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▽レス始

「もし世界に最強が居たら6(ラジアタ@いろいろ)」

ななし (2005-10-08 11:59)
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  ジャックがガンツ達と合流して怒られていた頃

  上空でそれを見つめている人物が居た

  「え?」

  いわずもながな、ファンである

  「ファン、行くよ。」

  しかし、ファンはそれの中にジャックが居ると解る前に

  シンに呼ばれて戻って行った

  その事が、後に・・・


  もし世界に最強が居たら

   〜第六話 「わかりました。何とか用意いたしましょう。」〜


  「しかし、僕のルーキッシュ以外にもこんなモノを作るヤツが居るとはな。」

  ジーニアスは純粋に歓喜の声を上げた

  いま、ジャック達四人はジェットスライガーに乗って移動している

  なお、配置はジャックが運転 横にジーニアスとガンツ


  ジャックの膝の上にリドリー


  これは単に体格の問題であって議論の余地はない

  前回のドワーフの際は荷車があったのでそこに乗っていたのだ

  ちなみに、ジャックの上のリドリーはと言うと

  「・・!・・あ!・・・!!」

  ジャックの操作を見て一喜一憂していた


  そんなこんなでジャック達は緑森京へとたどり着いた

  ご多分に漏れず、ナツメ達はいまだに全力で走っている


  「ここだ。」

  おもむろにジーニアスが口を開く

  「少し待っていろ、門番と話を付けてくる。」

  ジーニアスがそう言って門番のダークエルフの少年の前に立った

  ダークエルフというのはライトエルフと違い

  羽が無く、基本的に褐色肌である

  基本的にと言うのは例外があるからである

  その例外はラジアータ城 城下町に住んでいたりする

  彼らは自然との調和を目指し、良く食べ良く眠り良く歌う

  「あれ?ジーニアスじゃない。今日はどうしたの?」

  「久しぶりだな、ミカエル。
   なに、ちょっとノゲイラ殿にお会いしたいんだ。」

  「また、花の都のこと?
   無理だと思うけど〜。」

  「今回ばかりは望み有りだ。」

  「ふ〜ん。」

  そう言うと少年 ミカエルはジャックたちを一別し

  「ま、いいや。」

  門を開いた


  「ほう・・・・」

  門をくぐって最初の言葉である

  緑森京

  その名前の示す通り森の中の都である

  正確には一つの樹の中に出来たような一つの集落である

  「なにか・・・懐かしいですねぇ・・」

  「ああ、暖かいな・・・」

  ガンツの懐かしむような台詞に答えるジャック

  その言葉は老年の深みを出していた

  「?・・・何か変なこと言ったか?」

  しかし、実年齢はともかく外見年齢は16歳のジャック

  「い・・・いや、べつに。」

  リドリー達から吃驚したような視線で見られてしまった

  そして、無言のうちに緑森京の中の目的地に着いた

  「おお、ジーニアスか。何度来ても花の都には入れてやれないぞ。」

  ノゲイラ ダークエルフの長であるがライトエルフであり
       ライトエルフの長 ザインの兄である
       人を嫌っているライトエルフの中では友好的

  「お久しぶりです。ノゲイラ殿
   それを諦めるつもりはありませんが、本日はその用件ではありません。」

  ジーニアスは無言でガンツを見る

  「ああ、初めましてわたくし「ご託は良い用件だけ言うんだ。」

  自己紹介すら遮られてしまったガンツ

  ちょっとあわれである

  しかし、そんなことを表に出していては交渉などやってはいられない

  ・・・ 本気で解ってないのかも知れないが

  ともかく、ガンツは懐から国書を取り出してノゲイラにかざした

  「それは?」

  「ラジアータ国 国王がライトエルフの長に当てた国書です。」

  「ほう・・・」

  ノゲイラはしばし考えるそぶりを見せてこういった

  「それは・・・難しいだろうな。」

  「やはり、ライトエルフは人間を嫌っているのですか?」

  「歴史を紐解けば嫌う理由はある・・・いくらでもな。」


  しばらく、重苦しい雰囲気が漂う


  「しかし、その国書。
   エルフにとって、避けては通れぬ道であろう。
   それを任された弟がどう答えるか見てみたい。」

  「それでは!」

  「ああ、使いの者を送ろう。
   なに、半日もすれば返事が返ってくだろう。
   それまで、この緑森京でゆっくりと休むがいい。」

  「お心遣い。有り難うございます。」

  ガンツが頭を下げ、それに併せてジャック達も頭を下げる

  「では、失礼します。」

  そう言って、ガンツを先頭に部屋を出ようとしたとき

  「ああ、待ちたまえ。」

  「は?」

  「ああ、君ではない。そこの少年。君と少し話がしたいのだが。」

  「ああ、いいっすけど・・・」

  ノゲイラが呼んだのはジャックだった

  「悪いが、他の者は席を外してくれないか?」

  ノゲイラがそう言うと、ジャックを除いた三人は部屋から出ていった

  「さてと、ジャック君。」

  「・・・・」

  ノゲイラの問いかけに無言で答えるジャック

  その目線は先ほどまでの無作為なモノではなく、獲物を見つめる鷹の目になっている

  「そう警戒しないでくれ。ジャック君。」

  「・・・・・ 俺は名前を言っていないはずだが?」

  ジャックが答えるとノゲイラは声を上げて笑った

  「そうだったな。いや、失礼。
   しかし、私は16年前に君に会ったことがあるよ。

   そう、君が生まれた頃だね。

   ふふふ・・・意外そうな顔をしているな。
   私と弟とケアン殿とガウェイン殿は仲が良かったのでな。
   まぁ、弟は「ライトエルフのギルを使ってケアンを殺そうとした。」

  「!」

  驚愕の視線を送るノゲイラと、あくまで涼しい顔のジャック

  「知っていたのか・・・」

  「ああ、殺そうとした。ってのはな。」

  「む・・ 殺したのではないのか・・・?」

  ジャックは笑った

  気が狂ったのでは無いかと言うほど笑った

  「悪いが、うちの親父はギルを返り討ちにしたよ。
   ・・・信じられないのなら聞いてみな?
   気が付いたらケアンが死んでいたって答えるはずだぜ?」

  「で・・では!誰がケアン殿を殺したというのだ!」

  そこで、空気が淀んだ

  「真なる守護者 イセリア・クイーン・・・」


  聞いたことがあった

  いや、知っていたと言うべきか

  自分たちライトエルフは霊継ぎの儀式によって知識と記憶を継いでいく

  その中にその単語は存在した

  それは

  神

  ニンゲンの中に宗教と言うモノがあり

  その神がイセリア神とかガブリエ神とか言うのとは違う

  まごうことなき神

  絶対にして唯一の力の持ち主

  世界を渡り、その総てにおいて敗北はないと伝わる神


  「そ・・・それが、どうして・・・?」

  驚きを隠せないノゲイラにジャックは淡々と答える

  「仕事だ・・・。トゥトゥアスのルールを逸脱した生命の消去。
   それに、世界のバランスを崩す物の消去。
   それが守護者の仕事だ。
   まぁ、この世界だけなんだがな。」

  「?」

  「ふっ・・・
   理解できないならそれでも良い。
   さてと、用が済んだのなら俺は行くぞ。
   ああ、すまないが、この会話は無かったことにしてくれないか?
   表向きは父親の七光りで騎士団に入った落ちこぼれなんでな。」

  「ああっ!もう一つ。」

  「なんだ?」

  「ファンという子を知っているかね?」

  「?」

  さぁ?、と言った感じで首を傾げるジャック

  「まぁ、いいか。
   それと、アルガンダースをまき散らすことはやめて欲しいと言っておくよ。」

  「?」

  訳の分からない事を言われて少々困惑するジャック

  ただ、言えることがあった

  「急進性や停滞の自爆をまき散らすなと言われても困るんだが・・・・」

  それだけを言い捨てて、ジャックはガンツ達に合流するためドアを開けた

  ドドドドドド

  瞬間、ガンツ達三人が雪崩のように入ってきた

  「・・・・ とりあえず、下に行きましょうよ団長。」

  「は、はい。それが良いですね。」

  と、言うわけで現在地は緑森京 広間に移る

  「ジャックさん・・・その・・・」

  「ああ、さっきの話、聞いてたんですか、団長?」

  「す・・・ すいません・・・」

  「ははは、聞いていたのなら話が早いですね。
   一般と真実は違いますから。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恨んでませんよ?」

  ジャックがそう言うと、ガンツは笑顔を見せた


 さてここで、この会話の根幹であるケアン・ラッセルの話をしよう

  以前、彼が『龍殺し』であると言うことは述べたと思う

  ここでは、その経緯とその後の真実を伝えよう

  そもそも、彼 ケアン・ラッセルはラジアータ王国の騎士であった

  それも白色近衛騎士団 団長という高い地位にいた

  そして、その親友 赤色獅子騎士団 団長 ガウェイン・ロートシルト

  皮肉なことにケアンはジャックの、ガウェインはガンツの父親である

  なお、彼らの騎士団はすでに解体されている

  話を戻そう

  彼ら二人とダークエルフの長 ノゲイラとその弟ザインは友好があった

  ケアン達は人間の身で有りながら『花の都』に入るほどであったので

  その友好の度合いは推し量れるだろう

  しかし、その友好は16年前のケアンの『龍殺し』で幕を下ろす

  16年前、突如として王国に出現した『水龍』 名を『ケルビン』と言う

  このケルビンは人間にとって、敵対生物であった

  友人と意見を違え、人間を守る選択をし

  水龍を討ったケアンは『龍殺し』として名を馳せることになる


  死んだ後で


  この時、ケアンはアルガンダースと言う呪いみたいなモノに侵されていた

  本来、アルガンダースというのは生命の希望であり毒である

  だが、このアルガンダース

  エルフ達にとっては許されざるのモノである

  そもそもアルガンダースと言う名はエルフ達のモノである

  古代の昔、エルフの王が人間の娘を見初め

  交わったことで生まれた"穢れ"

  その穢れは不死であるはずのエルフに死をもたらし

  同時に亜種であるダークエルフを生み出した

  そのため、この穢れをエルフの王の城と同じ『アルガンダース』と名付け

  忌み嫌うこととなった

  しかも、このアルガンダースは伝染性があると言われ

  その蔓延を恐れたザインの命でケアンの暗殺が決行された

  ここまでは、相互の歴史を組み合わせた物である

  そして、歴史には怏々として語られなかった存在というモノがある

  『龍殺し』を終えた彼は、一人、自らの家へと向かった

  そして、ギルと対峙した

  勝負は互角だった

  お互いの技と業とのぶつかり合い

  それに勝利したケアンは、その時をもって

  アルガンダースを撒き散らす存在になってしまった

  これは正確に言うとアルガンダースではなく、唯の狂気なのだが

  アルガンダースという明確な存在が有るが故に、狂気は狂気で無くなる

  そうすると、守護者の出番である

  本来、この世界には【龍】という守護者が居る

  エルフには【風龍】

  ドワーフには【地龍】

  人間には【金龍】と【銀龍】

  そのほかにゴブリンを守護する【火龍】

  オークを守護する【水龍】

  が、この時、唯一目覚めた【水龍】がケアンに倒され

  一刻の猶予もならなかった

  放っておけば人間にアルガンダースが蔓延し

  他の妖精族(エルフなど)も只ではすまないだろう


  故に、最後の守護者が現れた


  世界のバランスを保つ守護者

  なんの悩みもなく、唯一、それが真実だと信じていた守護者

  『それ』と『龍殺し』と戦いは・・・いや、狩りと言った方が正しい

  一振りで飛んでいくケアンの首

  その着地点に居たのは ガウェイン

  彼は水龍討伐に反対してはいたが友人であるケアンを心配して追ってきていたのだ

  何とも不運なタイミングであろうか

  目の前でおこっている事態についていけず立ちすくむガウェインの目の前に落ちるケアンの首

  三度はねて止まった

  その事態をガウェインが理解した頃

  すでに守護者は消えていた

  そのまま、ガウェインは王国から姿を消した

  そのため、ガウェインはケアン殺害の第一候補として名が上がり

  そのまま犯人扱いされていた

  それが、ジャックの「恨んでませんよ?」の台詞でガンツが笑顔を見せた理由である

  その後、守護者 イセリアは『FD』の存在を知り

  自らの存在を探し、ジャックに行き着いたのである

  ちなみに、ジャックが選ばれたのは、この世界の鍵の一つであったからである

  さらに言うならば、ジャックは世界のバランスを崩す存在でもある


  閑話休題


  ジャック達は広間で解散した

  いろいろ考えることが有るだろうと言うことである(主にガンツが)

  その際、ジーニアスがジャックにいろいろ聞いてきたが流した

  いま、ジャックは緑森京 唯一の雑貨屋を冷やかそうとしている

  「いらっしゃいませ〜。」

  店主のヘアバンドをつけた女性ダークエルフが挨拶する

  と、同時にジャックの姿を見て言う

  「あ、君ニンゲンでしょ。ここではダゴルも使えるから。」

  ダゴルというのはラジアータ王国の通貨である

  そう言う意味では良心的な店である

  「それは助かる。」

  ジャックも、その面では助かるので礼を言う

  (まぁ、一つくらい買っていくか)

  良心的にされると財布の紐はゆるむものである

  ・・・薄く店主が笑った気がした

  「と、言っても。そんなに良いモノはないな。」

  正直、ここに有る物はラジアータ城でも売っている物がほとんどである

  「むぅ。」

  当然、口に出した以上、店主の耳にも入る

  「ああ、すまない。」

  それを解っているのか、簡単に謝るジャック

  「むぅぅぅ。」

  さらに不機嫌になる店主

  「ちょっと、待っててね。」

  不機嫌な顔のまま、なにやらゴソゴソと売り物の箱をあさる店主

  「これならどう?」

  そう言って、店主が持ち出してきたのは手のひらサイズの七個の石

  いや、石は石なのだが、その中身が違う

  金銀銅の原石と、地水火風の元素鉱石である

  元素鉱石というのは特殊な鉱石で

  たとえば風の元素鉱石を剣に使うと、軽くなったり振るうとかまいたちが発生したりする

  早い話が属性が付くのである

  この付き方はかなり特殊で量とその形状に左右されたりされなかったりで

  かなり不安定である

  しかも、この鉱石はドワーフの炭坑でしか取れず、かなりの貴重品である

  「どう?」

  店主が少し、胸を張って言う

  「ほう・・・なかなかの純度だな。」「!」

  ジャックの言葉に少なからず驚く店主

  店主はジャックが鉱石の本質を見抜くとは思ってなかったようだ

  「ふむ・・・。いくらだ?」

  「え?あ・・・一個700ダゴルだけど・・・」

  「買った。」

  即座に5000ダゴルを出すジャック

  「釣りはいらん。」

  ちなみに、5000ダゴルというのはかなりの高額である

  剣一本が1000しないと言うとその価値が解ると思う

  「あ、有り難うございます。」

  5000ダゴルを受け取る店主

  「さてと、まずは精錬だな。」

  その場で座り込み、両手を音を立てて打ち合わせる

  すると、鉱石はふた周りほど小さくなって塊になった

  「あとは・・・・ そうだな。」

  鉱石を一箇所に寄り集め、再度手を打ち鳴らす

  石は淡い光に包まれた

  「・・・ふぅ。」

  ジャックの吐息と共に光が実体になっていく

  形取ったのは四つの装身具

  翼を模した首飾り

  月を象った髪飾り

  星のようなピアス

  そして、太陽を象徴するように七色の光を出すネックレス

  いや、総ての装身具がそれぞれを象徴するかのように淡く輝いている

  「うわぁ・・・・」

  そう言ったのは店主だった

  「ああ、見てたのか。どうした?」

  「あ、あの、さっき、どうやったの?そんな専用魔法とか?」

  「秘密。」

  ジャックは薄く笑って髪飾りを店主の髪に差し込んだ

  「やるよ。」

  「へ?い、いいの?」

  「ああ。」

  そう答えると、ジャックは緑森京の外に向かって歩いていく

  「あ!あのっ!私、マーシオっていうのっ!また、いつでも来てくださいっ!!」

  口に手を当て、叫ぶマーシオ

  「ああ、俺はジャック。またな。」

  後ろ手で返事をして外に出るジャック

  「ジャック君・・・ジャックさんね・・・」

  マーシオはゆっくりと髪留めを手に取る

  「綺麗・・・・」

  髪留めはベースに銀を使っているらしく白く鮮やかに輝いている

  自らのヘアバンドをはずし、その髪留めをつける

  「ふふふ・・・」

  何故か笑みがこぼれてしまう自分に少し笑った


  「マァシォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

  そんな静寂な時間を一言でぶちこわしにされた

  「どうしたの、ロマーリオ。」

  マーシオの口調に少し棘が混じる

  マーシオを呼んだのは赤い髪を上の方で二つに分けたダークエルフの少女

  と、言ってもダークエルフ基準で、だが

  「いつものよろしくっ!!」

  「あ〜、薬草エキス5個ね。あまり無理しちゃダメよ?」

  「正義の味方は負けないのだっ!」

  マーシオから頼んだ物を受け取ると一目散に外に向けて走っていく

  「ホントにもう・・・あの子の正義の味方ごっこは・・・」

  すこし心配になったので店をたたんで様子を見に行こうとドアの方へと視線を向けたとき

  バン!

  ドアが勢い良く開かれて、ジャックとロマーリオ、そしてもう一人が入ってくる

  「ハイアン!」

  現在の状況はジャックの肩にハイアンが掴まっている

  「貴様!ハイアンに何をした!」

  「何もしてない。」

  胸ぐらを捕まれてジャックはハイアンを落とす

  「う・・・」

  その衝撃でか、ハイアンがうめく

  「オ オークだ・・・赤い・・・二匹・・・」

  「ブラッドオークだと!?」

  その言葉に周りが騒然とする

  「ブラッドオーク?」

  唯一、その存在を知らないジャックが近くにいたマーシオに問いかける

  「ええ、オークの中でもっとも凶暴なヤツなの、象も一撃で倒すと言うわ。」

  その言葉を聞いた周りがさらに騒々しくなる

  しかし、次に発せられた言葉で世界が止まった

  「・・・ハップが・・・まだ・・・」

  ハイアンの一言

  「おそらく、弟がよこした使いの者だろう。」

  騒ぎを聞きつけたのか、いつの間にかノゲイラが立っていた

  「それならば、放ってはおけません。桃色豚闘士団、出陣です。」

  「団長!いつのまに。」

  「先ほどです、リドリーさん達も居ますよ。」

  ジャックが見渡すと確かにリドリーもジーニアスも居た

  「行きましょう、妖精さんをほおっておけません。」

  「しかし団長、相手はオークです。」

  口を挟んだのはリドリーだった

  「それでも、です。」

  答えになってない答えを返すガンツ

  「なら、救出任務だな。」

  それに口を出したのはジャック

  「俺が敵を引きつける。その隙に頼む。」

  そう言うときびすを返して

  「しかし、これは妖精の問題だ。」

  ノゲイラに止められた

  それに対してジャックは

  「阿呆か?」

  何て事をのたまった

  「人間も妖精も無いだろうが、救える命を救うのになんのためらいがあるってんだ。」

  何か、感じることが有ったのであろう

  演技すら忘れている

  「話している時間ももったいねえ、場所はっ!」

  「・・・風虫の谷・・・・・」

  答えたのはハイアン

  「解ったっ!」

  一目散に駆けるジャック

  「私たちも追いますよっ!」


  (ちっ!しくじったな。あそこまで感情的になっちまうとは・・・)

  ジャックは演技を忘れていたことを後悔していた

  (まぁ、いい。どうせやることは変わらないっ!)

  そのまま駆けた

  風を超え光に達するジャックは、すぐに二匹のオークと一人のライトエルフを見つけた

  (あれがブラッドオークか・・・)

  距離自体はそう遠くなく、やろうと思えばすぐに助けれるだろう

  しかし、ジャックは別の存在を感じていた

  どこかで感じたような気

  ここで全力を出すのは得策とは言えない

  ジャックは手頃な石を拾って投げつけた

  と、同時に叫ぶ

  「3821!」

  当てられた石に反応し、二匹のオークがジャックを向く

  「ぐるるぉぉぉぉぉぉぉぅぅぅぅ。」

  どうやら獲物と判断したらしい

  「「ジャック(さん)っ!」」

  ここで、ガンツ達とノゲイラ、そして数人のダークエルフが合流した

  「俺が引きつけるっ!その間にっ!!!」

  目線で倒れているライトエルフの救助を優先させる

  その間に間合いを詰めたオークは横にジャックを殴る

  同様の向きに飛び、衝撃を殺す

  ジャックが飛んだ先は大樹

  その樹にぶつかるときに会わせるようにもう一匹のオークがジャックを襲う

  空中で体勢を立て直し、樹を踏み台にして横に飛ぶ

  空振りに終わったオークの拳が大樹を砕く

  「なっ!」

  リドリーが叫ぶ

  それはオークの攻撃力にか、それともジャックの動きにか


  グォン


  ジャックが回避した先にいつの間にかジェットスライガーが鎮座していた

  ジャックはライトエルフの救助を確認し

  「さてと・・・ ここからが本番だ。」


  ジェットスライガーのシートから一本のベルトを取り出し腰に巻く

  初めてジェットスライガーを呼び出したときに使った金属塊を口元に持っていき

  引き金を引いて・・・・・・・・・・・


  ━━━━━━━━━━ 変身


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━COMPLETE


===========================================


後書き


これはネタ小説であると思うひと挙手   (-_-)ノ
ネタ小説なのにギャグがないと思う人   (-_-)ノ
正直、ジャック出なくても良いと思う人  (-_-)ノ
世界観がぶち壊れていると思う人     (-_-)ノ
ななしはダメだと思う人 (-_-)ノ(-_-)ノ(-_-)ノ(-_-)ノヽ(`Д´)ノ (-_-)ノ(-_-)ノ(-_-)ノ

orz orz orz orz

え〜と、お久しぶりのななしです
いろいろダメになってるようなそうでないような・・・
今回は説明多い・・・orz
だめだぁ・・・・

それはそれとして
さすがに並列書きはきびしいです
一つの作業中に別のネタが浮かんでしまいます

それよりも皆さんに質問

自分のハンドルネーム ななし ですが
この名前紛らわしいですよね
名無し(2ch)とかナナシ(メルヘブンorデュエルセイヴァー)とか
と、言うことで別の名前にしようと思うのですが
・・・こういう名前って統一した方がいいですかね?
自分、別の名前で投稿作家やってたりします
・・・クイズ、私は誰でしょう
正解されたら私が吃驚します(意味無し)
ついでに次からその名前になります(ぉ

と、言うわけで(どんな訳や)レス返しっ!!!!


3×3EVIL様
>選ばれなかった世界への扱いがカチンと来てやり直せなかったしね。
>できれば、そーならないようにしてほしく思ったりしてます。

・・・共存ルートでしょうか?
それならば問題ないかと〜
自分もエンディングはなんだかなぁ・・・と思ってますし

HAPPYEND至上主義一体者様
>一体どこまで行くのでしょうか
何処まで行くんだろう?(作者にも解ってません)

ブック様
>ジェットスライガー・・・救急戦隊!○○○!的な仮面ライダーですか?
です。そして今回変身しやがりました
勝手に動くのです(もう止められない)
>というよりそれで轢いたらシャレにならないような気が・・・しません?
>確かMAXで音速超過じゃなかったですか?
リドリーに渡すときに制限をつけた設定なのです〜
と、言うか普通に音速超過するとジャック以外の人間が耐えられないのです


nao様
>なんでもアリをここまで貫いたこの作品、素敵すぎますw
>どんどん続きが見たくなるので、頑張って書き上げて下さいー。
そう言ってもらえるとうれしいですね〜
がんばりますのでよろしくお願いいたします


>ところで、ティルトウェイトは使えないので??(ヲイ

・・・使いましょうか?(ヲイ

では、読んでくれた人々に感謝の意を
レスをくれた人には感動の意を・・・・

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