「………知らない天井だ。」
とりあえず、基本を押さえておく。
「ん、ん~~~~~~~……あ~、ちょっと肩凝ってるな。」
ま、ソファーで寝ればこんなもんだろう。
後ろの天蓋つきのベットを見てみれば。
「うふふ……駄目ですよ、そんなの……まだ、早いです……」
…………………うん、無視しよう。気持ちよさそうに寝てるし。
さてと………どうするかな。
左手の窓を見ると、太陽の光が燦々と降り注いでいる。
「散歩でもしてくるか……」
今のうちに地理も確認しておきたいし。
「だから駄目ですってば……もう。甘えん坊ですねぇ、くすくす………ご飯食べてからですってば……」
どうして、こいつはこう突っ込み所満載な行動ばかりするんだろうか?
思いながら、タオルケットをソファーの上に畳む。
「お~い、聞こえてるか知らんが、散歩に行ってくるからな。」
「え、生クリーム?もう、仕方ないですね……ちょっとだけですよ。」
「一人でやってろ………」
朝から突っ込みは勘弁したい。
寝た子を起こさないように、そっとドアを開ける。
と、向かいの部屋もちょうど起きたのか、扉が開けられる。
「お早う、早いんだ、な?」
最後の疑問形は何でお前が、という問い。
「………」
「……………」
「お早うございます、勇者様。昨晩はお楽しみでしたね?」
「一片死んで来い!!」
俺の誓いはわずか1秒で、色ボケ男に粉砕されました。
ある英霊?の物語
第4話 頑張って、戦おう(前編)
「ぐはっ!!」
顎に綺麗にアッパーが決まる。うん、いい手ごたえだった。
「痛っ~~~~~~、手前いきなり殴るか!?」
「やかましい!お前が朝っぱらからド阿呆な事抜かすからだ!俺の誓いを返せ!!」
「んん……うるさいわよ、大河………」
もぞもぞと部屋の奥のベットで何かが動く気配。
シーツに隠れて見えないが、この声は………
「何朝っぱらからばたばたし…………て…………」
時は止まる。
上半身だけ起こしたその体からシーツがはらりと落ち、その向こうには白い肌と、小ぶりの形のいい胸が……
「………………」
「……………………」
「………………き、きゃあああああああああああああああああああああああああ!!!?」
そして、時は動き出す。
「に、逃げるぞ!!」
「ちょ、待て!!お前は必要ないだろ!!?」
「あいつはキレると見境なくなるんだよ!!」
慌てて部屋を飛び出す大河。それに続いて追うように部屋から抜け出す。
「殺す!絶対に殺す!!」
「すみません、今のは不可抗力です、元凶はあほな事言ったこいつです!!」
「あ、てめ、何人に罪擦り付けてやがる!?」
元々はお前が悪いんだろうが!………まぁ騒いだ俺にも原因はあるかもしれないが。
「とにかく!今は逃げることが先決だ!!」
「あ、待て!!一人で先行くな!!」
「ふ、付いてこれるか?」
リリィさんは付いてこなくていいですからね。
「こ、此処まで来れば大丈夫だろ…………」
「た、多分な………」
地べたに膝を下ろしながら、荒くなった息を整える。
てか、ここどこだ………周り全く見ないで走ってきたからな……
「すまん、ここどこだ?」
「あ?中央広場だろ?つ~か、お前誰?」
言われて、昨日大暴れ(イリヤは遊んだとかほざいてた)場所だと気づく。あぁ、まだ昨日の惨状が残ってる……そこら中に弾丸弾いたからな………
「俺はエミヤ シロウ。一応昨日も会ってるんだが。」
「あ、お前昨日の!?」
向こうも言われて思い出したらしい。
「お前のおかげで、大変だったんだからな、昨日は!」
「やかましい黙れこの万年発情男」
そもそも昨日のは完全にお前が原因だろ。
「初対面の男にんな事言われる筋合い無いぞ、俺は」
「奇遇だな、初対面の男の修羅場を助ける筋合いはないな、普通は」
「う゛……確かに。」
「まぁ、お前が自己紹介するより遥かにお前を理解できたけどな。」
うぅ、いかん。分かってるんだがつい声がとげとげしく……
「結構キツイなお前」
「そう、だな。悪い、ちょっと言い過ぎた。」
「ま、俺も昨日は迷惑かけたし、お互い様ってことで」
にかっと笑みを浮かべる。こいつのこういう所は見習うべきか……?
「で、こっちはお前の名前も知らないんだが?」
「何ぃ!?この今をときめくトップスターを知らないとは!?」
「お笑いのか?」
「そう、今やゴールデンタイムにも引っ張りだこって違う!」
ノリツッコミもこなすか、やるなこいつ。
「マジで知らないのか?」
「あぁ、お前の妹だったか?未亜とかいう子には自己紹介されたが。」
「ふっふっふ。ならば聞いて驚け!」
立ち上がる大河。本当は知ってるんだけどね。
「俺の名は当真 大河!このアヴァター初の男の救世主候補だ!!」
「ふ~ん」
「リアクション薄いな、お前……」
予想とは違った反応だったらしく、お気に召さないご様子。
「いや、一応俺もそうらしいからな。救世主候補」
「何ぃ!?ってそういえば、日本人の名前だったな、お前……」
「だから自己紹介しただろうが。なんだと思ってたんだ?」
「いや、どっかのグゥレイトォ!な人かと」
「残念ながら顔に傷のある上司はいないぞ、半ばホモかと思えるような元同僚も。」
「……分かってるじゃないか、お前」
いや、そんなサムズアップされても。そういや、こいつって月姫やってるぽい表現されてたけど、Fateやってないのか……?
「しかしそうなると、俺の人気が落ちてしまうやも……」
「てか、お前は更に恋人を増やそうとしてるんかい。」
「何を言ってるんだ、お前は!?男なら世界中の女を落としてこそだろ!?」
ビシィッと指差してくる大河。
「そんなにやりたきゃ、女家にでも養子縁組してろ。」
「なるほど、その手が……つか、かなり古いなそのネタ。」
「分かるお前も凄いがな。」
今は催眠術士な大怪盗描いてたか、あの漫画家。
「もしかして、今の恋人はお遊びとか言うのか?」
もしそうなら、今すぐこいつを張っ倒す。
「まさか。全員本気だ。……………何となくだけどな、俺が守るのは、愛してるのは、あいつらだけだって。あいつらしか本気で愛せない、そう思う。」
「………………熱は、ないな。」
額に手を当ててみるが、恐ろしい高熱ってことは無い。
「俺が真面目に話すのはそんなに変か!?」
「かなり。」
言われてがっくり落ち込む大河。
おかしい、本当に今はどの時期なんだ?
「ちょっと聞くが、俺達が呼ばれた召喚の塔は、最近建て直されたのか?」
「は?何でそんなこと聞くんだよ?」
「いや、何となくだがそう感じたんでな。で、どうなんだ?」
「さぁ?俺達も最近来たばっかだからな。もしかしたら、そういう事もあったんじゃねぇか?」
……………つまり、俺が今いる時期は、少なくても塔が破壊される事件よりも前。
で、カエデがいるってことは3章以降ってことになる。
俺が知ってるゲームでは、大河はこの時期そんなことは考えてないはず。
「おい、人に話し振っておいてだんまりかよ?」
「………ん、あぁ、悪い。ちょっと考え事をな。大したことじゃないから、気にしないでくれ。」
「そう言われると、余計に気になるんだが……」
「いいから、気にするな。」
ありえない事象ばかりが起きている。
全員に慕われる大河、ルートに気付いているような大河の発言。
そして、なにより俺達の存在……誰が、一体何をしたくてこうなってるんだ?
「しかし、もう心が決まってるなら、何で他の女を狙う必要がある?」
「それはそれ、これはこれ、だ。」
「やっぱ、一遍死んで来い。お前。」
こいつの馬鹿さは考え物だが、その位の気持ちで事件に当たっていった方がいいのかもしれない。
どの道出来る事は、大河の手助けでしかないのだから。
幾つか事前に片付けたい事象もあるけどね……
「で、どうする?これから」
「あ~、飯でも食いにいくか?しばらく時間潰せば落ち着くだろ。」
「なら、案内してくれ。場所が分からん。」
「御免被る。誰が男に優しくしてやるものか。」
ほほぉ……
「なら、お前が言ってたことをお前の彼女にばらす。安心しろ、一言一句間違えず、情感たっぷりに語ってやろう。」
「ぐ……分かったよ、こっちだ。」
初めからそうしろ、馬鹿が。
大河に飯も奢らせて(どうせ、救世主クラスはただなんだ、財布は減りはしない)寮に戻ってくると、何かえらい騒ぎになってた。
「ジロ゛ウ゛ざ~~~~ん゛、どごに゛い゛る゛でずが~~~~~~~~~~~」
「ね、大丈夫だから、落ち着いて。皆で探してるから」
「ジロ゛ウ゛ざ~~~~ん゛…………ジロ゛ウ゛ざ~~~~ん゛………う゛わ゛~~~~~~~~~~~ん!!」
玄関の前で地べたに腰を下ろしながら目の幅涙を流すイリヤと、それを困り顔で宥めるベリオ。
「未亜、そっちには居た?」
「駄目~、見つからない~。」
「師匠もいないでござるよ~~……」
「部屋にも、戻っていませんでした。」
その周りを囲むようにいる、他の救世主候補達。
「本当にどこいったのよ、あいつら……」
「私、学食の方見てくるね。」
「拙者も森のほうを探してみるでござるよ」
「じゃあ、リコは私と学園の方に行ってみましょ。ベリオはその子の面倒見ててあげて。」
「はぁ………あ、大河君!?」
こちらに気づいたベリオの声に、その場の一同の視線がこちらに集まる。
「う゛ぇ………ジロ゛ウ゛ざ~~~~ん゛!!!!!」
早っ!?
魔力放出しながら(こんな所で使うなよ)、物凄い勢いでイリヤが走ってくる。
そのまま、頭からダイビング。うごっ……もろみぞおち入った…………
「ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざん゛、ジロ゛ウ゛ざ~~~~~~~~~~~ん……………」
俺はいつから次郎になったんだ?
「だ~、分かったから落ち着け。俺は逃げないから。とりあえず涙と鼻水止めろ!」
もう、ね。がっちりとホールドしてるわけだし。
「えぐ、ひぐ、あぐ、ひぐぅ………ばい゛……ぐず……」
人の胸に顔押し付けながら、ぐずぐず鼻をすする。これがもうちょっと色気があるシーンなら、今押し付けられてる胸の感触も楽しめるものを……
「あ~、悪い。だれかティッシュ持ってたら貸してくれ。」
「あ、これどうぞ。」
差し出してくれたティッシュを未亜から受け取る。
「ほれ、鼻かめ。はい、ちーん」
ふびぃぃぃ……
ったく、本当に保父だな、俺……
「どこに行ってたんですか?イリヤちゃん、ずっと泣きっぱなしだったんですよ?」
「すまん、まさかこんな事になるとは思ってなかったんでな……出来れば、事の顛末を話してもらえると助かる。」
で、聞いた話を纏めると。
俺達が泊まった部屋から凄まじい泣き声が響いたため、近くの救世主クラスの面々が何事かと入ってみれば、ベットの上で泣き叫ぶイリヤの姿。
何を聞いても、ただ俺の名前を呼ぶイリヤにほとほと困りながら、まず俺を見つけようと寮内を探し回っていたそうだ。
外に出した理由は、他の生徒の迷惑になるかもしれないという事と、もしかしたら、外にいるかもしれないから、という事だそうだ。
「本当に済まなかった。」
ほとんど見ず知らずの俺たちのために、朝っぱらから走り回らせてしまったのだ。もう、頭が上がらない。
「全くいい迷惑だな。」
「黙れ、お前は何もしてないだろうが」
偉そうに言うな、大河(元凶)
「あの、気にしないでください。無事見つかったんですから。」
「そうでござる。困ったときはお互い様、とはよく聞く話でござるよ。」
ありがとう、ベリオ、カエデ。君たちの優しさが身に染みるよ。
「でも、どこに行ってたんですか?」
「いや、どこというか……」
未亜の問いに答えようとして、言いよどむ。
まさか、リリィの裸見たから、逃げ出した、とは言えないし……
「………そういえば、さっきの事……」
や、やめろ!思い出すな、リリィ!!
「さっき?」
「こいつ、人の部屋に勝手に入った挙句、覗きまでしてくれたのよね……」
ジト~~×5
あぁ!物凄く視線が痛い!!
「待て!あれは原因は大河に……逃げるな貴様!!」
そろ~っとどこかに行こうとした大河の首根っこを引っ掴む。
「離せ!俺は何も悪くない!!2日連続は勘弁してくれ!!」
「やかましい、死なばもろともだ!元々はお前が原因なんだからな!!それに俺だって2日連続は死ぬ!!!」
「ふざけるな!第一お前いい目見てるだろうが!!というか、手前よくも人の女の裸見やがったな!!!」
「不可抗力だ!!とっくにメモリーからは消去してる!!」
それにどうせ見るなら、ベリオとかの方が見たいぞ、俺は。
「……………シロウさん?」
「…………はい、何でしょう?」
俺の胸に埋めてた顔はいつの間にか離れて、イリヤはじっと下を見つめてる。
「つまり、シロウさんは、私がたった一人取り残されて悲しいやら淋しいやら感じてる最中に、他の女の人を覗きに言ってたんですね………」
抱きしめていた腕も離れ、その手の中には一丁の拳銃……ってこのパターンは昨日と同じだろ!?
「待て、頼むから本当に待て。お願いですから待ってください。勘弁してください、不可抗力なんです。信じてください。」
「貴方には弁護士を呼ぶ権利があります。但し、弁護人は私です。貴方には黙秘権があります。但し、そうした場合、裁判長は有罪を宣告します。裁判長も、検事も私です。」
「異議在り!それって、どう転んでも有罪にしかならないだろ!!」
「今の発言は法廷侮辱と見なします」
オウマイガッ!!助けて、成歩堂!!
「………じゃ、俺は関係ないので……」
ガシッ!
「残念だけど、被疑者を匿った、あるいは逃亡の手助けをした人も有罪なんだよ。お兄ちゃん」
「な!?いつから日本の法律はそんなのに変えられたんだ!?」
「ん~、たった今、かな?つまり初の判決人だよ。良かったね、お兄ちゃん」
「初めてが嬉しいのはごく一部の事に限りだ~~~~!!!」
裁判官であり、検事であり、弁護士であり、傍聴人である6人が俺と大河の周りを囲む。
「それでは、判決を言い渡します………」
厳かに語るイリヤ。
「「「「「「有罪(ギルティ)」」」」」」
「「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!」」
「………シロウ君、随分とぼろぼろですけど、一体何があったのかしら?」
「何もないですよ、ね?」
「はい……何もありませんでした。」
お願いですから、そう言う事にしておいてください。
「………まぁ、いいでしょう。」
俺の心の声が届いたのか、疲れた顔をしたミュリエルさんは納得してくれた。
さて、今俺達がいるのは学園長室。
あの後、俺と大河の2人で必死にあれは不可抗力だったこと、2度と同じことは起こさないと土下座しながら誓ったことでどうにかお許しを得て(その際大河が何でも言うことを聞く、といった時5人の目が光ったのは、忘れたい)、ダリア先生に学園長から俺とイリヤに呼び出しがかかったと伝えられたのは、つい先程。
いや、もう、本当に死にそうです。一応ベリオが治療してくれたけど、まだ節々が痛い……
「貴方達を呼んだ理由は、もう貴方たち自身分かっていることでしょう。」
「えっと、何かしましたか?私達?」
あ、ミュリエルさん、眉間がぴくぴくしてる。
「………昨日の中庭の件です。」
「えっと…………あぁ、あれですね。あの、学園内って遊んじゃ駄目だったんですね。以後気をつけます。」
ぴくぴくぴくぴく………
「お前のそれは計算づくか?それとも、天然か?」
「え?何がですか?」
どうやら100%天然らしい。
「はぁ………すみません、お世話になっていながら、公共物破損なんてしてしまって。」
「貴方は分かっているみたいですね………」
ぴっとミュリエルさんの指が数枚の紙の束を指差す。
「昨日貴方達が起こした中庭での乱闘騒ぎの結果、処理しなければならなくなった書類です。言っておきますが、ここは学園であり、貴方方を意味も無く保護する場所でも、好き勝手騒ぎを起こさせる場所でもありません。」
「本当にすみませんでした。」
イリヤの頭も一緒に下げさせる。
「恩を仇で返すようなことをしてしまい、大変申し訳なく思っています。」
「ごめんなさい……つい、はしゃぎ過ぎちゃいました……」
「…………頭を上げなさい、確認したいこともあります。」
言われて、深々と下げていた頭を戻す。
「昨日言っていた記憶の件ですが、その後はどうですか?」
「それについてはまだ不鮮明な所もありますが、幾つか思い出したことがあります。」
「それで結構です。話してください」
「はい。俺達は別の世界で魔術師と呼ばれる存在でした。尤も俺達の世界は科学が発展した世界だったので、その存在は秘匿とされるものでしたが。」
「魔術師、ですか?」
「はい。その為か何かしらの戦闘を経験した記憶もあります。詳細は不明ですが。」
実際は守護者なんだからとんでもない戦闘をこなしてるだろうが、そこまでこの体を動かせるかは疑問なんで黙っておく。
「それと、昨日言っていた召喚器、でよかったと思いますが、それも呼び出せました。イリヤ、出してくれ。」
「あ、はい。リリス!」
イリヤの声に応え、その手に現れる銃。俺も両手に干将莫耶を投影する。
「これが、俺達の召喚器です。」
「………そのようですね。貴方達が昨日の騒ぎでそれを出したという報告は既に受けています。」
そりゃそうか、あんだけ騒ぎを起こしたわけだし。
「しかしこれで、貴方方を元の世界に返すわけにはなくなりましたね……。」
「あ、それは大丈夫です。救世主、頑張ってやります!」
一も二も無く、イリヤが承諾する。
「いいのかしら?」
「俺についても、問題ないです。向こうの世界に思い入れがあるわけじゃないし。」
乗せられた船とはいえ、こういう世界に憧れてたって気持ちは俺にだってある。
「そう……所で、話し方が昨日と違うみたいですけど?」
「これはこっちが地です。昨日はなめられないようにあんな風に喋ってました。」
流石に戦闘力0で戦う可能性は、消したかったからなぁ。
「今は私をある程度信用した、ととって良いのかしら?」
「はい!学園長はいい人です!!」
お前のその無邪気さは、褒めるべき点なんだろうね。
「いい人、ね……」
尤も、ミュリエルさんにしてみれば、その言葉は重いんだろうけど。
「………」
「ミュリエルさん、話は終わりですか?」
「あ、えぇ……貴方達の考えは分かりました。そこで、貴方達には試験を受けてもらいます。」
「試験、ですか?」
イリヤ、いきなり嫌そうな顔をするな。
「ふふ……試験、といっても、言ってみれば救世主候補のお披露目会と言った所よ。」
その顔にミュリエルさんは、子供を見るみたいな笑みを浮かべる。こういう笑い出来るんだ……
「貴方達に、今居る救世主候補、あるいはこの学園で捕らえたモンスターと衆人環視の中、戦ってもらいます。モンスター程度では救世主には敵いませんし、救世主候補に負けたからといって、それで不合格、ということはありません。」
「つまり、やらせのショーみたいなもんですね。未来の救世主ってヒーローの。」
「救世主には人々の心を掴むカリスマ性も無くてはならない、それの一環ね」
上手い言い方だこと。
「だとさ、要は勝って目立てば良いってこと。」
「あ~、良かったです。いきなり帰れってことになるかと……」
「尤も、モンスターにすら負けるようなら考え直さなければならないですが。」
「が、頑張ります!!」
ぐっと握り拳を造るイリヤに、微笑むミュリエルさん。
「えぇ、そうしてちょうだい。………で、どちらを選ぶのかしら?」
それって、どっちと戦うかって事だろ?えっと……
「モンスターで。いきなり先輩と戦っても負けそうだし、一応は見せ場欲しいんで。」
「分かりました。試験は午後から行います、それまでは気を楽にしてなさい。……あぁ、学園内を見学しても構いませんが、昨日のような騒ぎは起こさないように。」
「う゛……気をつけます。」
昨日の仕返しですか、ミュリエルさん。
「話はこれでお終いです、後は自由に……あぁ、これを渡しておかないと。」
そういって、2枚の紙を俺たちに渡してくる。
「これを学食で見せれば、食事が出来るから。」
「何から何まですみません……」
「話はここで終わり。後は好きになさい。」
「はい。それじゃあ失礼します。ほら、イリヤも。」
「失礼します。どうもありがとうございました!」
手を振って部屋を出るイリヤに、手を振り返すミュリエルさん。それを見ながら、部屋を後にする。
「ふふ……いい子ね。あの子達。出来れば……あの子たちが救世主にならないで欲しいものね……」
「で、どうするかな……」
「ご飯にしましょう!くぅくぅお腹がすきました!!」
「頼むからサーヴァントは食うなよ。」
体が体だけにやりかねん。
そう言えば、こいつ朝飯食べてなかったもんな……腹も減るか。
「悪かったな、不安にさせて」
「?あ、朝のことですね。私こそごめんなさい。大騒ぎにしちゃって。」
「いや、まぁ、原因は俺だしな。ごめんな、ホント」
階段を下りながら、罪滅ぼしとばかりに頭をたっぷりと撫でてやる。
「ん~~~~……いいですってば。これで帳消しです♪」
お前、いい子だな……後は、あの無駄なボケと手に負えない暴走がなければ……
「それよりも、今はご飯です。もう本当にお腹がすいちゃって……」
「はいはい。」
さてと、だとすると学食か……うん、一応覚えてる範囲で歩けば何とかなるか。
階段を下り終えて、入り口から外に出ようとすると……
「おい、そこのお主。」
小さい女の子に声を掛けられました。
「おい、聞こえているのか?そこの赤い服を着たお主じゃ。」
「何で、ここにいるんだよ……」
こいつって初登場以降は、終盤にしか出ないんじゃなかったのか?
「?私ですか?」
「……まぁ、お主でもよい。少々頼みたいことがある。」
次期女王なちびっこはとても態度が偉そうです。
「えっと、何ですか?」
「うむ。人を捜しておるのだが、どこにいけば会えるかと思っての……」
「とりあえず、人に物を頼むならもう少し言葉を選べ。このちみっこ。」
「む!れでぃーに対して、ちみっことは。お主こそ無礼であろう。」
「そうですよ。女の子には優しくですよ、ねぇ~?」
「のぉ~。」
黙れ、この精神同レベルども。
「あぁ、分かった分かった。で、そのレディーはお名前はなんて言うんですか?」
「人に名前を尋ねるときには、自分から名乗るのが礼儀であろう。」
「あ、私はイリヤっていうの。貴方は?」
「うむ。私はクレアじゃ。よきにはからえ。お主は人に礼儀云々をいうくせに、自分ができぬ奴とは違うのぅ」
こ、こいつ、殴りてぇ……だが落ち着け。こいつは子供だ、殴ったらしゃれにならん。(イリヤは除外。こいつは殴らなきゃむしろ駄目だ)
「……エミヤ シロウだ。一応、イリヤの兄だ。」
「ほぅ、妹の方が随分と出来がいい兄妹じゃのう。」
兄より優れた妹など存在しない!!と、某鉄仮面の如く叫びたい!
「まぁよい。で、先程の話じゃが……」
「大河なら今は授業中だろ、きっと。適当に教室でも覗いとけ。どっかにいるから。」
面倒事は放っておくに限る。
「?なんじゃ、お主、大河の知り合いか?」
「あぁ、知り合ったのはついさっきだけどな……じゃ、そういう事」
「私が探しているのは、大河ではないぞ?」
さっさと逃げようとした所で、そう答えられる。
「男性救世主に会いにきたんじゃないのか?」
「あやつとはもう会っておる。何故あやつだと思ったのじゃ?」
「いや、何か有名みたいだからな、あいつ。ミーハー根性で会いにきたのかと……」
「馬鹿者。人をなんじゃと思っておる。」
「ね~?シロウさん、ひどいですよ。そういう偏見。」
テンプルに高速フック。あ~、薪割ったみたいないい音が頭に響くな。
「あぐぅ~~~~~~……脳が~~~……」
「お、恐ろしい……これが世に聞くどめすてぃっく・ばいおれんすというものか……」
「やかましい!!お前も仕舞いにゃはたくぞ!!?」
ゾクリ
な、何だ!?今のネットリとした憎悪は!?
周囲を見回すが、発生源らしきものは見当たらない。
「何をやっておる?」
「い、いや……勘違いみたい、だ……」
「幻覚か?やばいクスリでもやっておるのか?」
「不穏当な発言をするな、この若年性老語障害(ジジくさいちみっこ)が」
ぞくり
またかよ!?一体どこだ、発生源!!?
「色々と腹持ちならぬ思いじゃが……まぁ、よい。学園内を探すので案内せぃ」
「いや、俺達はこれから学食に行くんだが……」
「ならば、そこからでよい。一人は退屈じゃ。」
言って、ずんずん歩き始めるクレア。
「何をしておる。案内役が行かねばどこに行けばよいか分からんじゃろ。」
「あ~……まじか?」
物凄く嫌なんですけど。
「さっさとせい!」
「………だとさ。行くぞ、イリヤ。」
「あぅ~~~、まだ頭がふらふらします~~~~。どろどろです~~~。渋川さんです~~~~」
「紐切りかよ、お前は。」
足元がおぼつかないイリヤの手を引いて、駆け足でクレアの元へと行く。
「ようやく来たか……遅いぞ。」
「あのな……まぁいい。で、本当に学食でいいのか?」
「構わん。それに、考えてみればそこにいけば会える確率も高いやもしれん。そこで初めて会ったわけだしの。」
それって探し人がか?学食、ねぇ……もしかして、料理長?
「さ、そうと決まれば、さっさと行くぞ。」
で、学食へと歩いていってる訳だけど。
「で、そういえば、何で人を探してるんだ?」
「うむ……その者と約束をしての。いつ、どことも明確には言っておらぬのだが、食事に誘われての。それを果たしにきたのじゃ。」
「それって、デートの約束ですか!?きゃ~、素敵です!」
「デート?ふむ……食事の誘い、という意味ではそうかもしれぬのぉ。」
おいおいマジかよ……どこの馬鹿だ?そんな法律ぎりぎりな趣味の持ち主は……
「で、その人ってどういう人なんですか?」
何か眼が輝いてるな、おい。女ってこういう話題好きだからなぁ……
「ふむ……私もよく分からん。会って約束をした途端、別れてしまったからの。じゃが、覚えている範囲で言えば、とても礼儀正しく、優しい奴じゃと思ったぞ。」
「わ、わ!何かシンデレラみたい!ね、いいですよね、そういうの?」
「いや、俺に振られてもな……」
第一自分から誘っておいてどっか行くか?普通。
「で、そいつの特徴とかは分かるのか?」
「特徴?ふむ……眼、かのう?何とも優しい眼をしておった。」
「またアバウトだな……そんなんで見つかるのか?」
「何を言う!あの者の顔は一目見たら忘れぬ!!」
「そうですよ!大丈夫、私たちがきっと見つけてあげるからね。そう、運命の人とは必ず巡り会えるんだから……」
何でこんな夢見たい、エンジェル隊な眼になってるんだよこいつは……
「少なくとも、この学園で会ったって事はこの学園に関係のある人物ってことです!可能性は0じゃありません、諦めたらそこで試合終了なんです!!」
「おぉ…感謝するぞイリヤ。そこまで真剣になってくれるとは……」
「乙女の恋は最優先事項ですから!」
「凄まじいな、こいつの勢い……」
何かここまでくると俺も手伝わなきゃいけない気になってくるぞ、何となく。
「しかし、名前も分からん奴を探すのは手間だぞ、かなり……」
「名前なら知っておるぞ?」
何ぃ!?
「何でそれを早く言わない!!?」
あぁ、また、殺気が……一体何なんだよ!?
「聞かれなかったからの。」
「あぁ、はい。そうですね……で、その白馬の王子様のお名前は?」
とりあえず、名前聞いて、大河とかにでも聞いてみるか……
「うむ。セルビウムとか申したかの?」
「ってセルかよ!!!?」
よりにもよってあいつかい!!?
「何処どう見たらあいつが優しくて、礼儀正しい奴に見えるんだ!?おいこら!!!?お前の目は節穴通り越してただの作り物か!!!!!?」
ゾクゾクゾクゾクゾクゾク………
今まで以上の濃い殺気が俺に突き刺さる。
しかし、そのおかげでようやく発生源が見えた。
そちらの方を向くと、一人の金髪の男が殺意の波動を駄々漏れにしながら、陰に隠れてこちらを睨み付けていた。
「あ~、クレア……本当に間違いないのか?」
「うむ。記憶力はよいのでな。確かにセルビウムと呼ばれておった。」
「あ~うん。クレアちゃん、試しに大きな声で名前を呼んでみたらどうかな?もしかしたら、近くにいるかもしれないよ?」
まず間違いなくいるだろう。具体的に俺たちの右後方30Mの建物の影に。
「ふむ……そういえば、それはやってはみなかったの……良い考えじゃ。」
そういって、すぅ……と大きく息を吸い。
「セルビウム~~~!何処におるのじゃ~~~~?」
「は~~い!!!何かな~~~~?(0.01秒)」
今、こいつ阿修羅閃空使わなかったか……?
「お~~♪探したぞ、セルビウム!」
「あはは、クレアちゃんわざわざ俺を探しに来てくれたのかい?大変だったろう?」
「うむ。この者たちが一緒に探してくれたのじゃ。」
「そうか~、じゃあお兄さんとお姉さんにお礼を言わないとね?」
うわ……何この歌のお兄さんみたいなごっつい笑顔。おまけに、背中に背負った大剣が死ぬほどミスマッチなタキシード………サブイボ出てきた……
「世話になったの、シロウ、イリヤ。おかげで無事会うことが出来た。」
「うぅん、クレアちゃんが頑張ったおかげだよ。ね?シロウさん」
「あ、あぁ…そうだな。うん、頑張ったな。」
何か、物凄く感動してるっぽいイリヤだが、俺は正直そんな気分にはなれない。
「本当にどうもありがとう。さ、クレアちゃん、行こうか?」
「うむ。この間来たときには行っていない所もあるのでな。案内頼むぞ。」
「それが終わったら、お兄さんとケーキを食べにいこうね?」
「うむ!約束じゃからな!!」
そして、楽しそうな笑顔のクレアと、歌のお兄さんなセルがさり気なく手をつないでどこかに行こうとする。
その去り際。俺とセルがすれ違う瞬間。
「………命拾いしたな…………(ぽそり)」
ちょっと待て!!?今、何を言った!!?
「さ、行こうね。クレアちゃん。最初にどこが見たい?」
「そうじゃのぉ……定番以外の所など見てみたいな。」
「じゃあ、あっちの方に行こうか……」
そう言って、セル達が向かう先は学園とは逆方向……確か、ゲームマップだとそっちは森!!?
行くな、クレア~~~!!!行ったら戻ってこれなくなるぞ~~~~!!!!!!
言いたかったが、既に彼らは声が届かないところまで言ってしまった。
「良かったですね、クレアちゃん……幸せになれるといいですね……」
「あぁ。本当にそう願うよ……」
多分イリヤとは別方向に、俺は一人の少女の幸福を願った。
後から聞いた話では、クレアは無事案内を受けた後、セルが用意していたケーキ(学園 調理師講師作、その腕は王宮料理長も凌ぐと言われる)に存分に舌鼓を打ったそうだ(本人談)
良かった、本当に良かった………………何もなくて……………
あとがき
はい、また本編に入れませんでした、ごめんなさい!(土下座)そんな訳で第4話お送りしました。
ちなみに中途半端なところで終わってる理由は、本来考えていた4話が予想以上に長くなりすぎたので、急遽半分にすることになった為です。(書いてたら、色んなものがどんどん入ってきて収まりがつかなくなったんですよ……)
そんな訳で下手したら明日にでも第5話投稿するかもしれません。そちらの方もよろしくお願いします。
それでは、レス返し。
MT様>今回も楽しんで頂けたようですね、ふふふふふw
> 自分は感想を書くのが苦手なので~
そんな事は全然気にしないでください。作者にとってただ一言「面白い」といってくださればそれだけで充分なのですから。
これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
Mr,J様>屁理屈ですよね~、自分でもそう思いますwただ、主人公がまだ気付いてない点も幾つかあるんですよね~(ネタばれ?)
主人公たちのコンビは作者も書いてて楽しいですから、今後も掛け合いをばしばしやっていこうと思ってます。
D_W様>どうも、はじめまして。
ご指摘にあった主人公最強主義ですが、その辺りは次回も含めて考慮はしています。主人公が強いのは好きですけど、いきなり何でも出来るっていうのはやっぱりつまらないですからねw
なみれい。様>誤字の指摘ありがとうございました。魔術中毒回路って……w
主人公は一応跡取でしたが、一人暮らしの最中はあんまり援助もらえてなかったので(精々家賃、学費、後は光熱費?位)遊ぶ金はほとんどバイトで稼いでいたという、設定があったり。
どちらの召喚器もひどいってご意見ですが、実はあるんですよね。欠点。それは今後明かしていこうと思います。
後、魔術回路の暴走ですがあれは車のアクセルを間違って思い切り踏んでしまった、とでも考えてください。一気に、と考えてしまったせいで、そのように命令が行われてしまったわけです。(本当は、こういう後から説明が要らないように書ければいいんですけどね)
主人公は今回もオチの一端を担ってくれましたwあ~、楽しいw
お心遣いに感謝します、これからも頑張りますので。
七位様>却下してしまいました、ごめんなさい(作者も響きは好きなんですけどね……)
シロウがイリヤをてなづけるか(つっこみで)、イリヤがシロウをてなづけるか(お仕置きで)……どちらになるんでしょう?w
セラト様>他キャラを食わない様には、何とか書いていってみようと思います。やっぱり、ただ強いだけではつまらないですしね。アーチャーのスキルに関してはまだ使えないものがあるって所です。イリヤの召喚器についても色々と考えてます。
>こんな強力な攻撃を~
あ~、何と言うか、一部の人はそれとほぼ同レベルな破壊力出してますしね……主に大変なのは男性陣位?
アレス=アンバー様>
>リリィあたりが聞いたら暴れだしそうですね
これについては、作者見解ですが、リリィも同じように恩恵は受けてるんですよね。
ただ、リリィ達がいた世界よりシロウ達の世界の方が魔力が薄かった(そのため少ない量でどうにかする技術が発展したと考える)っていうのと、リリィはそれよりもずっと強力な召喚器(ブースター)を持っているため、あんまり気付いてない、という考えで書いております。(わ~い、俺設定)ちなみに全開にした状態が本編中の暴走なので、あれ以上は強くなりません。
ローアイアス6枚抜きはリリスの力と、乙女の怒りですw
ミゼル様>召喚器は投影できるのか?という質問でしたが、くろこげさんの説明の通り、投影は不可能です。ぶっちゃけやったらシロウ君でも壊れます。人間をそのまま造るって言ってるようなもんですから。
ランクが一個上がるのは、本当に特性です。『真作に限りなく近い(ほぼ同一)贋作』という扱いになるわけです。ですから、真作と同じだけの力を持っていますが、あくまでも贋作なんですよ。
くろこげ様>
>『魔力足りるのか?』
魔力は一応足ります。ただ、だからといってデメリットが全く無いわけではないんですよね。そこは次々回以降書いていくつもりです。
召喚器投影に関してのご説明、ありがとうございました。
LVですが、今回はそれ位ですね、きっと。そして次回一気にLVが……w
なまけもの様>主人公とヒロインの関係ですが、今は本当に兄妹って感じです。(むしろ保父と幼児?)そう取ってもらえるよう書いていたので、そのように感じていただければよかったと思います。
ライバル、ですか……う~ん、やっぱり必要ですよね……誰にしよう……現時点では
1位 イムニティ
2位 ロベリア
3位 オリキャラ
……ですかね。多分(クレアは除外、初めは筆頭候補だったんですけどねw)
主人公には時に一緒に地獄を味わってもらいながら、ほのぼのとやっていってもらおうと思いますw
秋冷様>なってます、ハーレムに。ちなみに大河が今回の話の中で言っていた言葉はちょっと終盤に関わってきます。
>魂が~
はい、引っ張られてますwちなみに主人公がローアイアスを即座に展開できたのも、実はそれが原因だったり。
防御を打ち破れたのはヘタレ+色々、です。
これからも頑張りますね。
ななし様>まず、最初にありがとうございます。やっぱりきちんとした指摘っていうのは作者にとって財産になりますから。
で、言い訳とも取れそうな返事ですけど。
私としてはクロス、と書く場合、その元ネタの世界観を借りるという考えなんですよ。
今回私が書いているこの作品は、雰囲気こそ幻想砕きですが、世界観はそれとは違うものなんです(作風が似ていたとしても)ですから、これはあくまでデュエルセイバーの2次としてタイトル表記させてもらいました。
それと、大河がハーレムなのにも一応考えがあります。(ストーリーにも関わってくるので多くはいえませんが)それでも、やっぱり幻想砕きとは違うものなんですよね。
主人公の反応が微妙だった事は、確かにその通りだと思います。その点は今後気をつけていきたいと思います。
期待していただけるのは大変ありがたく思っています。答えきれるかどうか分かりませんが、これからも頑張って書いていこうと思います。ですので、これからもご指摘ありましたらよろしくお願いします。
名無し@様>どうも、初めまして。
6枚貫通はお仕置きCの効果ですw尤もこういう無茶はギャグでしか書けませんけどw
seilem様>記憶の違いによるデメリットもありえますね。既にほとんどの部分で原作と食い違ってますし。
投影品ですが、さすがにB+までは行きません。あくまで真作と同じ能力という程度ですね。
その他の特性についてはこれから明らかにしようと思います。
二人の適正は間違いなく高いです。ただ、やっぱり基本の能力がかなり違うので、その操作には結構振り回されることになるでしょう。
主人公達がいちゃつけるようになるのは、当分先ですね。残念ながらw Sさんは今回出させてもらいましたが、こんな感じになりましたwお仕置きスキルは……上がるかもしれません。もしかすると(汗)
ヒロ様>今回も壊れてみました~あはははは。誤字指摘ありがとうございます。
原作にない剣もちろっと考えてます、現時点だと死体切ってたら出てきた剣とか。
突っ込みとお仕置きはあくまでネタですので。シリアスシーンでは使いませんよw
カミヤ様>外観はまんまそれです。作者内で、強い銃といえばこれだろってイメージがあって。後形状が銃である意味もありますので、一応。
合唱……すみません。間違えました。まぁ、でも、その後同じように悲鳴あげたんだから、合唱でも、ありかな?
匿名様>はじめまして。
確かにちょっと誇張表現が過ぎましたね。ただ確か概念武装はより強い概念に覆されるとかいう設定もありましたよね?
作者の中では(ギャグシーンにおいて)飛び道具絶対無効<<<<<(越えられない壁)<<乙女の怒りっていう概念がありますので。
シリアスシーンにおいては、きちんと書いていくつもりですので、ギャグシーンとして流していただきたいです。
夜偽様>結構無茶な理論なんで、受け入れてもらえるか心配だったんですが、そう書いていただけてよかったです。
ギャグ補正は公式設定です、もちろんw
これからも頑張らせていただきます。