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「ある少年達の選んだ道 第12話(ガンダムSEED)」

霧葉 (2005-10-20 23:08)
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 イザークは格納庫に固定された自分の機体を見上げていた。
 ラコーニ隊が運んできた予備のパーツで修復され、追加装甲によって換装され、名前にアサルト・シュラウドと付け足されたデュエルを。
 おかげでどうにか戦闘に間に合ったのだが、それにも関わらずイザークの表情は曇っている。
 先程までのミーティングでクルーゼが提示した作戦のせいだ。

 この作戦に参加するのはイザークら「赤服」の四人が乗るGシリーズの四機、ラコーニ隊、ポルト隊も合わせてジンが十六機、そして、クルーゼ自らが駆るシグー。
 はっきり言って、一個艦体を相手にするには過剰なほどの戦力と言って良い。
 ここまでの戦力を投入するのは、ひとえに『足付き』とストライクのためだ。
 ジン十機をクルーゼが自ら指揮してストライクを包囲、砲撃のみによる攻撃で足止めし、メビウス・ゼロが出てくればバスターをぶつける。
 そして残りのG三機、ジン六機と戦艦四隻を第八艦隊にぶつけ、その陣形の最深部にいる『足付き』を仕留める。
 イザークが事前に考えていたものと、ほぼ同じ作戦だ。
 それはすなわち、ストライクとの再戦が敵わないことを意味する。

 仕方が無いことだ。
 今までのストライクの戦闘を分析してみれば、まともに相手をするだけ馬鹿らしくなるような敵であることがわかる。
 まともに戦わないのが一番なのだ。
 だが、イザークは胸のもやもやとしたものを振り払うことができない。
 この辺り、イザークは軍人というものになりきれていないのかもしれない。

 頭を振って気持ちを無理やり切り替えると、イザークはデュエルのコックピットに入る。
 ハッチを閉じ、システムを起動して待つことしばし。

『デュエル、発進位置へどうぞ』

 管制官の声がスピーカーから響く。
 指示に従い、固定位置から発射位置まで機体を歩ませる。

「デュエル、イザーク、出る」
『ご武運を』

 管制官の言葉と同時に、シグナルがレッドからグリーンへ。
 急激なGが加わり、一気に加速された機体は長いカタパルトを二秒弱で駆け抜け、真空の宇宙空間へと放り出された。
 モニターには既に発進していた味方機が後発の味方を待ちながら、陣形を組んでゆっくりと敵艦体へと近づいている。

 地球軍の方も迎撃体勢を整えているのだろう。
 一隻一隻の艦から数機のモビルアーマーが発進していくのがレーダーからわかった。
 その光点は見る間に増えていき、凄まじい大軍になる。
 数だけは。
 どれだけ数がいようと、『エンデュミオンの鷹』ムゥ・ラ・フラガの駆るメビウス・ゼロのような一部の例外を除き、モビルアーマー如きにイザークは脅威を感じない。
 イザークだけではなく、ここにいるモビルスーツ乗りの大半は同意見だろう。
 それよりもストライク一機の方がよほど怖い。
 だが、どれだけ待っても『足付き』に動きは無い。

『ハルバートンは、どうあってもあれを地球に降ろす気だな。大事に奥に仕舞い込んで何もさせんとは。ならばこちらは好き勝手やらせてもらうとしよう』

 通信機から、クルーゼの誰にともなく呟くような声が聞こえてくる。
 そうこうするうちに、モビルスーツ部隊は全機が発進を終え、攻撃態勢を整えた。

『目標はあくまでも足つきだ。他に時間を食うなよ。行くぞ!』
「『『『『『はっ!』』』』』」

 クルーゼの最終確認が飛ぶ。
 それに答えモビルスーツ部隊は、最大戦速で敵艦体へと突撃を開始した。


   第12話 低軌道会戦


 刻一刻と移り変わる戦況を映し出すモニター。
 それを感情を廃した瞳で見る透徹した一対の視線があった。
 一度戦闘に入ってしまえば、どれだけ有利であろうと、逆に不利であろうと、彼女の感情が揺れることは無い。
 ゆえに彼女、ナタル・バジルールは呼ばれる。
 「氷の戦乙女」と。

 現在行われている戦闘は彼女の味方、つまり地球軍第八艦隊の圧倒的な劣勢だった。
 戦闘開始から五分で、既に六隻の戦艦が沈められている。
 G四機を含むモビルスーツ二十一機と戦艦四隻を相手にしてのそれは、むしろ健闘しているとさえ言えた。
 だが、どれだけ健闘しようが何の意味も無い。
 スポーツなら健闘の上の惜敗も良いが、戦争においては結果が全てだ。
 どれだけ内容が良かろうが、負ければ終わりだ。
 「次」など無い可能性の方が遥かに高いのだから。

 そんなことを考えるナタルの横から、耳慣れた声が聞こえてきた。

『ミリアリア、敵の数は?』

 その声に顔を向ければ、通信機のモニターの向こうにはすっかり見慣れたパイロットスーツ姿の少年がいる。
 もっとも、見慣れはしても相変わらず異様な違和感を感じる姿なのは変わらないのだが。

「Gは四機とも出てきてるわ。それにシグーが一機、ジンが十六機よ」
『……そりゃまた張り切ってるな……ナタルさん』
「何だ?」

 自分を呼ぶキラの声に、ナタルは席から立ち上がり、ミリアリアの後ろに歩み寄る。

『はっきり言って今回は無理っぽいです』
「第八艦隊は?」
『実質素人だと聞いてますが』
「フラガ大尉からか?」
『ええ。むしろ足手まといだと思いますよ』
「ふむ……ならば退くか?」
『同意見です』
「わかった」

 キラの返事に頷き、ナタルは振り返って艦長席に向き直る。

「艦長。聞いての通りです。小官は一刻も早い地上への降下を具申いたします」
「……聞いての通りと言われても、何の話をしていたのか全くわからなかったのだけど」

 ナタルに答えるラミアスの苦笑混じりの言葉は、おそらく艦橋にいる全員の内心を代弁したものだっただろう。
 キラとナタル、二人の天才の会話は色々なことが省略されすぎていて、傍で聞いている者にとってはもはや理解不能の代物と化しつつあった。
 そのことを一応自覚してはいるのだろうか。
 ナタルは少しバツの悪そうな表情を浮かべ、説明しなおす。

「失礼しました。敵の戦力を鑑みるに、この艦とストライクを以ってしても撃退は不可能と考えられます。第八艦隊も精鋭揃いの敵部隊に抗するには練度不足は否めないでしょう。アラスカへの降下ポイントに辿り着くまで待っていては、全滅は必至です。ここからではアラスカは無理ですが、地球軍の制空圏内に降りることなら出来ます。第八艦隊の足枷を外すためにも、一刻も早く地上へと離脱するべきかと」
「……なるほど、よく分かりました。ところで、本当に今の会話だけでそれだけのことを相談したの?」
「ええ。それが何か?」
「……いえ、何でも無いわ」

 不思議そうに問い返しくるナタルに、もはや何も言う気が起きず、ラミアスは艦長席の肘置きに取り付けられた受話器を取り、メネラオスへと通信を繋ぐ。
 ナタルの提案はラミアスも考えていたことだったから、むしろラミアス背中を押された気分だった。
 ナタルはそれを見届けると、キラと繋がったままの通信機へと再び向き直る。

「まず間違いなく通るだろうな。出てもらえるか?(ハルバートン提督は賢明な方だ。まず間違いなくこの提案は通るだろうな。降下までの時間稼ぎに出てもらえるか?)」
『もちろん』
「囲んでくるぞ。抜けるのか?(おそらく今度はお前に的を絞って囲んでくるぞ。抜けるのか?)」
『少し厳しいですね。でも、だいぶ削れます(少し厳しいですね。ですが俺を包囲できるほどの戦力をこちらに回してくれるのなら、第八艦隊を攻撃する兵力をだいぶ削れます)』
「分かった。援護はできん。死ぬなよ(分かった。だが、すまないがこちらからの援護は不可能だ。死ぬなよ)」
『りょーかいです』

 そのうち単語だけで会話するようになるのではないか、とある意味心配になってくるキラとナタルの相談が終わると、ほぼ同時にラミアスとハルバートンの会話も終わったようだった。

「許可が下りたわ。総員、大気圏突入準備開始!」
「了解。総員、大気圏突入準備作業を開始せよ」

 ラミアスの命令を発し、カズイがそれを艦内全域に伝える。
 間髪入れず、ナタルがラミアスに声をかけた。

「艦長、ストライクとゼロを出撃させてもよろしいでしょうか。敵戦力を分散させて時間を稼ぎます」
「……それもキラ君と相談の上?」
「はい」
「……いちいち私に伺いを立てなくても、バジルール中尉の判断で出撃させてしまっても構わないわよ」
「いいえ。出撃の決定は艦長の権限です。実際にどう動かすかは戦闘管制を司る小官に権限がありますが、動くかどうかの決定はあくまで艦長が下すべきものです。小官が決定して良いものではありません」
 どこか気弱げに言ったラミアスの言葉に、ナタルはキッパリと即答した。
 しばしの間、ナタルの藤色の瞳を見つめた後、ラミアスはふっと息を吐く。
「……そうね。わかりました、許可します」
 毅然としてそう言った表情に、つい先刻までの弱さは無い。
 ナタルはどこか満足げにそれを受けると、通信モニターのキラに向き直る。
「了解しました。聞いての通りだ。出撃準備を開始しろ」
『りょーかい』

 キラの返答を聞くと、ナタルは自分の席へ戻った。
 ふと視線を感じてその発信元へと視線を向ける。
 ミリアリアが、じっとナタルを見ていた。
 何となく、その視線が痛い。
 何か異様なモノがこもっている気がするその視線に、『氷の戦乙女』の感情が初めて戦闘中に揺らいだ。

「ハ、ハウ二等兵。どうした?」
「……何でもありません」

 今まで誰も為し得なかった偉業を視線一つで成し遂げた少女は、どこか拗ねたように言って視線を自分の担当するコンピューター端末に向けた。
 ナタルの背筋を、一筋の冷や汗が伝ったような気がした。

 発進したストライクとメビウス・ゼロは、すぐに戦場へとたどり着き、それぞれの戦闘を開始した。


 強い。
 クルーゼの率いる部隊と交戦し、舌打ちしつつもキラはそれを認めた。
 クルーゼ自身の戦闘能力もさることながら、指揮官としての能力が超一流だ。
 クルーゼに指揮されたジンの一隊は、ストライクとの距離をコンパスか定規で測ったかのように一定に保ち、着かず離れず砲撃を加えてくる。
 クルーゼの持つ卓越した空間認識能力と指揮能力の賜物だろう。
 キラの想定を、僅かだが上回るほどの能力だ。

 現在、クルーゼの部隊はキラの乗るストライクを中心にして半球状に展開し、半ばまで包囲している。
 少しでも隙を見せれば完全に包囲されてしまうだろう。
 数を頼んで包囲し遠距離からの砲撃のみで攻撃する、という戦術を選択してくることは、キラの予想の範囲内にあった。
 だが、実のところ、キラにはそれに対する対処法を用意できていない。
 完全に包囲されてしまえば、それでジ・エンドだ。
 だから包囲されないように牽制しつつ逃げ回っているのが現状である。
 出撃前は、あわよくば包囲を破って第八艦隊の救援に駆けつけようと思っていたのだが、かなり厳しい。
 自分が落とされないので精一杯だ。

 強化したエールの出力を全開にすれば接敵して乱戦に持ち込むことは可能だろう。
 だが、あれは速すぎるのだ。
 先の戦闘で使ったときは一直線にかっ飛ばしただけだから良い。
 しかし、あの速度で回避行動をとったらどうなるのか。
 機体かパイロットか、どちらかが無事では済まない気がする。
 そして、この状況でそれを検証する気は、キラには毛頭無かった。

 と、ミリアリアからの通信が入る。

『キラ! 大丈夫!?』
「見ての通り。こう来るだろうとは思ってたけど、遠距離から撃ちまくられると反撃できないな。まあ、十一機も敵さんを釘付けにできてるわけだから、満足すべきかな」

 キラは不敵な笑みと共に、気楽な口調で答えた。
 この少女に、と言うよりも艦橋に不安を与えるわけにはいかない。
 それが「エース」という者の務めだろうと、キラは思っている。

『ビームライフルがあるだろうが。なぜそれを使わん』

 通信機の向こう、ミリアリアの隣にナタルの顔が入ってきた。
 大気圏内へ降下中の現在、砲撃の反動が姿勢制御に与える影響などの関係で、アークエンジェルは支援攻撃も含めて戦闘ができない。
 戦闘管制が任務のナタルはすることが無いのだろう。

「いやあ、どうも銃器ってダメなんですよ。結局、どれだけ練習しても上手くなりませんでしたから。これはもう、ある意味才能かもしれないってくらい」

 あっはっは、と笑いながらキラは答える。

『あれ? キラって銃を撃ったことがあるの?』
「ああ。火縄銃なら昔に少し」
『『『『『………は?』』』』』

 ミリアリアの問いに冗談めかして言った答えに、通信機の向こうからミリアリアとナタルのものだけではない、少し間の抜けた声が聞こえてくる。
 予想通りの反応にキラはクックックッと押し殺した笑い声を立て、同時に機体を左にスライドさせた。
 紙一重のところを、ジンの放ったビームが通り過ぎていく。

「止まってる的にすら当てられなかったよ。まあ、モビルスーツサイズの弓矢を用意してくれれば遠距離攻撃もできるんだが」
『そんなもの、作れるわけないでしょ!』

 やはり冗談めかして続けた言葉に、いち早く立ち直ったミリアリアが律儀ににツッコミを入れてくれる。
 その後ろで、ノイマンの声が降下シークエンスがフェイズツーに入ったことを告げていた。
 どうやら時間稼ぎは十分なようだ。

「そろそろ切るぞ。楽には退かせてくれなさそうだからな」
『キラ……本当に大丈夫よね?』
「大丈夫だ、ミリアリア。俺は必ず生きてそこに戻る。絶対にだ。だから待ってろ」
「……う、うん。わかった……」

 言ってキラは微笑んだ。
 その表情を見てしまったからだろう。
 ミリアリアは頷いたまま俯いてしまい、隣のナタルまで顔を背けた。
 その顔はほのかに赤く染まっているのだが、既に意識を戦闘に戻していたキラは気付かない。
 気付かないまま通信が切れ、その姿が消える。

 そう。
 自分は必ず生きて帰らなければならないのだ。
 ここで死ぬわけにはいかない。
 一瞬、メネラオスに視線を向け、ごめんなさい、と小さく呟く。
 キラにできることはここまでだった。
 後はハルバートン自身になんとかしてもらうしかない。
 例えそれが不可能に近いことだとわかっていても。

 勢いに任せて突出したガモフが、そのままメネラオスへと突っ込んでいくのが、見えた。


 強い。
 クルーゼは感嘆さえこめてそう思った。
 ジンよりもシグーよりも性能の高いストライクに乗っているとは言え、十一機がかりで砲撃し、いまだに命中はゼロ。
 反射神経や操縦技術もさることながら、先読みの能力が尋常ではない。
 回避行動一つを取っても、来た攻撃を回避するだけではなく、次の攻撃やその次の攻撃の回避、さらには反撃までも視野に入れているようだ。
 どれだけ攻撃しても全て紙一重でかわされ、ともすれば隙をついて食い付こうとしてくる。
 今のところ完封してはいるが、一瞬たりとも気が抜けない。
 直接指揮する部隊が十機で良かった。
 これより少なければ抑えきれないし、多ければ指揮が間に合わなくなる。
 クルーゼの想定を、僅かだが上回るほどの能力だ。

 しかし同時に、クルーゼは勝利を確信してもいた。
 クルーゼの部隊とストライクは完全に互角。
 少し離れた場所で激戦を繰り広げるディアッカとフラガも互角。
 だが、戦場全体を見回せば、ザフトは圧倒的に優勢だった。
 クルーゼに代わって全体の指揮を執っているのはアデスだが、もともと彼は最前線で戦うよりも後方から全体を見つつ指揮する方が得意なタイプだ。
 そしてその指揮は派手さは無いものの堅実で、自軍が有利な状況ではまず負けない。
 そのアデスの指揮の下、アークエンジェルに所属する二機を除き、第八艦隊の戦艦やモビルアーマーは次々に落とされ、沈められていく。
 中でもイザークの働きは目覚ましい。
 苛立ちを目の前の敵に叩きつけるように、凄まじい勢いで眼前の敵を叩き潰していく。

 そんな戦況を横目で確認したクルーゼは、再び眼前の状況に意識を戻す。
 全体の指揮はアデスに大まかな指示を与えておけば十分だと判断し、対ストライクに専念することにしたのだ。

「ミゲル、右へ展開しろ。エドは下だ。クランツ、出すぎだぞ! 下がれ」

 クルーゼの指示に従い、部下達が動く。
 ポジショニングの指示はしているが、発砲のタイミングなどは各自に任せている。
 そこまでやっていてはクルーゼの思考が追いつかないし、それを必要とするほど無能な部下達ではない。
 ストライクの動きに合わせて一進一退を繰り返しながら、けして近寄らずに砲撃を加える。
 その砲撃の一発たりとも当たってはいないが、クルーゼにとってはそれで十分だった。

 クルーゼの目的は部下に説明したのとは違い、『足付き』ではなく第八艦隊である。
 『足付き』とストライクには無事にアラスカまで辿り着いてもらわないと困るのだ。
 彼らの持っている実戦データが無ければ、いくら設計図があっても実用に耐えうるモビルスーツを地球軍は配備できない。
 地球軍にはモビルスーツを配備してもらわなければならないのだ。
 モビルスーツが配備されれば、今までザフト優位だった戦況がひっくり返る。
 何しろ物量が根本的に違うのだから、技術の面で同列に並ばれたらザフトに勝つ術は無い。
 そうなった時にザフトはどう動くか。
 間違いなく、戦略兵器に手を出すだろう。
 少なくとも、パトリック・ザラはそうする。
 核をはじめとする戦略兵器の撃ち合いになれば、それはそれは楽しいことになるだろう。
 人類全てへの復讐を目的とするクルーゼにとっては、それこそが望んだ展開だ。

 だが、もしハルバートンを生かしておけばどうなるか。
 モビルスーツの導入を提唱した彼は、モビルスーツを配備することで地球軍が有利になった際、その功績で発言力が増すだろう。
 そしてそれはクルーゼが望む状況に対する歯止めとなる可能性がある。
 あくまで可能性に過ぎないが、芽のうちに摘み取っておくべきだった。
 だから、『足付き』とストライクは地上に降ろし第八艦隊は叩き潰す、というのが彼にとって最良だ。

『ガモフ、出過ぎだぞ! 何をしている、ゼルマン!』

 通信機から突然聞こえたアデスの声。
 クルーゼは一瞬、ストライクからガモフへと視線を移した。
 見れば突出ガモフが集中砲火を受けながらもそのまま突き進み、メネラオスと相討ちになるところだった。
 クルーゼの唇の両端が吊り上り、歪んだ笑みを形作る。
 これで良い。
 落ちる直前にメネラオスからシャトルが射出されたようだが、最期まで交戦していたことから考えてハルバートンは脱出してはいまい。
 クルーゼの最大の目的は達成された。

 そうしてクルーゼが視線と意識を逸らしていたのは、ほんの一瞬だった。
 それは隙とも言えない様な、僅かな隙。
 だが、その一瞬を狙い澄ましていた者がいた。

 クルーゼの意識からストライクから離れた瞬間、そのストライクが姿勢を崩す。
 間断なく浴びせられる砲撃に、ついにパイロットが操作を誤ったのだ。
 ……誰の目にも、そう見えた。
 絶好のチャンスと見たジンのパイロット達は一斉に引き金を引く。
 だが。
 視線を戻したクルーゼの勘が、激しく警鐘を鳴らした。

「止めろ、撃つな!」

 脳裏に響いた警鐘に従い、クルーゼは叫ぶように言う。
 だが間に合わない。
 ジン達のライフルから吐き出されたビームは全部で八条。
 様々な方向から同時に迫るそれを、ストライクは崩れた姿勢から紙一重で、しかし危なげなく避けた。
 そして……ストライクのすぐ傍横を通り過ぎた八条のビームは、狙い澄ましたかのような正確さで、その向こう側にいた味方機に迫る。

「………なっ!?」

 八条のビームの内、六条が完全な直撃コース。
 それぞれのパイロットが咄嗟に回避行動を取る。
 六機の内、二機はかろうじて回避に成功。
 だが、四機は腕や脚にビームがかすめ、僅かながら損傷を受ける。
 クルーゼは思わず息を呑んでいた。
 通信機の向こうからも、部下達の驚嘆と戦慄の声が聞こえてくる。
 一瞬、ストライクを包囲する全ての機体の動きが止まった。
 その隙を突き、ストライクは半包囲を脱して離脱していく。
 それを追うことは誰にもできなかった。

「……キラ・ヤマト、か……狙って今のをやったのだとしたら……恐ろしい男だな」

 そう呟きながらも、クルーゼは今の同士討ち未遂がキラの策によるものだと言うことを疑っていなかった。
 逃げていくストライクの姿はみるみる内に小さくなっていく。
 単独での大気圏突入が不可能なシグーとジンでは、これ以上の追撃は不可能だ。

 視線を転じると、ガモフと一緒になって燃え尽きながら落ちていくメネラオスの姿がある。
 当初の目的通り、ハルバートンを倒すことはできた。
 だが、本当にこれで良かったのだろうか。
 何か決定的なミスを犯してしまったような、不吉な感覚がクルーゼの脳裏をよぎる。

 クルーゼの予感どおり、彼はこのとき決定的なミスを犯していた。
 キラ・ヤマトが一介のパイロットである内に葬り去る機会を、永久に失うことになったのだから。
 ハルバートンを超える名将に、その力を発揮するための時間を与えてしまったのだから。


 ニコルは眼前の戦場を見回した。
 ガモフの特攻によって旗艦を沈められた敵艦隊は、もはや数の上でも「艦隊」と呼びうるものではなくなっている。
 戦闘は既に決着がついており、これ以上はただの虐殺になってしまう。
 そろそろアデスが降伏勧告をするだろう。ニコルは一応敵の攻撃に警戒しながらも、視線を他の戦いに転じた。

 バスターとメビウス・ゼロの戦いは既に終わっていた。
 メビウス・ゼロは無事に逃げおおせたようで、バスターを引き離して『足付き』へと向かっている。
 それぞれがガモフとメネラオスの援護に向かい、二隻ともが相討ちの形で沈み、その際の爆発に乗じてメビウス・ゼロが離脱したようだ。

 ストライクとクルーゼ達の戦いは今まさに終わったところだった。
 何がどうなったのかは見ていなかったが、ストライクが半包囲から逃れて行くのが見えた。
 それと交戦していたクルーゼ達は、それを追わずに母艦の方へと移動し始めた。
 これ以上追えば地球の重力に捕まり、大気によって焼き尽くされることになるのだから当然だ。
 結局、ストライクは圧倒的とも言える数の差を傷一つ負うことなく切り抜けたわけである。
 それどころか、十機のジンのうち数機は損傷を負っているように見えた。
 ニコルはその灰色の機体を、驚きを通り越して呆れさえ含んだ視線で追っていた。

 と、その視界に高速で突っ込んできた機体があった。
 青味がかった灰色を基調とした機体。
 デュエルだ。
 先程までガモフを援護していたはずのデュエルが、凄まじい勢いでストライクへと突っ込んでいく。

「な、な、……」

 驚愕に、一瞬ニコルは硬直する。そして。

「何をやってるんですかぁぁぁ!!」

 叫びながらフットペダルを蹴っ飛ばすように強く踏み込む。
 強烈なGと共に機体が急加速する。
 一刻でも一秒でも早く、デュエルを止めなければならない。
 イザークがストライクにこだわっているのは知っているが、こんなところで暴走するとは。
 ストライクがいるのに戦えなかったことで、よほどフラストレーションが溜まっていたのだろうか。
 人一倍プライドの高いイザークの、そのプライドをずたずたにした相手がすぐ手の届くところにいるのだ。
 好戦的な性格の彼女が暴走してしまっても無理は無い。
 だが、もう少し勝算の有無を考えても良いだろうに!

 ともかく、ここで交戦させるわけにはいかない。
 場合によってはデュエルの方をほどよく破壊して連れ戻すことさえ、ニコルは考えていた。
 同時に隣に並走する赤い影に気づく。
 イージスだ。
 ニコルほど過激なことを考えているかはともかく、どうやらアスランも同意見のようだ。

 だが。

『アスラン、ニコル、戻れ。今から追っても何もできん』

 クルーゼの命令が通信機から響く。
 隣でイージスがブレーキをかけるのが見えた。
 しかし、ニコルは一瞬の逡巡の後、さらにアクセルを踏み込んだ。
 ザフト入隊以来、初めての命令無視である。

 クルーゼの命令は正しいのかもしれない。
 今までの戦闘データから考えて、ニコルが辿り着くよりも先にイザークが撃破されるのは間違いない。
 ニコルが行ったところで各個撃破されるのがオチだ。
 それでもイザークを放っておくわけにはいかない。
 自分が勝手に思っているだけの一方通行のような気がしないでもないが、彼女は大事な仲間なのだ。
 自分で勝手に飛び込んだようなものとは言え、危機に陥った仲間を見捨てるなど、ニコルにはできなかった。

 懲罰程度でイザークが助かるなら、喜んで受けてやる。
 そんな思いと共に、ニコルはミラージュ・コロイドで姿を隠し全速力で疾る。

「まったく、何を考えてるんですか、いったい! イザークのバカッ! 」

 温厚なこの少女にしては珍しく、ニコルの口から罵声が飛び出る。

「帰ったら『アーネンエルベ』のウルトラジャンボアイスパフェ、奢ってもらいますからね」

 最近プラントで見つけた喫茶店のメニューを挙げ、モニターの中のデュエルを恨めしげに見据えた。
 そんなことを言って自分を勇気付けないと、とてもではないがやってられない。
 三対一でさえ分の悪かった相手に、二対一で挑まなければならないのだ。
 ミラージュ・コロイドを使った奇襲に勝機をかけるしかない。
 それだって、通用する可能性など無いに等しいのだが。

 あっという間に劣勢に追い込まれていくデュエルを見ながら、ニコルは翔ける。
 そのブリッツとは別に、戦場へと近づく一つの影があることに、誰も気付いていなかった。


 ビーッ! ビーッ! ビーッ!

 突然鳴り響くアラート。
 その音につられてサブモニターに視線を向け、キラは愕然とした。
 慌ててデュエルへと突っ込ませようとしていた機体を止め、逆に距離を取る。

「何でっ!?」

 それはほとんど悲鳴だった。
 キラの視線はモニターの一つに映る、メネラオスのシャトルに釘付けになっている。
 なぜこんなところにいるのか。
 こうならないように、デュエルとの戦闘を行う場所は慎重に選んだと言うのに。

 それはいくつかの不幸な偶然の積み重ねの結果だった。

 一つは、シャトルが昔ながらの耐熱パネルによって大気圏突入の高温に耐える仕様だったこと。
 耐熱パネルは高い耐熱性を得た代わりに強度は非常に脆い。
 そして大気圏突入時の千六百度にも達する高熱の中では、僅かな破損で大惨事惨事に陥る恐れがある。
 そのため、シャトルの操縦士はメネラオスの残骸を始め、戦闘によって撒き散らされた様々な兵器の破片を避けたのだ。

 二つ目の不幸は、機体が酷く重い現在の状態では破片を避けきれない恐れがあると考え、キラもそういった物の少ない場所を戦場として選んだこと。
 結果、両者が意図していないにも関わらず、シャトルとストライクは接近してしまったのである。

 三つ目は、「落ちながらの戦闘」などという特異な状況はキラにとってもイザークにとっても初めてだったこと。
 そのため姿勢制御に意識を割かれ、周囲の状況の把握が遅れてしまったのだ。
 頭に血が上っていたイザークだけでなく、キラでさえも一度シャトルの位置を見て安全な距離があることを確認した後は、その存在を完全に頭の外においやってしまっていたのである。

 そして最後に、シャトルの操縦士の経験不足。
 ストライクとデュエルは一騎討ちの最中で、非武装のシャトルに積極的に攻撃する意志などあるわけがない。
 流れ弾に気をつける必要はあるにしても、その場でじっとしていた方がむしろ安全だったのだ。
 機動力に優れるモビルスーツ同士の高速戦闘など、じっとしていればすぐに移動して行ってしまうのだから。
 だが、操縦士は慌てて逃げようとして、不運にもその方向がストライクの移動方向と一致してしまったのである。
 いかにキラでも、ビギナーズ・アンラックには対処の仕様が無い。

 ストライクとデュエルのちょうど中間を遮るようにして、シャトルが降下していく。
 キラがその直前に見たデュエルは、ストライクに向けてライフルを構えていた。
 キラの脳裏に、『原作』中でも最悪と言える事件の映像が蘇る。

 シャトルが過ぎ去り、デュエルがストライクに向けて数発のビームを撃つ。
 だが、シャトルの通過によって照準が狂ったのだろう。
 それは避けるまでもなく、見当違いの方向に飛んでいく。
 強烈な既視感。デュエルが、そのライフルをシャトルへと向けた。
 ゾクリとキラの背筋に悪寒が走る。
 なりふり構わず、キラは力の限りフットペダルを踏み込んだ。

「間に合えぇぇぇぇっ!!」

 エル、リサ、リョウコ。
 それ以外にも幾人も、アークエンジェルで知り合い、仲良くなった民間人達の顔が脳裏をよぎる。

 その瞬間。

 キラの脳裏に、何かが弾けるような音が響いた。


 イザークは愕然としていた。
 自分は今、何をやった?
 半ば呆然と、トリガーを引いた手と、降りていくシャトル、そしてそれを庇ってシールドでビームを弾いたストライクを見比べる。

 三度目の戦闘にして、初めてストライクをロックオンした。
 この手でストライクを討てる!
 そう思った。
 その瞬間、自分とストライクの間に入ってきたシャトル。
 それが過ぎ去った時には、ストライクは射線から外れていた。
 カッ、と頭に血が上った。
 そして……

「……撃ったのか、私は……」

 改めてシャトルに視線を向ける。
 明らかに非武装の、地上と宇宙を往復するしか能の無い、ただの「乗り物」だった。

「無抵抗の人間を、撃ったのか……?」

 それは戦闘ではなくただの殺戮。
 軍人が決してやってはならない行為だった。
 「軍人」が「軍『人』」であるための最大の禁忌だった。

 イザークが放心していたのは、ほんの数瞬。
 だが、その数瞬が、彼女の運命を決定付けた。

 ゾクリ。

 突然、イザークの背筋を悪寒が走り抜ける。
 背筋に氷塊を入れられたようなその感覚が、イザークの意識を強制的に現実へと引き戻した。
 無意識のうちにストライクへと視線が吸い寄せられ、釘付けになる。

 ゾクリ。

 再び走る悪寒。
 そこにいたのは、今までのストライクとは別の「何か」だった。
 外見は何一つ変わっていない。
 だが、そこにいるのは、今まで戦っていた相手とは決定的に違う「何か」だった。

 自分の体が小刻みに震えていることに、イザークは気付いた。
 実戦経験から生まれた勘と生物としての本能が、今すぐ全力で逃げろと激しく警鐘を鳴らしている。
 だが同時に、ソレに背中を向けることも危険だと告げている。
 イザークが迷ったほんの一瞬の間に、それは始まった。

 ストライクが凄まじい勢いで突っ込んでくる。
 逃げる暇も無い。
 間合いに入るや否や、ストライクは何も無い空間を「踏み」、踏み込みと共にビームサーベルを振るう。
 イザークはそれをかろうじてシールドで受けた。
 今まで受けた攻撃とは桁違いの衝撃が機体に走る。
 イザークは知る由も無いが、その斬撃こそがキラの本来の剣だった。

 SEEDの覚醒によってその能力の全てを発現させたキラは、重力と機体のブースターを合わせ、機体にかかるベクトルを全て計算して振り分け、調整し、擬似的な「重力」と「地面」を作り出した。
 すなわち、今この瞬間、虚空の宇宙空間全てが、キラにとっての足場となったのである。
 そして足場を手に入れたキラは、その剣技の全てを使うことができる。

 虚空を「踏んで」舞うかのように体を捌き、ストライクは姿勢を崩すデュエルの側面に回りこむ。
 飛燕の軌跡の如き鮮やかな曲線を描き、サーベルが翻る。
 デュエルがかざしたシールドをかいくぐり、サーベルは一閃で両足の膝を断ち切った。
 だが、止まらない。
 足を失ったデュエルの足元へともぐりこみ、斬り上げる。
 股間から頭頂まで一刀両断するような凄まじい斬撃。
 かろうじて体を捻ったデュエルの、逃げ遅れた右腕が二の腕から斬り飛ばされる。
 間髪入れずに振り下ろされたサーベルが、今度はかわす間もなくシールドを持つ左腕を切り落とした。
 四肢を失ったデュエルのコックピットに、サーベルが突きつけられる。
 そして……

『死ね』

 そう、言われた気がした。

 イザークの中で、何かが壊れた。

「ウワアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァッッッ!!!」

 瞬間。

 ドガンッ!

 衝撃。

 まるで何か巨大な質量が猛スピードでぶつかってきたような強烈な衝撃が、機体を激しく揺さぶる。
 壊れた計器のカバーやモニターの破片が狭いコックピットの中を飛び回り、そのうちの一つがイザークの顔を斜めに切り裂いた。

「ウァッ……!」

 その痛みが、吹き飛びかけていたイザークの意識を、一瞬だけ長く留める。
 その一瞬で最後にイザークが見たのは、地球へと落ちていくブリッツの姿。
 PS装甲を展開していない灰色の機体は右半分は無惨にひしゃげていた。
 そして、その機体の中央部を、ストライクのビームサーベルが、貫き通していた。


 同日同時刻。
 プラントに住む一人の少女が、自室のコンピューターの前で何やら作業をしていた。
 彼女が作業をする机の上には、ピンク色でボールのような形をした掌サイズの物体が、彼女の邪魔にならないようにゴロゴロと転がっている。

 何やら楽しげに操作する彼女の前に置かれたモニターには、本来、彼女が得られるはずのない様々な情報が記されている。
 ときおり「あら」とか「まあ」とか可愛らしく驚きを表しながら、少女の灰色の、もとい黒い脳細胞は高速で回転する。

 やがて少女は画面いっぱいに広がったいくつものウィンドウを閉じ、通信画面を呼び出した。
 通信を繋ぐ相手は、やはり本来であれば彼女が知り得るはずのない相手であり、そもそも回線自体が慎重に秘匿されたものだ。
 しばし間を置くと、画面に、一人の女性が映し出される。
 何かを言おうとしたところで驚きの表情を浮かべる相手に、少女は楽しげに笑いながら口を開いた。

「エリカ・シモンズ様ですね。初めまして。私はラクス・クライン。キラ・ヤマトの代理の者ですわ」


 (続く)


あとがき
 大変遅れて本当にごめんなさい、霧葉です。
 言い訳になりますが、ここ最近、妙に忙しいんです。
 こんなに忙しくなると思っていなかったんです。
 就活の馬鹿野郎〜〜〜〜!!
 多分、次回以降も週一というペースでの投稿は不可能だと思いますので、次回からは不定期連載にさせていただきます。
 それでも、最低でも月に一本は書くつもりでいますので、見捨てないでください。
 どうぞお願いします。

 話は変わって本編について。
 ようやく第一クールが終わりました。
 キラの初敗北ということになるのでしょうか。
 ハルバートン提督、ご愁傷様です。
 で、我が家のイザークさんですが、彼女は無抵抗の人間を撃って平然としていられるような人ではありません。
 例え敵前逃亡した腰抜けの軍人が相手だと思っていても、です。
 そしてピンクの姫君、本格的に始動。
 やっぱりこの人は書いてて楽しいです。
 出番はほんの少しなのにすごく楽しく書けました(笑)

 さて、第一クールが終わったところで、皆様にちょっとしたアンケートがございます。
 よろしければ、ここまでのところで一番気に入ったキャラとシーンを教えてもらえないでしょうか。
 いつもは感想を書いて頂けない皆様も、是非ともこれだけはお答え願えないでしょうか。
 ちなみに私が一番好きなキャラは『ピンクのお姫様』『黒い脳細胞』ことラクス・クライン嬢、好きなシーンはカガリとミリアリアの和解です。
 どうかご協力くださいませ。

 そして今回からはレス返しなることをやってみることにしました。
 それでは参ります。


>直輝さん
 読んで頂きありがとうございます。
 これから段々と原作からずれていきますので、楽しみにしていてくださいませ。

>柳野雫さん
 毎回、感想ありがとうございます。
 ナタルさんは書いてるうちに最初のプロットよりもどんどん扱いが良くなってるキャラですね。
 書きながら、私はこの人好きだったんだなあ、としみじみと萌えたりしてました(爆)
 ジョージさんの今後にも是非ともご期待ください。

>紅さん
 おお、同志よ(爆)<ナタル萌え
 無自覚でどんどんフラグ立ててますからねえ、キラ君。
 プロット段階ではヒロイン候補にすら入っていなかった人なのに……(笑)

>3×3EVILさん
 ナースになるとすればミリィではなくカガリとフレイですね。
 まあ、それもするつもりはありませんが。
 でも救急箱くらいなら……(笑)

>ファルケさん
 シーーーッ! 言っちゃダメです(爆)<原作の一貫性
 キラ君の後継機に関しては、実はもう設定が出来上がってたりします。
 後は出番を待つのみです。

>章さん
 ん〜〜〜。
 これは校正ミスですね。
 ただ、「知将」が誤りということはなかったはずで、同じ意味で使えるはずです。
 まあ、「智将」の方が字面がカッコイイのでこっちにしようと思ってたんですが、直し忘れていたようです。

>なまけものさん
 毎回、感想ありがとうございます。
 一応、まだ陥落はしてません。
 もっとも、完全に外堀は埋まってるようですけど(笑)
 残念ながらハルバートンは助かりませんでした。
 そこまでクルーゼは甘くないです、さすがに。

>緋皇さん
 読んで頂きありがとうございました。
 ナタルさん、大人気ですね。
 書いている方としても嬉しい限りです。

>カシスさん
 読んで頂きありがとうございます。
 キラの後継機もフリーダムのパイロットも、もう決まってたりします。
 出てくるのを楽しみにしつつこれからも読んでくださいませ(笑)

>HAPPYEND至上主義者
 毎回感想を頂き、とても勇気付けられています。
 いつもありがとうございます。
 何だか他の方にも大人気なナタルさん。
 好いて頂けて何よりです。
 ヤマムラ先生とジョージ氏は半ば以上オリジナルなので設定のしがいがあります。
 キラの後継機に関しては設定が完成しています。
 あのジャンク屋さんが噛んでくるかは……フフフフフ、どうでしょうね?(をぃ)
 まだ大幅には歴史はずれていませんが、そろそろキラ君達も下準備が終わろうと言うところです。
 ピンクの姫も動き始めましたし。
 どうぞお楽しみに。


 次回からは第二クール。
 ようやく虎様を出せるかと思うと心が躍ります(笑)
 それでは皆様、また次回〜

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