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「崩壊からの帰還 第三話 『鍛錬』(元ネタ仮面ライダー龍騎+魔法先生ネギま!)」

かわめん (2006-05-28 16:58/2006-05-30 17:11)
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ここ数日の間、俺は理事長に願い出て2つのことに専念した。
1つは女性らしさを身につける事。これに関して戸籍や名前などは向こうが用意してくれるらしい。
もう一つはライダーとしての勘を取り戻す事。こちらに関しては自分から願い出たことだ。
先日変身したとき、まるでサバイブ形態のような力を感じ取れたからだ。もしかすると、短時間の変身から長時間の変身が可能なのかもしれない。
神崎 士郎がこの世界にいれば狂喜乱舞したかもしれない…そう考えながらも日々は経過していく……

かこ〜ん………
獅子脅しが鳴る学園の一角…和風ごしらえの家の中で茶々丸ちゃんと、俺こと、城戸 真司…いや『城崎 優』は茶を嗜んでいた。
「どうぞ……」
正座も大分慣れたなあと思いつつ、茶々丸ちゃんからお茶を受け取る。習ったとおりの作法でお茶を受け取りまずは一口。
ほぉと息をつく。最初は苦いだけのお茶だったが良く味わうと苦味の中に美味しさがあり、今ではかなり愛好家になりつつある。
まだ多めに残っているが、一旦畳の上に置く。
「お茶請けです。」
茶々丸ちゃんがお茶菓子を出してくる。
今日は葛餅か。吉野葛で餡子を包んだ清涼感を誘うお茶菓子だ。
添えられた串でそっと少しだけ切り、口に運ぶ。口の中を葛の冷たい感触が舞い踊る。
その感触を残しながらお茶を口に運び一息。そしてまた畳に置き一礼。
「結構なお手前でした。」
そっと微笑むと茶々丸ちゃんもそっと微笑み一礼。
「見事、茶道の作法も言葉遣いも習得されましたね。お見事です、優様。」
うわ〜、すっかり女性になっちゃったと言われたよ。
「いえ、先生のご指導がよろしいからでしょう。」
それでも反応してしまうこの体が憎い……
周りの女子生徒の顔が赤いのは気のせいかな?
「それでは、今日はこれから鍛錬の時間ですので、皆様失礼しますわ。」
一言断りを入れ、そっと一礼した後、茶道室から出る。
その後、聞いた話によれば茶道室に残された食べ残しとお茶を部員や部外者が我先と奪い合ったという噂だけど気のせいだと思う。

麻帆良学園の図書館島と呼ばれる場所の地下の一角。
生徒は誰にも入れないよう学園長が設けた場所に俺は立っている。
体育館の大きさを持つこの空間にあるのは鏡のみ。そう、ここが新たなる【私】の鍛錬室だ。
「変身!」
いい加減数日もすれば慣れたこの姿……ミニスカはいまだにダメージでかいけど……鍛錬をする。
ここ数日で分かったことはまず体の動きと勘の良さが数倍に上がった。エヴァちゃんによれば大気中に存在する魔力を吸収してるらしい。
更にカードの種類が数種増えていることも判明した。蓮の【ナスティベント】や手塚の【コピーベント】などが代表的だろう。
デッキからカードを取り出しドラグバイザーに装填する。
【ソードベント】
機械的な声と共に何も無い空間から剣が飛び出し床に突き刺さる。
それを手に取り、構えると、空間が歪みある【ライダー】が映し出される。
ここはただ何も無いだけでなく魔力により自分のイメージした相手が記憶から取り出されるらしい。
目の前にいるのは【仮面ライダー オーディン】神崎が傀儡の人を使用したライダー形態にして、最強のライダー。
オーディンが杖…【ゴルドバイザー】にカードを装填する。
【ソードベント】
同じくバイザーから声が聞こえ、オーディンの手にギザギザの形をした剣が収められる。
先手必勝とばかり俺は奴に対し、斬撃を放つ。
瞬!…そうとしか聞こえない音と共にオーディンが消える。これも奴の特性。空間を跳躍するかのように消えては現れる。
ならば神経を研ぎ澄ませ!奴の攻撃の瞬間に合わせろ!
体にそう命令する。突然背後から空気を斬ろうとする音が聞こえる。瞬時に反転、剣でそれを受け止める。
キィイイイイイイン!
剣と剣がぶつかり合い、耳障りな音を奏でる。
ドゴ!ズガン!
鍔迫り合いをする中、俺は奴の顔にもう片方の手でパンチを、奴はキックで俺の腹を蹴りお互いの距離がまた一定離れる。
睨みあう俺と奴の幻像……そして、お互いのデッキからカードを抜く。
【【アドベント】】
装填したカードはお互いが同じ。ピンクながら猛々しい龍と金色の鳳凰が召喚される。
お互いのモンスターがぶつかり合うと同時に、奴も俺も駆け出す。
ぶつかり合うモンスターは同時に吹っ飛び体勢を整える。それを確認すると同時にお互いバイザーを開け、次のカードを装填する。
【【ファイナルベント】】
「はぁああああ!」
片足を前に片足を後ろにした新しいキックのフォームで溜めを作り跳躍。その周りを龍が舞い踊る。
奴も鳳凰の翼を背に空中に飛ぶ。そして体を見る者を畏怖させるかのごとく不死鳥のように燃え盛る。
「てぇりゃああああああ!」
龍の口の辺りまで跳躍すると龍が炎を吐き出す、その勢いで俺は片足を突き出しキックの体勢になり突撃する。
食らえ、【ドラゴンライダーキック】!
奴も跳躍から一気に下降する。奴のファイナルベント【エターナルカオス】だ。
そしてぶつかり合う………爆発と砂塵がしばらく空間を包んだ……

麻帆良学園 学園長室
「なんと激しい戦いじゃ……」
それは私ことエヴァンジェリンも今回ばかりはじじぃに賛同だ。
戦いを見つめる水晶を見てほとんどの教師や特務隊が呆然としている。
無理も無い。奴の話の内バトルロワイアルで奴を見る限りは死者が出るなどとは思えなかった。
が、目の前の現実はそれが事実だと言い張っている。
アレだけの攻撃は早々に無い。ここ数日、やつが出会った他のライダーの幻像も同様だ。
【ナイト】は名前の如くの近接戦だけでなくオールマイティに戦っていた。中でも回転し突き刺す技は正直全盛期の私でも耐え切れるかどうか…
【ゾルダ】は砲撃戦に特化している。ファイナルベントとやらは空間を本当に破砕するほどの威力だ。
【王蛇】はただ恐ろしかった。その狂気はミラーモンスターすらも合体させる。ファイナルベントは更に恐ろしくブラックホールを形成するものだった
これでまだ今日を含め4体。まだ見てない9人ものライダーを相手にし、彼は残り4人まで生き残ったという…
シンジ……お前はそんな世界で最後まで祈ったのか……【戦いを止める】と……

ぶつかり合った力場が晴れる。
砂塵が晴れると奴が現れる。お互いにダメージを受けているがまだ致命傷ほど遠い。
奴は右膝を、こちらは左膝を着く。
お互いに睨みあい、バイザーを構える。デッキに手を添える。
ファイナルベントは使った。ならば、お互い残すは残りのカードのみ。
シュォオオオオオオオオオオオオオオオオ………
しかし、奴の体と俺の体が粒子状になろうとしている。
時間切れだ。奴も俺も背を向け歩き出す。奴は幻像のため、消えていく。
俺もデッキをベルトから外し元に戻る。
「私は強くなった。けれど時はもう戻らない…か…」
デッキからカードを一枚抜く……そのカードは【タイムベント】と言った………
「やり直しは効かないからこそ美しい…」
デッキにカードを一番下にし、しまう。
そして、私は明日から学園に通う……平穏なる時を求めて……
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第三話を送りました〜。今回はギャグ無しのシリアス一辺倒!
これだけは書いておきたかったんですよ。彼の戦いがいかに激しかったかを学園に知ってもらう必要があると思いまして。
ネギも当然、この戦いを見ています。それが彼にどう影響を与えるかは今後しだいです。

>>ザヴィアさん
ゴローちゃんライダーはあっさり引きましたねえ。影山よか彼のほうが理性的っぽいんですが…

>ところでドラグもピンク色なんでしょうか?
はっはー!ピンクですよ?w
炎も描写されてませんがピンク色、でも破壊力高い。素晴らしい(笑)

>何シリアスをぶっ飛ばしてるんだ?!
>さすが全ライダー史上一番バカと言われた城戸だけありますね。
ええ、ですが彼はこうでなくてはあの戦いで闇に染まってたのは間違いないかと〜。

>これは個人的なリクエストなのですが、手塚海之ことライアを出すことは出来ないでしょうか?
手塚自身ではありませんが一応考えてあります。お楽しみにw

>ところで城戸はやはりネギと仮契約を?
>だとすれば契約執行状態なら常にサバイヴできるとかになるのでしょうか?
いえ、彼自身は独立した魔法生物のようなものですから龍騎のようにカードでサバイブになります。
そのためにまあ、色々考えてます。

>P.S.ピンク色のサバイヴがドラゴンファイヤーストーム使うところ想像してバカ笑いした僕自身がバカです
くっくっくっ、ドラグランザーのバイク形態は出てきたら爆笑間違い無しですよ?(ぉw

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