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▽レス始

「やってきた落ちこぼれ 第四話 (まぶらほ+ネギま!)」

HARU (2006-05-07 03:22/2006-05-10 13:16)
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何やら女子中等部に編入などというともんでもない事になってしまった和樹、
いったいこれからどうなるのでしょうか?


さて前回ネギを追って教室から出た和樹、勢い良く飛び出していったが別に何処かに行った訳でも無く、
真っ赤なまま教室に背を向けているネギに、自分はこれからどうしていればいいのか聞くことにした。

「えっと、ネギ先生いいかな?」

「へ?あ、はい何ですか?」

背後から掛かった和樹の声に振り向き何か?と尋ねる。

「あのさ、クラスの人達の身体測定の間、僕ってどうしてればいいのかな?」

「そういえばそうですね。ん〜授業時間中に校舎内を歩き回るのも何ですし〜僕と一緒に身体測定をする教室の前で終わるのを待ってればいいのかな?」

「そうなの?じゃあそうするよ」

返した質問に首を捻りながら返された答えに同意し教室とは逆側を向いて黙る和樹、

それで会話が終わるかと思ったら今度はネギが口元に手をやり小声で、

「あの〜和樹さんも魔法使いなんですか?」

そう聞いてきた。

「ん〜一応そうなのかな?でも急にどうしたの?」(この世界の魔法は使えないけどね)

「あ、学園長先生が魔法関係者だって言ってたので、そうなのかな〜と気になって」

「なるほどね、ネギ先生も魔法使いなんだよね?」

「はい。魔法学校を卒業したばかりなんですけどね」

「へ〜そうなんだ。でも何で日本で教師なんてやってるの?学園長先生に頼まれたとか?」

「あ、いえ。卒業証書に浮かび上がる修行内容に日本で教師をやる事って出たので」

「そ、そうなんだ。大変だね」(さっぱり解んないや・・・学園長先生に泊まる場所聞く時にでも聞いてみようかな?)

「僕も見た時はビックリしました。でもこれも『偉大なる魔法使い』になるための試練ですからがんばります!」

ボソボソと小声で会話をする二人、教室の中が煩いのは外に居てもよく解るのでこれ位の声なら聞かれる心配は無いだろう。

「先生〜全員の着替え終わりました〜」

ガラっと扉が開き保険委員の亜子が始めに出てきて、ネギにそう報告するのと同時にゾロゾロと他のメンバーも廊下に出てきた。

「あ、はい。解りましたじゃあ移動しましょう」


ネギの先導の元、身体測定実施場所の教室へ移動した3−Aの生徒達、どうやら係りの先生などは居ないらしく生徒同士で計りあう事になっているらしい。

順番待ちの生徒は並んでいる他の生徒と喋っている。内容は先ほどのネギの反応やらこれからの事のようだ。

「ネギ君ってからかうと本当に面白いよね〜」

「ホントホント、この一年楽しくなりそ〜」

「しかも男の子の転入生だもんね〜トラブルって何なんだろう?」

「さあ〜?でもさすがにビックリしたよね〜」

なんて会話があちらこちらから聞こえてくる。

他には、

「いいんちょ65kgね〜」

「ひいぃい!?・・・って桜子さん!真面目に計りなさ〜〜〜い!」

「冗談じゃ〜ん!そんなに怒らないでよ〜」

な〜んて声も聞こえて来たりする。

そんな何とも楽しそうな教室の中とは逆に、

「暇ですね〜」

「そうだね〜」

教室の前で立って待っている二人は何とも暇そうである。
まあボーっと立っているしかないのでしょうがないだろう。

「ねえねえ所でさ〜さいきん寮ではやってる・・・あのウワサどう思う?」

「え・・・・何よソレ柿崎」

「あ〜あの桜通りの吸血鬼ね」

そんな中唐突に隣に居た明日奈に話しかける柿崎、どうやら明日奈は知らないようで怪訝な顔で聞き返すと隣に居た美空が話しに入ってきた。

「え〜何!?何ソレ〜!?」

「何の話や?」

さらに横でその話を聞いた鳴滝姉妹と木ノ香それに椎名が参加してきた。

それにその鳴滝姉妹と椎名のでかい声に反応してその他の連中もどんどん集まってくる。
まあこの年齢の女の子というのはウワサ話などには目が無い事が多いので当然の反応といえば反応か。

「知らないの?しばらく前からある噂だけど・・・何かね〜満月の夜になると出るんだって寮の桜並木の道に・・・」

グアっと押し寄せてきた勢いに多少押されつつそこまで話すと、

「真っ黒なボロ布につつまれた・・・血まみれの吸血鬼が」

どろろ〜んといかにもそんな感じのポーズを付けながら半眼になって言う柿崎に、

「キャーッ!?」

「ほほう」

「へ〜」

悲鳴を上げたのは鳴滝しまいひぃぃ〜っと震えている。どうやらこういう話題は苦手なようだ。

ほほぅと若干冷や汗を掻きつつも興味深そうにしているのは椎名、
最後のへ〜は木ノ香、その声は語尾にハートマークが付いてそうな位に嬉しそうである。(木ノ香は大のオカルト好きだったりする)

「も〜そんな噂デタラメに決まって「いや〜それがそうでもないんだよね〜」って朝倉〜?」

デタラメに決まっていると言おうとした明日奈を遮ったのは朝倉和美・報道部所属の生徒である。

「なになに朝倉、またなんか特ダネでも有るの?!」

にししと笑って言ったその言葉に飛びつく椎名、

「実はね〜今日の朝方桜通りで一年の生徒が倒れてたらしくってね〜。もうすぐ満月だしその噂の吸血鬼の仕業じゃないかって一年の間じゃもっぱらの噂なのよ〜」

にしし〜と笑いながら得意そうに話す朝倉、聞いていた生徒達はおお〜っと喚声を上げるとどんな姿なのかと話し出す。
木ノ香などが黒板に絵を書いているが・・・なんというか吸血鬼と言うよ一昔前に流行ったチュパカブラか?

「そんなバカな・・・」

バカな話があるかと笑い飛ばそうとする明日奈だが、ある少年そうネギの姿は頭に思い浮かび途中で飲み込み考え出す。

(いや魔法使いなんて物が実在するんだし吸血鬼だって居るのかも・・・)「図書館島の事も有るし・・・ネギに聞いてみようかな?」

ぶつぶつと呟く明日奈。

その様子をニヤリと笑いながらエヴァが見ていたのだが誰も気づいていないようだ。
ニヤリ笑いを消すと横に居た茶々丸と共に廊下に出て行くエヴァ。

「何か中が騒がしいけどまだ終わらないのかな〜?」

「そうですね〜あっ終わったんですか?」

ガラリと扉が開き出てきた彼女に、やっぱり暇そうにしていた二人の内ネギが声を掛ける。
和樹の方は出てきた二人を見て多少顔を引きつらせていたりする。(どうやらホームルームの時は、すべてを見回す余裕が無く同じクラスなのを気づいていなかったようだ)

「ああネギ先生、私達二人は終わった。他の連中は何やら話しこんでいて待っているのも面倒なんでな先に教室に戻らせて貰うよ」

「へ?あ、はい解りました。しょうがないな〜早く終わらせないと他のクラスが待ってるのに」

出てきたエヴァの言葉に了解の返事を出した後教室に入って行くネギ、まあ全員体操服なので特に問題はないだろう・・・10歳だし。

エヴァはというと横を通り入って行くネギを見送った後、和樹の隣まで歩いてきて一言、

「昼休み校舎裏に来い、絶対にだ解ったか?」

そう言い残し教室に歩いていった。
和樹がそれを聞き全身に冷や汗を掻き、ネギ達が出てくるまで固まっていた事を追記しておく。


そして次の授業2時間目は英語、そうネギの授業なのだが、

「じゃあ式森和樹さんへの質問タイムを始めます」

何故か和樹への質問タイムになっていた。


〜事情説明〜
理由は簡単、早く終わらせようと中に入ってきたネギに朝倉が、
「ネギ先生、次の英語の授業転校生への質問時間にしてくんないかな〜?朝はいきなり騒ぎになってそれ所じゃなかったしさ〜いいでしょ?」
とネギに聞きネギが簡単にOKしたのである。
行き成りの転校生しかも男子である和樹が、早くクラスに溶け込むにはどうしたらいいかと考えてきたネギにとって、その提案は渡りに船だったのだろう。

ちなみに朝倉自身は朝のホームルームの時、周りに居た連中に『朝倉はこの知っていたのか?』と詰め寄られ、
『知らなかった』とさっさと答え和樹に対して質問しようとした時にはすでに遅く、一連の事件が始まってしまいずっとタイミングを逃し続けていたのだ。
それでネギ先生ならOKしてくれるだろうとこの話を持ちかけたのだった。
〜以上説明終わり〜


ネギのその挨拶が終わると同時に朝倉が立ち上がりメモ張を広げる。こうゆう事はこのクラスでは朝倉の担当らしい、

「じゃあまず始めに、式森君の誕生日と血液型は?」

「えっと誕生日は10月25日で血液型はA型です」

「前は何処に住んでたの?」

「えっと東京に」

「この学園にはなんで転校を?」

「えっとこっちに親が引っ越す事になって、前の学校は寮とかなかったから」

「なんで女子部に?トラブルっていったい?」

「さあ?僕も詳しい事は解らないから」

などとまずは軽めの質問から聞いてくる。質問を重ねるにつれフランクな口調になっていくのは相手に警戒させないためか?
和樹は前に通っていた学校名を聞かれないかと内心ヒヤヒヤしていたりする。
一応今まではこの学校に通っていた事にするといいと、学園長から東京の学校を1校教えてもらっているにはいるのだが、
ポロっと葵学園の名前をだしてしまいそうで怖い。
制服の葵学園の校章は学園長室から出る前にすでに付け替えていたりする。魔法でちゃちゃっとやってしまったのだ。(なんでそんな魔法があるのかは疑問だが)

「じゃあ次の質問を、朝ウチのクラスの和泉を助けたらしいけど格闘技か何か習ってるの?
 話じゃナンパしてた二人組み結構強いらしいんだけれど?」

その質問にキュピーンと目を光らせた生徒が一名・・・古菲である。

「えっと古流武術を習ってたけど・・・別にたいして強くないよ?4ヶ月と少し位の間しか習ってないし」

4ヶ月と少し〜は本当の事だが、僕はたいして強く〜の部分は大嘘である。
前にも書いたが攻撃ならネギま世界の表の世界の大会(例えばインターハイ)に出れば優勝狙える位の腕は有るし、
回避と防御それに耐久力なら裏合わせてもトップクラスなんじゃないだろうか?特に耐久力というか打たれ強さ。

「まったまた〜謙遜しちゃって〜まあいいわ。んじゃ次ね?今現在恋人は?居る?居ない?」

この質問には複数名が興味津々なようである。特に亜子は何と答えるかソワソワしながら見守っている。

「え?居ないよ?」

朝倉の予想で居るにせよ居ないにせよ、慌てるか赤くなるだろうと思っていたのだが・・・まったく顔を赤くもせずにあっけらかんと答える和樹。

「へ?本当?マジで?」

そのあまりにもあっさりした答えに、多少ポカンとしつつも確認すると、

「本当だけど?というより居た事すらないよ?生まれてこの方女の子にモテた事も無いし」

首を傾げながら答える和樹、なんで確認されるかまるで解らないといった感じだろうか?

(勉強も運動も平均よりちょっと下、顔も平々凡々、極めつけは生涯魔法回数8回だもんな〜。
 凛ちゃんに玖理子さんは遺伝子目的だし、舞穂ちゃんは暴走を抑えるため夕菜は好きだって言ってくれたけど・・・あれだもんな〜)

自分の評価を自分でして凹み、さらに一番近くに居た4人の女の子の事を思い出してさらに凹む。
勉強や運動はあの世界の全国的なレベルが解らないのでなんとも言えないが、顔はそこそこいい方だと思うのだが?
まあ顔に関しては葵学園全体でも勿論、B組の面々も全員見た目はかなりいい連中だったのでそう思うのもしょうがないのだろうが。
運動能力に関してはあの三人娘と出会っていらい急上昇しているはずだ。常識的に見て運動能力平均以下では生きていられないだろうし。

(見た感じ本心を言ってるのよね〜でも顔だって悪くないし意外ともてそうなんだけど?)「ん〜まあいいかじゃあ次の質問ね。ずばり好みのタイプは?!」

頭の中では疑問が浮かぶが流し次の質問をする。
和樹の答えにホッと息を漏らして嬉しそうにしていた亜子は、続けられたこの質問にさきほど以上に注目していたりする。

「ん〜・・・」

真面目に悩み始める和樹、そんな事今までの生活では考えた事もなかったようだ。まあなんとなく解るが・・・あの状況でがそんな事考える暇なんぞ無かっただろう。

で、出た答えはというと、

「ん〜やさしい人の話をちゃんと聞いてくれる人・・・かな〜?」

だった。確かに彼の周りは人の話を聞かない連中ばかりである。

「それだけ?見た目とかには無いの?胸が大きいとか小さいとか髪が長いとか短いとかさ」

性格面の事しか言わない和樹にやっぱり聞き返す朝倉、この年頃の男子なら性格より見た目だと普通は思うだろうが、

「無い・・・と思うよ?見た目がどんなに良くても性格がきつい人ってすっごく苦手だし」

完全にではないが無いと思うと答える。確かにただ見た目がいいだけなら、それこそモデル級の顔の人物が彼の周りには幾らでも居た。
だが性格のいい同年代の女の子と言ったら・・・転校して行ってしまった山瀬千早嬢位だろうか?彼女は見た目も良かったが。

「変わってるわね〜」

「そうかな?えっとまだ質問有る?」

「ん、あたしからは以上よ。あ、やっぱり最後に一つ!今の状況をどう思ってる?」

席に座ろうとしたが途中でやめてそう聞く彼女に、

「女子部に編入した事でいいんだよね?やっぱり幾らなんでも無茶苦茶だよな〜って思ってるよ。
 でも男子部に行くのかそれともずっとこのままなのかは解らないけど、関係無く出来れば仲良くしたいかな?」

そう前半は苦笑しながら、後半は全員に対して微笑みながら答える和樹だった。


おまけ
ちなみにこの後の他の面子の質問(好きな食べ物は?とか部活は何に入るつもりなのか?など)にもなるべく丁寧に答え、
完全に終わった後での3−A全体での大体の評価は『まあいい奴そう』だったらしい。


おまけ2
ちなみに古菲が最後に「私と一戦手合わせするアル!」と言うなりとび蹴りを放ち、ネギが我に帰って止めに入るまで数合やり合ったのだが、
その時の古菲の評価が、
「ん〜攻撃はしてこなかたから良くは解らないアルが、防御と回避は無茶苦茶上手いアルね。特に受け流しとかの回避はワタシ以上かも」
とかなり高い評価を得てしまい、中武研に入らないか?と誘われ事ある毎に勝負を挑まれるようになってしまったのはまったくの余談である。


後書き
第四話お送りします。
え〜朝倉さんの質問(詰問?)タイムはこんな感じで終了。理由は文中のとおりです。若干大人しかったですが^^;
私の腕ではこれが限界ですT-T
さて次回は昼休み校舎裏でのエヴァとの話と刹那および龍宮との初会話、のち宿泊場所の決定と鳴滝姉妹に捕まっての部活巡りを予定しております。
まあ部活巡りは無くなるかもですが^^;

ではレス返しをさせていただきます。
レス1〜レス10番までの皆様(桜舞様・D,様・ryo様・双月様・T2O様・ルビス?様1回目・ミーハー様1回目・ガバメント様)に関しましては前話のレスにて直接返させていただきましたのでそちらをご覧ください。

サイサリス様
大丈夫かと前にも書きましたが和樹君は女顔の上に童顔ですので^^;
それにあのクラスは他にも中学生に見えない生徒が複数人居ますから。

ミーハー様(2回目と3回目に対してのレス返し)
いえいえ全然気にしておりませんので、それよりも言っていただけた事の方が何倍も嬉しいですし。
あ〜いいんちょなら亜子さんって呼ぶのかもしれませんね^^;なるほど^^;
面白いと言っていただいてありがとうございます。
まき絵に関しては別の一年生に犠牲者になってもらいました(犠牲者には悪いですが)
これにより操られてネギを襲うのも一年の生徒になる予定です。

ルビス様(2回目と3回目に対してのレス返し)
校章に関してはすでに付け替えてありますです。まあそんな魔法があるのかは解りませんが^^;登校地獄なんてふざけた呪いがある世界ですしあるでしょう多分^^;
学園の制服に関しては男子中等部の物を身体測定後に部屋にでも届けてあるでしょう。
襲われた女子生徒に関しては全然関係の無い1年生に襲われていただきました^^;

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