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▽レス始

「これが私の生きる道!開戦編1(ガンダムSEED)」

ヨシ (2006-01-19 21:04/2006-04-16 10:20)
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(2月14日バレンタイン)


俺はキリスト教徒では無いが、宗教に節操の無い
日本人なので、チョコが貰えるのかというくだら
ない事が頭の大半を占めた状態で出勤した。
幸い義理ではあるが、我が小隊の面々は数個ずつ
のチョコをゲットできたので素直に嬉しかった。
ただ、「おっさん」は義理チョコを貰うと、
お返しが大変なので、あんまり貰って来るなと奥
さんに言われているらしく、悲しいくらい尻に敷
かれていた。
それでもチョコの数は奥さんと娘の分を合わせる
と、我が小隊でトップであり、俺と「ジロウ」は
敗戦の悔しさをかみ締めるのであった。


与太話はそのくらいにしておいて、午前の哨戒を
終えて基地に帰ってみると、蜂の巣をつついたよ
うな大騒ぎになっていた。
すでに哨戒中に無線機には収拾が付かないくらい
の音声がたくさん入ってきて、何かがあった事は
わかっていたのだが、ユニウスセブンが核攻撃を
受けたという事件を聞いた時はショックを隠しき
れなかった。
状況が状況なので、俺達はすぐに臨戦態勢に移行
する。
交代で通常の何倍もの数の偵察を出し、待機組の
機体にも全ての武器・弾薬が搭載されていく。


俺達は帰宅を禁止され、24時間待機任務命令が
出た。
テレビを付けると、ユニウスセブンが核兵器で粉
砕される様子の映像が映り、死者は20万人を超
えるであろうとアナウンサーが喋っていた。
基地の兵士達の中には、家族があそこに住んでい
たり勤務している人もいる。
喫茶室の女の子は両親が勤務していたらしく、シ
ョックで泣き出してしまった。
「ジロウ」と二人で彼女を医務室に連れていきな
がら、この世の不条理を嘆かずにいられなかった


状況を整理すると、どうも犯人はブルーコスモス
の息のかかった大西洋連邦軍部隊の独断行動らし
いが、犯人を引き渡さない上に、真相解明に協力
する気も無いところからプラントも開戦も辞さず
という風潮に世論が変わりつある。
テレビを付けると報道番組をやっていて、無責任
な評論家が大西洋連邦の首都に部隊を降下させて
占領して大統領を裁判に掛けろと息巻いていた。

 「コーディネーターのくせに、バカだなこいつ
  」

と「おっさん」がぽつりと発言して。

 「おめでたい脳みそを持ってて、羨ましい事だ
  」

と「ジロウ」も毒づいていた。

しかし、こいつの発言は現状を理解していないバ
カ発言そのものだが、気持ちはプラント市民の支
持をかなり受けている。
しかも、加害者の大西洋連邦側には国家としての
プライドも無いらしい。
シビリアンコントロールを離れて軍律違反をおこ
した軍人の処分も出来ないのだから。
それとも、始めから了承済みなのかもしれない。
一方、プラント側も世論は爆発寸前であり、国防
委員長閣下の奥方がユニウスセブンで亡くなった
らしいのでこっちも戦争回避の道は難しいようだ

国の重鎮が感情で動くのは勘弁してほしいところ
だが、偉大な政治家もしょせん人の子、このまま
開戦で押し切られるのだろう。
いくらシーゲル・クライン議長閣下が穏健派でも
・・・。


そんな事を休憩室で考えていると、

 「「隊長ーーーー!」」

と大声が聞こえて、「おっさん」と「ジロウ」が
入って来た。

 「なんだい?そんなにあわてて」

 「遂に開戦です!我々はユウキ隊長を総司令に
  して最低限の守備隊を残して全艦出撃です。
  月の大西洋連邦基地からプラント本国に向け
  て大艦隊が発進中でユーラシア連邦・東アジ
  ア共和国などを中心に地球各国の艦隊も合流
  中で、我々は中間地点で敵を迎え撃ちます」

興奮した声で「おっさん」が報告する。

 「私達の小隊はローラシア級24番艦(フユツ
  キ)を母艦にクルーゼ隊長指揮の巡洋艦艦隊
  旗下に配属が決まりました。一時間以内にモ
  ビルスールを(フユツキ)に着艦させろとの
  事です」

「ジロウ」の声も上ずって興奮している。

 「しかし、せっかちさんだなあ。まあ切羽詰ま
  ってるから仕方ないけど。さて、発進準備は
  整ってるらしいから新しいねぐらに向けてレ
  ッツゴー!」

軽口は叩いてみたが、緊張で胃の中身が出てきそ
うだった。
とりあえず、モビルスーツデッキに移動して発進
準備をすることにする。
荷物は持っていけないから私物はいつも首に紐を
付けてかけているお守りと、ポケットに入れてあ
る薄型携帯音楽プレイヤーを確認してジンのコッ
クピットに乗り込み、発進シーケンスを簡略で行
い急いで出発した。
三機で編隊を組み合流予定地点までの短い時間を
プレイヤ−の音楽を聞きながら暇を潰す事にする

誘導電波が出ていて、デブリも無い地点なのであ
まりすることもない。

最も、これからはニュートロンジャマーが常に発
信されるので目視飛行が重要になるらしいが、今
くらい楽をしてもいいだろう。
このプレイヤーは一ヶ月前に大枚はたいて買った
ものだ。
休日に町の大型スクリーンでラクス・クラインが
歌を歌っていたのを聞いて曲を買ったのはいいが
、携帯プレイヤーを持っていない事に後で気づい
てあわてて買ったのだ。
他にデジカメ機能と大容量メモリーがついていて
今までに撮った写真を保存できるので重宝してい
る。
これには、家族の写真やアカデミー時代の写真、
今の部隊の仲間や部下の写真など、自分にとって
大切な思い出がつまっている。
今、死んだら大切な思い出も消えてしまうので、
ちゃんと帰って来なければという願掛けにもなっ
ていた。

 「隊長〜!」

 「呼んだか?ジロウ」

 「またラクス クラインの曲を聴いているんで
  すか?」

 「悪いか」

 「確かにカワイイし歌上手いけど、ザラ国防委
  員長閣下ご子息の婚約者でしょ」

 「やだねえ、芸術を理解できない男は」

 「そんなこと言って。カワイイからでしょ」

 「そんなことは無い!」

 「じゃあ、もしラクス・クラインが(おっさん
  )が女装したみたいな外見だったら歌買いま
  すか?」

 「何で、俺が出てくるんだよ!ジロウ!」

 「もの例えって事で・・・。でどうです?隊長
  ?」

 「歌が上手ければ関係ない!」

 「「本当に!?」」

 「すいません。私、嘘をついてました」

 
この下らない会話が終わる頃に私達は(フユツキ
)が目視できる距離に到着した。
とりあえず、ジンを着艦させてから整備責任者に
挨拶をして整備をお願いした。
モビルスーツは正常な整備があって始めて普通に
動く。
これは、アカデミーで教官に教わったセオリーで
ある。
整備班の兵士とは仲良く、喧嘩なんて自殺行為で
あると。
これはよっぽどのアホでない限りみんな守ってい
るけど。


艦橋を上がり艦長に挨拶をするが、艦長は偶然に
も日本人だった。
ジュウゾウ オキタという名前の30歳半ばの物
凄く軍人っぽい人だった。
しかも、名前が古典アニメの艦長の名前そっくり
で三人で吹き出しそうになってしまった。
艦長もどうして俺達が笑ってるのかわかっている
みたいで、特になにも言わなかったが、このネタ
は日本人しか判るまい。
副長さんは不思議な顔をしていたけど。


挨拶している途中にもう一つの小隊が着艦して挨
拶にきた。同じ基地所属の顔見知りの連中なので
会釈してから、ブリーフィングルームに下がって
出撃を待つことにした。 

開戦まで後5時間、遂に命を賭けて殺し合いをす
るハメになってしまった。
それでも、プラントは最後の居場所で最後の故郷
だ。
決して、ナチュラルに踏みにじらせてなるものか

大切な友人や仲間・部下も死なせるわけにはいか
ない。
その為の人殺しは仕方ないだろう。


こうして俺の戦争ははじまった。

   

   
          あとがき

書いてて気づいたのですが、ヘリオポリスまでの
戦争の行方がわからない。
地球連合が11ヶ月大苦戦な事くらいしか。
エンデュミオンの鷹は月のクレーターの名前で
そこでの戦闘で活躍したところからあだ名とか。
世界樹という所でクル−ゼが活躍してネビュラ勲
章を貰ったとか。
え−とニュートロンジャマーを地球に落としたの
が4月1日だったかな?
時系列は不明だしな上の出来事。
どうするか?
別にわざわざその通りやらないでいいかSSだし。
ネットで少し調べるか・・・。
少し考えよ。知恵熱出そう。

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