私とシアーはベッドの支柱に手錠で拘束されている。
私がお仕置きされていた時みたいに、柱に抱きつくような格好。
本当は何かしてあげたいけど、式森様のベッドには勝手に上がれない。
だから衛生兵が明るくしていった部屋の中で、シアーと二人、ただ式森様の目覚めを待っている。
まぶらほ一人称・エーファ編・エセ淫夢の章2
「う・・・うぅ・・・」
ベッドの向こう側で、シアーが腰をもじもじさせ始めた。顔も赤くなってるみたい。
「・・・大丈夫?」
「は・・・はい・・・まだ、大丈夫、です」
「そう・・・。頑張ってね」
―――薬が効いてきたみたい。
衛生兵が、お仕置きだといって飲ませていった物。
もしも式森様が目覚めるまで耐えられなければ、シアーはここで・・・。
と言っても別に、目覚めたからって解決する訳じゃない。
シアーを拘束しているのは、金属製の手枷。鍵がないと式森様には外せない。
外せないなら、目覚めたら何をしてもらうのか。
・・・式森様には、止めを刺してもらう。
シアーがそれを拒んだなら、もしくは式森様の目覚めまで耐えられなければ・・・・自滅することになる。
薬に屈した場面を式森様に、見世物として提供してしまう上、自滅ではお仕置きを受けた事にはならない。
式森様が誰かを呼んでシアーを解放させたとしても、償いをしなかったと見なされてしまう。
どちらの場合もやり直し。その時には、さらに過酷な事を強制される。
つまりシアーは自分から、式森様に止めを刺して欲しいと頼まないといけない。
・・・可哀相だけど、濡れ衣で御主人様を殴りつけて怪我をさせるなんて、メイドとしては最低の行為だから。
間違いを止めるのもメイドとしての、部下としての役目だけど。確認を怠ったせいで傷つけたというのは、私を・・・仲間を助けようとしての事とはいえ、許される事じゃない。
日本で色々酷い目に遭わされたせいで、女性不信になったという式森様。
今回は合意どころか、私自身から頼まれてお仕置きを行っていたのに。
それでもケダモノ扱いされて、殴られて・・・。
・・・きっと信頼を失っただけじゃなくて、式森様を酷く傷つけてしまった。
せめてお仕置きを受けることで反省を示そうにも、式森様は今回の事でお仕置きさえ警戒するかもしれない。
それでも償いたければ自分からお願いしないといけないけど・・・式森様を殴るくらいだし、シアーにはそこまでの覚悟はない。皆が納得するほどのお仕置きを自分から受けるなんて無理。でもある程度の罰は必要。
だからこんな風に、自分から頼まないといけないような、断られても辛い罰を与えておく。式森様が覚悟を決めて、あるいは満足して止めのお仕置きをしてくれるまで、延々と苦しみ続けるように。
それでも足りないけど・・・足りない分は・・・・・
「う・・・・・・。」
あ・・・式森様の目が覚めそう。
介抱を・・・駄目、両手は拘束されてるんだった。
せめてベッドの上に身体を乗り出して、式森様の顔を覗き込む。
「式森様・・・。お目覚めですか?」
「・・・エーファ・・・? 目覚め・・・ああ、僕は寝てたのか・・・じゃあ、夢だったのかな・・・」
「夢、ですか・・・。」
夢だと思っているなら・・・今なら、素直な感想が聞ける?
本当は痛むところがないか訊くべきだけど・・・今聞いておかないと、もう機会がないかもしれない。
「いい夢を・・・見られましたか?」
「えっと・・・変な夢、だったけど・・・。」
ちらり、とこちらを見てすぐに視線をそらす。
なんとなくこちらを気にしながら、でも視線を合わせようとはしない式森様。
・・・少し、顔が赤い。
「・・・ん、途中まではいい夢だったよ。最後はちょっと怖かったけど」
「そうですか・・・。」
最後・・・そっか。殴られるまではよかったんだ・・・。
少しでも愉しんでもらえたと分かって、少し・・・安心した。
「ぁの・・・式森、様・・・」
「えっ? ・・・えっ!? 君は、さっきの・・・じゃ、夢じゃなかったの!?」
声をかけられて振り向いた式森様は、シアーに気付いて凄く驚いてる。
私がベッドの反対側から話し掛けていたせいで、気付かなかったみたい。
「はい・・・。ご挨拶が遅れました、シアーと申します。先ほどは申し訳ありませんでした・・・まだ、痛いですか」
「大丈夫だけど・・・えっと、納得してくれたのかな。それと何その手錠」
「式森様に危害を加えることができないようにする為と、お仕置きから逃げられないようにするため・・・だと言われ、ました。エーファ先輩にも同じ物が付いてる・・・・はずですけど・・・」
式森様がこっちを見たので、ちゃり、と金属の擦れる音を立てて手錠を掲げて見せる。
「・・・ホントだ。気付かなかったよ・・・。まあでも危害はともかく、お仕置きはしないってば」
「いえ、まさに今お仕置き・・・されて、います。・・・その、式森様にはトドメをお願いしたいんです」
「・・・・トドメ? 繋がれてるだけじゃ」
「・・・・おっ、お願いです、早く・・! もう限界なんです・・・!」
「え? え? なななになに??」
シアー・・・相当追い詰められてるのね。もう何をして欲しいのか説明もできないみたい。
自分で説明した方が良いけど・・・これじゃあ話が進まないし、可哀相だから少し手伝おう。
「式森様、私が説明します。・・・シアーは利尿剤を飲まされたんです。でも、手錠のせいでおトイレには行けません。」
・・・そう。
飲まされたのは利尿剤。そして多量の水。しかも衛生兵は尿瓶(しびん)を置いていった。
手を使えない状態で式森様に助けを求めるのは・・・つまりそういう事。
拒めば、自滅。失禁した姿どころか、下手をすればその瞬間まで見られてしまう。
つまり・・・・・どちらを選んでも、恥辱は避けられない。
「利尿剤? トイレ? ・・・あれ? ちょ。ちょっとまってそれじゃどうするの!?」
「自分ではできませんし、私も動けません。だから、式森様が・・・して、あげないとシアーはお漏らしをしてしまいます。・・・尿瓶はシアーの隣に置いてありますから。もし、お漏らしを見たいのなら・・・仕方ありません。それもお仕置きのうちです」
「う・・・。」
こういう言い方をすれば、式森様は断り辛いと思う。
上手くいくといいけど。効果はあるみたいだから、とにかく畳み掛ける。
「迷う時間はありませんが、できればしてあげてください。私からもお願いします。」
「お願い・・・です、お願いします・・・っ。もう、もうあんな事はいたしませんから・・・・っ」
シアーはとても苦しそう。
・・・もう、本気で限界が近いみたい。それを見て、式森様がすごく複雑な表情をした。
表現するのが難しいけど、あえていうなら変化の細かい百面相・・かな。とにかく悩んでる。
・・・そして。
式森様がベッドから降りた。
「・・・ああ、もう。分かったよ。どうすればいいの」
「どうって、えと、ぬ、脱がせて、ぅぅっ、し、尿瓶をあてて、くださいっ」
「うっ・・・」
怯む式森様に構わず、シアーは立ち上がる。
拘束されたままだから完全に立つ事さえできなくて、後ろに軽く腰を突き出した姿勢。
でも、それを気にした様子はない。もうそんな事も気にならないくらい切羽詰ってるみたい。
・・・もう、半泣きになってる。
「おねがい、はやく・・・漏れちゃう、もれちゃいます・・・っ!」
慌てて傍に寄るものの、スカートの端を掴んだまま固まってしまう式森様。
後押しするには、何を言えばいいかな。えっと・・・。
「式森様。スカートが邪魔になるなら、シアーに咥えさせるといいですよ」
「・・ありがと、エーファ。シアー、いい? ・・・ほら」
「はむ・・・っ!」
躊躇いなく自分のスカートを咥えるシアー。
スカートを捲られた事や、下着を見られている事さえ気にする余裕もなくなってる・・・。
・・・まあ、その、下着を見られるって言うか脱がされるんだから、見られただけで恥ずかしがっても仕方ないんだけど。
式森様もそれが分かっているのか、一瞬躊躇ったものの、すぐに下着に手をかける。
「・・・脱がすよ」
「んんっ」
それでも一応断りを入れるのが、式森様らしいって言えばらしいのかな。
シアーが頷くのを確認して、ずるりと下着を引き摺り下ろす。
「あ・・・ぅ・・」
ここからだとよく見えないけど、シアーの・・・大事なところが、式森様の目の前に晒されてる。
さすがに恥ずかしいのか、それとも単に限界が近いからか、シアーは赤い顔をして腰をもじもじさせてる。
でも・・・そんなに動かしたら、余計見られちゃうと思うんだけど・・・。
人間、目の前で動く物には、つい注目してしまうものだし。
女の子の大事なところが目の前で揺れていれば、いくら式森様でも目がいかない方が不自然。
・・・まあ、式森様には愉しんでもらえるかもしれないし、シアーが気付いてないなら止める必要はないけど・・・このまま放っておいてお漏らしさせるのは・・さすがに可哀想かな。
「式森様、脱がせて脚を開かせないと。」
「・・・わかった」
・・・まあ途中まで脱がせれば、M字開脚か膝立ちでできない事もないんだけど、それは難しい。
見ながらでないと式森様にはよく分からないだろうし。脱がせた方がいい・・・と思う。たぶん。
「・・・ごめんね?」
「・・・ぅぅ・・・っ」
脱がせるために、式森様がシアーのほぼ裸の下半身に密着する。
シアーの細い腰を肩で支えて、下着を抜くために足を浮かせようとして――――
「ふぁっ、ぁ、ふぁめ、ふぇふ、ふぉなはほしひゃ、らめぇ・・・!」
―――ただそれだけ。
それだけでシアーは追い詰められた悲鳴を上げて、式森様を驚かせる。
「・・・っごめん、えと」
肩で押されただけなのに、あんなに反応するなんて・・・。
片足を持ち上げられるだけでも、お腹に力は入るのに。あれじゃあ、足を持ち上げられただけで漏れちゃうんじゃ・・・?
「・・・じゃあ、後ろからするから。上半身だけベッドに乗せて」
「んん・・・」
シアーは言われるままに上半身をベッドに、式森様はシアーの後ろに。
そうして、式森様の頭が足の間に・・・・・すごい格好。シアー、自分で気付いてないのかな。
あれじゃ、お尻の穴まで全部・・・・私だって、お仕置きじゃないと・・・あんな事・・・・あぁ・・・。
「・・・すぐだから、もうちょっと我慢してね・・・」
顔は見えないけど、式森様の声も落ち着いてはいない。
式森様はすぐに脱がせ終わると、尿瓶を手に取った。
そのまま顔を近づけて・・・
「えと・・あ、あれ? ど、どこ? ごめん、教えて!?」
・・・でも、やっぱりよく分からないみたい。
それに、触ったり指で広げて確認したりはできないみたい。
シアーもそこまでは耐えられないだろうし、触られないから説明も難しそう・・・なら・・・。
「下から割れ目に当ててあげれば、シアーが自分で何とかすると思います。それに合わせてみては?
・・・何にせよ、もう余裕がありません。とにかく急いであげてください」
「んん、んんぅ・・・!!」
シアーはこくこくと頷いて同意を示す。
・・・どうでもいいけど、どうしてスカートを咥えたままなのかな。噛んでた方が我慢しやすいから?
「わ、わかった」
とにかく式森様には伝わった。
式森様は頷くと、尿瓶を持ち上げてとりあえず股間へ。
それを・・・押し当てる。
「ふぁ!?」
冷たいガラスの感触に、シアーの身体がビクンと震える。スカートが口から離れ―――
「ダ、ダメ、だ、あ・・・・・・・っ」
ちょろろろろ〜〜〜〜〜〜〜〜っ
シアーの表情が緩むと同時、こもった水音が聞こえてくる。
式森様ごとスカートに隠れて見えないけど、どうやら上手くいってるみたい。
「あ、あ・・・・・ぁぁ・・・・。」
気の抜けた声。限界まで我慢していたものが解放されて、思考停止してるみたい。
・・・でも、そんなの長くは続かない。すぐに余裕ができて、次第にシアーの瞳に判断力が戻りはじめる。
そう―――おしっこの瞬間を超至近距離で、スカートの中で見られながら―――
「ぁ・・・? あぁあ!? 嘘、ダメ、っ、止まらな、止まって、止まって!? いや、いやぁ・・・・」
「っごめん、でも、その、う、動かないで・・!」
「シアー・・・」
終わってからなら救いもあるのに。よりによって最中に正気に戻らなくても・・・。
「大人しくしていて。もしも暴れて式森様にかかったらやり直しだからね」
「ひぅ・・・・っ!?」
ビクンと身体を痙攣させて、シアーの身体が硬直する。
やり直しのペナルティの過酷さは、きっと訓練で染み付いてる。
与えられた課題を制限時間以内にこなせなければ、どんどん条件が厳しくなっていく悪夢のシゴキ。
新米の時は、大抵の娘が夢でうなされるほど。・・・私もそうだったし、シアーも例には漏れないみたい。
辛いだろうけど・・・せめてこれ以上状況が悪化しないようにしないと。
もしシアーが暴れて、式森様を蹴ったりしたらお仕置きを終わらせられないから・・・。
「そのまま全部出しちゃいなさい。・・・変に我慢すると、後で結局お漏らししちゃうから」
「ぅ・・・はぃ・・・」
ちょろちょろちょろろろ・・・・・・・・・・・・・・
「・・・ぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・」
水音が終わる。
シアーは諦めたように呻いて、その体を小さく震わせた。
「・・・終わった、の?」
式森様に声をかけられたシアーが、びく、と震える。
目を合わせられないのか、式森様の方を見ないまま、
「・・・はい。終わり、ました・・・」
「そう。じゃあ・・・えっと、パンツ・・・履かせた方がいいの・・・?」
「!!」
「式森様、まだです。終わったら拭いてあげないと。」
「!!!!」
信じられない、という顔をしてこちらを見るシアー。
気持ちは分かるけど、これはもう仕方ない。お仕置きの一部と思って諦めてもらおう。
「ふ、拭くってその、そうか女の人はおしっこでも・・・でも、それは」
「必要な事です。それに、今は式森様に頼るしかありません。お願いします」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
沈黙。
でもこのままだと、シアーは股間を晒したまま。
式森様とシアー、どちらも長くは耐えられない。
「シアー・・・・どうして欲しい?」
「・・・お願い、します・・・拭いてください・・・。ティッシュは・・私のポケットにあります・・・」
「そ、そう・・・。とりあえず、ティッシュ借りるよ」
「はい・・・どうぞ」
もう諦めがついたのか、シアーは大人しい。
お尻を出したままポケットを探られて、式森様がティッシュを取り出すのをぼんやりと見つめてる。
逆に式森様の方が戸惑ってるくらい。
でも・・・本当は、シアーの態度の方が普通かもしれない。
だって式森様がその気になれば、今なら簡単に私達を襲える。
動けない上に立場もあって、抵抗なんてできないからきっとやりたい放題。
今だって恥ずかしい目にはあってるけど、式森様が本気になったらこんなものじゃすまないはずだから・・・。
「・・・じゃあ、拭くから。痛かったら言って。
あと・・・悪いんだけど、できれば変な声出さないでね。そろそろ我慢も限界だから・・・」
「っ! は、はい・・・」
「式森様、丁寧に拭いてあげてくださいね。いい加減だと、結局後で困ります」
「・・・そう、だね」
そうして、式森様の手がシアーの股間に触れる。
ここからじゃどう触ってるのかは見えないけど、式森様はあまり覗き込まないようにしながら、丁寧に拭いてるみたい。
あれなら痛くはないだろうけど・・・
「・・・・・っ! 〜〜〜〜っ、〜〜〜〜〜〜〜っ・・・・・・・・・・・」
それでもシアーは顔をベッドに押し付けて、時折体を震わせながら声を出さないように必死で堪えてる。
あんなところを丁寧に撫でられてるんだから当然だけど・・・。シアー・・・大丈夫かな。そろそろ限界かも・・・。
「・・・・・こんなもの、かな。どう?」
「は・・・・・ぁ・・・いいと・・・思います・・・」
「じゃ、じゃあ、ちゃんと着せて、お終いだね」
それに、必死で抑えてるけど・・・式森様も・・・かなり興奮してる。
・・・・・襲いたい、のかな。
・・もしそうなら、式森様にこれ以上我慢させる訳にはいかない。
ただ・・・・シアーは・・・この娘はもう、これ以上耐えられないかもしれない。
なら、私のするべき事は・・・
「ありがとう・・・ございます」
「いや・・・僕はまあ、いいんだけどね・・・・。二人とも、これからどうするの・・・?」
「あ・・・終わったんですね」
シアーは下着を着せてもらって、お礼を言っている。・・・もう、いいかな。
彼女も悪気があった訳じゃない。誤解さえ解ければ仕事で式森様に償えるはず。
・・・お仕置きはまだ途中だけど、もう十分反省したはずだし。
そろそろシアーを解放してもらえるようにお願いしよう・・・。
「では式森様、済みませんが、その・・・もう一度、私のブラを脱がせてくれませんか。
これからどうなるとしても、今夜はここで過ごす事になりますし・・・着けたまま眠るのは、苦しい、ので・・・」
「え・・・・・・・・・・・・わかった」
・・・変な間があった。
やっぱり、シアーで興奮してる・・・。
・・・大丈夫、かな・・。私一人で、満足してもらえるかな・・・・。
不安を抑えて、ベッドのこっち側に移動してきた式森様に、説明するフリをして顔を寄せる。
「式森様・・・声を出さずに聞いてください」
そして、そっと耳打ち。
シアーには聞こえないように。
「興奮・・・してらっしゃいますか・・・?」
胸に手をかけたまま、式森様がぴくっと反応する。
「このまま・・・あん・・・私とシアーは式森様に、添い寝することになっています・・・」
「・・・・・・・」
「ですが・・・・はぁ・・シアーはもう、限界・・・です。だからもし、ひぃん・・二人同時でなくてもいいと言って下さるなら・・。
ぁ・・・は・・私が、二人分償いますから・・。何だっていたしますから、シアーだけでも帰らせて構わないでしょうか・・。
構わないなら、私に・・・その、式森様の・・・を・・・お、押し付けてください。シアーにはわからないように・・」
少し悩んで。
さっきの手順を繰り返して、私の胸元を開けながら・・・式森様は、私の足にそっと押し付けてくれた。
あぁ・・・・熱くて、硬い・・・。
本当に・・・興奮、してるんだ・・・。
「・・・わかり、ました・・・そのまま、ブラを取ってください・・・」
式森さまは困った顔で返事に頷くと、私の胸元からブラを抜いた。
頼まれた事を終えて離れようとする式森様に向かって、今度はシアーにも聞こえるように声をかける。
「・・・式森様。言うのが遅れましたが、シアーのお仕置きはこれで終わりにして構いません。
私のエプロンのポケットに鍵が入っていますから、よろしければそれで解放してあげてください」
「え、せ、先輩? そうなんですか?」
「ほ、本当に?・・・・」
「はい。ですが私は手を使えません。式森様、すみませんが探ってください」
「うん。・・・ちょっとゴメンね」
式森様の手がこちらに伸びる。それにあわせて、少し腰を前に。
「ん・・・・・」
・・・もぞもぞする。
探られるのはくすぐったいけど、それは我慢。
・・・間違っても、これだけで感じたりしないように、必死で気をそらす。
「あ・・・あった、これだよね?」
「はい・・・シアーを解放してあげてください」
「うん」
私も見てないけど、式森様も私をまっすぐは見ていないのが分かる。きっと照れてる。
恥ずかしいのか、すぐに立ち上がってシアーの元に移動。それで式森様を見られるようになって・・・また赤面してる。
「あ、ありがとうございます・・・。」
「う、うん・・」
式森様もシアーも、お互いの顔を見ようとしない。
シアーはともかく・・・式森様はどうしてだろう。
恥ずかしいの? それとも気まずいの? ・・・よく、わからない。
・・・結局お互いに目を合わせないまま手枷は外されて、シアーは解放された。
「え、ええと・・・私は、帰っていいのでしょうか・・・」
「式森様の許しがあれば、帰ってかまわないけど」
「え? あ、ああ、いいよ、もう帰っても。それで・・・エーファは・・どうするの?」
「そうです、先輩は・・・?」
「・・・私は、まだ戻れません。シアー、あなただけ先に戻ってて」
「で、でも・・・」
「・・・・シアー」
視線に力をこめる。
ここで喧嘩をする訳にはいかないし、まだ戻る訳にもいかない。
「・・・・・分かりました。では式森様、私はこれで」
「あ・・・うん。お休み、シアー」
「お休みなさいませ・・・」
ぱたん、と。
今度は静かにドアを閉じてシアーが部屋から出て行ったのを確認すると、式森様がこちらに向き直った。
「帰らなくて、良かったの・・・?」
「・・・はい。私の分のお仕置きはまだ終わっていませんし、それに・・・。」
「それに?」
・・・帰り際、シアーの足元はふらついていた。
シアーの男性経験は知らないけど、何の覚悟もなしにあんなお仕置きを受ける羽目になったのは、かなり辛かったみたい。
・・・・でも、私は初めから式森様にお仕置きされるためにここに来てる。
私は自分のお仕置きを終えていないから、追加でお仕置きだとさらに過酷になるけど・・・・それで償えるのなら。
式森様に愉しんでもらえるのなら。式森様にされるのなら。・・・私は、酷い事をされてもいい。
それに、あの娘が・・・シアーが頑張ったんだから・・・後の事は、上官の私が。
「・・・シアーのお仕置きは、本来あれだけでは足りないんです。
ですが、私にも責任がありますから・・・不足分は、私が償わせていただきます」
驚いた顔。でもそんなに驚かなくていい。
確かにシアーは辛い目にあったかもしれないけど、それだけ。式森様を気持ち良くしてはいないんだから。
私もそうだったし・・・式森様は結局、我が侭を言ったり、私たちを使って楽しんだりはしてない。
だから、愉しんでほしい精一杯の気持ちと、二人分のお仕置きを受ける覚悟をこめて。
まっすぐに式森様のほうを向いて・・・・お願いする。
「お仕置きの続きを・・・なさって、ください」
「・・・縛られて抵抗もできないくせに。僕は今興奮してるんだからね。後悔しても知らないから」
感情を抑えた声。
後半は俯きながら。
式森様は、お願いを受けてくれた。
受けてくれたのは嬉しい、けど・・・式森様が・・私に、そんな事を言うなんて。
・・・・・・本当に・・・興奮してるんだ・・・・・。
「シアーは可愛いですから、あれだけの事をすれば興奮するのは当然です。
・・・代わりが私じゃ、物足りないかもしれませんけど・・・」
「違うよ」
「え・・・ひゃ?!」
後ろから衝撃。
乱暴に抱きつかれたって、すぐにはわからなかった。
ただ、その両手は、下から・・・わ、私の胸を・・・。
あぁ・・・式森様、式森様が、私の、おっぱい鷲掴みしてる・・・・!
「あん・・・あ・・・・しき・・・もり、さま」
「シアーも可愛かったけど。・・・エーファだって凄く可愛いんだからね。このままずっと捕まえていたいくらい」
「そん、な、はぁ・・・んっ」
たぷ、たぷ、って、式森様、手の中、私の、私のおっぱいが、式森様、掴まれて、こんな、こんな揺らされ、て、指、食い込んで、感触、が、それに、さっきから、あぁ、下着、外したから、擦れ、て、ふく、服、と・・・・・・・!
「・・・ぁ・・・・ぁぁ・・・・・・」
「ほんとに大きい・・・それに、柔らかい・・・。
ああ、本当に僕がエーファのおっぱい触ってるんだね・・・・。興奮しすぎて頭がおかしくなりそうだ」
「さわ、られて、わたし、しきもりさまにさわられて・・・」
指の感触と、息。欲情した式森様の声が。
口付けるようにして、直接耳に吹き込まれる。
その指が、声が、舌が、追い詰められて身動き取れない私を、さらに追い詰めて、嬲る。
「すごく嬉しいよ・・・。エーファが僕の腕の中にいるなんて・・・。
やっぱり凄く可愛いんだから、エーファは」
「〜〜〜っ! 〜〜〜〜っっ!?!」
みみ、耳って、こんなに敏感だった?
ああ、駄目、おかしくなる・・・!
「耳、駄目、あ、あ・・ひぃん!?」
「逃げないの。ほら・・・ふぅっ」
「ひゃ、ふ、らめ、みみ、らめぇ・・?!?」
「逃げた罰だよ。んんぅ・・・」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?!」
刺激に耐えられなくて頭を離そうとしても、胸を掴まれて体ごと引き寄せられる。
今度は逃げられないように、耳たぶを噛まれて。罰だといって、耳に舌が入ってきて。
それでも指は、私のおっぱいにイタズラしてて・・・。
あぁ・・もう、なにがなんだかわからないよぅ・・・・・!!
私のなか、式森様の感触しかなくて、私、居場所、なくなっちゃう・・・。
流れる、どこ、どこかに、私、流され、流されちゃう、怖い、消えちゃう、怖い・・・!
怖いよ、私が、どこかに消えちゃうよぉ・・・。
「・・・っく・・・・ひっく・・・ひっく、えぅぅ・・・・」
「・・泣いてるの・・?」
「えっく、う、っく・・・ぅぅ・・・?」
・・・なに・・・・・?
いまの、こえ、すごく、かなしそう・・・・・だった・・・。
「・・・ごめん。調子に乗りすぎたんだね。・・・・本当に加減が効いてないみたいだ」
振り向くと、そこには決して見たくなかったものがあった。
喜ばせてあげたかった大事な人の・・式森様の、悲しそうな顔・・・・。
・・・・まただ、ああ、また私、またやっちゃったんだ・・・。早く、早く泣き止まないと・・・。
「や、だ、とまらな、っっく、きに、しないでくだ、っく、ください・・・」
「嫌だよ。今、エーファは僕のなんだからね。泣きながらなんて認めない」
ぐいっっ
「あ・・・」
身動き取れない。
抱き締められてる。
背中から、今度は優しく、でも・・・動けないよう、しっかりと。
「っそ、の、もったいない、です、そんな、っく、私なんかに、こんな」
「僕がそうしたいの。・・・僕の事が嫌なら仕方ないけど、そんな理由なら却下」
「あ・・・うぅ・・・」
抱き締められて驚いたせいか、すぐにしゃっくりは止まった。
でも、暖かくて、優しくて、逆に涙が出そうになる。
凄く嬉しい・・・けど。これじゃ・・駄目。
お仕置き、だから、私は式森様に酷い事をしてもらわないといけなくて。
こんな暖かさを覚えたら、そんな事言えなくなっちゃう・・・。
「もう・・・大丈夫です。脱がせて、ください・・・」
「・・・やっぱり・・・・こんな風に抱きしめられるの、嫌?」
「ちがいます、ほんとに、お願い・・・です、終わったら何でも言う事聞きますから・・・。
はやく、私の・・・女としての初めて、全部奪ってください・・・・っ!」
・・・・もう、自分が何を言っているのかもよく分かっていない。
ただ、式森様の指が触れたことくらいはわかる。それは身体にも触れてるけど、すこし違う。
触られているのは身体じゃない場所、身体のすごく近くにある場所。
そこにあるものを身体から離されてる・・・・それは・・・
もちろん・・服。
・・・服。
身を覆うもの。今、男としての式森様から身を守っているもの。
それを、お願いして脱がせて貰って、身体を晒す理由。それは、この人は自分にとって酷い事はしないと『信頼』しているか・・・・酷い事をされる事を受け入れる『無条件降伏』かのどちらか。
・・・私の場合は後者。
もちろん信頼だって持っている。でも、むしろ私は、酷い事をされるのを望んでいる。
そうでなければ、お仕置きにはなり得ないから。それに、そうすればきっと覚悟も決まる・・・。
私はこのまま、式森様の欲求不満や鬱憤を晴らす為に蹂躙されて、処女を奪われて、そして・・・・所有物に、なる。
・・・・・所有物、か。そういえばセレン中尉が言ってたっけ。
『三日も××××漬けにすれば、嬉し涙を流すようになるぞ』
・・・それで、いい。そうして貰おう。式森様のペットにしてもらおう。
きっと・・・そうすれば、きっと・・・・。
「・・・いい?」
「ぁ・・はい・・・おねがい、します・・・」
・・・・式森様が服を脱がせ終えた。もう、私の身体を隠すものはない。
カチューシャはそもそも何も隠さないし、腰にガーターが残ってるけど、それは余計に羞恥を誘うだけ。
抵抗するつもりはないのに、股間だけでも隠そうと・・・勝手に足が閉じてしまう。
「やっぱり、恥ずかしいんだね・・・」
「ふ・・・ぁ・・・」
式森様の手が、閉じた股間に侵入しようとしてくる。
でも足が邪魔で、手は入らない。それを確認すると、次は指。
一本の指が侵入を試みる。つい必死で足を閉じるけど、今度は防ぎきれない。
「あ・・・・ぁ・・・・」
潜りこんでいく。足の隙間に。それだけで敏感なところに擦れてる。
ひ・・・あぁ、あ、もう、すぐ、入っ、ちゃ・・・
「えい」
「っ、く・・・・ぅむ?」
入ってきた。
・・・口の中に。
責めていた指を抜いて、口に入れられたと理解するのに、数秒。
でも、さらに数秒かけて考えても、やっぱりその理由はわからない。
「これも、気持ちいいね・・・。舐めて・・・・くれる?」
「・・・・(こくり)」
よく分からないけど、式森様がそう言うなら・・・・。
「ん・・・んむ、っは、む・・・・・ぺろ・・・くぷ・・・・」
口の中を撫でる式森様の右手、指に舌を這わせる。
擦りつけられる式森様の味と、舌を撫でられる感触に、体の芯が震える。
ああ・・・舌って、敏感なんだ・・・。
式森様に触られると・・身体中、どこでも敏感になるみたい。
指で舌を撫でられて、摘ままれて、嬲られて・・・。
休みなく与えられる刺激に、頭がぼんやりしてくる・・・でも・・ご奉仕しなきゃ・・・
「うん・・・んむ、ぺろ、はぁ・・んっ、んぅ、れる・・・」
舐める。夢中で舌を這わせる。
「うん・・・んむ、ぺろ、はぁ・・・・あ・・・・?」
急に指を引き抜かれて、思わず気の抜けた声が漏れる。
濡れた式森様の指が、つぅ、と糸を引く。
ああ・・・あれ、わたしの・・・よだれ・・・・・・?
「えい」
くちっ
「ひ・・・ああああ・・・・!」
だ、め、ああ・・・閉じても、防げな、ああ、指が・・ぬるぬる・・・して、あぁ、入ってくる・・・・!
「あ、ああ、ぐりぐりしちゃ嫌、奥に、奥に入っちゃうぅ・・・!」
「・・・だめなの?」
「あ・・・」
わ・・・私、また拒んで・・・。
でも、これだけは・・・ちゃんとして欲しい。
お仕置きが増えたって構わない。これだけは・・・。
「・・それ以上は・・・破れて、しまいます・・・」
「あ、そっか」
「それは、できれば、そ、その・・・ちゃんと、式森様のお○○○○で・・・」
「・・・じゃあ、ベッドに運ぶよ」
「はい・・・」
力の入らない体を支えられて、ベッドの上に寝かされる。
そうして横たわった私に、式森様がのしかかって・・・でも、重さを感じない。
気持ちの問題じゃなくて。本当に全然重さがない。
どうして・・・ああ、そっか・・。
私を、庇って・・・・体重をかけないようにしてくれてるんだ・・・。
「式森様・・・庇わなくても、良いですよ・・。」
「え・・・なにが?」
「・・私に、乗ってください。体重をかけて下さって構いませんから。・・・もっと楽になさって下さい・・・・」
・・・・優しい人。
お仕置きなのに、こんな格好をしているのに、気配りを忘れないなんて。
さっきは理性が切れたと思ったのに・・・それでも無意識に人の事を気遣ってる。
・・・でも、違う。これはきっと、気配りを忘れないんじゃなくて、忘れられないだけ。
今は・・そうじゃなくていい。たまには・・忘れさせてあげたい・・・・。
「・・・もしかして、エーファは虐めて欲しいのかな」
「えっ・・・」
その言葉を聞いた瞬間、身体の奥が少し熱くなった。
この熱・・そうなの、かな。
わからない・・・・でも・・・・。
「・・・そうかも、しれません。今は私、式森様に拘束されていたいんだと思います。痛くても、苦しくても、今だけは・・・それに」
・・・今までにも似たような事を言ってきたつもりだけど、今度こそ止めてくれるものはない。
これから言う事は、確実に私にトドメを刺す。例え償いを終えても、もう戻れないかもしれない。
それはわかっているけど・・・不思議と躊躇いはない。
「式森様に、愉しんで欲しいんです。・・・ですから、式森様も私に遠慮なんてしないでください。
・・式森様は優しい方で、それは嬉しいです。でも、だからこそ、たまには気持ちを解放して差し上げたい・・・。
気持ちを吹っ切って、鬱憤を晴らしてもらいたい・・・・・その為に一度、思い切り酷い事をしてください。
覚悟を決めて、せめて・・・せめて今だけは、欲望のままに・・・私を、蹂躙して、ください」
仰向けになって、身体を伸ばして、無防備なお腹を、裸の身体を式森様に晒す。
不思議な・・・言葉にはできないけど、とても変な感覚。
まるで、自分から食事としてお皿の上に移動しているような・・・。
・・・・ああ。
だからこういう行為を食事に・・・例えるのかもしれない。
『食べる』『据え膳』・・・ほかにも言い方はあるけど、それはつまり私と同じように感じた人がいたって事で・・・なんだか、不思議。
「・・・踏んで・・・ください・・・。式森様、私を踏みつけてください・・・。
乱暴に、怪我をさせるくらいで構いませんから。遠慮なく・・・」
「・・・・・」
式森様は無言。
それでも胸の真ん中に・・・式森様の脚が乗せられる。
そのまま、ゆっくりと体重をかけられていく。
「・・・・・・あぁ・・・・・・」
・・・苦しくは、ない。
手加減してくれているからだと思うけど・・・どうしてか、踏みつけられている重み、足の感触を、愛おしいと思う。
自分の心が弱っているのを感じる。そして、弱った心が・・・踏み躙られている事を・・・喜んで、いる。式森様に支配されていることを、気持ち良いと感じてる・・。
奉仕しても役に立てない無力感が、焦りが、心をずっと蝕んでいた。
疲れて、心が弱っていくのを感じていた。それが、薄らいでいく。
・・・頑張らなくてもいい。捻じ伏せられていても・・・式森様を愉しませられる。
弱った心が、支配されている事を喜んでる。綺麗な感情じゃないのは分かっているけど・・・弱った心には、この重みが心地良い。
今なら顔を踏まれても、性器を踏み躙られても・・・・きっと嫌じゃない。
あぁ・・・踏み躙られるのが気持ち良いなんて・・・。
・・・・なんだか、変態みたい。・・・ううん、もう私は、式森様の所有物で、変態で・・・・。
「ダメだよ。本気で・・・加減が効かなくなる」
「痛めつけられても、辱められても・・・構いません、式森様になら・・・。
例え泣いても許さないで・・・私を、私をねじ伏せてください・・・」
何を奪われても構わない。むしろ奪われたいとさえ思う。
何もかも受け入れられるような気分で・・・自分で驚くくらい自然に、顔に微笑みが浮かぶ。
「じゃあ・・・」
式森様の脚が持ち上げられる。そして、勢いをつけて、今度は思い切り―――
トンッ。
・・・あれ?
一瞬だけ軽く胸を突いて、式森様の足は私の横に降ろされていた。
「・・・ふふっ、もう。そんな事言われたらできないよ」
見上げると、式森様が笑っていた。
「・・・疲れてたのかな。酷い事をしたい気分だったんだけど・・・。
どうしてだろうね。踏んでいいって言われたら・・・受け入れてもらったら、全部吹っ飛んじゃったよ。
・・・たぶん、無理矢理苛めてたとしても、こんなにすっきりしなかったと思うんだ。だから・・・」
「だ・・だから?」
「ありがとう、エーファ。・・・そうだ、何かして欲しいことはない? なにかしたいんだ。
お礼って言うか・・・偉そうな言い方をするなら、頑張ったご褒美?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷっ」
思わず吹き出してしまう。
笑う。さっきまで、踏んで貰っていた時とは違う笑い。
そして・・・笑いに引きずられて、心から張り詰めてた何かが抜けていく。
抜けた代わりに、何かが溢れて来る。
抜けていくのに、満たされていく。
溢れる何かと一緒に、涙があふれて・・・恥ずかしいから、笑いのせいにする。
「・・・くすくす・・・もう、なんです? それ。変ですよ・・・くすくす・・・」
「あはは・・・やっぱり、変かな。そんな笑わないでよ・・・あはは・・・」
私が笑う。
式森様も笑う。
二人でひとしきり笑う。
笑っているうちに、何かが吹き飛んでいく。
さっきまで完全に変態みたいだったのが、嘘みたいにすっきりしていく。
・・・そうして、何かが変わる。
上手く説明できないけど、変わったのは間違いない。
だって・・・鎖で捕まって、裸にされている事が、こんなにも恥ずかしい。
もちろんさっきまでも恥ずかしかったけど、何かが違う。さっきまではこんなに赤面しなかった。顔だってこんなに熱くなかった。
上手く表現できないけど・・・きっと、さっきまでの私は式森様の『物』だった。
でも、今の私は『私』になった。だからこんなに恥ずかしい。
・・・でも、恥ずかしさなんかより、もっと大変な事がある。それは・・・
「じゃあ・・・お願いしてもいいですか?」
「あ、ご褒美? いいよいいよ、言ってみて。大した事はできないけど、僕にできる事なら」
「・・・・・してください・・」
「え、なに?」
「キス・・・して、ください。お仕置きの前に個人的に抱いていただけると、もっと嬉しいです」
本当の問題は・・・・恥ずかしいのに、それが決して嫌じゃない事。
色々変わったのに、それが変になっていた時と変わっていないこと・・・。
「・・・いいの?」
「はい。・・・信じられますか? 私、式森様に踏まれてた時、気持ち良かったんですよ。もう、すっかり変態です。
・・・だから、お嫌でなければ・・・私を変態にした責任、取ってください」
あとがきっぽい言いわけ。
ごごごごごめんなさい〜〜〜〜!?
すごく凄く遅れた上、またエッチしてません!
十八禁の看板に偽りありまくりです! ひぃぃ〜〜〜!?
というわけで(すごく)遅れてきた記号、e1300241です。忘れられてないといいなぁ・・。
いや本当にごめんなさいです。
遅れたのも問題ですが、内容も楽しめるレベルかどうか怪しいです。
本来の明るい路線に修正しようとして・・・何故かこうなりました。
少しは明るいですか? そして少しは楽しんで読めるレベルですか? どうでしょう。
また強引な事をしたので、相変わらず自信はありません。
しかし、またエッチしてないって・・・まさにエセ淫夢。
ある意味看板どおりですが・・・そんなの狙ってないのに・・・・ぅぅぅ・・・。
注釈。エーファは、前回の夢と今回の夢の間に、一度目を覚ましています。
だからこれは二日目の夢。・・・まあ、だからどうしたというか、年齢制限なしの1・5話が遅れてなければこんな説明不要なんですが。
しくしく・・・。
注釈そのに。エセ淫夢第一話、及び第二話、誤字チェックと同時に、微妙に・・・というか一部が投稿した後で変更、修正されています。投稿直後に読んだ方は、読み返すと・・・・はいそれは面倒ですね、ごめんなさいですしくしくしく・・・・。
最終修正 ?/??