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!警告!壊れキャラ有り

「ある英霊?の物語 第2話(Fate+DUEL SAVIOR)」

柘榴 (2006-03-27 15:55)
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平行世界、と言うのがあるそうだ。

それは現状とほぼ代わらない世界から、現状から全く違う世界まで膨大な差があるらしい。

 らしい、というのは、今まで生きてきた中でそんな経験をする機会等なかったから。

 この度それを経験できることになったわけだが。

 ごめん、正直経験なんてしたくなかった。


 ある英霊?の物語

第2話 色々と、つっこもう


「………マスターではない、か。では、一体誰が私達を喚んだのだろうな?」

皮肉めいた笑顔を(必死で)浮かべる。ぼろが出ないように。

「それは分かりません。私はここから魔力の異常を感じたので来ただけですから。」

 抑揚のない声で答えるリコちゃん。本当に表情薄いね、君。

 「ふむ…………ちなみに、ここはどういった所なのかな、お嬢さん。」

 てか、こーでいいのか、アーチャ−の喋り方って〜〜〜!!?

 「……ここは召喚の塔です。別世界の救世主がその召喚陣へと呼び出されます。それを行っているのがサモナーである私です。」

 何か随分とすんなり喋ってくれてるな。普通答えないだろ,そういう事。

 「いいのかね?そう、ぺらぺらと喋ってしまって?」

「問題ありません。ここが召喚の塔だということはこの学園のものなら誰でも知っていますし、逆に知らないものは、ここの世界のものではない、と言うことですから」

なるほど、そういう考えもあるか

「だがそうすると、やはり君が私達を召喚した,と言うことになるのだが?」

「いいえ。以前にも、貴方達と同じように私以外のものに呼び出された方々がいます。恐らく今回も同じように事故が起きたのでしょう。」

以前にも?

つまり、今は大河達が呼び出された後ってことか。時期は……

 「次は私からの質問です。何故私をマスターだと思ったのですか?」

 …………聞くよな,普通は。

「なに、こういう乱暴な召喚を以前にされたことがあってね。今回もそうだと思っただけだ。」

 怪訝そうな表情。まぁ、普通はそうだろう。一人の人間がそう2度も3度も召喚される、なんてあるわけがない。

 「………あの………」

 右手を強く握られる。振り返るとイリヤ(仮)の不安そうな表情。

 「大丈夫。俺に任せろ。」

 この世界なら俺の方が圧倒的に知っている。後は口八丁と度胸だ。

 「とりあえず、俺が振ることには頷いて欲しい。」

 小声でそう教える。聞こえてるかもしれないが、この位ならどうにかできる、多分。

 「……どうしました?」

 「………なに、あまりに状況が掴めないのでな。少々不安になったようだ。出来ればここがどこか、一体何のために呼ばれたのか、詳しく話してくれると有り難いのだが。」

 嘘は言ってない、というか本当だ。どう解釈するかは向こう次第だけど。

 「…………分かりました。学園長の所まで案内します。」

 やや思案の間があったが、くるりと体を回すと入り口へと足を進める。

 とりあえず、第一関門,突破。

 「次がきつそうだけどね・………」

 ゲームやった感じだと百戦練磨っぽいミュリエルさん、誤魔化しきれるかな……………

 「……」

 ついてこないこちらをじっと見つめるリコちゃん。

 あ、何か小動物っぽいかも。

 「行こう、案内してくれるってさ」

 「はい。………大丈夫、ですよね?」

 「大丈夫だって。」

今の所は、と言う言葉は飲み込んでおこう。

 笑顔を浮かべて、手をぎゅっと握り締めた。そうしないと、俺も不安だったから。


 「………失礼します。」

 かなりいい素材使ってそうな扉がゆっくりと開かれる。

 何となく重そうだったので、後ろから一緒に押してやったら

 「………どうも」

 と、頭をぺこりとされてしまった。ますます小動物だな、リコちゃん。

 「………あら?どうしたのかしら、リコ・リス?その方達は……」

 部屋に入るなり、値踏みするような視線が2種類。………2?

 「あっら〜〜、中々いい男じゃない。どしたの、このこ?」

 この声は・………

 「召喚の塔にいた方々です。先程の魔力の異常は彼等が原因らしいので。……………紹介します、ミュリエル学園長と、ダリア先生です。」

 やっぱりそうかよ、何でいるんだ巨乳忍者

 「………どういうことかしら?」

 視線に剣呑な色が混ざる、第2関門開始だ。

 「それはこちらが聞きたいのだがな、ここにくれば説明を受けられるとこの少女から聞いたのだが?」

 「………リコ・リス?」

 「…………はい、今回も私は関与していません」

 はぁ、と色っぽい唇から漏れる溜息。お疲れですね。

 「まさか、2度も同じ事が起きるなんて…………」

 「ん〜、でも、前回も当たりでしたし、今回もそうなんじゃないですか?」

 「そうそう幸運な事が起きる訳がないでしょう。」

 「でも、全く同じですよ。もしかして、もしかするかも…」

 疲れた表情のミュリエルさんと、呑気な巨乳。てか、本当に隠密か?お前

 「済まないが、私達にも説明して欲しいのだが。」

 見ている分には飽きないけど、このままだと話が進まない。

 「あ、ええ、そうね………自己紹介が遅れましたね。私、このフローリア学園の学園長をしていますミュリエル・シアフィールドと言います。」

 「私は講師のダリアよ〜ん」

 「ふむ。私はシロウ、エミヤ シロウという。こちらはイリヤスフィール。私の妹だ。」

 まぁこの世界にはいないだろうし、この名前でも問題ないだろう。

 「妹、ですか?あまり似ていないようですが」

 「あぁ、私は養子だったものでね。もっとも、それは本題には関係のない事ではないかな?」

 これはこの体なら本当の事。まぁ、実際には義姉なのかも知れないけど、そう言っておけば、自分が主として話すのがそれほどおかしくはなくなるはず。

 「で、一体ここはどういったところなのかね?先程学園、といっていたが。」

 「………それを説明するには、この世界のことから説明しないといけませんね。まず、この世界は貴方方がいる世界とは別の世界です。」

 「だろうな。私達が知っている世界とは様子が余りにも違いすぎる。」

 「気付いていましたか。その割にはあまり慌ててはいないようですが」

 「慌てふためいても状況は良くなりはしないだろう?むしろ、悪くする可能性のほうが高い。」

 そう、今の俺はどんな苦境でも冷静に判断できる男、それを演じている。それが上手くいかなきゃ下手したら明日の朝日さえ拝めないんだから。

 「………」

 「見つめるのは構わないが、話を進めてくれないか?男漁りは後でも出来るだろう?」

 分かってるんですよ、俺が怪しいってのは。おまけに相手が怒ったりしてくれたほうが交渉に勝ちやすいっていうのも。

 分かってるから、その「誰がつばめを漁る年増ですか」って全力で語ってる眼はやめて〜〜!

 「……ここは根の世界、アヴァター。すべての世界の根幹にあたる世界です。」

 それから、俺が知るこの世界の説明が語られる。

この世界が一定の文明の発展を迎えると現れる「破滅」と言う名の軍勢。

それがほぼ1000年毎に現れ、そしてそれに対抗するための存在として救世主が現れること。

 そして、この学園がその救世主を見つけ、それを育成する機関だということを。

 「ふむ………ある程度まとめると、私達はその救世主、とやらにならされるために呼ばれた、ということかな?」

 「本来の召喚ならそうなります。ですが貴方方はイレギュラーな召喚でこの場に呼び出された。何か心当たりがありますか?」

 …………きた。ここからだ。上手く騙せるか?

 「…………さて、心当たりと言われても、私達には記憶がないものでな。」

 「………どういうことかしら?」

 「どういうもなにも、私達は幾つかの事以外全く記憶が思い出せないのだよ。」

 ふぅ、と困ったように溜息をつく。

 記憶がないのは本当、何でここにいるのか前後の記憶があやふやだし、名前だって思い出せない。

 だから、全くの嘘ではないのだ。

 「ちなみに、覚えているのは自分の名前、私達が義理の兄妹だということ、それと以前にもこのように誰かに呼び出されたことがある、といった所だ。」

 おぉ,向こうの眼が全く信じられないって言ってるよ。何か今日はこういう目で見られる日なのか?

 「ん〜、その割には結構しっかり受け答えしてるみたいだけど?」

 「記憶がないからといって、何もかも忘れて雛鳥のようになる、とは限らないだろう。自分がどういう暮らしをしていたか、そういった記憶がいまいち混乱している、といった所か?」

 とりあえずそう信じてください、牛乳さん。

 「あるいは、それもイレギュラーな召喚のせい、かもしれませんね。」

 「そういうものでしょうか?」

 「ありえない、と思っていたことが最近ありましたからね。それからすれば、まだありえる話です。」

 といいつつも、まだ疑惑の目は取らないのね。まぁ、仕方ないけど。それでも、まだ信じてもらえてるのは、大河が召喚器を持つ、なんてことがあったからだろう。感謝するぞ、大河。

 「ん〜、だとしても、どうしましょう?今回もこの前みたいにいきなりっていうのは流石にまずいんじゃないですか?」

 「えぇ……………………そうね………」

 ミュリエルさん、思考中。出来れば俺の希望に沿った答えになってくれると良いけど。

 「……………あの………」

 右腕が引っ張られる。振り返ればイリヤ(仮)が何が何やら分かりませんって顔。

 「どうやら私達はここで破滅、とかいわれてるものたちと戦うために呼ばれたようだ。」

 小声で彼女に耳打ちする。何でかって?いや、何となく。

 「え!?」

 あのさ、何で嬉しそうなの、君(汗)

 「一応言っとくけど、現状だと俺達死ぬ確率の方が高いよ。」

 まず、ちょっと素が出た。聞こえてない………よな?

 「…………そうですか…………ちょっと期待したんですけど…………」

 あ〜、この子の性格、微妙に掴めたかも。

 まぁ、気持ちは分からないでもないけどね。異世界に飛ばされたら突然異能力が!とか基本だし。

 ただ、現状だとそういう能力を持ってる可能性は非常に低い。

 イリヤは分からないが、士郎の魔術は基本的に固有結界からの派生でしかない。つまり、俺が投影とかを出来る可能性はほとんどないわけだ。

 そして、召喚器。こっちもイリヤ(仮)………めんどい、(仮)省こう。

 イリヤならともかく、俺はやっぱり使える可能性が低い。トレイターなら、男専用っぽいので、どうにかなるかな〜って気もするが、既に大河が呼ばれている以上無理。他の召喚器って可能性もやっぱり低い。

 もしかしたら、もしかするって淡い希望もあるけど、それをいきなり生死をかけて確かめるのは、正直ご免被りたい。

 まぁ、何より、いきなり殺し合いなんて出来ないしね。特にイリヤは。

 俺だって、殴り合いはしたことはあるけど、それだって死ぬほどの奴じゃないし、そもそもそういう争い事にこの子が慣れている、とは何となく思えない。

 殴られれば痛いし、殴っても怖い。そういうのを多分知らないだろうから。

 「……………シロウ君、でいいかしら?」

 「え?………あぁ、方針は決まったかね?」

 「…………えぇ。まず、貴方方が救世主候補かもしれない。そのため、今すぐ貴方方を返すと言うことは出来ません。」

 まぁ、それはそうだろう。

 「しかし、それを今すぐに確かめることは出来ないでしょう。とりあえず、当分様子を見てみましょう。その間の宿泊場所はこちらで手配しておきます。」

 「…………………ふむ。こちらとしてはそれに異論はない。むしろ感謝するべきか。そちらも今回の件は予想していなかったようだからな。」

 というか、ばっちりです。現状では、こっちにとって一番の答え。しかし、病院の医者っぽいな、その言い方。って思ったのは秘密。

 「場所は一応救世主候補たちの寮を提供しようと思いますが、リコ・リス。案内して差し上げて。」

 「……………はい。」

 あ、いたのね。すっかり忘れてた。

 「イリヤさん、もそれでいいかしら?」

 「………あ、はい。………よく、わからないですけど。」

 「こちらは、道すがら私が説明しよう。」

 てか、緊張感なくない?…………まぁ、俺を信頼してくれてるから、と思っておこう。うん、そうしよう。

 「……案内します。」

 話は終わりって感じで、さっさと扉を開けるリコちゃん。マイペースだな、この子。

 「あぁ、少々待ってくれ。………学園長殿、穏便な配慮感謝する。流石にこんな状況で気が立っていたらしいのでな、暴言を吐いた事許して欲しい。」

 これは本音。ていうか、本気の謝罪。だから頭下げたんだけど、おいこら、何で呆気に取られてんだよ。

 「………失礼する。行こう」

 「し、失礼します。」

 何か気恥ずかしいやら、むかつくやらでさっさとイリヤの手を引いて部屋を出る。で、数歩進んで振り返り。

 「道案内を頼みたいのだが」

 あぁもう。何で、最後は締まらないんだろうね。


「………で、どう思います?」

「嘘半分、といったところかしら。それと、一般人ではないわね。」

そう答えるミュリエル。その顔には先程と同じく疑いの色が浮かぶ。

「ですね〜。あんな魔力ばしばしのもの、身に付けてましたし。」

 そうダリアが指すのは、二人が身に付けていた聖骸布。別世界とはいえ、一級品の概念武装であるそれは、彼女たちの眼には、ある種魔力の塊にも見えた。

 それについて、全く気付いてないような彼の会話を見る限り、どうやら記憶の混乱は嘘ではないらしい。

 「どちらにしろ、現状では様子見がいいでしょう。ダリア先生、お願いしますね。」

 「はいは〜い。それでは、お仕事に戻りますね〜ん」

 スキップするように、部屋を後にするダリア。

 「はぁ………頭痛の種は増えるばかりね………」

 思わず投げたくなりそうな現状に、ミュリエルは溜息をつくしかなかった。


 「…………一つ、聞いておきたいのですが。」

 「ん?なにかね?」

 中央広場に差し掛かったところで、リコちゃんが話しかけてきた。珍しいよな、ゲーム中だと。

 「貴方は守護者でしょう?」

 ……………何で知ってんだよ、エミヤのこと。

 「ほぅ、私はそういうものなのかね?」

 「誤魔化さなくても知っています。別世界では、過去に偉業を成し遂げた存在が、死した後、世界の守護者として登録される、と。そして、そういう存在が、呼び出される争いがあることも。」

 「…………確認したいのだが、いつ気づいたのかね?」

 知っている、間違いなくサーヴァントシステムもリコは分かっている。

 「初めは分かりませんでした。ただ、貴方たちのうちに秘められた魔力、身に纏った高品質のマジックアイテム、また、貴方がマスターといっていたことから推理してみました。」

 「……………分かった、降参だ。」

 ばっくれは多分無理、そう判断して双手を上げる。

 「ただ、言い訳させてもらえると、全部嘘じゃないから。」

 「はい、それは信じます。記憶の混乱は本当でしょうから。」

 だ〜、俺の努力は意味なかったわけかい。ったく、誤魔化せると思ったのに。

 「詳しく話すよ…………出来れば、座って話せると助かるんだけど。」

 「でしたら…………」

 「あ、あそこでいいんじゃないですか?」

 イリヤが指したのは、ちょっと離れたところにある3人掛け位のベンチ。

 「あぁ、そうだね。人もいないみたいだし。」

 やや早足で、ベンチに向かう。

 最初に俺が左に座る、とイリヤが更に左に座ろうとしたので、真ん中に移動。で、リコちゃんが右に座った。

 「さてと…………とりあえず、何話そうか?」

 「何故嘘をついたのか、話してください。」

 「あ、それは私も聞きたいです。」

 はい、と手を上げるイリヤ。まぁ、何の説明もなしだったからね。

 「何で嘘をついたかっていうと、このままだと殺される可能性が高かったから。」

 「誰にですか?」

 「破滅、とかって奴等に。」

 もうね、隠しても仕方ないから粗方話しますよ。

 「確かに自分っていうか、この身がどういう存在かっていうのは分かるよ。リコちゃんが言ったとおり守護者であるってことは。ただ、自分に何が出来るかっていうのが全く分からない。大抵守護者が呼ばれる状況って言うのは、戦うことを望まれて呼び出される。なのに、どんな戦い方をするのか、そういうのがぜんぜん分からない状態でなにしろっていうんだよ。無駄死にするだけだっての。」

 「一回死んでますけどね、守護者なんですから。」

 「だからって、怪我すりゃ痛いんだよ。」

 びしっと頭にチョップ。

 「うぅ、痛いです。」

 「だろ、これの何倍も痛いんだよ。」

 「死ぬのが怖い、と。」

 「それは生きてる人間なら誰だってそうだろ?それが仮初めのものでもさ…………多分戦わなきゃならなくなるとは思う。けど、その術を思い出す期間を少しでも欲しかったから。」

 「やっぱり、戦うんですね?」

 「言っとくけど、今の俺たちはずぶの素人っていうのをお忘れなく。ドラクエ風にいえばスライムにも一撃死なんだからね。」

 勇者に憧れるのはいいけど、命あっての物種だよ。イリヤ。

 「そんなわけだから、今俺達に救世主云々を期待されても困るんだよ。」

 「………分かりました。今は戦う意志があることを確認できましたので。」

 ほっとする。この様子だと、学園長にばらされることもないだろう。

 「リコ殿、こんなところでどうしたでござるか?」

 いきなりかけられる声。っていうかどこから?

 思ってたら、いきなり現れてくれましたよ、上下逆に。

 「ぅおわ!?」

 「えぇ!?」

 「こんにちは、カエデさん」

 「いや、普通に挨拶する前に突っ込めよ!頭に血が上らないのか、とかさ!!?」

 「拙者逆さづりには慣れてるでござるよ。」

 「それは、任務失敗のお仕置きか!?それともご主人様との倒錯的なプレイか!!?今も服の中は亀甲縛りの最中で、放置プレイかこんちくしょう!!!?」

 「な、何故それを!!?」

 「どれに対して驚いてるんだよ!!」

 「い、いや、その……(もじもじ)あぅ(ぽっ)」

 「身悶えるなよ!むしろ今までやばいところはこすれてなかったんかい!!」

 ガキン

 「あ、その、ここ最近はこの格好にも慣れてきたのでござるが、意識すると……」

 「一体どんだけSM経験値積んでんだよ、それこそ毎日やってるんかいお前らは!!」

 ガキン、ガキン

 「毎日ではござらぬ、そう、2日に一度位の割合で……」

 「そんな検閲禁止文庫な情欲の日々を赤裸々に告白するな〜〜〜!!!」

 あぁもう!突っ込み所が多すぎるぞ、このポンコツ忍者!

 「………頑張りますね。」

 「シロウさんって、突っ込み属性だったんですね。」

 「この調子だとノリツッコミも出来そうですね。」

 「そりゃ、俺は男なんだから乗るさ。乗られるのも好きだけどね、ってそういう突っ込むじゃない!!」

 ガキン、ガキン、ガキン

 「乗られたことあるんですか!!?時雨茶臼ですか!!?百閉ですか!!!?」

 「お前は48手全部いえるんかい!!?」

 「私も言えますが。」

 「都知事に叩き上げられるような危険発言するな、この新規CGスク水なロリっ娘〜〜〜!!!!」

 ガキン、ガキン、ガキンガキンガキン………

 「で、どちらの方でござるか?」

 「新しく寮に入ることになったシロウさんと、イリヤさんです。」

 「何事もなかったように話戻すなよ……」

 てか、途中なんかの電波が走ったぞ、俺の脳内……さっきから頭の中で、金属音は響くし……

 「よ、っと」

 ぶら下がっていた木の上から、身軽に飛び降りるポンコツ。

 「あ……」

 突っ込まないぞ、今の声にも、赤みが差してる頬にも!!俺は何にも気づいてないぞ〜〜!!

 「こほん。つまり、この方々も救世主候補でござるか?」

 「はい!」

 「だから、今のままだとぶちスライムにすら指先一つでダウンだって言っただろうが〜〜!!」

 頭の中に生まれる撃鉄のイメージ。それを片っ端から叩き落すと、奥底から力が湧き上がってくる。

 後は、この力を拳に乗せて打ち下ろすのみ!

 がこ〜〜〜〜ん

 「いった〜〜〜〜〜〜〜………何するんですかぁ」

 「ぃやかましぃ!お前の頭の中は鶏レベルなのか!!脳内HDは500MBなのか!!?」

 すかさず、首根っこをつかんでレッツシェイク。なんか、イリヤから白い光が見えるけど気にしない。

 「なっ、馬鹿にしないでください!2Gはあります!!OSも2000です!」

 「無茶苦茶ロースペックだ〜〜〜!!!」

 意外と育ってる胸を大きく反らすイリヤに、ヘッドバット。

 「そうですね、せめてXPでないとストライクも動きません。」

 「キラ・ヤマトに書き換えられてしまえそんなOS!!」

 見てたのかよ、この幼女は!!?

 「こんなOSで〜!!」

 「お前も片っ端からノリボケするな!!」

 全力で振り下ろすチョッピングライト。

 「ふ、甘いです。聖闘士には一度見た技は通用しません!」

 なんていいながら、拳を見切る。

 「いつから車田ファミリーになったんだ、お前は!」

 「えっと、さっきつっこみをくらったときに聞こえたんです。『力が欲しいか?欲しいなら、くれてやる!』って」

 「ARMS殺しに力を借りるんじゃねぇ〜〜〜!!!!」

 オラオラ張りのラッシュを同じく漢字2文字の言葉で3ページ埋まりそうなラッシュで受け止めるという、人外な行動で受け止めやがる。

 「凄いでござるな……」

 「えぇ、いつの間にか魔力放出も混じってますし。」

 「あ、召喚器も出しているでござるよ。」

 「シロウさんは双剣、イリヤさんは銃ですか。バランスも取れますね。」

 「いや、中々心強いお仲間でござる」

 こうしていつの間にか俺たちは力を手に入れた。出来るならもっとましな方法がよかったよ、パトラッシュ……


 その後、自己紹介とか寮の案内とか、巨乳シスターとの出会いとかあったんだけど、あんまり覚えてません。

 とりあえず、イリヤと同じ部屋で当分暮らすことになりました。

 これから、どうなるんでしょう、俺?

 不安を感じずにはいられませんでしたまる


 追記

 時間がなかったのか、何なのか知りませんけど。

 下着無しはどうかと思いますよ、シスター(涙)


 あとがき

 おかしい、こんなはずじゃなかったのに……

 気がつけば、清純キャラだったはずが、おかしなボケキャラになちゃったよヒロイン。

 ちなみに、カエデやリコが壊れ風味なのは、時守さんの影響受けてます。えぇ、全部読んでますとも!!

 そんなわけで第2話です。意外と好印象受けていただけたみたいなのでほっとしてます。ただ、今回でぐっと落ちるかと思うと……

 石は投げないでくださいねw

 では、レス返しを 

POPOI様>今回のお話は妄想とどれだけ差があったでしょうか?wこれからも頑張りますのでよろしくお願いします。

皇 翠輝様>予想をいい意味で裏切れたなら、幸いです。今回さらっとですが、主人公が能力を使いましたが、この辺の説明はおいおいやっていこうと思います。

ガバメント様>このネタは前から何となく書いてみたいなと思っていたので公開できてよかったと思ってます。

Mr,J様>逝くとこまで逝ってみましたwウケてもらえるでしょうか?

セラト様>サーヴァント能力は更新したいと思ってますので、その内出せると思います。待ってやってくださいw

シンヤン様>今回はイリヤの方の召喚器を出させてもらいました。他のfateキャラは……にやり

なみれい。様>作者が変人な者でこういうネタがすきなのですよwちなみに、初めはなんでさ、で行こうと思ったんですけど、それだと狙いすぎかな、と思いまして。(今回はもっと狙いすぎですけど)
完結は………頑張りますw

ミゼル様>斬新、なんですかね?そう取っていただけたなら嬉しいです。今回は楽しんでいただけるでしょうか?

アレス=アンバー様>今回でちらっと出ましたが、主人公とヒロインは一応いくつかの能力は持たせるつもりです。生き残れるかは、彼等の頑張り次第ですね。

Meo様>はるか様の感想にも説明が書かれていますが、沙織はヒロインの友人の名前です。ちなみに、彼女は「黙っていれば日本人形なのに……」と言っていたのは、秘密w

にく様>イリヤの願望器としての能力はどうしようかまだ思案中です。記憶ですが、エミヤ自身はきっちりと覚えてますよ(ちょっとネタばれ)

1567様>ご指摘ありがとうございます。まだ一人称や構成に慣れていないせいもあり、読み辛い作品にしてしまったのは私の落ち度です。申し訳ありません。内容も影響を受けたりしても、出来るだけオリジナリティが出るように頑張りたいと思います。ありがとうございました。

秋冷様>今回は悶えてくれるでしょうか?頑張って逝くとこまで逝ってみようと思いますw

boukannsya様>すみません、カレンではないんです。あの履いてないお方は大好きですけどね「駄犬」とか「早漏」とかあっさり言ってくれるところなんかw

キレイ様>書き間違いではないんです、はい。あぁ、こんな所でも自分の文章の下手さが浮き彫りに……

グドゥサ様>ごめんなさい、勘違いさせてごめんなさい。意図してないところでの勘違いは作者の力量不足ゆえです。後、主人公くんはホロウはやったことなくてもネタ程度は知っている、という設定です。

PK様>凄いですね。予想はほぼ正解です(というか、読まれやすいネタしか書けないんですけど)今の所力はあっても、まともな戦いは余り見込めない二人ですので(ボケや突っ込みは別)見守ってやってください。導入部が絡んでくるのはもう少し先ですかね。

はるか様>あらかじめ言っておきます。私が書く型月はかなり適当です!これを信じすぎるとひどい目にあいますので、注意してくださいw
分からない人でも、楽しめるようにやっていきますので、よろしくお願いします。

夜偽様>この部分のミスリードはある程度は狙っていたので、はまってくれて嬉しいです。
憑依ものは初ですが、頑張ってみようと思います。

 水城様>主人公君はアドバンテージあるはずだったんですけどねぇ、2話で完全に予想不能にw(くすくす)ごーごーで頑張っていってみますw

 ヒロ様>はい、今回で二人とも救世主クラスに入ることになりました。デュエルセイバーは主人公はやったことがある、と言う設定ではいます。
 頑張って続きを書いていきますので、どうぞよろしく。

 MT様>期待通りだったでしょうか?期待以上だったでしょうか?どちらにしろ、楽しんで頂けたら幸いです。

 Seilem様>こちらこそ、はじめまして。
 FateもDSも好きな作品なので、どっちも書きたかったんです。一粒で2度美味しい?
 魔術回路云々は本来は色々考えてたんですけどね……突っ込みかよw
 とりあえず、不味いのにはしないようこれから頑張りますので、どうぞ味わってやってください。


ななし様>ご指摘から、続編投稿に修正しました。内容は変わってませんが。
 レスですが、俺自身ここまではっちゃけるつもりはありませんでした。えぇ。ただ気がついたらこうなっていたって感じです。がっかりさせてすみませんでした。

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