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▽レス始

「帰還2(Zガンダム)」

キク (2005-11-09 00:44)
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<フィリップ>
「中尉、もう駄目です、持ちません!撤退しましょう!」
「曹長が来るまで、持たせろ!ここまで来て逃げればそれこそ先に撃墜されたラストが犬死だ!」
だがそうは言っても正直俺の機体ももう限界だった。そう計画の段階ではこちらの方は最初のMk2奪取作戦の後であるため、ティターンズの主要部隊も追撃に引き払っていて、守備は手薄である。また、グリーンノア内部にもティターンズのやり方に反発し、こちらの協力をしてくれる人員も確保でき、比較的容易な作戦として認識していた。だが、ティターンズの宇宙の拠点であるというのは伊達ではないようだ。へへ、正直やばいな・・・こんなやばい作戦はいつ以来かな?初めて蒼い死神に出会ったとき以来か?核が発射されそうになった時か?そんなことを考えている間に部下は撃破されてしまっている。すまんな・・・だらしねえ上司で。あっちであやまんなきゃな。ん?射撃が弱まった気がした。だがそれは気のせいではなく、たしかに弱まっていた。敵のハイザック2機はそのことに気付いてないようだ。俺がそのことに気をとられていると、ハイザックのマシンガンによってGM2の脚に直撃を受ける。もうこれ以上逃げ回れそうにねーや。へへ、おとなしくパン屋続けときゃもうちっと長生きできたんだろうにな・・・ここまでか。

ドカーン!

その音がなった方を見ると、一機のMSがこちらの方に向かってくる。そして一機のハイザックを瞬時に撃ち抜く。言葉も出ないほど鮮やかなものであった。その機体の動きはあの一年戦争を共に駆け抜けたユウ・カジマ駆るBDを連想してしまう。
「へへ、鉄の棺おけで死ぬのごめんだからな、助かったぜ。」

<カミーユ>
天井をバルカンで壊し、アームで瓦礫をかきわけ、一気にスラスターを噴射しジャンプする。

ごぉぉーー!

すごい加速だ!意識を置いていってしまうような加速で気が遠くなってしまう。親父の言うとおりの性能だ。そんなことを思いながら、宇宙港への搬入口を探す。あった!一体のGM2が搬入口の前でハイザック2体、GM2三体を相手に応戦しているようだ。だがその機体はところどころ被弾している。落とされるのは時間の問題のように見える。急がなくては、さらに加速し後方で援護射撃を行っているGM2一体に突っ込み、後ろからビームサーベルでコクピットを貫く。一体の異変に気付いた二体がこちらに射線を向けてくる、だが遅い。左方にいたGM2の腕を斬りつけ、持っていたビームライフルを奪いコクピットに直接押し付け撃つ。吐き気で気が遠くなる。体の震えを無理やり抑えるようにレバーを強く握りこみ、回避運動をかけながら、最後のGM2に向けてビームライフルを撃つ。
「落ちろ!」

ドカーン!

最後の一体は動力部に直撃したのだろう、派手に爆散する。その時点でやっとこちらに気付いたハイザック、一体がこちらの方に向かってくる。
「遅い!」
こちらに来たハイザックを先ほど奪ったライフルでスラスターでダッシュをかけながら撃ち貫き、そのまま味方のGM2にとどめをさそうとしてる最後の一体に体当たりをかける。
「うおぁぁー!」
一緒に倒れこみ、ハイザックに向かってバルカンで行動不能になるまで至近距離で叩き込む。そして、すぐにそこから離れ、味方の方にかけよっていった。味方の機体はもう脚もなくなり、動けそうになかった。そして、俺の方ももう限界だった。味方の機体と違って機体は無傷の状態であるがこれ以上戦闘行為を行うことは無理そうだ。今すぐにも気を失い倒れればどれだけ楽だろうか。だがまだそんな悠長なことできる時ではない。精一杯平静に聞こえるように声を出す。
「へへ、九死に一生ってところかな・・・、助かったぜ」
「戦艦まで移動に耐えられそうですか、機体の方は?」
「んっ!その声は曹長じゃないな、誰が操縦している?」
「フランクリン大尉だ、曹長は撃たれて重傷だ。そのためカミーユに代わりに操縦してもらっている。」
「カミーユ、誰です?」
「今は、クーリーに行くことが先決だ。あとで説明する。」
「了解!じゃあ一刻も早くクーリーに乗り込まなきゃな。俺の機体はここで捨てる、手に移らせてくれ」
「了解」
そして、味方の兵士を手に乗せ、通路を通っていく。そこかしこに人の死体がある、兵士だけでなく、民間人の姿もみえる。お袋は大丈夫なのだろうか?そう考てくるとと不安で押しつぶされそうになる。そんな考えごとをしてると親父が不意に声をかけてくる
「カミーユ、大丈夫か?顔色が悪いようだが・・・」
「死体を見て気分が悪くなっただけさ」
「そうか、それならいい・・・」
そんなやりとりを交わしていると第4ドッグについた。そこにはもういつでも発進できるようエンジンを臨界まで高めているクーリーがあった。そして、クーリーから無線が入ってくる。
「そこのMS、クーリーに着艦せよ。本艦はこれよりグリーンノアより離脱する。」
「了解・・・こちらにはけが人がいるため、医療班を用意しておいてください」
最後の仕事だと、これが終われば楽になると自分に言い聞かせ着艦させる。そして同時に意識がなくなっていった。

<フィリップ>
ふー凄まじいな、あんだけ俺らが苦戦して足止めしていたMS守備隊をたかだか2,3分で全滅か。このMSの性能だけでできることじゃねえ。EXAMをつんでるってんならまだしも、生身の何のサポートも受けてない状態でこんなことができるとはな。こんなパイロットがこの作戦に参加していたとは・・・。しかし、どんな奴が乗ってんだ?声の感じじゃ子供のような声だったな。
ガクっ!
おおっと!あぶねー、あぶねー。せっかく、ここまで生き残ったってのにこんなところで転落死なんかしたら先の戦闘で死んだ部下に会わせる顔ねーやな。ん?この臭いは死臭か・・・酷いもんだ、あちらこちらで兵士も民間人も関係なく死体が転がってやがる。見ると民間人の死体の方が圧倒的に多い、中には子供をかばったまま親子で死んでいるものもある。クソッ!ティターンズの奴ら、こんな惨状を作っても自分に正義があると思っているのか!?へっ!一年戦争じゃあ宇宙人を地球から追い出すのに戦ってたてーのに今じゃ地球至上主義者と戦争しなくちゃいけねーなんて皮肉なもんだな。こんなことになるなら負けちまえばよかったかね。そうすりゃティターンズも生まれなかったしな。
ブウウーン!!
機関部が稼動している音が近くなりだした。もうそろそろだな、クーリーはこの音から察するに俺たち待ちってところかな。着艦したらまずパイロットがどんな奴か確認しておきたいな。カミーユって名前から女かな?声はちょっと低かったが可愛い子だといいねえ〜。

<フランクリン>
カミーユ、どういうことなんだ?なんでお前がMSをましてや誰も扱えなかったほどの高性能のこの機体を扱えるんだ
わからない。
私の目の前には信じられない光景が繰り広げられていた。歴戦の勇士とは言い難いがここの守備部隊はそれなりの精鋭として招集され、前回は奇襲による一撃離脱のためにその活躍は十分に発揮されなかったが、彼らとこの基地で戦闘して勝つことができる部隊などそれほど存在しないだろう。なのに、カミーユはたった一機でしかも間をおくことなく次々と撃破してゆく、まるで新兵と教官との戦いのように。
有り得ない。
どうしてだ、何でだ。カミーユ、お前は一体何者なんだ。機体に乗り込む時、カミーユは戦闘に耐えることができるような体調ではなかった。最初は無線を使い、カミーユが何といおうが投降を申し出るつもりだった。だがそんなことをする暇もなく、カミーユは瞬時にGM2を一気に撃破していった。こんな戦闘が行えるなんてまさか本当にエゥーゴに入ってたんじゃないか?そう考えれば全てが納得できたが、やはり問い詰めたいが今はできるような状況ではなかった。

ドカーン!

カミーユは一度も被弾することなく全機撃破したようだ。ふー、やっと一息いれることができるな。カミーユは損傷が激しい機体に駆け寄っている。ふむ、カミーユがエゥーゴに参加しているか、否かをここはあれの機体のパイロットに聞いてみるか。カミーユが声をかけている。パイロットは曹長の声ではないことに気付き、問いかけてくる。
「・・・誰が操縦している?」
「フランクリン大尉だ、曹長は撃たれて重傷だ。そのためカミーユに代わりに操縦してもらっている。」
「カミーユ、誰です?」
「今は、クーリーに行くことが先決だ。あとで説明する。」
知っている様子はない。どういうことだ、カミーユはエゥーゴの一員ではないのか?エゥーゴの一員でなければ、あの操縦技術の説明がつかない。それとも、一パイロットに知られることのないような機密なのか?お前は何者なんだ、カミーユ!?そんなことを考えながらカミーユを見ると最初よりさらに顔色が悪くなっている、今にも倒れそうだ。戦艦につくまでは正体はどうであれカミーユだけが頼りなのである、一応声をかけてみるか。
「カミーユ、大丈夫か?顔色が悪いようだが・・・」
「死体を見て気分が悪くなっただけさ」
「そうか、それならいい・・・」
死体?よく周りを見てみるといたる所に死体が転がっていた。自分もこのようにならぬ保証などこにもないことに気付き、急に不安になってくる。
ブウウーン!!
そんな不安を吹き飛ばすような機関の振動音が聞こえてきた。助かった、ふう、これからどうなるかわからないが今は生き延びることができる。カミーユが艦と交信し、着艦した。カミーユに声をかけようとすると。もうすでに気を失っているようだ。これじゃあ、問い詰めることもできんな。
「けが人はどこですか?」
「こっちの曹長だ。こっちも傷を負ってないが気を失っているから運んでやってくれ。あと君、艦長と話しがしたい。どこにいるかね?」
駆けつけてきた医療班にカミーユたちを引き渡した。どうなるのだろうかな、これから・・・。


あとがき
 第二話UPしました。お袋、母さんの明記の違いは自分のミスです、すいません。
シスクード、書き込みみてから、出せるなあと思いましたけど資料がないため、ちょっと今のところ難しいですね。ちなみに自分が今のとこ資料というか参考にさせてもらっているのがGジェネFの攻略本、TV版Zガンダム、小説のZガンダム、Webサイトといったところですかね。これから、かなりの数の他の作品に出てきたガンダムキャラを出してゆきたいと思ってます。たぶん、オリキャラはほとんど出ません。ではまたUPするのは遅めになると思いますがご勘弁を

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