インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

!警告!壊れキャラ有り

「Fate/couples night  第四話 (Fate/stay and hollow+終わりのクロニクル)」

sara (2006-02-09 01:07)
BACK< >NEXT

Fate/couples night

第四話 

時系列が少々おかしいのかもしれませんが突っ込みは無しの方向でお願い、プリーズ。


暗い、朝日すら朧にしか届かない空間。

暗い冷たい湿った土蔵の中。

寂しく雑然としている、場所。

光が差し、光の元、土蔵の出入り口から入り込む一人の姿、黒いブラウスに黒いロングパンツ、胸にロザリオ、銀色の髪、琥珀の瞳、カレン・オルテンシア・言峰(既に衛宮邸に替えの服などは常駐、ギルと同様に個室あり)。

土蔵の中の様子を一瞥してカレンは嘆息し、相も変わらず人の労力を鑑みない対象に対して「この、駄犬は一度思い知らせる必要があるのかしら」と呟き、土蔵の奥へと足を進め、中ほどで毛布に包まって眠っている赤毛の少年の下へ近寄る。

薄暗く寒い土蔵の中寝苦しそうな様子で眠る少年、衛宮士郎、彼の周りには工具やガラクタが転がり、僅かな魔力の気配をカレンは感じる、教えても特性が違いますし才能の欠片もないのですから、無駄な努力がお好きですこと、と思い。

士郎の傍らに寄り座る。

「士郎。起きなさい」

響く声で目の前の眠る少年に起床を促す、が起きない、二度ほど同じ調子で繰り返しているが同様に、少々人を起こすには不足しそうなボリュームではあったが。

言葉では効果がないことを確認し次の段階に移ろうとするカレンは、顔をあくまのえがおに歪め、ブラウスのボタンを外すカレン。

「言葉では起きなかったので義務は果たしているでしょう、では実力行使です」

誰に対しているのか判り辛い言い訳がましい言葉を呟いてから悲鳴が上がるまで三分程度だった。


衛宮士郎が固い床の上の睡眠で強張った体に違和感で意識が覚醒する、ぼんやりとする酩酊に似た目覚めの感触、思いのほか心地いい。

暖かいなと、寒い土蔵で眠っている以上感じないはずの心地よさを感じ、心地よいことが違和感、そして違和感に覚えがある衛宮士郎は体を硬くする。

身に覚えのある自体だが衛宮士郎はその事態に慣れている訳ではないのだから。

己の周りの情報を確認。

聴覚、自分以外の呼吸音の存在を感知。

触覚、暖かさ及び柔らかさ、自分以外の皮膚の感触を感知。

味覚、周辺状況の推測を確認、状況を鑑み(確認をしたら恐ろしいことになる)味覚確認は棄却。

嗅覚、知人の独特の匂いを感知。

推測を補強、確信へと変更、最終確認、目を開き視覚確認。

衛宮士郎の眼前に同じ毛布に包まり抱きついているカレン。

確信を認識に変更、現在カレンの胸やら肌やらが衛宮士郎の腕に密着しております。

カレンが潜り込んできっかり三分後衛宮士郎は悲鳴を上げた。


服を再び身に着け士郎野前に座っているカレン、因みに全裸で着替えは士郎の目の前で済ませ、その行為が士郎を狼狽させていたが彼女自身はその姿を鼻で笑っていただけだった。

現在。

「なぁ、カレン、毎日毎日毎日毎日、俺の布団に潜り込んでくるのはやめろ、心臓に悪い」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

目の前で士郎がお決まりのことを言っていますが、それはどうでもいいのですがどうしたものでしょう、そう考えることが多いがいつもそれからの一手は何もしないことをカレンは選ぶ、何もしないでも何もしてこない士郎に対する男性機能を疑ったこともあるが。

様々な手段を弄して泡沫の幸福を失うことを厭った為だ、今まで幸福がなかったわけではない、変え難い幸福ではないのかもしれない、それでも五人で形成した硝子細工の幸せを自分で壊したくはない。

変化が更なる幸福か不幸か、そのどちらを招くのか、壊れることが望みでもない。

機を待とう、変わるべき時が来るまでの時間まで機を、その考えで今までが続いている。

なんと甘いことか。

だが、これから。

機を待つ時でもない。

それに甘い考えは似合いません。

ギルガメシュは放って置いてもいいのですが、どうとでもできます。

桜は最近顔を見せません、館が吹き飛んだとのことですが、魔術の失敗でもしたのですかね、体脂肪の塊如き相手にもなりませんが。

トラは、餌でもやっておけばよいでしょう。

敵といえばあの猫被りぐらいのものですが、アサシンで潰して置きましょうか。

彼我の戦力と脅威を考察し、問題はない、そう思うが、やはり既成事実ぐらいのアドバンテージは持っておくべきでしょう。

駄犬を飼いならすには我が身は餌としては過分かもしれませんが、と思考と表情(微笑み)が一致せず決意し、着込んだブラウスのボタンを再び外し、士郎に視線を向ける。

対面に座っていたはずの作業着姿の士郎・・・・・・・・・・・・・いない。

先ほどまで耳朶に届いていない苦言がしていたはず。

「おーい、カレン。朝飯出来たって呼んでるぞ」

土蔵の入り口から聞こえる士郎の声、遠くから響く「雑種!!朝餉が出来たぞ、我を待たせるでない、とくと来るがよい」ギルガメッシュの声。

その声にカレンは外しかけた胸元のボタンを締め直し、やはり貴女が敵ですか、ギルガメッシュ、心を新たにし悪魔の笑顔で立ち上がった。

(あくまと悪魔の笑顔は別物です)


食卓とは複数人で取る食事の場所であり、団欒と意思疎通の場である、その場が陽気であれば尚宜しい。

朝の食卓に乗る料理はトースト、ハムステーキ、スクランブルエッグ、サラッド、オレンジジュース、朝から重いメニューなのかもしれないが種類も量も豊富だ。

囲むのは男一人、女三人、つまりは士郎、金ぴか、腹黒、トラ、何時もならプラス桜(桜は現在サーヴァント二人でサヴァイヴァル生活実施中、こちらに来る余裕無し)。

「うーん。ギルちゃんのご飯も美味しいよぉ」

貪るように食らう藤村大河こと冬木の虎、彼女の前にのみ置かれた大盛の朝食にご満悦。

分厚いハムにナイフを入れながら製作者=英雄王ギルガメッシュに賛辞を送り、ギルガメッシュは満足そうに。

「我の作りし食事不味い筈があるまい」

「ああ、ギルの料理は上手だぞ」

橙色のエプロンをつけた英雄王、その身は太古の王でありながら、着慣れた感が漂っている、具体的に衛宮士郎並に。

「そうであろう、そうであろう」

士郎、衛宮家の料理番の賛辞にご満悦なのか嬉しそうな英雄王。

「まぁ、不味くはないでしょうね」

食す料理に対して評価をコメントする不機嫌シスター、幾分乱暴にトーストにバターを塗りつけ、彼女の口のサイズから見ると大きめの一口を口に収める。

其の様にギルは眉を潜め。

「我の食事だ、味わって食べぬか。ああ、もっと噛んで食べぬか、まったく。それにしても雑種、雑種を起こしにいってから不機嫌となっておるが何かしたのか?」

其の問いは今まで何気なく朝食を取っていた士郎に向いている、ギルガメッシュとしては知っていそうな対象に声をかけたのだろうが当の士郎が顔を赤らめる。

応えられぬ答えに対し人は黙秘し、其の黙秘に対して人は疑念を持つ。

そして疑念は質問を質疑に変え容易く尋問に変化させる。

ただ、王様が単純ではなく、目の前にいる人物の人の在りようをそれなりに把握していた、因みに過去前例があるという点でも彼女の理解を進めていたりするが。

変化した疑念は「おい、貴様。雑種に朝から何をしておった」不機嫌シスターに向く。

問いにカレンはオレンジジュースを煽るという無言で答え、其の視線のみが意思を示す。

邪魔者が、という意思を。

「士郎。おかわりー」

緊迫した空気の中で響く間延びしたトラの声、空いた皿を出し追加のトーストを所望する、場を読めないことが素晴らしい。

ある意味無敵であろう。

尚、この言葉で赤面から脱した士郎がトラの給仕を行い視線の戦いは朝食終了まで続行した。


穂群原高校、衛宮邸よりそれほど離れていない位置に立地する士郎(十八歳以上のはずなのに高校二年生)達の通う学び舎(因みに立地はhollowのマップより)。


登校する桜、幾分か疲労した様子を体中から発しているがその理由は幾つかある。

一つは、毎日毎日通っている先輩の家に訪れていないからだ。

でも、あの子達をほうっておくわけにもいきません、特にガンナー。

二つは、連日のテント暮らしでは疲れが癒えない。

といっても家は地下すら吹き飛んでいますし。

三つは、家族が見当たらないということ。

これはどうでもいいです。

どうすれば―――。

―――もう、野宿は嫌です。

桜は己の身の振り方で悩む幾らなんでもサーヴァントを連れて先輩の家に押しかけるわけにも、先輩は赦してくれてもいえ先輩にも迷惑をかけられません。

まぁ、カレンさんやギルガメッシュさんはご同類ですから構いませんよね、クスクス。

はぁ、でもどうしたら―――。

桜はループする思考の中重い体を引きずって己の先行きを考えていた、彼女にとって戸面の生活が聖杯戦争自体をぶっ飛ばしているのかもしれない。

ラインを通して聞こえる己のサーヴァントの漫才に嘆息しつつ。

本日の主題は彼等の生前、ライダーの米国巨乳に対する浮気疑惑(サンダーフェロウに追い回された挙句、誤解だった)の再燃、何故其の喧嘩が始まったのかは不明。


昼、言峰教会。

あれが我の前回のマスターであったのだな、とギルガメッシュは目の前にいる巨体の男、言峰綺礼を眺め、息を吐く、其の行為は諦観。

「お父様、私の行動に逐一口を出すのは止めるようお願いしますと申し上げましたが」

「カレン、私は父としてあのような歪な男の下に足繁く通うべきではない。娘の行動を正すのは当たり前のことだ」

言葉だけを聴いておると立派なのだが、これで昨晩泊り込んでおったと知れば、先ほど我が地下室に転がしておったのを開放してやったのだが。

確か以前は黒鍵を携え雑種の元へ襲撃に行きおったか、我がエンキドゥで拘束しカレンが何かしておったが、我は知らぬほうが懸命であろうな。

「はぁ、私は私の邪魔をするなといっているのですよ」

「カレン、私の言うことを聞くのだ。あの野獣は隙を見せればすぐに牙をむき。淫欲をむき出しにして口に出すこともはばかれることを・・・・あれの養父も稀代の女たらしで・・・・・・」

とうとうと語る、恐らく己にとっての最悪なのであろうが、赤い布が。

「何を言っているのですか。そうであればどれほど楽なことか」

聖骸布か、男であれば脱することは適わぬ宝具、だが、カレン其の考えは我も激しく同意するが中身が更に暴れておるぞ。

「くっ。おぷ、その・・・・ような私のカレ・・・・があのようなものに・・・穢され・・・・私の娘、私の娘ぇぇぇがぁぁぁぁっ!!!・・・・・・・・・・衛宮の子倅めっ!!!」

今夜あたり我、雑種の不寝番につかねばなるまいか、二週間ほどなかったことではあるが。

はぁ、あれが我を呼び出したのだと思いたくはないが―――

昼餉でも作るか――――今日は、和食で。

我、王であって家政婦ではないのだが。

背後で聞こえる一方的な打撃音を聞きつつ、昼のメニューを考える英雄王だった。


追記、英雄王が料理を身に着けたのはこの教会での料理が激辛であるということだったり、それが嫌で己の黄金率で得た金銭で外食ばかりをしていたら飽きがきたし、其の頃教会に来たカレンの為に、激辛の被害者としてはなるまいと妙な使命感に燃えて料理を身につけたとのこと。

今や立派に家政婦(アーチャー)のサーヴァントと化している。


夜、穂群原高校。

概念空間、其の場より激突する五つの影。

巨躯の男、出雲が構える大剣V-Sw其の質量からの一撃を唐竹に叩き込む、其の一撃に対して佐山は己の手にある槍B-Spで受け流し返す刃で炎を打ち出す。

炎の迫る先にいるのは風見だ、視界の端では新庄君が月天弓を用いて相手のマスターと渡り合っている、致命とならない一撃の打ち合いとなっているが、それでいい。

槍を振るう慣性に任せて身を進める、出雲の一撃に対して向かい合わず流す必要がある、下手に受ければ動きが封じられる、重要なのは一撃を受け流すこと。

勢いに逆らわないことが重要だ。

右手側、出雲の影から回り込むように風見が迫ってくる、相も変わらずこのセメント夫婦の以心伝心は、私と新庄君には劣るが大したものだ、野獣の運動能力も侮りがたい、飛場先生並の野生か。

其の攻撃、眼前に迫った攻撃を佐山は上回る速度で回避し追撃に入る、佐山の腰で輝いているのは加速の符、身体能力を跳ね上げる力。

「――――ふむ、久方振りだ。エイプ・キラー」

「ええ、久し振りね、交渉役。地獄に堕ちていなかったの」

「ふふ、私と新庄君のいるところは常に私が本気になれる場所だよ」

「――――ここは、佐山が本気になれるのかしら」

互いの槍が、空からの一撃と大地からの一撃との差異ガありながら打ち合う二人、一撃の後には互いに炎と光。

風見は空に、佐山は更なる加速で回避を行う。

しかし、回避の先には。

「なあおい佐山。手前と本気でやりあうのは初めてじゃねえか」

次を狙う出雲、下段を狙い切りつけてくる。

「そうかね。ならば私が本気になる前に身の程を知る為に痛い目に合わせよう」

だが佐山の動きは超越し、フェンスを蹴ることで上方に回避の空間を作り出し、出雲は勢いのままフェンスを切る。

跳躍の勢いのまま佐山は蹴りを放ち出雲の体で更なる距離を稼ぐ加速を得、出雲は体をフェンスに突っ込ませる。

得た勢いを活用して前に体を流すが横合いから迫る風見―――

其の瞬間、佐山は―――・―――真実のみとなる

己の保持する宝具の概念、嘘を認めない概念を解放し、牽制という嘘の一撃を放った風見は空中で停止、嘘が起こらなかった現実に置き換わり、佐山は動きを止めた風見に石突の一撃を見舞った。

「どうかね、セメント夫婦、痛い目を見ているかね?」


後書き

ギル様が少々原作と違いますがカレンの保護者兼好敵手となりました、よくよく考えると言峰に子育てできるわけがねぇー!!!!

と結論が。

つーか、言峰の子育ての結果の影響受けてるのあかいあくまだし、一応。

となると言峰教会の他の大人ってギルガメッシュしかいないし。

ギルもマトモとはいい難いのかもしれないが。

因みにギルはいい保護者というわけでもなかった感じです、食事面と度が過ぎたときに加入する程度、カレンには言峰関連で弱みがギルに握られている感じです。


そして今回サーヴァント同士の戦いを記しましたが佐山の宝具はB-Sp、四竜玉“二順”、他にもありますが。

そして一応新庄の宝具、杖と弓、一応アーチャーということで月読部長の概念兵器です

>aaa様
うーん誤字が消えません、それも素で間違えています、間違い探しをした後でそれが正しいと思い込んでいるので始末が悪いです。

>左京様
ちと改変ではすまないかもしれません。
番外編は其のうちという感じですが、原因言峰です、言峰自分のせいで自分の娘に彼いわくの野獣を近づけました。

因みに大城は完全にピエロの役割を担ってもらいます。

>ren様
はははっ、カレンと桜、黒桜が光臨(誤字ではなく)・・・・・・・・・・・・かなりの確率でしますよ。

>武零様
一応今回佐山の技で二人を圧倒して見ました、いえ序盤の小手調べ程度ですが。

>試作二号機様
ギル様の容姿はまんま目つき悪いアルクですがボディは小柄で出てるところ出てる感じで。

カレンの髪は銀ですね、紫っぽいのは服かも。

ギル様士郎以外雑種って呼びませんから、それに態度はそれなりに柔らかいギル様です。

セメント夫婦はコンビネーションだけ取ると最強でしょうね、宝具もですが。

大城の宝具、色々、色々です、というか思いつき=その場ののりで扱いが決まるのがこの老人。

>諫早長十郎様
はは、佐山達の統一見解で満場一致で変態は佐山の老人ぐらいのものですよ,多分。

>樹影様
いつも読んでくださって有難う御座います。

セイバーは命刻でも面白いですがねぇ。

>ヴァイゼ様
はてさて八号さんが素直に侍従として動くかどうか、私の指はそんなに素直じゃ御座いません。大城の宝具はマジでリクエストがあればそのまま採用するかもしれません、今のところギャルゲーパソコンとかですか。

後セイバー出せませんでしたぁ!!謝罪。

>nao様
サイズを縮小ですか、あの巨大さを克服する無茶苦茶も面白そうですが、あの質量を小型化するのも強そうな、でもダンって白兵技能ってからっきしのはずでは。

対軍宝具ヴァイオレットちゃん
サードG白兵班召喚
英霊サヤマ


対軍宝具シュビレさん
いわなくてもわかりそうな感じです。
英霊カザミ

懲罰宝具UCAT大城お仕置き部隊
UCAT全戦闘部隊、対象大城のみ。
英霊八号

>きんぐおぶすみれ様
ヴァイオレットの砲兵召喚がいいかもしれませんがヴァイオレットを呼べそうなのはやっぱり佐山ぐらいですかねぇ。
それとも自動人形つながりで八号?


うわーん、全然進まないよぉ(泣き言)、次こそ、次こそセイバー。

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル