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「これが私の生きる道!プラント編1 (ガンダムSEED)」

ヨシ (2006-01-19 01:49/2006-04-16 09:33)
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(オーブ国シャトル発着場)  


私が遂にプラントへと旅立つ日が近づいてきた。 
私以外の家族の状況だが、父は無事モルゲンレー
テ社に転職する事が出来た。
今度の職場はちゃんと休みが取れるらしく、日曜
日に家にちゃんといるようだ。
母は引越しの後片付けや、俺の出発準備の手伝い
で忙しい。
初め、俺は一人でやるからと断りを入れたのだが
、捨てられた子犬の様な目で見つめられてしまっ
たので、手伝ってもらっている。
妹達はオーブ国内の共通学力試験を受けた結果、
ハイスクールに通う事が決まっていた。
日本と違い、オーブでは飛び級は珍しくないらし
い。


私はプラントの事を色々調べた結果、自立への一
番の近道は、ザフトに入る事だという結論に達し
てその準備に追われている。
尚、このことは家族には内緒にしてある。
軍に入るなんて言うと、家族に余計な心配をかけ
るからだ。
ザフトは軍隊とはいっても、警察に毛が生えた程
度のものらしいし、国力差から見てどこかの国に
戦争を吹っかけることもないだろうから安心だ。
それよりも入隊したメリットの方が大きい。
各種資格が学費だけで取れるし、奨学生になれれ
ばとりあえず無料で色々学べる。
いくら学力が優秀とはいえ、私は車の免許一つ持
ってないガキなので、いくらプラントでは大人扱
いされる年齢でも就職は難しいだろう。 
アカデミーで資格を色々取って、ザフトに入隊、
数年奉公して奨学金を返し、経験を生かして民間
企業に就職。
これが、私のプランであった。


 「それじゃあ行ってきます。親父!母さん!」

私はいつものように声を両親に掛ける。

 「ああ、がんばれよ!」

親父はいつものように力強く声をかけた。

 「元気で、体に気をつけて」

涙ぐむ母さん。
いくら、グローバル化が進み宇宙に人類が進出し
ても、日本人の別れの挨拶はそう変化するもので
は無いのだ。

 「お兄さん、向こうで勉強が終わったら帰って
  来るんでしょ?」

レイナはこのまま俺が、プラントに永住するとい
う事を認めたくないだろう。

 「いや、俺はプラントに骨をうずめる覚悟だよ
  。まあ、たまには里帰りするからさ。それで
  納得してくれよ」  

 「そんな・・・。兄貴!この国なら兄貴の居場
  所も見つかるし、友達だって沢山できるから
  !ここで一緒に住もうよ!」

日頃は気の強いカナが涙目で叫んでいる。

 「ごめんな・・・。レイナ、カナ。もう俺は家
  族以外のナチュラルは信用できないんだ。こ
  の国は多分、日本よりはマシなんだろう。そ
  れでも、俺達コーディネーターはマイノリテ
  ィーだ。プラントに行けば俺は新参者かもし
  れないが、それでもみんながコーディネータ
  ーだ。みんな一緒なんだ。みんな・・・」

俺の言葉に全員が涙ぐみ、一言も言葉が出ない。
その時、シャトル発射のアナウンスが流れる。

 「じゃあ、時間だから。俺行くわ!」

俺は荷物を持って歩き出すが・・・。

 「おっと!忘れてた。レイナ・カナ。
  餞別だ受け取れよ!」

私は用意していたチタン製のブレスレットを二人
に放り投げた。

 「もう!普通は餞別を渡すのは私達でしょ!」

カナは神社のお守りをこちらに放り投げた。

 「ありがとうな!じゃあ行くぜ!」

私は思いを振り切るように、発着口に走り出す。
本当は、涙が止まらくて泣き顔を見られたくなか
ったのだ。
自分が一番理解していたんだ。
唯一の理解者である家族を捨てて出て行く事の愚
かさを。
でも、自分が家族の重荷になるのが嫌だったのも
事実だったのだ・・・。

 「お兄さん行っちゃったね」

レイナがしんみりと語った。
 
 「シンプルだけどいい餞別だね。このブレスレ
  ット」

アクセサリーに興味を持ち始めていたカナが嬉し
そうに見つめている。

 「あれ?裏になんか彫ってある」

 「(ヨシヒロからレイナへ)、(ヨシヒロから
  カナへ)」

 「兄貴ありがとう大事にするよ」
 
 「お兄さん・・・」

 「すまない。不甲斐ない父親で・・・」

 「ごめんなさい・・・。ヨシヒロ」

発進したシャトルを見上げながら、家族は泣いて
いた。


オーブを発進したシャトルは、地球の重力を脱出
してプラントへと安定した飛行を続けていた。
私は妹達に貰ったお守りを眺めながら、これから
の生活への希望と不安について考えていた。
暫らくして、何となくお守りを裏返して見ると、
お守りのポケットに何かが入っている。
とりだしてみると、何かのIDと手紙のようだ。
手紙を読んでみると、差出人は親父のからだった

 

 「今のお前は、プラントへの夢と希望でいっぱ
  いで何も考えていないだろうが、人生何があ
  るか分からないので、これを渡しておく。プ
  ラントで何かあったら、これを使ってオーブ
  へ逃げ込め。かあさんの旧姓でお前の名前を
  登録しておいた。どんな時もこれだけは肌身
  離さず持っているように」

IDには、ヨシヒロ・アマミヤと書いてあった。
家族を捨てた俺に、ここまでしてくれるなんて・
・・。
私はまた涙が止まらなくなってしまった。


こうして、私は無事にプラントにたどり着き、入
国審査を済ませた後、移住者用のウィークリーマ
ンションにたどりついたのだった。
アカデミー入校は一週間後に迫っていたので、入
寮届けを提出して荷物を運び込み、必要な物を揃
えている内に、入学日が来てしまった。


明日からは、新しい生活が始まる。

           


          あとがき 
二本目です。先に進まない・・・。
書くのに時間がかかる。
何十本も書いてる人を尊敬してしまう。
本当はTV第一話あたりから本格的に書きたいか
らここは短くしたいんだけど・・・。
主人公を書き込まないとオリキャラ主人公にした
意味ないし・・・。
がんばって書けるうちに書いときます。   


 

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