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!警告!壊れキャラ有り

「ガンダムSEED Destiny――シン君の目指せ主人公奮闘記!!第二部――第五話 女の戦い?というか、緊張感は?!前編(SEED運命)」

ANDY (2006-04-14 16:34/2006-04-14 16:35)
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 お久しぶりです。シン・アスカです。
 いま、人生で最高にやばい時間を過ごしています。
 え?黒いストライクとの戦闘とくらべてどうか、ですって?
 はははは。
 こっちの方が百倍命のピンチを感じますよ!!

 冷静になれ俺。

 え〜、何から言えばよいのでしょうか。
 とりあえず、今私の置かれている状況を冷静に、沈着に、客観的に見てみましょう。

 顔中から冷や汗を流しながら、視線を右に向けると、そこにおわしますのは、なんというか、怒れる赤い猫女神様状態の同僚のルナマリアさんです。

 その鋭い視線から逃げるように左を向くと、そこにおわしますのは、どこぞのCMに出ていた子犬のような瞳でこちらを見ている子犬様状態で俺の服の裾を握っているステラさんです。

 なんというか、二人の中間にいる俺は異様な空気を一身に受けていまして、すごく胃が痛いのですが。

 ここ、医務室だよね?
 というか、アリア先生、なに「あらあら」という顔でこちらを微笑ましそうに見ているんですか?!
 お願いプリーズ!!ヘルプミー、です!!

 ああ、首をちょこんと傾けながら、持っているマグカップを持ち上げて「飲みたいの?」と目で問いかけないでください。

 今はもう会えないお母様。
 大変です。なぜか命がピンチです。
 このままでは胃潰瘍で死んでしまうかもしれません。
 助けて~、神様。

((ワイら(私たち)にお任せを(任せんかい)))

 ……………ほかの神様にチェンジをお願いします。

((ヒド!!))

 えーい!!お前らが出て改善した事態があったか!!
 というか、何でいきなりあんたらが俺に交信している!!

((だって〜、今回ギャグ度かなり多めでいくって言う設定だから〜))

 …………………神は死んだ!!!!


(とりあえず、なぜこのような事態になったのかを説明しましょうか)
(そやな〜。ほな、VTR再生よろしうな~)

 いやーーーーーーーーーーーーーー!!!!


 あのあと、何とかミネルバの危機を回避することが出来、無事に帰還した俺を待っていたのは、マッドのおやっさんを筆頭とした整備員たちの温かい拳の雨だった。
 いわく、もう少しやさしく使え、だの、考えてやれ、だの、今日は徹夜だどうしてくれるー!!、であった。
 その言葉を聴いたあと、俺に与えられたものは何かというと、なぜか知らないが一時間の正座を休憩室でやること、だった。
 なぜに?
 まあ、あそこまで盛大に壊してしまった方としては従うしかなかったのでいいのだけど。


「で?シン、そんな説明で私が納得すると思うのかな~?」
「オチツイテクダサイ、めいりんサン。イマノハナシハ、ジュンドひゃくぱーせんとノジジツナノデスヨ」
「じゃあ、その状況はなんなのかな〜?」
 背中に何かを背負っているメイリンの声に促され、しぶしぶ視線を向けた先にいたのは、赤い猫さまでした。
 ここで、質問です。
 正座をしたとき、太ももの部分って枕のように見えたことがある人、挙手を願います。

 なんというか、その、膝枕っぽい状況なんですよね。
 で、何でそんなことをいうかというと、いまその太もも部分に、赤ねこ、つまりルナマリアさんがこう、ふにゃ〜という感じで頭を乗せられているのですよ。

「私めにはサッパリとわかりません!!」
 なんで、そう答えた瞬間に周囲から殺気が立ち上るんだ!!

「ふ〜ん。で、お姉ちゃんはなにか言い分はあるの?」
「にゃ〜ん」

 俺とメイリンのまわりの空気が凍った瞬間だった。
 そのほかの周囲では「萌え〜」だの「はぁはぁ、ルナたん」なんていう声が響いていたが、その辺は無視だ。

「あ、あの。ルナマリアさん?」
「にゃ〜ん」
 頬が引きつるのを感じながらそう尋ねる俺に、この猫様は寝転がっている体制であごを上げて見上げてきましたよ。
 想像しろ。
 美少女といっても過言でない少女が、無防備にも自分の喉をさらけ出し、こちらを繰りくりっとしためで見つめてくる姿を。
 そんな姿を見て、男に内蔵してある浪漫回路が回らないということがあるだろうか?いや、ない!!

 ああ、なぜだか知らないけど今、無数の漢達の肯定の声が耳に聞こえたようなきがした。

 だから、俺が次にしたことは仕方がないことなんだよ。

「にゃ〜ん」
   こちょこちょこちょこちょ

 ……………………ええ、擬音でわかると思いますが、あえて自主申告させていただきますと、さらけ出されたルナマリアさんの喉を、こう、猫にやるように触らせていただきました!!

「みぃ〜」
 ああ、やばい。これはやばい。
 和む。
 なぜか和みますよ。
 というか、なんか、俺の獣性が目覚めそうなんですけど。

『理性隊長!!大変です!!獣性の進行率が50パーセントを越えました!!』
『く!隔壁を降ろしてなんとしても進行を食い止めるんだ!!』
『だめです!!第三防壁を突破されました!!』
『良心は!良心回路は発動しないのか?!』
『だめです!!必要ケージ分たまっていません!!』
『なんということだ!!』
『獣性、最終防壁に到達!!このままでは、我々理性は全滅してしまい本体は欲求に忠実な獣になってしまいます!!』
『く!あとは、神に祈るしかないのか?!』


 …………………どこのスペースオペラだ。
 というか、頑張れ理性軍!!
 こんな所で俺は獣になりたくないぞ!!

「みぃ〜?」
 ぐは!!
 な、なぜにそんな潤んだ瞳で見上げるんでしゅか、ルナマリアさん?

『隔壁突破されました!!』
『く!総員、白兵戦の用意を!!やつらに我々の恐ろしさを見せてやるのだ!!』
『りょ、了解!!』
『よいか!我々が戦うのは、どこかのだれかの健全なる男女交際を守るためだ!!なんとしてもここで獣性たちを滅ぼすのだ!!』
『おおーー!!』
『全軍抜刀!!声の限りに響かせろ!!ガンパレード・マーチ!!』
『ガンパレード・マーチ!!』


 ああ、頑張れ!頑張るんだ!!理性軍!!俺も一緒に歌うから!!

「にゃん」
   ぺろ


『た、大変です!!敵援軍、右腕より大量に進軍中!!とめることが出来ません!!』
『なんだと!!』
『本体に、敵母艦が粘液接触を試みた結果、そこを足場に獣性が侵入してきた模様です!!』
『くそ!!こ、ここまでなのか!!』
『た、隊長!!うしろうしろ!!』
『なに?!ぐ、ぐわぁぁぁーーーーー!!』


 な、なんばしょっとですか!
 お、俺の手は美味しくないですよ?!
 い。いきなりアイスを舐めるかのように舐めるなんて!!

「みぃ?」
    ぷつん

 ああ、何かが切れる音が理性隊長の断末魔の声と一緒に響いたよ。

『獣性モード移行を承認しますか?しませんか?』

 俺は、俺は、俺は……………


「あっと!!なんだか知らないけどいきなりかかと落しをするような体制になるように足が滑っちゃった!!」
  シュン!!

 俺が最終承認をしようとしたその瞬間、何かが高速で俺の横を通り過ぎましたよ。
「め、メイリンさん?」
「てへ。ごめんね〜、シン。ちょっと足が滑っちゃって」
 足が滑ったって、あんた。
 なぜに、あなたのかかとを中心にこう、ヒビが広がっているんですか?
 というか、ここは戦艦の中の休憩室なんですよ。
 なのに、なぜヒビ!!
「あ、ルナは………」
「メ〜イ〜リ〜ン〜」
 メイリンがおこしたキセキ(好きな字を当てはめてbyシン)から目をそらすように、自分の膝を枕にしていた相手の姿を探すと、地の底から響くような声がしてきました。
 その発生源に目を向けた瞬間、ええ、後悔しましたよ。
 なんというか、炎を背負われていましたよ。ルナマリアサンは。
「あれ?お姉ちゃん。どうしたの?」
「どうしたの?じゃ、ないでしょう!!何いきなりかかと落しなんかしてるのよ!!」
「え?してないよ。たまたま足が滑った結果、そんな格好になっただけだよ〜」
「ウソおっしゃい!!」
「なによ!自分はシンの膝枕を堪能してたんだからそれぐらいの天罰があってもいいじゃない!!」
「私は、嫌いなデブリ戦で精神をすごく消耗する戦いをしてきたんだからこれぐらいのご褒美はあってもイイのよ!!」
「私だって、ミネルバが敵の砲撃に晒されてるときに頑張ってたんだからそんなのは理由にはなりません!!」
「なんですって!!」
「なによ!!」
「「シンも何かいってよ!!」
 いきなり姉妹ケンカを始めた二人はしばらく言い合いをし、突然視線をシンがいた方に向けた。
 どちらの言い分が正しいか判定してもらうためだった。
 そして、二人の視線の先にいたのは。
『少し席をはずします』
と、書かれたプレートを持ったデフォルメされたSD体型のフォースインパルスの人形であった。
「「…………………シンーーーーー!!!!」」
 二人の声の大きさは、ミネルバ全てを揺るがすほどの大きさを持っていたとかいなかったとか、後日、アーサー副長の日誌にはそう記載されていた。
 なお、その人形を誰がもらうかで、第二ラウンドが勃発されたかどうかは歴史の闇の中に埋められてることになったらしい。


「ぜぇぜぇぜぇ。な、なんとか脱出成功?」
 足音を立てずに、なんとか休憩室から全速力で離脱を試みた俺は、二人が負ってきていないことを確認すると大きく肺に空気を取り入れた。
 まあ、本当に危なかった。
 もう少しで、この話し初めてのピンクにいく所だったぜ。
 ……………………ピンク?なんのことだか?
 ま、なあ、それよりも、しばらくはどこかで身を隠した方が懸命だな。
 そう結論付けてどこに行くかと考えていると、不意に声をかけられたのだった。
「あら?シン君、こんなとこでどうしたの?」
「アリア先生。いえ、ちょっと胃薬でもと思いまして」
 シンの後ろから声をかけてきた、ミネルバの医師の一人であるアリアにそう答えると同時に、痛み始めた胃を抑えながらそう答えたのだった。
「そうなの?じゃあ、いらっしゃい。ホットミルクココアでも出してあげるから」
「あ、いえ。液状の胃薬でももらえれば…………」
「若いうちから薬に頼ってると後悔するわよ?ただの胃痛なら胃液を薄める方がいいのよ。それとも、ストレス性じゃなく暴飲暴食の結果?」
「……………ストレス性です」
「なら、やっぱりミルクココアが一番よ」
 さ、いらっしゃい。と、手招きするアリアの後ろをついていきながら、シンはなぜにこの人はストレス性だと見抜いたんだろう、と疑問に思えずにはいられなかった。
(まあ、パイロットだから、だよな)
 そう納得しながら、シンは医務室にお邪魔するのだった。


 その数分後、シンは自分の選択を大いに後悔することになるのだったが


―中書き―
 お久しぶりです。ANDYです。
 ちょっと今色々と忙しい?状況なので、少し短いですが投稿させていただきます。
 なお、今回はレス返しを休ませていただきます。
 大変申し訳ありません。
 では、次回にまたお会いいたしましょう。

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