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▽レス始

「これが私の生きる道!開戦編2(ガンダムSEED)」

ヨシ (2006-01-20 17:07/2006-05-04 23:19)
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      〜前書き〜
先ほどSEEDの年表を見つけました。
もうすでに間違っているので、開き直ってこのま
まいきます。

 

敵艦隊との邂逅予定地点まで後一時間、パイロッ
トスーツに着替えた俺達は待機中だった。
暇つぶしにテレビを付けると、先のユニウスセブ
ンの核攻撃「血のバレンタイン」の追悼集会が行
われていて、主賓で参加していたザラ国防委員長
閣下が壇上にあがる。
「弔辞でも読むのかな?」と思ったのだが、どう
やら違うようだ。

 「諸君!我々はプラント理事国に常に搾取され
  てきた。この不平等を解決する為に、誠心誠
  意話合いを求めてきたのだが、その結果は核
  攻撃という最悪のものであった!それでも我
  々は、悲しみと怒りをこらえて、犯人の引渡
  しと真相の解明を要求するに留めたが、彼ら
  の返事はこちらの自作自演だという信じられ
  ないものであった。こんな不正義が許されて
  いいのか!否!断じて許されない。もう話し
  合いで解決する時ではなくなったのだ。ユニ
  ウスセブンのような悲劇を二度と繰り返さな
  い為にも、24万人の尊い犠牲を無駄にしな
  い為にも、我々は独立国となり、理事国と対
  等な立場にならなければならないのだ!さあ
  !プラント市民よ立ち上がるのだ!我々の独
  立が達成されるその日まで!2月18日プラ
  ントは独立を妨害する全ての国家に対して宣
  戦を布告する!」

艦内は歓声に包まれた。
その後、クライン議長の積極的中立勧告なるもの
が出されたが、聞いてる者はほとんどいない。
彼は本当は戦争を避けたかったのだろうが、当て
にしていた国連の事務総長以下幹部のほとんどが
ニューヨークで国連本部ビルごと吹き飛ばされた
らしい。
平時なら大事件なのだが、次の日には地球連合な
る組織が出来ていた上に、(用意周到すぎて怪し
い)この事件はプラント工作員によるテロでコー
ディネーターの犯人グループが逃走中射殺された
旨の発表が出るに至って、あまり気にする人がい
なくなってしまったのだ。
その上、地球連合から宣戦布告が出されたのでマ
スコミの関心はそちらに移り、国連はわずか2日
ほどで忘れ去られてしまった。


血のバレンタインからわずか四日でこれだけの事
件が立て続けにおこり、戦争も始まる。
歴史の流れが加速している様であった・・・。

 


(ザフト艦隊総司令部)

 「敵戦力の分析は終了したか?」

総司令のユウキ隊長が参謀に準備状況を尋ねる。
彼はザラ閣下の派閥に属している優秀な軍人で、
今作戦の総指揮を任されている。

 「主力は大西洋連邦とユーラシア連邦の艦隊で
  六割を占めています。残りは二割が東アジア
  共和国軍で後の二割がその他小国の艦隊です
  。戦力差は向こうが我らの三倍ですね」

参謀が戦力差を冷静に答える。

 「三倍かよ、ランチェスターの法則で言えば、
  こちらは全滅で向こうの損害は許容範囲内だ
  な」 

 「そうさせない為の、ジンとニュートロンジャ
  マーだと私は思いますが」

 「まあ、ぶっちゃけそうなんだけどな・・・。
  しかし、避けられない戦争だったようだな。
  わずか数日であれだけの数がそろえられるも
  のか。我々は3年前から用意してこれだけな
  のに」

 「そのようですね。こちらの偵察の網に掛から
  ないように慎重に準備していたようですね。
  まあ、敵は数は多いでしょうが、今頃誰が指
  揮を執るかでもめてるでしょう。特に、大西
  洋連邦とユーラシア連合は。せっかく色々な
  国が集まってオリンピック状態なのですから
  、仲良くすればよろしいでしょうに」

 「オリンピックね。俺達は遺伝子ドーピングに
  引っ掛かって出られないからよくわからない
  ね」

 「我々も参加しているではないですか。オリン
  ピックは参加する事に意義があるそうですよ
  」

 「俺達が勝つとドーピング検査があるのかね」

 「向こうにそれが出来る余裕があるといいです
  ね」 

会話で時間を潰している内に全ての部隊配置が完
了し、後はモビルスーツ隊発進のタイミングを指
示するだけだ。

 「敵有効射程距離まで後5分!」

 「ニュートロンジャマーが効いてるみたいだな
  。ミサイルが飛んでこなし、MA隊も出て来
  ない。どうやら上手くいってるようだな。直
  衛モビルスーツ隊はこのまま警戒。攻撃隊発
  進!」

ユウキ総司令の出撃命令が全軍に伝わった。


(第一次攻撃隊左翼部隊)


 「さてと、がんばりましょうかね」

口では軽口を叩いているが、本当は怖くてしょう
がなかった。
手が汗でベトベトになり、口の中が乾いて来る。
初めての実戦なのだから仕方がないのだろうが。
「ジロウ」も俺と同期だから状況は同じで、「お
っさん」はプラントに移住する前は、東アジア共
和国で戦闘機のパイロットをやっていて、内戦鎮
圧で実戦経験あるそうなので、特に緊張している
様子は見受けられない。
落ち着いているのは年のせいだけではないみたい
だ。

 「今、失礼なこと考えなかったか?隊長」

勘も鋭い・・・。
私の小隊は所定の位置について攻撃命令と共に敵
艦隊に突っ込んでいった。
MA隊は探知機器の不調で混乱していて、各艦艇
が連携もとらずに当てずっぽうで対空火器やミサ
イルをぶっ放して味方にまで被害を与えていた。
俺達は動きが鈍かったり、懐に入りやすい艦艇を
攻撃して次々と落としていった。


攻撃開始二十分ほどで戦況に変化があった。
やけに動きのいいジンが敵旗艦を落としたのだ。
後で聞いたら、クルーゼ隊長の機体との事であっ
た。
「指揮官が前線に出てきていいのかな?」などと
思わなくも無かったが、「さすがは教官。物凄い
腕前だな」と感心する気持ちの方が上であった。


結局、地球連合艦隊は総司令部の全滅で小単位の
指揮系統が復活した艦隊から隊列を立て直して順
次撤退していったが、我々はジンのエネルギーが
尽きて追撃できず、艦隊はモビルスーツ隊の収容
に手間取って追撃に失敗した。
この戦闘で地球連合は戦力の七割を失い、宇宙に
おけるザフト軍の優勢を決定づけた。


この戦闘における一番の影響は地球連合不参加の
幾つかの国が中立を宣言してくれた事であった。
開戦前から中立だったオ−ブ連合首長国とスカン
ジナビア王国を除き、南アメリカ合衆国・太洋州
連合などが中立を宣言。
南アメリカが大西洋連合に侵略されて併合されて
からは太洋州連合はザフト支援国になり同盟国に
もなった。


凱旋後、我々は休む暇も無く連合の月を守る前線
基地でL1コロニー群にある「世界樹」の攻略に
出陣した。
先の大勝利もあり今回も大勝利を疑わなかったが
、予想に反して大苦戦をしてしまった。
不完全とはいえジャマー対策を取り、守備に徹し
た連合軍を攻めあぐねてこう着状態になってしま
ったのだ。
長い膠着状態の末に、どうにか「世界樹」を崩壊
させて勝利をつかむ事が出来たが、いろいろと教
訓の残る戦いになってしまった。


ちなみに、クルーゼ隊長は当然の様にモビルスー
ツで単独で出撃して、大戦果を上げていた。
更に、その功績でネビュラ勲章が授与されたのだ

ザフトは軍隊ではあるのだが、階級もあいまいな
上に、指揮官が勝手に出撃しても功績さえあげれ
ば評価こそされお咎めはなし。
これで、本当に大丈夫なのだろうかと少し疑問を
感じてしまった。


開戦時の大仕事を終えてからの俺の任務は、小隊
を率いて苦戦していたり、増援が必要な戦域の支
援が主な仕事になった。
ぶっちゃけ、助っ人屋さんである。
地球にニュートロンジャマーを落とす「オペレー
ションウルボロス」で連合軍の阻止艦隊の相手を
したり、第一次ヤキン・ドゥーエ防衛戦増援とし
て派遣されたりもした。
なにしろ敵がたくさん倒し放題なので、俺もネビ
ュラ勲章を貰う事ができ、この日ばかりは自分を
褒めてあげたかった。
この知らせを聞いた親友のハイネとミゲルからも
連絡が入り、後日お祝まで貰ってしまった。


ハイネはカーペンタリア降下作戦以来、地球で戦
い続けている。  
エースクラスのモビルスーツ部隊の指揮官なので
、機体にパーソナルカラーを塗ることが許された
らしい。
色は「オレンジ」だと本人が嬉しそうに話すので
、俺は何も言わない事にした。

ミゲルは俺と同じくあちこち転戦していたが、今
度月のプトレマイオス基地攻略に赴くらしい。
そして、彼もパーソナルカラーを許されたようだ

色は少し黄色っぽい「オレンジ」だと聞いて少し
頭が痛くなったが、彼自身は月における「グリマ
ルディー戦線」で大活躍をして、後のエンデュミ
オンクレーターの戦いで連合のエース「エンデュ
ミオンの鷹」と死闘を繰り広げ、「黄昏の魔弾」
の二つ名で連合軍に恐れられる様になる。


俺もパーソナルカラーを許可されたので、地味に
黒を選び塗ってみたが、やはりものすごく地味だ
った。
そこで、左肩だけを真っ赤に塗らせてインパクト
をつけてみた。
元ネタは昔見た古典ロボットアニメで片方の肩を
赤く塗ってる精鋭部隊の話が出ていたからである

機体が目立つようになると、俺は連合から「黒い
死神」の異名で呼ばれるようになった。
あちこち転勤している悲しいサラリーマン死神で
はあるが・・・。


しかし、良いことばかりでは無かった。
今まで、俺についてきてくれた2人の部下が転属
になってしまったのだ。
開戦以来ザフトは戦力の増強に勤めていて、志願
兵を短期コ−スで養成して部隊へ配属していた。
特に、モビルスーツパイロットには力を入れてい
るので数だけはどんどん増えている。
俺達のような、開戦からのパイロットは既にベテ
ランの部類らしく、俺達の小隊のような贅沢は許
されなくなってしまったのだ。
結局、「ジロウ」は巡洋艦のモビルスーツ隊の隊
長に任命され、「おっさん」は年齢からいっても
う限界だろうと判断されてアカデミーの専属教官
に転任する事になった。
「おっさん」は「年寄り扱いするな!」と始めは
怒っていたが、彼には奥さんと子供がいるのだ。
せっかくここまで生き残ったんだから、家族を悲
しませるものではないと説得して納得させた。


最後に俺は、部下を取り上げられたままスエズへ
一時派遣される事になった。
どうも左遷っぽい。
納得がいかないので、人事部のアカデミーの同期
の友達に探りを入れたところ、プラントに住んだ
年数が少なくて、家族も外国に住んでいる俺はザ
フト軍では出世はできないらしい。
生粋のプラント出身の軍人の代わりに命を削るの
が俺の一番の仕事であるようだ。
それを聞いたとき、ショックではあったがあまり
驚かなかった。
コーディネーターも所詮人間なのだ。
遺伝子をいじった所で本質がそう変わるものでは
無い。
それに、ここで悲しんでも仕方が無い。

「今は、やれることをやって生き抜くだけだ!」

俺は地球へ3年半振りに降りる事になった。

 

 


いくら地球で人生の大半を過ごしていたとは言っ
ても、日本からほとんど出掛ける事の無かった俺
には北アフリカの気候は厳しいものであった。


先に地球に下りているハイネに連絡をとって見る
と、奴は今、カーペンタリアで毎日連合の航空機
と小競り合いをしながら、新しい空中用モビルス
ーツのテストをしているらしい。
その機体の色がオレンジではありませんように。


一方、こちら北アフリカでは、連合の大戦車部隊
に少数精鋭のザフト軍が苦戦しているようであっ
た。
しかも、砂漠の気候で持ち込んだ俺のジンは二日
で動かなくなってしまった。
少し歩かせただけなのにオーバーヒートだし、関
節も砂だらけで曲がらない。
だが、少し考えて見ればこれは当たり前の事だ。
こいつは宇宙用の機体なんだからOSと設定の変
更などもしてないのだから・・・。
ちなみに、他の助っ人の連中も俺と同じ状態で、
整備士は数が少なくて自分の部隊の整備で手一杯
であり、俺はOSは書けても細かい整備までは出
来ないからどうにもならなかった。

「忙しいから挨拶は必要ない。書類は来てる」

と冷たくあしらわれたここの司令部に顔を出す事
にした。   

代えの機体を貰いに司令部に顔を出すにいくと、
変なおっさんが懸命にコーヒーを入れていた。
右隣に色っぽい姉ちゃんがいて、彼を慈母のまな
ざしで見つめ、左隣の赤毛の短髪の兄ちゃんは半
分諦めの表情で彼を見つめていた。

 「本国より増援に来た、ヨシヒロ カザマです
  。よろしくお願いします。早速ですが、持っ
  て来た機体が動かないので、何かモビルスー
  ツを貸してください」

簡単に状況を説明する。

 「俺はここの部隊の指揮を任されているアンド
  リュー・バルトフェルトだ。残念ながら機体
  は余ってないんだよね」

バルトフェルト隊長にいきなりストレートに断り
をいれられてしまう。

 「副隊長のマーチン・ダコスタです。大変申し
  訳ありませんが、こちらも戦力が足りなので
  す」

やんわりと副隊長に断りを入れられる。

 「ごめんなさいね」

姉ちゃんにとどめをさされてしまった・・・。 


連日の暑さとくだらないゴタゴタ・・・。
今、目の前に入るやる気ゼロの指揮官・・・。
頭きた俺はサボタージュを決意する。

 「仕方ないですね。パイロットの俺はモビルス
  ーツが無いと役立たずですので、そのコーヒ
  ーを一杯貰って後は昼寝してます」

嫌味を言い放ってやったところ彼の表情が変わっ
た。

 「君、コーヒーは好きかい?」

 「人並みに好きですよ」

 「それじゃあ、このコーヒーは?」

カップを渡された。
飲んでみると、美味しいけど何か一味足りない気
がする。

 「何か、一味足りませんね」

 「そうなんだよ。この作戦が上手くいって北ア
  フリカが勢力圏に入れば、ブルーマウンテン
  が入手しやすくなる。だから、僕も必死なん
  だよね」

これは彼流のジョークであろう。
実際、この作戦の成否はプラントの食料問題に大
きくかかわって来るもので、コーヒーだけの問題
では無いのだ。

 「そうですか。モビルスーツがあればお助け出
  来るんでけどね」 

 「うちの部隊でテスト中の機体でよければ貸し
  てあげるよ。予備機が一機余ってるから」

 「ありがとうございます。では、商談成立で」 


俺は新型の4足歩行モビルスーツ「バクゥ」を貸
してもらった。
ここでの戦闘は良い経験になった。
整備の連中に砂漠用や地上用のOS設定の仕方や
簡単な整備の方法を教えて貰ったからだ。
慣らし操縦を終えた俺はバルトフェルト隊長指揮
の元、昼は連合の戦車隊を駆逐して、夜は少数の
部隊で補給路を叩いてやり多数の部隊を補給切れ
で投降させた。
これら一連の戦闘でバルトフェルト隊長は「砂漠
の虎」と呼ばれるようになった。
俺はバルトフェルト隊長に気に入られ「部下にな
らないか?」と誘われたが、すぐに本部から転属
辞令が来て宇宙に上がる事になってしまった。

 

宇宙に上がった俺を待っていたのはL4コロニー
群にある資源衛星の「新星」攻略支援の任務だっ
た。
ここでは、月に行っていたミゲルと一緒に戦える
事になっていたので、少し嬉しかった。
再会したミゲルに近況を聞くと、月の戦線は被害
多数で放棄されたらしい。
何でも、エンデュミオンクレーターで決戦があり
、敗色濃厚の連合は資源採掘用の「サイプロプス
」という電子レンジのお化けを稼動させて全てを
吹き飛ばしてしまったようなのだ。
味方が多数巻き込まれて、損害が多過ぎるので一
時撤退になったらしい。
ミゲルは「エンデュミオンの鷹」との死闘が忙し
くて戦場の端に行ってたので巻き込まれずに済ん
だらしい。


尚、クルーゼ隊長はここの戦線に助っ人で派遣さ
れていたらしいが、「エンデュミオンの鷹」を見
つけると、勝手にモビルスーツで出撃して部下を
困らせたようだ。
後半はクルーゼ隊長は出撃を禁止されて、鷹さん
の相手はミゲルがしていたようだ。
その後、クルーゼ隊長はこの功績が認められたの
かは知らないが、新造戦艦を貰って特殊任務専門
の独立部隊の指揮を任されるようになった。
体のいい左遷の様な気がするのは俺だけだろうか

「新星」の攻防は連合の必死の抵抗の為に一ヶ月
近くも続き、膠着状態に陥っていた。
連合は地球出身のコーディネーターを傭兵に雇い
、鹵獲したジンに乗せて戦場に出してきたのだ。
全体的には技量不十分のなのだが、戦いが長引く
にしたがって技量が上がりえらく苦戦した。
我が軍の一般パイロットが多数撃破されるように
なったので、ベテランとエースを集ってなんとか
撃退した。
結局、連合は「新星」を放棄したので、彼らの壊
滅は出来なかった。


一仕事終わり、本国に帰還すると人事部に呼び出
された。
「今度は何処に飛ばされるのかな?」と思ってい
ると、何かお偉いさんから直接話があるらしい。
身に覚えが多少あるので緊張して行くと、彼はこ
うのたまった。

 「君の今度の仕事は多少長くなる。内容はアカ
  デミーの臨時教官だ」

 「臨時なのに長いのですか?」

 「血のバレンタインの直後にアカデミーに入学
  した短期集中訓練生の教習だ」

短期集中ね。
言葉は便利だ。つまり促成栽培なんでしょ。
たった半年でかわいそうに。

 「まあ、すこしでも生き残る確率を上げてあげ
  たいですしね」

 「いた!駄目だ!必ず生き残らせるのがお前の
  仕事だ!」

 「無茶をおっしゃる」

 「無茶ではない!いいかよく聞け!生徒の中に
  5人の赤服がいる。彼らを集中的に鍛えて生
  き残らせるのだ!」

 「まだ卒業してないのに赤服なんですか?」

 「これは決定事項なのだ!彼らはザラ委員長を
  始めプラントのお歴々の大切なご子息で次世
  代のプラントの指導者だ。赤服は決定事項だ
  !」

 「ザラ閣下のご子息?ラクス・クラインの婚約
  者のですか?」

 「そうだ!特に彼の戦死など決してあってはな
  らない。お前の仕事は彼らの盾になることだ
  !」

 「という事は卒業後も?」

 「彼らは栄えあるクルーゼ隊に所属する事が決
  まっている。お前も一緒に赴任して彼らを守
  り続けるのだ!」

頭いたくなってきたな。
お坊ちゃんのお守りかよ。
死神も地に落ちたよな。
そういえば、バルトフェルト隊長の嘆願書握りつ
ぶされたらしいしな。
俺を部下に欲しいってのは本気だったんだな。
それ聞いたときはメチャメチャうれしかったな。

 「まあがんばってみます」

 「やる気を出さんか!この任務を上手くこなせ
  ば、お前も出世街道に乗れるんだぞ!」

 「うちは代々サラリーマンなのであんまり出世
  に興味は・・・」

 「いいから!気合入れてやれ!いいな?」

 「わかりました」

しょうがねえな俺の命も後一年無いかもな。
できるだけ死なないように頑張るか。
お坊ちゃんの出来がいいことを願うか。
大金かけてコーディーネイトされてるから普通よ
りはマシだと思うけど。
こんな事を考えながら俺は軍本部を後にした。 


  


あとがきは無しです。

 
 

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