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!警告!壊れキャラ、男女の絡み有り
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「まぶらほ一人称・エーファのエセ淫夢 (まぶらほ)」

e1300241 (2005-11-26 12:37/2006-06-25 11:33)
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ベルギー・ワーヴル近郊の田園地帯。
リーラが信用できる部下を連れて葵学園に出発した後、残った者達は部隊再編のため、ここベルギーで新人の育成に追われていた。

再編成、新人の育成・・・当然、訓練を繰り返す日々。
そんな中、和樹がベルギーまで視察にやって来た。

視察の為に訓練が軽くなるのを期待するメイドもいれば、初めて和樹の姿を見るのを楽しみにしているメイドもいる。
そして、あるメイドはどうしても直接和樹に会って、済ませておきたいことがあった。
小柄で、眼鏡をかけた、綺麗と言うよりは可愛らしい容姿のそのメイド・・・エーファは、その夜、和樹の寝室を訪ねた。


まぶらほ一人称(エーファ編)エセ淫夢の章


きぃ、と軽い音を立てて扉が開く。
照明は消えていて部屋は薄暗い。幸い月明かりのおかげか、目が慣れれば問題はない程度。
もし眠っていたら悪いので、明かりは点けない。起きていないとわからない程度の小さな声で、

「式森様・・・もうお休みになられましたか?」

薄闇の向こう、ベッドのある方へ声をかけてみる。
・・・どうしよう、もう寝てしまったかな?

「まだ起きてるよ〜・・・えっと、誰・・・?」

ベッドから声が返ってくる。起きていた。
よかった・・・もう眠ってしまったかと思った。
でも安心している場合じゃないです。・・・ここからが本番なんですから。

「エーファです・・・。このような時間に申し訳ありません・・・少しよろしいでしょうか」
「ああ・・・エーファ。丁度よかった、寝付けなくて困ってたところなんだ。」
「そ、そうですか。なら良かったです、お邪魔でなくて・・・。では、失礼します」
「どうぞ」

ドアの閉じる音が妙に大きく聞こえる。これで式森様と、部屋に二人きり・・・・緊張する。
でも、いつまでもドアの前にいる訳にはいかない。震えをこらえて、なんとか式森様の前まで歩いていく。
妙に長く感じた数メートルを歩いて、式森様の前に立つ・・・けど、今度は話し掛けられない。
どうやって話を切り出そうか悩んでいる内に、式森様から話し掛けてくれた。

「それで、こんな時間にどうしたの? 一人?」
「はい・・・。個人的にお願いしたい事があるんです・・・。」
「・・・真剣だね。エーファにとっては大切なこと、なのかな」
「はい。・・・その・・・わ、私・・・」
「?」

思わず口ごもってしまう。・・・やっぱり怖い。これを言ったらもう、引き返せない、から。
でも・・・逃げちゃ駄目。そうするんだ、って決めたんだから。凄く怖いけど・・・ちゃんとお願いしないと。
一つ深呼吸して、覚悟を決める。

「わ・・・私を、使って、下さい・・・!」

・・・そう、今回の目的。
以前、私のミスで式森様を死なせそうになった時の償いを。あの時式森様は罰なんていらない、と言って許してくれたけど・・・だからこそ、ちゃんと清算しておきたい。
罰が嫌ならお礼という形でもいい。とにかくちゃんと償わないと。

これからも、リーラ様達と一緒にこの人に仕えていたいから。
・・・それに、他にも色々・・・。

「使う?・・・え、何、ど、どういう、事に・・・?」

あ、え、唐突すぎた?確かにいきなり言われても・・・あれ?
・・・式森様。滅茶苦茶動揺してます。意味が解らないなら、ここまで動揺しないんじゃないでしょうか。顔も赤いし、わからない・・・フリ、かな?
自分でも今のは唐突な話だったと思うんだけど・・・その割に簡単に想像が付いたところを見ると、今までに似たようなことを経験しているのかな。
・・・誰と?やっぱり、あの三人の誰か?それとも、他のメイド?

・・・・・止めよう。考えても仕方ない。その答えがどうでも、私のしなければならない事は変わらない・・・。

「・・・夜の、お世話を・・・させてほしいんです・・・」
「よ、夜のお世話?ええと、なにかな?子守唄とか?」
「子守唄、ですか」

冗談で言ってるだけだと思うけど・・・それも、いいかもしれない。

広大な草原、その中に一本だけ生えている木の木陰で、ご主人様に膝枕をして歌う私―――ご主人様と仲睦まじく、平和に過ごす日常―――メイドの本懐です。

立派なご主人様に信頼される自分、優しいご主人様と結ばれる自分、そして可愛い子供の世話をする自分・・・。
・・・優しいご主人様と幸せになる・・・それは、メイドなら大抵一度は考える事だと思う。
いえ、メイドに限らなくても、誰もが一度はそういう『幸せな未来』を想像した事があるはず。ただ、歴代の隊長には実際にご主人様と結ばれて引退した方もいるとかで、多少は信憑性がある。

・・・あ、でも、残念ながら今回はそうじゃない、です。勘違いしちゃ駄目、私は・・・お仕置きの代わりに・・・。

「式森様がお望みであれば、それも・・・。でも、しきもりさま、お顔が・・・あ、赤いです。ほ、本当はお分かりなんでしょう? それとも、それとも私に・・・・それを、言わせたいのでしょうか。・・・それが、お望みなら・・・。」

そうじゃない・・・とは、思う。でも、必要ならそういう事、だって・・・うう、顔が熱い。
きっと私、真っ赤になってるんだろうな・・・。

「いや、そういう訳じゃない!けど・・・ええと、夜の、ってあの・・・お仕置き・・・とか、そういうの、かな」
「は、い・・・。私、を、え、えっちな、ことに・・・」

声がかすれてしまってうまく返事ができない。あわてて頷く。

「ど、どうして急に・・・エーファだってそういうの苦手でしょ?なんていうか、慣れてるようには見えないけど」
「た、確かに経験はなくて・・・その、う、うまくできる自信はありません、けど・・・・」

経験がない、と口にした瞬間、式森様がびくっと反応した。やっぱり、慣れてる人のほうがいいの、かな・・・。
確かに技術はないけど、経験もあったほうが、その方が、気持ち良くできるとは思う・・・思う、けど・・・!

「私じゃだめ・・・ですか? 初めてじゃ、物足りませんか? お願いです、誠心誠意ご奉仕しますから・・・!」
「いや、そうじゃなくてその・・・どうして? 初めてならなおさら、そういうこと、無理にしないほうが」
「今は聞かないでください・・・。お願い、します・・・!」

正直、説明する余裕なんてない。一気にいかないと・・・!
式森様の手をとって、ぎゅっと胸に押し付けてしまう。恥ずかしいけど、落ち着いて話なんてしていたら・・・私は、怖くなってきっと誘えなくなる。そしたらきっと、うやむやになって、そして・・・二度と式森様にこういう事をさせてもらえなくなってしまう・・・!!

「お願い、します、お願い、です、どうか、わ、私を・・・」
「えー、ふぁ・・・」

胸に手を押し付けたまま縋り付いたのは覚えてる。
そこからどうなったのか、よくわからないけれど。・・・気が付いたら私は式森様の下で横たわっていた。

あ・・・式森様が私の上に・・・馬乗りになってる・・・。
はぁ・・・。なんだか胸がきゅうっとする・・・苦しい、でも心地いい、ような・・・変な、感じ。

式森様の手が私の頬をそっと撫でる。優しいけれど、控えめな感触。私が本当に嫌がらないのか、それを確かめるように。
抵抗の意思がないことを示そうと、そっと・・・その手に頬をすり寄せる。

「私は、すでに式森様の物です・・・どうか、遠慮なく・・・」
「ありがとう・・・エーファ」

式森様の表情が柔らかくなった。安心したみたい。
だけど、その顔が少しずつ近づいて来る意味が分からない。

ど・・・どうして? どうしてこんなに近づいてくるの? ぶ、ぶつかっちゃう・・。

「エーファ・・・。」
「は・・・はい・・・」

至近距離で囁かれて、顔に吐息がかかる。
息をする度、暖かい吐息を吸い込んでしまう。
至近からの囁きが、耳朶を通じて脳までも冒していく。
ゆっくりと・・・頭の中が痺れてくる。

「脱がせるよ。・・・いい?」
「・・・はい・・・」

・・・服の上から触ったりするつもりはないみたい。私、脱がされてしまう・・・。
ああ・・・恥ずかしくて、これ以上見ていられない。ぎゅっと目を閉じて、脱がされるのを待つ。
これから私は裸に、されて・・全部・・・全部、見られるんだ・・・・!
もう、ドキドキして、恥ずかしくて、死んでしまいそう。

でも、でも、落ち着かないと・・・見られて終わりじゃないんだから・・・。し、式森様に全部見ていただいたら・・・その後・・・その後、私は、大切な場所、敏感な部分を・・・い、弄られて・・・・・貫かれるんだから・・・ぁぁ・・・。
でも、それでも・・・まだ、終わらなくて・・・破られたばかりの敏感な場所を・・・う、内側から荒らされて、かき回されて・・・それでも遠慮なんてされないように、悲鳴を上げちゃいけなくて・・・。式森様がいい気分になれるように、痛くても・・・喜んでみせないと、いけなくて・・・。

「えと・・・・」
「・・・・?」

脱がされる・・・と思ったのに、何故か戸惑った声がした。
そっと目を開けてみると・・・あ、れ・・・悩ん、でる・・・?

「ん・・・と、どこから・・・」

・・・そっか、メイド服を脱がせた事なんて、ないから・・・脱がせ方が分からないんだ・・・。
変に声をかけると、焦らせちゃう、かなぁ・・・? ど、どう、しよう。え、ええと・・・。

「あ、あの・・・」
「・・・えっ? な、なに・・・?」

ああ・・・声、かけちゃった。まだ何を言うか考えてないのに。でも、困ってたし、いまさら黙れないし・・。
・・・し、仕方ないです。私が、お教えしないと。自分が・・・裸にされるお手伝いをするなんて、すごく恥ずかしい、けど・・・。

「・・・胸元の、リボンを抜いて・・・ください。逃げません、から・・・落ち着いて・・・」
「あ、うん・・・ありがとう」

少し落ち着いた様子で礼を言うと、戸惑いながら胸元のリボンに手を伸ばす式森様。

私も初めてだけど、式森様も不慣れだったみたい・・・。
困りました・・・ええと、二人ともよく知らないときは、どうすれば・・・任せるだけじゃ、ダメ、かな・・・。
お願いするだけで必死だった、から。その先なんて考えてなかったよぅ・・・。

「こう、かな・・・」

さわっ。

「ひゃぁっ?!」
「えっ!?」

ビリビリして、電気が流れたかと思った。
いまの、手が胸に触れた、だけ? あ、解くときに・・・。

「ご、ゴメン、わざとじゃ―――」

っ! 式森様が離れちゃう・・・! いけない、早く謝らないと・・・!

「ちが、違うんです、すみま、せん私、あの」

離れようとする式森様にしがみついて、離れようとするのを必死に繋ぎ止める。
思わず声が出てしまったけど、考えてみれば手が体に触れるのは当たり前、ですよね。服を脱がせるんだから。
さっきは自分で触らせたのに、少し手が触れたくらいで・・・そもそも私がお願いしたのは・・・そういうこと、なのに。
私の、身体を・・・式森、様の・・・好きに、してもらうこと、なのに。・・・何やってるんだろう、私。

「・・・大きな声を出してしまって、申し訳ありません、でした・・。大丈夫です、から・・・つ、続けて、下さい・・・。」
「う、うん・・・」

式森様は頷いてくれた。怒ってはいないみたい、だけど・・・気が引けるのか、すごく手が出しづらそう。
・・・これは、完全に私のせいだ。だから、私が・・・私がなんとかしないと。
でもなんとかって・・・ええと、触っていいって、大丈夫だってはっきり伝わらないといけないから・・・。
ううっ、恥ずかしいけど・・・・覚悟を、決めて・・・!

「あの・・・。」
「・・・っ」

そっと手を伸ばして、式森様の両手に手を添える。
一瞬びくっとしたのは驚いたから、かな・・・? それは、式森様も緊張してるって事、ですよね。
・・・私が、頑張らないと。

「・・・どう、ぞ・・・触って、ください・・・」
「あ・・・」

大丈夫だと伝えたいなら・・・私が、自分から動かないと・・・。
今度こそ変な声を出さないように・・・式森様の両手を、ゆっくり、自分の胸に・・・。

「・・・・・んっ・・・・・」

私が拒まないのを確かめるように、控えめに指を胸に沈ませてくる。

「エーファの胸・・・柔らかい・・・。・・・ねぇ、本当にいいの」
「・・・ふぅ・・・ん・・ぁ・・・はい・・・」

変な、感じ・・・・・・・・はぁ・・。ちょっと声が漏れたけど・・・これくらいなら平気、かな・・・。

「式森、さま・・・もう、大丈夫です・・・。ゆっくり、脱がせて・・・」
「・・・ありがとう、エーファ。次はどうすればいいかな」
「ボタンを・・外して、ください・・・・」

今度こそボタンが外されて・・・少しだけ胸元が開く。ブラが見えている・・・・と思う、けど。正視できない。
仕方ないから、横を向いたままで言う。

「それは、前から外せます、から・・・」
「・・・うん。こう、かな・・・」

服の中に式森様の手が入ってきて、ブラが外されて。
手が、直に肌に触れて・・・。

他人の体温。
触れられる感触。
特に大柄でもない式森様の手は、それでもやっぱり大きくて。
男の人に触られているのだと実感する。

・・・そっと、式森様の顔を伺う。

「エーファ・・・」
「あ・・・・! ・・・〜〜〜〜〜っ!!」

じっとこちらを見ていた式森様と、まともに目線が合ってしまった。
慌てて視線をそらす。ぎゅっと目を閉じて、横を向いて・・・それでも今の視線が頭から離れない。
まだ裸にされた訳でもないのに、何もかも見られているような気分。恥ずかしさが胸を締め付ける。
恥ずかしさに、締め付けられる甘い痛みに・・・胸を押し潰されてしまいそう・・・。

・・・どうして私、こんな気持ちになるんだろう・・・。

「・・・どうか、した? 何か変な事したかな」
「あ、い、いいえ、大丈夫、です。どうすればいいか、よく、分からなくて。少し・・・戸惑っただけ、です・・・。それに・・・」

式森様の右手に両手を添える。胸の間・・・剥き出しの肌に触れるその手に。
・・・式森様の手、暖かいな・・・。私の手よりずっと大きくて、触れているとなんだか安心する。

・・・これなら大丈夫、かな。

「式森様は、へ、変な事、しても、いいんです。私になら、何をしても・・・。・・・だから・・・続けてください・・・・・」

目を閉じて、ゆっくりと息を吐きながら・・・添えていた両手を、離す。
言葉だけじゃなく、行動でも許して見せないといけないから。

「・・・ありがとう・・・エーファ。・・・でも、嫌な事したら教えてね」
「・・・はい・・・」

式森様の手が、ゆっくりと動き出す。私の反応を確かめるように、脅かさないように、優しく・・・ゆっくりと、服の中へ滑り込んで・・・な、何この感じ!? 身体が、敏感に、なって、優しく、撫でられてる、だけ・・なのに、言う事、きかな―――

「い・・・嫌ぁ!?」
「う、わっ!?」

自分で触ったときとは比べ物にならないほど強い刺激。
気が付いたら、思わず式森様を払いのけてしまっていた。
・・・ど、どうしよう、今、何してもいいって、言ったばかりなのに・・・また、また私、邪魔して、ああ、とにかく謝らないと・・・!

「ご、ごめんなさ、わ、私・・・」
「・・・早かったね」

呆然とした表情で呟く。・・・当然だと思う。何してもいいって言われて、胸を触っただけなのに。それで払い除けられてしまったら、どうしていいかわからなくなるのは当然。・・・怒られても、仕方ない・・・。

「・・・やっぱり、やめようか」
「え・・・・?」

一瞬何を言われたのか分からなかった。
分かりたくないから、頭が理解する事を拒んだのかもしれない。

「本当は嫌なんでしょ? それに、これで駄目じゃ、無理だよ」
「そ、それは・・・」

優しい・・・でも、心配そうな目。
・・・そうだ、この人はこういう人だった・・・。ここで怒る人なら、私はあの時、見逃されていない・・・。
でも・・・眼が、優しすぎる気がする。・・・なにか変。確かにさっきはその気になっていたんだから、いくら式森様でも、今のを全く気にしない訳が―――

「それに・・・あんまり嫌われるのも、辛いしね」

呟いて、ひょいとおどけてみせる。その顔に、優しい笑みを浮かべて・・・また違和感。何かおかしい。これ、は・・・。

『メイドは仕える方の気持ちを察する事が必要です』

脳裏にリーラ様の言葉が蘇る。相手を・・・良く、見て・・・・・・・・・わかった。笑顔に力がない。
式森様は冗談ぽく言ってる、けどこれって・・・本当に傷ついてる? 私は鈍い方だけど・・・でも、それはつまり、鈍い私さえ誤魔化せない程・・・傷付けた、の・・・!?

血の気が引く、という感覚を初めて味わった気がした。

胸の奥がひどく締め付けられる。手足や、心臓より上の部分に流れているはずの血が無くなったような感覚。
式森様を撃墜したとき・・・私が撃墜した機体に、次期ご主人様が乗っていたかもしれないと聞かされた時にも、血の気は引いた。

・・・けれど、あの時とは比べ物にならない。

今と、あの時との違い。それは、私がはっきりとこの方を知っている、ということ。
私にとっても、他のみんなにとっても・・・特に、リーラ様にとって特別大切なヒトだと・・・。

これ・・は・・・わ、たしが、拒んで・・・しまった、から・・・!?
嫌われてると思ったのか、自信をなくしたのか・・・はっきりした理由は分からない。
・・・けど、私のせいなのは・・・それだけは間違いない。
・・・どうしよう、私、借りを返しに、お礼に来たのに、こんな、こんな―――

ふと、さっき脱いだリボン(ボウ・タイ)が目に付いた。
・・・これ・・・・・・うん。もう手段なんて・・・私が恥ずかしいとか、辛いとか・・・そんな事、もうどうだっていい・・・!!

「大丈夫だから。事情は良くわからないけど、立場があるっていうなら僕からリーラに頼んでおくから―――え、エーファ? 何、してるの?」
「ん・・・んっ」

手と、歯も使って、自分の手首に巻いて―――・・・上手くいかない。意外と難しい。

・・・こんな事も一人でできないの? 私は・・・。情けなくて、死にたくなる。
でも、まだ何もやり遂げていない・・・仕方ない。式森様の手を、借りよう・・・。

「手を・・・使えなければ、抵抗できないと、思って・・・式森様、お嫌で、なければ・・・縛って・・・もらえませんか」
「なっ・・・!」
「これ、なら・・・絶対に式森様の邪魔をせずに済みます・・・これで、式森様に、償えます・・・。
 私みたいに、まともにご奉仕もできない駄目なメイドは・・・初めからこうするべき・・・でした」
「〜〜〜〜〜っ」

式森様はさすがにそれには抵抗を覚えたようだけど、それでもじっと目を見て真剣さを示す。
・・少しの間があった。でも、結局は困った顔をしながらもリボンを受け取ってくれた。

「・・・どうしてそこまで・・・僕なんかにそこまでして、いいの・・?」
「いいんです・・・・! 式森様は大切な方なんです・・・!
 あれだけの事をした私を許してくださった恩人で・・・でも、私は失敗ばかりでまともにお役に立てなくて・・・!
 私は、そんな大切な式森様を傷つけたことにも、償いもせずに皆のそばに居ることにも耐えられないんです・・・!
 だから、だからお仕置きを・・・わたしを、嬲って、弄んで・・・そうやって愉しんでください・・・!
 おね、がい・・・さからわないから・・・! 何をしてもいいから・・・!」
「・・・わかったよ。そこまで言うなら・・・僕も覚悟を決める。」
「あ、ありがとうございます・・・っ!」

少し悩んでいたみたいだけど、式森様は頷いてくれた。
リボンを持って、ベッドの枕元に移動する。

「・・・じゃあ、縛るから手を出して。ベッドの柱を両腕で挟むように・・・うん、そう・・・・ここを、こうして・・・こう・・・痛くない?」

言われて、手を動かしてみる。
力を入れても全く動かないし、痛くもない。
これなら血が止まったりもしない。

「はい・・・大丈夫、です。これくらいで丁度いいと思います」
「よかった・・・じゃあ、これで・・・・よし、できた。」

うつ伏せにベッドに寝かされて、両手を支柱の一本に固定される。
後は、背後から式森様に襲われるだけ・・・。

「・・・最後の確認だよ。これ以上すると、もう僕も止まれない。・・・本当に、後悔しない?」
「はい・・・。駄目な私に、お仕置きしてください・・・。」

そう言って、膝を立ててお尻を差し出す。急所を晒す・・・服従を意味する姿勢。
あまりの羞恥に涙が滲む。でも・・・でも私は、お仕置きの最中に二度も拒んでしまったから。
もう、自分から差し出さないと何も示せないから・・・。

式森様が、私の腰を掴む。スカートを捲り上げられて、下着の中に手が入ってくる。

するっ・・・もぞ・・・もぞもぞ・・・・・くに、くに、くにゅくにゅ・・・・・

「あ・・・あぁ・・・・・」

式森様の体温を感じる。
他人の手、他人の体温。
さっきも感じたその感覚が、今度は私の一番敏感な場所に・・・!

「すごく柔らかい・・・触り心地、いいんだね。いくらでも触っていたい・・・」
「そんな、ぁ・・・ああ、ぁ」

さ・・・探られてる・・・わ・・・私の・・・

思わず両腕に力が入る。
でも返ってくるのは、ぎりっと布が手首に食い込む感覚と、軽い痛み。
式森様の邪魔をせずに済む・・・その代償は、動けない、抵抗できないこと・・・。
その手が下着の内側まで入ってきても。大事なところを弄られても。

―――そして、私の中まで入ろうとしても―――

つぷっ・・・

「あ・・っ! な、中は・・・!!」
「嫌・・・?」
「ぁ・・・い、いえ・・・そんな、ことは」
「なら・・」

くちゅ・・・

「濡れてる・・・」
「い、いゃぁ・・・そんなの、言わないでくださいぃ・・・」

あぁ・・・知られた、知られちゃった・・・。
身体を縛られて、探られて、中まで侵入されて・・・それで濡らしてるのが、ばれちゃった・・・。
わ・・・私・・・穢れてしまった・・・・。

「う・・・うぅ・・・・・・・」

ぽたり、と涙が落ちる。

恥ずかしくて、情けなくて。もう消えてしまいたい・・。

「ゴメン・・・でも、もっと恥ずかしい事、していい・・・?」
「え・・・? え・・・?!」

ま・・まだ・・・?
これより恥ずかしいこと、なんて・・・

「ちゃんと脱がせて・・・近くで、もっとよく見たいな・・・」
「ひぅ・・・っ!」

あまりの事に、気を失いそうになる。
でも、それは・・・・お仕置きされるのなら、当然覚悟していなければならない事。
そして、お仕置きを望んだのは私。式森様はなにも、なにもおかしなことは言っていない。

・・・わかってる。そんな事は分かっている。
でも、でも・・・っ、答えるだけでも、拒まないだけでも恥ずかしい・・・っ!

「・・・駄目?」
「そ・・・っ、そういうことは、聞かないで無理矢理してください・・・!」
「・・・ごめんね、冗談だよ。本当は、もうそんな余裕もないんだ」
「あ・・・!」

腰を掴まれて、反射的に腰が引けてしまいそうになる。
でも両手を固定されているこんな不安定な姿勢で腰を押さえ込まれたら、まともに抵抗なんてできない。
できるのは・・抵抗とは呼べないような小さな動きで、お尻を揺らすことだけ。でも・・・それでも、怯えは伝わってしまう。

「入れるよ。・・・怖い?」
「い、いいえ。大丈夫です・・・」

がっちりと腰を掴まれて、動かせない。・・・逃げられない。
怖い、けど・・・構わない。これは私が望んだこと・・・それに、逃げたく、ないから・・・。
だから・・・これで・・・いい。

式森様は指で位置を確かめながら、そっとそれを押し付けた。
つぷ、と入り口に熱いものがめり込む。

「・・・・・ここ、だよね?」
「・・はい・・・・・。私の、純潔・・・どうぞ、お愉しみください・・・」

ああ・・・今度こそ貫かれる。奪われる・・・。
・・・ううん、奪われるんじゃなくて・・・捧げて、受け取ってもらう。
それで気持ちよくなってくれれば、私は・・・満足、だから。・・・だから・・・・・・。


・・・さようなら、私の処女・・・。


バァン!

突然大きな音を立てて、ドアが開け放たれた。同時に人影が飛び込んで来る。
飛び込んできたのはピンクの髪の怒れるキシャー・・・ではなく。

「先輩! エーファ先輩! まだ無事ですか!」
「「え?」」

部隊に再編成されたばかりの新人で、私の後輩・・・シアー。
以前式森様とお会いしたときにはいなかったから、これが初対面のはず。それが、どうしてここに・・・?

「せ、センパイ・・・!」

シアーの目に映っているのは、両手を縛られて目に涙を浮かべた私と、その私に背後からのしかかっている式森様の姿。

っ、いけない、止めないと誤解されちゃう・・・!
せっかく、せっかく式森様が興奮してくれて、愉しんでもらえそう、なのに・・・!

「ひっく、しあ・・・きちゃ、っく、だめ・・・!」

ど、どうして・・・!? どうしてこんな時にこんな声しか出ないの・・・!?
今こんな涙声なんて、最低で、式森様が誤解されちゃうのに・・・!

「こ、この、よくも先輩を・・・!」
「ち、違っ、これは――」
「この期に及んで言い訳ですか!」

慌てて服を直した式森様が弁解する。
でも、この状況じゃ説得力はなくて、シアーは全く聞こうとしない。

・・・私の制止が、完全に逆効果になってしまった。
シアーは手近なところに置いてあった椅子を掴んで、こちらに突進してくる。もう止めても間に合わない。

・・・・腕が拘束されていても、下半身は動く。盾にもなれる。シアーには悪いけど、相打ち覚悟で蹴りとばしてしまえば――

「い、いくら御主人様候補だって許せない・・・! ケダモノ、先輩から離れてーーっ!!」

駄目・・また私のせいで、なんて、絶対させない!
タイミングは・・・今!


「「くっ・・・!」」

瞬間、頭に強い力が加えられた。

―――え―――?

私が動くと同時、式森様も動いていた。私の頭をベッドに押し付けて。
拘束された状態ではとても逆らえない。簡単に倒れた私を置いて、式森様が前へ―――

ガヅッ!

強烈な打撃音がして、式森様が倒れる。
私は、呆然と式森様がベッドから転げ落ちるのを見ていた。

「し・・・しきもり、さま・・・?」
「大丈夫ですか、センパイ!」

式森様は動かない。
いつの間にかしゃっくりも止まっていた。

「今、解きますから・・・あれ、この結び目、固い・・・。んしょ、んしょ・・・・」
「式森、様・・・うそ・・・冗談・・・ですよね・・・?」
「どうしたんですか、先輩。・・・あいつなら、やっつけましたから。もう大丈―――」

やっつけ・・・た・・・・?
誰を・・・? 式森様、は・・・? あれ・・・? だって、そこに倒れてるのは、式―――

現実を認識した瞬間。

ざあっ、と血の気が引いた。

「し、式森様! 式森様、式森様ぁ! 大丈夫ですか!? ・・・シアー、早く解いて! 式森様が!」
「ふえ? なに、どうして・・・」
「はやく!!! そこのハサミを使いなさい!!」
「は、はい!!」

早く! 早く! 式森様が!!
じゃき、とハサミで拘束を切断された瞬間、倒れた式森様の所へ駆け出す。
腕にまとわりつく拘束を振り払う事すらもどかしい。

「式森様! 大丈夫ですか!?」
「・・・・・・」

式森様は、完全に気を失っていた。
かなり強く殴られたらしく、額から血が滲んでいる。

「式森様、血が・・・あああ・・・そんな、私がついていながら」
「先輩・・・あんな目に合わされたのに、何でそんな奴・・・」

・・・・・・そんな奴?
仮とはいえ御主人様を、私の恩人を、リーラ様の大切な方を、そんな奴?

あまりの言い草に、思わず怒鳴りつけそうになるのを、必死でこらえる。

・・・・落ち着け、私。治療が先・・・!

「シアー、衛生兵を呼びなさい。急いで」
「えっ? でも、この時間じゃあもう眠って・・・」
「叩き起こしなさい!!!」
「は、はい!! 了解です!」

シアーは慌てて出て行った。これでいい。それで・・・後は何をすればいいんだろう。
頭を打っているから、迂闊には動かせない。でも床に寝かせておくのは気が引ける。頭を打った人は動かしてはいけないっていうけど、どの程度ならいいんだろう。

「せめてこれくらいは・・・式森様、失礼しますね」

倒れる式森様の隣に腰を下ろして、その頭をそうっと太股の上に乗せる。

「・・・・」

式森様はうめき声すら上げず、ぐったりしている。
傷を避けて髪を梳いてみても微動だにしない。
でも無理には起こせないし、急にやる事がなくなった。

・・・どうしよう。何かすることはないかな・・・。

なんとなく周りを見渡して、ふと自分の格好に気づく。
改めて見ると、すごい格好。式森様も辛うじてパジャマの下を履いているけど、それも脱げかかっている。
・・・こんな格好で治療を受けたと知ったら、式森様は落ち込んでしまうだろうか。

・・・せめて、今のうちに直しておこう・・・・。

式森様にちゃんとパジャマのズボンを履かせて、シャツのボタンを留める。
それが終わると、今度は自分。ブラを直して、ボタンを付け直して・・・本当なら今頃はもう脱いでいたはずの服。
それを整えていると、せっかくの機会が失われた事を実感して・・・とても悲しい気持ちになる。

「せっかく・・・愉しんでもらえると思ったのに・・・」

つぅっと、涙が頬を伝う。

・・・いけない。言葉にしたら余計に悲しくなってしまった。
深呼吸をして、気持ちを落ち着けてから涙をぬぐう。
すぐに衛生兵が来るのに、泣いている訳にはいかない。
それよりも、他にできることはないだろうか。
式森様は、怪我が大した事がなかったとしても・・・今夜はもうゆっくり眠りたいはず。身体を差し出したって困らせるだけだろう。

衛生兵が来たら式森様を診てもらって、目を覚ますようならシアーと一緒に謝って・・・今日のところは早めに退散しよう。

そして明日になったら改めて謝ろう。
でも・・・今は、もう少しだけ、このまま・・・。


ほどなくして、衛生兵が到着する。
幸い、大した事はないようだから寝かせておけばいいという。

帰ろうとした私とシアーは、罰として式森様のベッドに両手を拘束されて一晩過ごすことになった。
その際、シアーはお仕置きだと言って何か飲まされていた。

私を助けに来てくれたんだし、庇ってあげたかったけど・・・理由が理由だけに庇うこともできなかった。

・・・私が式森様を撃墜した時、リーラ様もこんな気持ちだったのかな・・・。


初投稿でいきなり十八禁失礼します、記号型生命体、e1300241です。
初めて書いた十八禁。いやまあSS書き自体が初めてなんですが、製作に一年近くかかってる時点で初めてといっていいのかどうか。しかもエッチしてないし。すみません。実は十五禁?

最初はネリーの話だったのに・・・とにかく多少なりともそれらしい雰囲気が出ていれば幸いです。


・・・・『メイド』が『都合のいい女性』と化してしまいがちで修正に苦労しましたが・・・多分まだまだ都合のいい人です。意味ねえ。

あとはやたらと「・・・・・」と句読点が多い文章になってしまいました。見苦しいかも知れません。意見を聞かせて頂けたら幸いです。

没カットの量が多くて、それだけで一つ・・・いや、二つくらい話ができそう。貧乏性の私は、これを使いたくてしかたありません。・・・物書きの人は、みんなこんな葛藤をしているんだろうか・・・。すごいな・・・。・・・何?私だけ?くそう、そうだったのか・・・。

・・・ちなみに使わなかった分は、この後エーファがエッチな夢として体験したことになっています。数日に分けて・・・それはもう、和樹が意地悪になったりとか、お尻まで使ったり、縛ったり・・・色々と。それ自体はもうここには書かないでしょうが、エーファのその後に影響を与えます。待て次回エーファ編本編。(続かない)


12/2 微修正。ラストシーンとか。
?/? 再修正。細かいところ。

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