!これはッ!?」
 背中にマウントされている長射程ビーム砲オルトロスを展開させながら、襲撃してきた機体に目を向けた。
 黒と紫のカラーリングに、機体各部に追加されたブースター、そして、左腰に差しているサムライソード型の斬機刀。
 ジン・ハイマニューバ2型。それは紛れもなくザフト軍の、友軍の機体だった。
 機動性向上の為の改良を施されたそれは、次々にゲイツRを襲撃、破壊していく。
「ええいっ、下がれ!一旦下がるんだッ!」
 オルトロスで応射しながら部隊に呼びかけるが、その間にも一機、また一機と僚機が落とされていく。
 工作隊のゲイツRは全機丸腰、これでは応戦など出来るはずもない。
『ゲイツのライフルを射出する!ディアッカ、メテオブレイカーを守れ!』
 報告を受けたイザークの叫ぶ声が、ノイズ混じりに通信機から聞こえてくる。
『俺とシホもすぐに出る!それまで持ち堪えろッ!』
「くっそぉ、無茶言いやがってッ!」
 命じられたことに悪態をつけながらもディアッカは怒りと焦燥に喚きながら砲撃を続けた。
「このまま、こんな訳の分からない連中にやられてたまるものか!っていうか、お前ら!!何で俺達の邪魔をする?!このままじゃユニウス7が落ちてしまう事が分からないのかよ!?そうなれば、地球に住む人たちが………?!」
 訴えるように口にした言葉が出た瞬間、ディアッカの背筋を冷たいものが這い上がった。
 それに弾かれるようにジン部隊を見た瞬間、言いようのない仮説が浮かび上がった。
――まさか、こいつらが?!
 安定軌道にあるはずのユニウス7が、何故突如動き出したのか。
 誰もが抱いていた疑問の答えを、ディアッカは図らずも手にしてしまったのだった。


『MS発進三分前、各パイロットは搭乗機にて待機せよ。繰り返す―』
 アナウンスの流れる格納庫を、パイロットスーツを着たアスランはモスグリーンの機体、ザク目掛けて飛んでいた。
 体を締め付けるようなパイロットスーツの感触が懐かしいと思えて仕方がなかった。
 コックピットハッチの前まで辿り着くと、そこではがっしりとした体格の男が待っていた。
 整備主任のマッド・エイブスその人だ。
「おう、機体の説明だが………一回動かしてるし、別にいいか?」
「そう、ですね」
 砕けた言い方に思わず苦笑するアスランに、エイブスは男臭い笑みで返した。
「レイアウトは変わったが、基本的なものは変わってねぇ。アンタの前の機体、ジャスティスに比べりゃ見劣りはしちまうが、まぁ我慢してくれ」
 アスラン・ザラとして接してくる彼になんら悪いものも感じずに、アスランは肩をすくめて応えた。
「まあ、貸して貰えるだけでも御の字ですから」
 その答えが気に入ったのか、より男臭い笑みをうかべながらエイブスは説明を続けた。
「違いねぇ。それと装備だが、あるのはビームアックスぐらいだ。まぁ破砕作業の支援だし、それでも十分―」
『MS発進一分前…………ッ!?状況変化!発進停止!』
 説明途中だったエイブスの言葉は、そのアナウンスによって遮られてしまった。
『ユニウス7にて先発のジュール隊が所属不明機と交戦中!各機、対MS戦闘用装備に換装して下さい!』
 そのアナウンスに弾かれるように、格納庫内の空気が変わるのをアスランは肌で感じた。
「…………装備説明の追加だ。アンタには高機動用のブレイズウィザードを取り付けるから。追加装備としてビーム突撃銃に、背後の誘導ミサイルが付く。突撃銃だが、コイツはクセのある銃でな。連射性はいいがその分狙いが甘くなっちまう。連射は控えて、3点バーストを基本にしとけ」
「分かりました」
 先ほどまで浮かべていた笑みを引っ込めたエイブスに、アスランも真剣な顔で頷いた。
「おっし! 俺からの説明は以上だ。後は、死ぬんじゃねぇぞ!」
 その言葉に力強く頷くと、離れていくエイブスを見送ってからコックピットに潜り込み、機体を立ち上げた。
 だがその頭の中は、既に疑問で一杯だった。
 アンノウンと交戦中、しかも交戦場所はユニウス7。
 何故?
 誰が?
 何の為に?
 一向に答えの見えない疑問に頭を悩ませる間に、更なる報告が飛び込んできた。
『更にボギーワンを確認!グリーン25デルタ!』
 ボギーワン、つい先日取り逃がしたあの不明艦だ。
 それが何故ここにいる?
 全く状況が掴めず、アスランはつい声を荒げて管制官の少女――メイリンに尋ねた。
「どういう事だ!?」
 問い掛けられたメイリンも、困惑顔のまま返す。
『分かりません!しかし、本艦の任務がジュール隊の支援である事に変わりなし! 換装終了次第、各機発進願います!』
 対MS戦闘――思いがけない事になった。
 アスランは少しばかり躊躇いを覚えたが、すぐに懸念の方が大きくなる。
 ジュール隊、これを率いているのは間違いなくかつての同僚であるイザークだろう。
 彼の腕は知っているし、そう簡単に墜とされないだろうが、それでも心配だ。

 少しだけ顔を顰めていたが、不意に回線が開き、モニターにシンが映し出された。
『状況が変わりましたが、行きますか?』
 その言葉は聞きようによっては嫌味だが、実際は自分の身を案じてのものだとアスランは判ったので不快な感じはしなかった。
――オーブの一市民であるアレックス・ディノが戦闘に参加して問題はないのか?
 言外に潜められた言葉に応えるように、アスランは応えた。
「なに、大丈夫だよ。君の方こそ大丈夫なのか?」
 からかうような声色で問うと、モニターの向こうでシンも苦笑した。
『ご心配には及びませんよ』
「そうか。無理はするなよ」
『そちらこそ。それと、アレックスさんには護衛としてショーンとげイルと言う二人が付きます』
「護衛?」
『政治的配慮、だそうですよ』
 そう応えるシンの言葉に、そう指示した人の顔が浮かび侘びたい気持ちが浮かんだ。
 議長と他国の元首と言うお荷物を抱え込んで苦労しているのに、そこでその護衛の越権行為。
 少しでも安心するためには監視も込めた護衛でもつけないと仕方がないのだろう。
 そう思うとその申し出を断ることがアスランには出来なかった。
「そうか。わかった。彼らと話は?」
『ウィ。お二人さん?』
『どうも。護衛に付くゲイルだ』
『ショーンです。よろしく』
「こちらこそ」
 モニターにかわるがわる映る相手にそういうと、モニターに映るシンに視線を向けた。
 それに気がついたのか、シンは笑みを浮かべると同時にぐっと親指を上に向けた。所謂サムズアップをして、モニターが消えた。
 そのすぐ後に、コアスプレンダーが発進し、それを追うようにして三つのユニットが射出される。
 続いてレイのブレイズザクファントム、ルナマリアのガナーザクウォーリアが発進していく。
 そしてショーンとゲイルのゲイツも発進するのを見送ると、アスランの機体もカタパルトへと運ばれ、レイと同じブレイズウィザードが取り付けられた。
 取り付けの際の小さな振動を感じ取りながら、目の前の星空に視線を移した。
「また、戻って来たんだな」
 胸に宿る高揚と諦念が複雑に入り込むが、今は迷っている時ではない。
 友が戦い、母の眠る大地が地上へと落ちていこうとしているのだ。
 個人的感傷に浸るのはいつだって出来る。
 今はそれよりも―
 ランプがグリーンに変わった瞬間、アスランは小さく息を吐くと真っ直ぐに進路の先を見詰めた。
「アスラン・ザラ、出るッ!」
 気合を込めたその叫び声を、目の前に広がる星の海は優しく出迎えてくれたように感じた。


―今回も中書き―
 『RENT』という映画を見て、いつか本場のミュージカルで見てみたいな、と思っているANDYです。
 いえ、いい映画でしたよ。
 特に歌で『一年は525600分あるけど、あなたはそれを何で計る?キスの数?恋人と一緒に迎えた朝の数?(めちゃくちゃな直訳です)』という『シーズンズ・オブ・ラヴ』は名曲だと思いました。
 さて、今回の話はどうだったでしょうか。
 嵐の前の静けさ、と言う状態が今回ですね。
 今回シンとアスランのファーストコンタクトでしたが、どうだったでしょうか。
 まあ、このような会話をお互いで切るほど大人だ、と思っていただければよいのですがw
 次回のユニウス7戦では、かなりオリジナル色が濃くなりそうです。
 どのように魅せる戦闘を行えるか、今悩んでいるところです。

 では、恒例のレス返しを
>シヴァやん様
 感想ありがとうございます。
 カガリの成長〜、と言うところは下手をしたら前作より退化してる?と思える部分もありましたからね。
 なぜ、そんな彼女が代表なのか、は原作ではわかりませんが拙作ではその辺は独自の理由で補完する予定です。
 これからも応援お願いいたします。

>花鳥風月様
 感想ありがとうございます。
 >彼女はこれからが成長期なのだ
 とありますが、実にその通りです。カガリはまだ18歳。挫折を繰り返して大きくなっていくことこそ人間です。いきなり最高の存在になろうと空を見上げるのは間違いだ、と彼女が気づいてくれればよいのですが。
 >感覚的にZZのジュドーとハマーン?
 ということですが、…………イエ、ソンナコトハナイデスヨ?決して、『強い子に会えたよ』なんて言わせませんよ(滝汗)
 ケーラのことを気に入っていただけたようで、うれしい限りです。
 これからも応援お願いいたします。

>むろふし様
 初めまして。感想ありがとうございます。
 カガリの役は、まあ、原作が結構アレでしたから(苦笑)
 .hackの方は主人公の交代はないのでは?w
 アレは確実に成長していく物語ですからね。前作でもそれぞれのキャラは成長していましたから。某三番目の子供に似ていた呪文使いの少年もw
 これからも応援お願いいたします。

>戒様
 感想ありがとうございます。
 ケーラを気に入っていただけたようでうれしい限りです。
 これからも応援お願いいたします。

>御神様
 感想ありがとうございます。
 原作との違いがそろそろ顕在化していきます。
 これからどのような物語を迎えるんだか。
 これからも応援お願いいたします。

>飛昇様
 初めまして。感想ありがとうございます。
 原作との変更点はかなりあると思います。
 その辺を楽しみにしていただければうれしいです。
 これからも応援お願いいたします。

>なまけもの様
 感想ありがとうございます。
 ケーラについてですが…………ノーコメントでお願いしますw
 彼女には私的にすごい設定を課していますので、それが明らかになるまではご想像にお任せいたします。
 カガリの発言ですが、彼女はあまりにも認識力が低い、と原作を見ていて思っていましたのでああなりました。
 原作のカガリの横にはアスラン以外の鞭的存在がいるべきだったのですがね。なんでキサカさんはいなかったのだろう?
 彼がいたらもう少しましだったろうに。
 これからも応援お願いいたします。

>樹海様
 感想ありがとうございます。
 前回のシンのコメントについてのご指摘ありがとうございます。
 確かにシンのセリフは少しまずかったですね。反省です。
 ですが、同じ痛み、近い痛みを味わったことのある国の代表だからこそ、カガリはあのような感情任せの言葉を口にしてはいけなかった、と私は考えております。
 カガリに対して少し辛辣すぎる、と言うご指摘もありましたが、年齢を考えれば『確かに』と同意します。ですが、彼女は『代表』と言う看板を背負っている限り、批判されること、悪意をぶつけられることに対しての覚悟を決めておかなくてはならない、と思います。ですから、同情はしても擁護は私はしない方向です。
 もちろん、あの年では頑張っている方なのでしょうが、それに見合う発言をしないのでは…………
 原作の脚本家さんはその辺をもう少し考えて欲しかったですかね。
 まあ、モットーが『自分の好きなキャラを活躍させる』というのだそうで、その結果がアレですからね。
 それに、某鷹さん生存も、鷹さん好きの友人に殺したことを責められ絶交状態になったために、TVでは宇宙空間にメットが浮かんでいたにもかかわらず、改変してDVDではなかったことにして再登場させた、と言う噂があるくらいですからね。………プロ意識低いな〜。
 これからも応援お願いいたします。

>HIROKI様
 感想ありがとうございます。
 ガンダムな雰囲気、って…………それを目指していますから(苦笑)
 前回のカガリとの口論ですが、カガリの愚直なまでの真っ直ぐさは確かに美点ですが、それに伴うだけの頭もあるべきだと私は思いますのでああなりました。もう、子供ではないんですから。年齢云々ではなく、立場は「代表の娘」から『代表』になった時点で義務と責任が重くなった、と自覚すべきですよね。
 これからも応援お願いいたします。

>カシス・ユウ・シンクレア様
 感想ありがとうございます。
 ケーラとシンの関係ですが…………味方、なるのかな?まあ、何らかのイベントは考えていますけど。
 カガリですが、彼女の言葉は決して間違っている、とは私も思いません。確かに、正しい主張なのですが、その後の『プラント=悪』という断定口調がヨウランたちにとって聞き逃せないことになったのですよね。
 彼女の尊敬する父ならば、もう少し良い言い回しで注意を促せたでしょうに、なんでああも敵を作るような言い方しかできないんだろう?
 これからも応援お願いいたします。

>Kuriken様
 カガリについてのコメントは、激しく同意ですw
 『急いては事を仕損じる』と言う言葉があるように、もう少し考えればうまくいくでしょうにね。
 戦争についての考えですが、もしかしたら、人類は永遠に気づかないのかもしれませんね。今のままでは。
 もし、気づく時があるとしたら、宇宙から侵略者や怪獣が来た時でしょうか?
 あ、でもSRWシリーズでもそういう状況なのに人間同士のいざこざがあるから、もしかしたら永遠に訪れないのでしょうか?
 そうならないように、我々ががんばっていきましょう。
 これからも応援お願いいたします。

>貴崎様
 感想ありがとうございます。
 ヨウランの発言云々は、あの状況では軽いものになりそうでしたし、お互いに冷静な状況になってから謝罪するべきだ、と思ったのですよ。
 その辺はアスランも読み取ったのであのように代理の謝罪を口にしたのですよ。
 さて、今回の彼の発言はどうだったでしょうか。
 楽しんでいただけたのならば幸いです。
 これからも応援お願いいたします。

>ユキカズ様
 感想ありがとうございます。
 ヨウランの発言についてですが、文中でも表記しているように、彼のセリフに被さる様にカガリの咆哮が響いたため、誰もヨウランに注意することが出来なかったのですよ。
 もし、もう数秒間があったのならば誰かが注意をしていたはずです。
 まあ、タイミングがお互いに悪すぎた、としかいえませんね。
 これからも応援お願いいたします。

>nanashi様
 感想ありがとうございます。
 カガリいじめすぎ、ヨウランのほうが悪い、とありますが、果たしてそうでしょうか。
 彼の発言は、仲間内でのブラックジョークやブラックユーモアに類するもので、それを偶々カガリが聞いてしまった、と言うもので、面と向かって批判したわけのものではないのですよ。
 皆さんも、仲間内でそのようなことをしたことがあるのではないでしょうか。誰かの悪口や批判を言い合うということを。
 特定のキャラを貶している、とありますが、この辺は原作でもやっているので別にそうだとは思えません。シンが冷静か噛み付くかの違いがあるだけですし。
 ストーリーに歪が出ないように頑張っていきます。
 これからも応援お願いいたします。

>よたり様
 感想ありがとうございます。
 ヨウランの発言ですが、公式の場ならばそうですが、非公式の場で口にしたことですからね。現に、アメリカの人の多くは『原爆投下は正しい』と半世紀以上たった今でも非公式の場では言っていますからね。実際、言われましたし。
 もちろん、デュランダル議長の指導下にいるヨウランがあのような発言をするのはよくないと思いますが、彼は所詮末端の構成員なので、あのような発言をしても仕方がないのではないでしょうか。
 これからも応援お願いいたします。

>タックスボックス様
 感想ありがとうございます。
 原作ではもうオーブには誰もいない時期だったのではないでしょうか。いたとしても地球軍から依頼を受けたジャンク屋組合の人たちだけで、シン本人は別の場所にいたでしょうし、拙作ではもうプラント入りしています。
 よくジェネシスについて皆さん恐怖を抱いているコメントを各場所で見るのですが、何かの存在を忘れていませんか?
 そう、オゾン層の存在を!!
 そもそも、宇宙には有害な宇宙線(ゲッター線も含む、かな?)やら太陽風やらが存在しており、今この瞬間でも地球に降り注いでいるんです。
 それらから地球上の生命を守っているのがオゾン層です。
 オゾン層は、宇宙から降り注ぐ有害な光線などを反射・吸収などをして我々を守ってくれているのです。
 羽ガンダムの『天秤座』のような高出力ビーム砲ならばともかく、γ線では早々簡単に地球の人を殺しきれる切り札にはなれないんですがね。
 その辺がどうも不明確でしたが。まあ、陽電子砲がPS装甲で防げる世界ですからね。もしかしたら種の世界のオゾン層はなぜかγ線だけは素通りさせるものなのかもしれませんね。
 ヨウランの発言は、お互いにタイミングが悪かったために起こった不幸な事故だったのではないでしょうか。
 そのことに対して何か口にする前に、カガリが怒りに任せて発言をしてしまったために誰も謝罪などが出来なかったのでは。
 これからも応援お願いいたします。

>ATK51様
 感想ありがとうございます。
 なにやら、今回のコメントには削除されたのがいくつかあったようですね。
 一体どのようなご意見だったのか、少し興味がありますねw
 ケーラについてですが、まあ、すこし仮面の人に似通った部分があるのは否めませんね。
 彼女の出自を考えれば。その辺はそろそろ明らかになるはずです。
 彼女との決着をつけるとき、シンはどのような答えを見つけ、彼女もどのような未来を見つめるのでしょうか。
 今は漠然とした形ではあるのですが、それを寄りよい形として皆さんの前に出せるように頑張っています。
 ちなみに、うちのストライクMk-2は、外見は少しノワールに似ています。顔は旧ストライクと同じガンダムタイプですが。
 天ミナは早く出て欲しいものです。HGのGP02も購入予定です。あの無骨さが愛しいですw
 これからも応援お願いいたします。


 今回も感想ありがとうございました。
 次回も早く皆様の前に出せればよいのですが、もしかしたら次回は一ヶ月以上間が開くかもしれません。
 近々、某NGO団体の活動に参加させてもらい、中東のほうへ行く予定を立ててしまったので。
 戦争の傷痕を見てこようかと思います。
 一応治安の良い場所を回るとのことですが、少し心配もしています。
 次回は出発の直前か、帰国したらになると思います。
 では、次回お会いできることを願って(うわ、少しシャレにならんような気がするな〜(汗))

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