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▽レス始

「異世界横島騒動記 第十五話(アクエリ+GS)」

REKI (2005-10-19 12:19/2005-11-11 10:43)
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「だ~もういないし。どっちだ?」

「音のした方に行けば居るでしょ。こっちよ。」

飛び出していったジルを追い外に出た横島達4人だがすでにジルの姿は無い。
とりあえず音の発生源に向かおうとアシュレイを先頭に走り出す。

「ねえねえ。」

「ん?何?フェンリルちゃん。」

「何でジルちゃん急に飛び出して行っちゃったんだろう?」

アシュレイと横島に続く形で走っていたフェンリルが横を走る真由美に聞く。

「ん~、解んないな~。確かに何処か慌ててたみたいだしねぇ・・・。いつもは凄く落ち着いてるのにね。」

走る速度は落とさずに器用に首をかしげ考え込む真由美。

「だよね?ん~追いついたら聞いてみようっと。」

「そうだね。そうしてみなよ。」

しばらく走り大通りに出る角を曲がった所で、

「あ!居た!」

前方道路の真ん中当たりにある黒い物体の近くにジルの姿をアシュレイが見つける。

「お~い、ジルちゃ~ん。」

「あ、横島さん。皆さんも。」

横島の呼び声に振り向くジル。
全員で近くに走り寄ると真っ先にフェンリルが、

「ねえねえジルちゃん、なんで一人であんなに急いで出て行っちゃったの?」

と聞くと、

「だよな~いきなり走ってくんだもんな。」

「いったいどうしたってのよ?」

「そうそう、ちょっとビックリしたよ~?」

三人も口々に聞き始める。

「えっと、すいません。」

しゅんとなって下を向いてしまうジル、耳と尻尾もペタッと垂れてしまっている。

「あ、いやその、別に怒ってる訳じゃなくてさ!ただ気になっただけだから落ち込まなくても。」

その様子に何故か慌てまくって言葉を続ける横島、

「理由を聞いてるだけよ。で、なんで急に飛び出したの?」

それを横目で見ながらアシュレイが聞きなおす。

「えっと、うまく言えないんですけど。何か嫌な予感がして。」

う~んと考えながら答えるジル、言葉の通り説明しにくく困っているようだ。

「嫌な予感ねぇ・・・。」

「これから感じたって事だよね?」

怪訝な表情をし呟くアシュレイ、その横で黒い物体を指差しながら横島がジルに問う。

「あ、はい。今も変な感じがするんです。妙に落ち着かないと言うか。」

「ん~、ただの黒い金属の塊にしか見えんけどな~。」

その物体は道路の中央部に突き刺さりまわりは小さなクレーター状になっている。
外見は楕円形の球体で、太陽の光を浴び黒い光沢を放っており何かの金属の塊のように見える。

「近寄って調べてみっかな?」

「危なくない?」

横に並んでしげしげと見つめていた真由美に言うとそんな返事が返ってきた。

「見た感じそうは見えんけど・・・って何だ~?!」

黒い物体の上部が光だし、空中に長方形型の映像が浮かび上がる。

「な、何だ~?」

「これってホログラムって奴?」

「だよね?こんなに大きいのは初めて見るけど。」

「わ~凄い!」

「確かに凄いですね。」

目を見開いて驚く横島、アシュレイと真由美は顔を見合わせあいフェンリルははしゃぎだす。ジルはじーっと凝視している。

「お!美人の姉ちゃん!」

映像の中に浮かび上がった人影を見た横島が反射的に叫ぶ。

(((・・・)))

(バァ~カ)

その様子を無言でジト目で睨む三人と心底呆れたようなような表情をしているアシュレイ、

「ナ、ナンデニランデラッシャルンデショウカ?」

「「「別に!」」」

「はぁ~・・・。」

汗をダラダラと書きながら何故かカタコトで聞く横島に、まったく同じタイミングで言い放ちそっぽを向く三人、
最後の長いため息はアシュレイの物である。

さて、横島が反射的に叫んだ件の女性だが、確かに美人だ。
ショートカットの髪の何処か知的な雰囲気の女性だが、普通の人間とは違い額に目がある。
肩までしか移っていないのでプロポーション等は解らない。

その女性が口を開いた、

『地球人諸君お初にお目にかかる。私はイレイザー帝国艦隊所属、太陽系方面征服艦隊司令長官ラユューと言う。
 このたび我等イレイザー帝国は地球に対して宣戦を布告する!』

「「「「「え!ええぇぇぇ~~~~~~!!」」」」」

その口から出てきた言葉に叫び声を上げる横島達一同、

『降伏するならばよし、あくまで戦うと言うならば我等の名にかけて一兵残らず殲滅してみせよう。
 我等はこのカプセルが到着して数日後にはそちらに着くだろう、せいぜい軍を整えておくことだ。
 そうそう、このカプセルの中には我等の兵士である戦闘用アンドロイドが数体入っている。
 最下級の物だがこの程度の奴に負けてくれるなよ?それではつまらんのでな。
 では諸君らと戦うのを楽しみにしている。』

「おいおい!」

「ちっ!出てくるわよ!」

ラユューと名乗った女性が話し終わるのと同時に映像は切れ、球体の周囲が弾け飛び中から数体のアンドロイドが出てくる。

「アンドロイドってよりはロボットね、一応人型みたいだけど。」

「武装から見てそれぞれ遠・中・近距離特化型みたいだな。」

出てきたのは6体、二体は腕がサーベル、もう二体はライフルだろうか?そして最後の二体は大型のミサイルランチャーになっている。

「「「「「「「「「「わ~!逃げろ~!」」」」」」」」」」

それを見て野次馬連中が一斉に逃げ出す。

ブンッ

腕がミサイルランチャーになっている物がそれに反応し腕を向ける!

「あ!いけない!」

真由美が叫ぶのとほぼ同時に、

ババシュッ

数発のミサイルが発射された!

「「「「う、うわ~~~!」」」」

カッ!    ドッコーーーーン!

放たれた方向の人々から悲鳴が上がり光と共に炸裂音が響き渡る。

「あ、あれ?」

その内一人が傷一つ無い自分の体を見、
何が起こったのかとミサイルの飛んできた方向を見ると其処には、
薄い光を放つ壁があった。

「其処の人!早く逃げて!」

「え?」

呆けた様にその壁を見ている彼に叫びかけてくる声、
そちらを振り向くと腕をこちらに突き出しその腕が光っている女の子。

そう、真由美だ。

あの時叫ぶのと同時に超能力で彼らとミサイルの間に壁を作り防いだのだ。

「早く!逃げなさい!」

「は!はい~~~!」

唖然としているその男にイラだったアシュレイが怒気を込めて叫ぶと方々の体で逃げ出した。

「まったく・・・、さっさと逃げろってのよ。」

「しょうがないよ夜羽子。驚いてたんだろうし。今はそれよりも!」

怒りながら文句を言うアシュレイに真由美がフォローを入れ敵の方を向き、

「そうね・・・こいつら何とかしちゃいましょう!」

耳の辺りの髪を払いつつアシュレイもそちらを向いた。

「あの方々私達を先に倒す標的に変更したみたいですね。」

目を離さず様子を伺っていたジルが隣に立っている横島に話しかける。

「ああ、そうみたいだな。あ、フェンリルはこれで身を守っててくれな。もし危なくなったら自動的に発動するからさ。」

「え?うん。」

文珠を渡しながら言ってくる言葉に頷き胸にぎゅっと文珠を押し付ける。
(文珠には護の文字が入っている。)

「来るぞ!」

横島の言葉と同時に相手からミサイルとライフルの弾丸が一斉に放たれる。

「文珠!“壁”だ!」

「通さない!サイコバリアー!」

発動した文珠とその後ろに張られた超能力の壁に阻まれ次々に炸裂していくミサイル、弾丸も弾かれ地に落ちる。

そして音が止み煙が晴れていこうとした所で、

体を地面すれすれまで低くしたアシュレイとジルが一気に間合いを詰める!

「はぁっ!」

「ふっ!」

裂帛の気合と共に放たれた爪と、いつの間にか手に握っていたハルバードに、胴体部分を真っ二つに両断される遠距離型の二体。

ジャキッ  ズガガンッ

真っ二つにした後離脱しようとした二人に向けられたライフルが飛来したエネルギー弾を喰らって爆発する。

飛んできた方向を向いた二体に、

ガガンッ

また同じように飛来した弾が正確に頭部を破壊する。

近距離型の二体はというと、弾丸を放った真由美に向かって二体ともが同時に突っ込んできていた・・・が、

「ずおりゃ!」

サイキックソーサーによって阻まれ横島に接近される。

「ロボットなら手加減はいらないかんな!遠慮なくぶっ壊させてもらうぞ!」

両手に栄光の手(グローブ状態)を纏いまずは片方の頭部に拳を叩き込む。
一撃で首と胴体の一部ごと吹き飛び倒れ付す一体、

ビュッ

向き直り振り下ろされた刃を体を半身にして紙一重でかわすと、

「はあっ!」

後ろ回し蹴りで斜め上空に蹴り上げ、

「ふっ!」

左手を前に突き出すような構えで構えた後、
いまだ空中にいる相手に向かって一瞬で三回突いた!

ガッ!ゴッ!ドッ!

頭部・胸部・腹部にそれぞれ一撃ずつもらいバラバラに砕け散る一体だった。

「うし!終わりっと。」

全ての相手が動かないのを確認して伸びをする横島、

「案外簡単だったわね~。」

「そうだね。」

戻ってきたアシュレイも軽く伸びをしながら真由美に話しかけると、彼女も同意し同じように伸びをする。

「そうで!危ない!真由美さん!」

頷きかけたジルが真由美に向かって叫ぶ、
そこにはランチャーの腕を真由美に向けている一体が!

「この!」

気づいた真由美が吹き飛ばそうと腕を振るう直前に、

ドガッシャーーーン

「え?」

雷が落ち爆発四散する相手、爆風も急に現れた壁に阻まれている。

「これは?霊力?」

その力が霊力によるものだと解った横島が疑問の声を上げると、

「大丈夫ですか~?真由美さん?」

「え?」

知らない声が聞こえてきた。

した方を向くと巫女服の女性が一人。

「あ~!美鈴ちんだ~!」

「こんにちわ~。危ない所でしたね~。」

美鈴と呼ばれた女性はのんびりと喋りながらニコニコと微笑むのだった。


━続く━
おまたせしました!第十五話お送りしました~。
え?誰も待ってないって?そんな~T-T
とまあそれは置いといて、おまたせしました久々の更新です^^;
忘れられてないかな?
取りあえずイレイザーの宣戦布告と初戦闘、そして真由美曰く美鈴ちん事、厳島美鈴さんの登場でした~。
まあ戦闘は最下級の兵士ですしこんな物かと^^;
美鈴さんの家族構成には若干・・・いやかなりか^^;オフィシャルと違う設定が入っております^^;
一番の変更点は次話でわかりますのでお待ちを^^;
ではではレス返しを、

遊鬼様
そうですね~庶民感覚抜けてないです^^;
貧乏暮らしが長かったせいで;;(ホロリ
3~4は3~4日ですねもうしわけありません^^;

なまけもの様
ええ・・・まあ^^;
その内落ちるかな~とW

SIRIUS様
ん~ステラがしばらく後方支援です^^;
戦闘参加はしばらく先かと^^;
イベントネタ使わして貰ってもいいですかね?w
横島世界の状況は数話後にちょこっと登場する予定です。

まかろに様
ありがとうございます!
ん~そう見えましたか^^;確かにそうかも^^;
努力いたします。

D,様
ん~魔力30%からかい70%って所かとw
記憶喪失ネタは使うつもりです^^ただ、かな~り後なのですがね^^;

ななし様
あ~なるほど保存でもOKですね~。
あとは霊力で満たした容器に入れとくだけでもOKなのですが。
湿度100%状態のように蒸発しない外に出て行けない状態にしてやればOKなのですよw

ドラえもん様
確かにwいい例えですなw

森型様
誤字報告ありがとうございます。
遊鬼様のレスにも書いたようにどうしても貧乏感覚が抜けない横島君でしたとさ(T-T)

triger様
横島が落ち担当なのは世界が決めたルールですからw
戦闘はこんな感じに^^;まあ最下級ですから^^;

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