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「Fate/couples night ちょっと修正 第二話 (Fate/stay and hollow+終わりのクロニクル)」

sara (2006-01-31 13:51/2006-01-31 22:50)
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Fate/couples night

第二話 サーヴァント・ランサー+凛、悪役と相対するとのこと。

千里を千早と表記していたので修正いたしました。


「ここですか。言峰のお勧めの店というのは」

スーツ姿のバゼット、バゼット・フラガ・マクレミッツは目の前の飲食店を前にして呟く。

それなりに年季が入った店構えで屋号は泰山、中華料理屋だ。

それを前にして風見は何故か汗が止まらない、熱いのではなく、体調が悪いのでもなく訳もなく汗が噴く、そして告げる。

本能が逃げろ、と。

此処から一刻も早く逃げろと。

逃げろ、逃げろ、逃げろ。

警鐘のように頭の中に響く本能。

どうしたのかしら、私。

そう思うが、判らない、ただ逃げなくてはならない。

そして、その言葉に従う為に風見は一歩退こうと、風見の腕を掴まれ、バゼットが既に開いていた店の扉を引かれて入ってしまう。

いらっしゃいませ!!と響く声。

腕を引いた相手は大柄な少年、出雲覚は風見が顔を見ると、どうした、とばかりに風見の顔を見てくる、その顔に悪意はない。

悪意はないから風見には何も言えない。

バゼットは既に席につき、こちらを不思議そうに。

「どうしたのです、ランサー、ソルジャー。入り口に立っていては店の邪魔となりますよ」

と促される、メニューを眺めつつだったが。

直ぐに覚がバゼットの向かいに座り同じようにメニューを眺めだす、自然に。

風見は店を見回して、店員以外誰もいない、これは時間が中途半端なので仕方ないし普通の店だ、何もおかしいところがない、それなのに風見の感じる警鐘は強まる。

「どした、千里。座わんねぇのか」

「いや、その、何でもない」

「うん?」

そして僅かに逡巡して風見も座る。

余りに漠然として“出よう”と提案するには言葉にならなかった。

出雲はそんな風見の様子に少し思案した顔をし。

「千里、気にすんな。俺はちっとも気にしてないぞ」

「何言ってんの」

「ん、いや、店入んの躊躇ってたの腹回りが気になって、中華料理はっ・・・・」

軽い打撃音の後、出雲の頭が斜めに傾いで、体重を椅子に預け脱力している、隣の風見の拳は先程まで出雲の顎のあった位置に。

「何してるの、覚。突然寝て」

ゴスッ、ゴスッ、ゴスッ、続けて打撃音が響き、笑顔の風見の声に出雲は応えない。

その様子を見たバゼットは眉を潜めて。

「店内で暴力は止めなさい」

「ええ、暴力はいけないわね」

笑顔で答える風見、出雲を眺めてよしよしと満足そうに頷いてすらいる。

そんな様子にバゼットは溜息を深くつき。

「いつものことですから言ってもしょうがないのですが。少しはマスターの言うことを聞いてください」

「努力はしているわね」

「・・・・・・・・・・・もういいです。何を食べますか、ランサー」

手に持っていたメニューを風見に示す、記されているのはありきたりな中華料理。

「言峰によれば此処のマーボー豆腐が絶品だという話ですが。知人の薦めですので私はそれにしてみようと思います」

確かに示されたメニューの中にはマーボーがある。

だが、風見としてはそれどころではない、ストレスは少しマシに為ったが、嫌な警鐘は続いている、食事に何を食べるのかなどどうでもいいのが心境。

段々強まる警鐘でそれどころではない。

「私もそれでいいわ。覚も・・・・・・寝てるわね。食べ物の匂い嗅いだら起きるだろうから、同じものでいいでしょ」

「それでは・・・・・・すいませんがマーボー豆腐定食三つ」

暫く時間が経過し、運ばれてくる料理。

何なの、これは?

赤い。

紅い。

朱い。

グツグツと煮え滾ったマグマのようなマーボーを前にして風見は戦慄した。

これは人間の食べ物なの。

これわ、これわ、何か危ないものよ!!

「何なの、唐辛子を煮詰めたような赤さは。何か湯気まで赤いような」

「どうしましたランサー」

「どうしましたって、これ、これは明らかに異常よ、マスター」

「何が異常なのです、ちゃんとした食べ物ですよ」

何がおかしいのですかとばかりにバゼットは蓮華を掲げて言う、そもそも蓮華で掬おうとした直前のようだ。

これを食べようというのか!!

「では頂きます」

赤い「」を蓮華で掬い、バゼットの唇が割れ、その割れ間に蓮華が、そして掬い上げられた「」が彼女の口唇の内に、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

バゼットの腕が神速で動き立て続けに三杯、つまりテーブルに用意されていた水の全てを飲み干し、荒い息をつく。

見事に唇は真っ赤だ、目元に涙も浮いている、更に体も震えている、いやビクッと体が少し跳ねている。

「大丈夫、マスター。あんまり大丈夫そうに見えないから思いっきり無駄な質問だけど」

「だ、大丈夫です」

うわぁ〜、絶対に大丈夫じゃないわね、マスター。

「しかし、これは、触れた時に舌が熱と痛みを訴え、そう辛いんじゃない痛い、料理のはずなのに痛いと熱いしか感じない。まるで味がない。それに喉を通り過ぎる瞬間の灼熱感、まるで溶岩が通り抜けるような。胃に入った時の殴られたような、溶けるような衝撃と感触」

食べた感想を涙ながらに語るバゼット、だが語ったところで三人前のマーボーが消え去るわけでもない。

こくん、唾を飲む音を響かせて風見が蓮華を取り、先につけたマーボーを舐めるようにし・・・・・・・・・・・・、テーブルに置かれたお冷のお代わり用の水差しごと煽る。

ああ、警鐘はこれだった。

悶絶している風見を一瞥しバゼットは言う。

「何をしているんですかランサー。私が悶絶しているのを見ていたでしょう」

「いやね。目の前で悶絶されているとどれぐらいだろうって思うでしょ。何となく試してみたくて」

「・・・・・試してどうでした」

「痛くて熱いわ」

バゼットと風見は未だ並々と残っている地獄の料理を眺め、眺めているだけで味を反芻するのか顔を顰め、陰鬱な表情になる。

「これって絶賛されていたのよね」

「ええ、言峰は此処のコレを食べないことには一日生きた気がしないとか」

「騙されたんじゃない。騙されているようなら私殴ってきましょうか」

「いえ、それを頼むと言峰が死にます」

「いやね、殺さないわよ。宝具でちょっと狙撃するだけよ」

「ソルジャーと同じ感覚でしたら人類は殆ど死にます。それに言峰は無用な嘘を吐くような男では。嬉々として進められましたし」

「つまり、あの男は本気でこれを薦めたと。―――ねぇ、それは面白い話ね、滑稽ね、コメディとしてなら聞くに堪えるわ。でもね、笑い話じゃなくて、現実だから耐え難い、私は本気で報復をしないと収まりそうにないのよ」

「・・・・・やってしまってよろしい」

「そう、素直なマスターは好きだわ」

そして、どうしましょう、という感じに手元の地獄を見、風見が言葉を続ける。

「これどうしよう」

「・・・・・・・」

困惑した空気が立ちこめ、互いに一人を見やり、互いに頷き。

その後、一人の男の口にマーボーが流し込まれた。


時系列は調整され、遠阪邸。

「はは、挨拶がまだだったね、マスター!!」

突然起き上がり、声が二人を貫く、二人が振り向いた先には毅然と立ち懐から取り出した櫛で髪型を整えている佐山。

「サーヴァント・ネゴシエーター、佐山御言」

そしてその場で一回言葉を切り、僅かに両腕を広げ。

「そして私こそが宇宙の中心にいる男でもある」

最初の掴みこそが肝要だ、世界とは勢い重視なものだからね、挨拶はマスターだけならずこの世界、この世界に対して私の勢いを認めさせなければ。

「い!い!か!ね!私がいるからには――何もかもヨユー、そういわせて貰おうか」

漂う静寂と緊張が心地よい、それに新庄君の視線が。

素晴らしい、言葉一つで新庄君の注目を集める、それは即ち世界が私を注目しているということだ、何せ新庄君は世界と等価以上だからね=新庄君の注目は世界の注目を超えている、今私は世界の中心にいる。

心底素晴らしい、佐山は思う、この素晴らしさよ、永遠たれ。

緊張が満ちた時間もいい、緊張が私の背筋をくすぐる、今の私のテンションはくすぐり系なのだねそれとも世界に認識というのはくすぐり重視なのだろうか、そう思いながら。

未だ言葉を失っているマスターに。

「ふむ、どうしたのか。偉大すぎる人と接すると人は我を失うものだが、気付けが必要かね、ならば心臓マッサージだ」

凛の胸に迫る佐山の指、伸びた瞬間に呆れた顔の新庄が割って入る。

「どうしたのかね、新庄君?」

新庄は満面の笑顔に変え、温和な表情で言葉をつむぐ。

「前からね、佐山君に言いたいことがあったんだ」

「そうかね、新庄君ならどんな賞賛でも随時募集の方向だよ、永続的に」

「地獄に落ちて、五回ぐらい」

言葉と同時に新庄からやたら体重ののった横殴りの拳が佐山の顎に叩き込まれた。

「やっぱり、佐山君からマスターは僕が守らないとね」


困惑を脱しきれない様子で凛は口を開いた、目の前の現実が理解できない、主に人となり。

「それで貴方達はサーヴァントでいいのかしら」

紅茶を一啜り、新庄が淹れた紅茶を飲む。

「あら美味しいわね、アーチャー。サーヴァントが紅茶を淹れるのが上手って言うのも何か微妙な気がするけど」

落ち着く、そう感じながら凛は目の前の少年少女を見る、現代的な装甲服、見た限りでは武器を携帯していない。

過去の英霊には見えないわね。

「うん、そうだよ。私がアーチャーのサーヴァントで、佐山君がネゴシエーターのサーヴァント。よろしくね、マスター」

にっこりと新庄が微笑む、隣で同じく紅茶を味わっている佐山は。

「まぁ、よろしくしてくれたまえマスター。しかし、乱暴な召喚だ、これがこの世界の流儀かね、それともマスターの未熟かね」

未熟という言葉で凛の片眉がピクンと跳ねる。

「あんた、挑戦的じゃない」

「何を言っているのやら、私ほど謙虚な人間は他にいないよ。謙虚過ぎて没個性と為っているのが目下のところの悩みでもあるのだがね」

「没個性の人間が人の前で二回もKOされるわけがないでしょ!!」

「マスター。佐山君に乗せられちゃ駄目。芸風だと思って割り切らないと負けるから、色色なものに」

呆れた佐山の言葉に新庄が溜息をつき、凛が僅かに理解した表情で新庄を見やる。

苦労しているのね。

うん、大変だよ、色々と、特に僕の価値観。

マスターとサーヴァントが一体となった。


唐突に佐山が口を開く。

「さて、マスター。聖杯戦争のことだがね、我々英霊は聖杯戦争の為に戦闘力を担うこまとして呼ばれるものなのだが」

足を組み紅茶を優雅に飲みながら。

「ぶっちゃけ、土下座何回くらいで聖杯戦争を私の好きにさせてもらえるかね」


後書き、まずは佐山のクラスは一番ネゴシエーターで確定です。

因みにランサーが風見千里、ソルジャー出雲覚こいつらは宝具も判り易いですね、態々伏せなくても大剣と槍ですし。

因みにランサーは敏捷性、飛行能力、狙撃能力。

ソルジャーはぶっちゃけ回復力。

ですがこの設定として十四体のサーヴァント、十四の宝具があります。

ぶっちゃけ宝具案出ませんかね、概念核兵器+αでもなんとかなりそうですが、足りない分はサンダーフェロウや武神を宝具扱いしてもいいですし、剣神をクサナギとセットで宝具扱いしてもいいですしね。


つーか、宝具の名前が、約束された勝利の剣のよーな名前が大変です。

槍だと、貫けぬものなき戦乙女の槍などでしょうか。


で、残りのサーヴァントの座はセイバー、マスターは士郎。

候補としては軍神パパと奈津さん。

レイパー剣神と田宮の娘さん。

文字の世界の魔女と猫、問題としては猫の宝具、いやそもそも英霊でいいのか猫。

アサシン、マスター候補はカレン、まじかるアンバー琥珀さん(この方はかなり可能性が薄い)、因みにキャスターがマスターでないのは、本編とはサーヴァントが違うから、ゾウケンは既に諸事情でヴェスパーカノンを食らって・・・・・どうなっていることやら。

在るべき婦人と全竜交渉監督役。

大城と八号君。

大城と趙先生。

キャスターはマスターさえ未定

候補は悪臭と母猫。

文字の世界の担い手+図書館司書+猫


他に大変なのはセイバー(アルトリア)がいないので士郎のカップリング相手が一人減っているということ、まぁ、なしでもいいんですが。

Stay night では出ていないカレンとか入れようとしてますし。


残りはギルどうしようと、ギャグに突っ走ってもいいですが、一人だけ正規サーヴァントですし。

ギルの王の宝物もエアも概念兵器には天敵が多いし。

特に四竜。


因みに作者が考えている案で在るべき婦人や自動人形を宝具扱いしたりと。

ではレスです。

>武零様
ヒールですか、確かに他にもまんま悪役の英訳もありましたが、それでも良かったかもしれません。
ライダーの姉は二人でこちらは正真正銘の不死に近いんですが、師匠だったのかがわかりかねたんです、没案は師弟で括っていましたから。

>くろがね様
はい、セメント夫婦が出ましたがパンチが弱いような。
後聖杯戦争がまともに開催されるわけがありません、というか十四体も呼んでいる時点でまともになるわきゃないんですが。

>イペリット様
佐山は出来るだけまんまに出来るように努力してます、というか彼のまんまは案外難しい。
聖杯戦争に関しては次回に触れますのでお待ちを。
ですが教師失格一歩手前の方については何のサーヴァントにすればいいのか、シュビレさんと組ましてもシュビレさんのクラスって、ライダーとバーサーカーが埋まると入りづらいので残念ながら検討外になりました。

>Dual様
確かに最終巻が分厚い、千百ぐらいありましたかね、一冊単位での分厚さならもしかしたら歴代文庫有数の厚さではないかな〜。

>xenon様
というかあの二人だと素手でも強いんでしょうが宝具が問題でした。

>nao様
宝具レイパー剣神、うん、かなり面白いかもしれない。
サーヴァント大城、クラス変質者とかでいいでしょうか。

>レアイター様
仮面ライダーは知りませんでした。思いっきりライダーなのに、師弟関係の人っていたんですね。

>KEN様
考えはしたんですが、宝具戦闘機とか、軍用兵器を宝具にしないといけなくなりました。

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