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▽レス始

「もし世界に最強が居たら7(ラジアタ@いろいろ)」

ななし (2005-10-20 18:02)
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  ━━━━━━━━━━ 変身


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━COMPLETE


  どこからか、誰の者でもない声が響く

  と、同時にジャックから・・・

  いや、ジャックの腰のベルトから白いラインがジャックの全身を覆って・・・

  閃光が辺りを支配した

  「・・・!」

  誰がともなく息を飲むのが解る

  「ジャック・・・?」

  か細いリドリーの声がする

  さっきまで、ジャックが立っていた位置に鎧が(リドリーにはそうとしか見えない)立っている

  白いラインが縦横無尽に走り、肩の辺りは翼のようにも見える

  何より、装甲部分は上半身に集中しており顔の部分など完全に覆われている

  (なんだ?!あの鎧は????あいつなのか?)

  「誰だ!?」

  ジーニアスまでもが自分の考えに反して叫ぶ

  「・・・・・・・」

  その鎧は何も答えず、ブラッドオークを挑発するように手招きする

  挑発に答えるかのように、鎧に向かって腕を振り下ろす

  鎧は緩やかに腕を上げ


  微動だにせずに攻撃を受け止めた


  「!!???!!!」

  またもや息をのむリドリー達

  それでも、ブラッドオークは攻撃の手を休めない

  それが全て軽く流されているというのに

  「本当に・・・あれはジャックなのか?」

  リドリーがつぶやく


  あり得ない

  ジャックとは騎士団セレクションで一度戦っている

  おちゃらけた性格で、少々子供っぽいと思ったのを今でも思い出せる

  と、言うか三日前なのだ

  あの時、ジャックは私の攻撃で気絶したはず

  それなら、それがジャックの全力のはずだ

  それなのに、目の前のアレはなんだ?

  大樹すら砕く一撃を軽く受け止めている

  あれがジャックの本気なのだとしたら・・・私は・・・・


  リドリーが自問自答している間にも戦いは続く

  鎧と二体のブラッドオーク

  端から見れば、鎧は防戦一方である

  だが、考えて欲しい

  二体がかりで一人に全くダメージを与えられないことと、その意味を


  (そろそろ、だな。)

  案の定、その鎧・・・ ジャックは余裕だった

  しゃべらないのは、ただの気まぐれ

  ジャックは待っていたのだ

  敵が疲れるのを・・・

  周りの人間がその力を確認するのを━━━━━━━━━

  ドンッ

  今まで受け流していた攻撃を正面で捕らえる

  ヒュォ

  風切り音がした

  リドリーもガンツもジーニアスも

  ダークエルフ達も

  ノゲイラでさえも解ったのは風切り音だけ

  ズザァァァァァァ

  気が付くと、二体のブラッドオークは地に倒れていた

  ジャックは蹴りを放ったのだ

  今、出来る限界の速度で

  そして、そんな隙を見逃すほどジャックは敵に甘くない

  腰に付いた銃を顔の横に持っていく

  『CHECK』

  その声はジャック

  リドリー達に、ある意味安心の安堵感が生まれる

  その安堵感の出所は恐怖だとは気が付かない

  ジャックの声に反応して、ベルトから出た白い光がジャックの体のラインをなぞる

  その光はジャックの手を渡り、銃に移る

  そして、ジャックは銃口を一体のブラッドオークに向けた

  「グルォォォッ!!」

  倒された怒りか、それともそういうものなのか

  とにかく、ただ突進してくる

  (ふ・・・)

  ジャックは少し笑って・・・ 引き金を引いた

  キュン

  放たれた閃光はブラッドオークの前で円錐状に展開した

  「グルァッ!」

  なめんじゃねぇっ!と、でも言いそうな咆哮を上げてジャックを見る

  何もかもが遅かった

  「ハァァァァァッ!」

  円錐を通るようにジャックは跳び蹴る

  円錐は、ジャックと共にブラッドオークの肉体を削る

  ただ、削り取る

  一瞬、ジャックが消え 背後に幻影のように着地する


  同時


  サァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

  ブラッドオークは灰と化した

  「!」

  全てが驚きに包まれる

  ブラッドオークを倒したジャックにリドリー達が

  灰と化したブラッドオークにジャック自身が

  (どういうことだ!?ヤツはオルフェノク?!いや、人間から見れば奴らは亜種・・・
   ちっ!考えるのは後だっ!)

  灰と化した原因よりも、油断を見せたことに焦るジャック

  急ぎ振り返ると・・・

  一目散に逃げたブラッドオークの姿があった

  (・・・・ いい度胸してやがる。)

  狩りをする者は狩られる事も覚悟せねばならない

  しかし、狩りはそのものが生きていく為に必要な物で有れば

  それでも・・・それでもあきらめもつく

  が、今回は違った

  (殺そうとして・・・ 殺されるのが嫌だと!? ふざけるなよ?)

  目の前でハップを、それでなくとも血のにおいのするブラッドオークにかける情けは今のジャックには無かった

  戦闘で気が高ぶっていたのかも知れない

  ウォン

  ジャックがジェットスライガーに乗り込むと、操縦桿の間にあるスクリーンに表示がともる

  ━━━━━━━━━ LIMIT OFF ━━━━━━━━━

  ジャックは思いっきり操縦桿を回した

  キュォン

  風切り音を残して、加速した

  そのまま、ブラッドオークの背後から激突

  さらに続けて加速、木々の間を抜けて音速へ

  ブラッドオークは機首でその風圧にさらされて身動きがとれない

  (Lock on)

  ジャックが操縦桿を回す

  機首を上に向け、天高く舞い上がる

  「サヨナラだ。」

  急制動

  ブラッドオークが空中に投げ出される

  「ファイア。」

  ━━━━━━━━━ FIRE ━━━━━━━━━

  ジェットスライガーからミサイルが雨のように降り注ぐ


  響く轟音


  それはリドリー達の耳にも届いた

  ジーニアスがつぶやく

  「まさか・・・自爆?」  

  爆発は空

  リドリー達にもはっきりと見えた

  「ジャァァァァァァァァァック!」


   もし世界に最強が居たら

  〜第七話 チン・・・「うふふふ
       あなたのイセリアが今参ります。ジャック様。」〜


  「よんだか?リドリー。」

  「!!」

  ジャックはジェットスライガーに乗ったままリドリー達の後ろに現れた

  もちろん、鎧姿のままで

  「ジャック・・・ なのか?」

  問いかけるのはリドリー

  これに対してジャックは ? を浮かべて

  「何言ってるんだ?」

  そこで気が付いたようにジャックはベルトから金属塊を引き抜く

  鎧のラインが巻き戻しのように戻っていき、再度光に包まれる

  「ふぅ。」

  その場所には当たり前のようにジャックが立っていた

  ジャックは気にもとめないようにベルトをジェットスライガーのシートに戻し

  「そうだ、あのライトエルフは大丈夫だったのか?」

  と、問いかけた

  「ああ、ハップなら今ごろ緑森京で手当を受けているだろう。」

  答えたのはノゲイラ

  ただし、その眼には警戒が浮かんでいる

  ジャックが ふぅ、とため息をつくとリドリーが問いかけてきた

  「ちょっと良いか、ジャック。」

  「なんだ? リドリー。」

  「あの・・・鎧のことなんだが・・・・」

  リドリーの言葉にジャック以外の全員の喉の音が聞こえた気がした

  「あ〜・・・ やっぱ、言わなきゃダメか?」

  「はい。戦力を知っておくのも団長のつとめです。」

  「ははは・・・」

  微妙にずれた返答を返したガンツに苦笑しつつもジャックは語り始めた

  「あ〜、勘違いしてもらったら困るんだけども・・・・」

  「なにをだ?」

  「俺、弱いから。」

  「「「「「は?」」」」」

  先ほど、ものすごい強さを見せつけたジャックの台詞に皆の目が点になる

  それにかまわずに、ジャックは続ける

  「あの鎧なんだけど・・・ あれってさ、貰い物なんだよ。
   このジェットスライガーも。」

  横に置いてあるジェットスライガーに視線を送る

  「あの鎧はさ・・・ 古代の発掘物らしいんだ。
   ああ、俺が見つけたんじゃないぞ?
   俺がちっさいころにさ、世界中を発掘して廻ってるっていう変な爺さんが居たんだよ。」

  そこで、ジャックは一旦切る

  周りを見ると先を促すような視線で見られている

  特にジーニアスがぎらぎらと

  「で、その爺さんはさ、ゼル爺さんっていって・・・関係ないか
   まあ、その爺さんが発掘した物の中にこのベルトが有ったんだ。
   俺はデルタって呼んでるけども。」

  「ふむ・・・」

  「でな、ちっさかった俺は横で爺さんと算数の授業とかしてたんだよな。
   ・・・そんな目で見るな、ここが重要なんだから。
   その算数の授業中にな・・・偶然、こいつの起動番号が有ったんだよ。」

  コンコンとジャックはジェットスライガーを叩く

  「あのスリーエイトゥーワンとかいうやつか?」

  「お、リドリー正解。」

  「・・・いや ・・別にほめられることでは。」

  ほんのり紅くなるリドリー

  「まぁ、そんなわけでこいつが起動してさ、デルタの使い方を教えてくれたんだよ。
   で、デルタの能力なんだけど・・・・
   強化外骨格って解るか?」

  「・・・はて。聞いたことがありませんね。」

  「団長・・・・ まぁ、良いです。
   強化外骨格って言うのはアリ+カブトムシみたいな感じだと思ってくれればいい。
   体の外に装甲があって力が強くなるってかんじの。」

  「どこかで聞いたことがあるような・・・」

  「何処だよ。ジーニアス。
   んで、そのおかげで人より強い力を出して人より速く動けるわけだけども。
   ああ、ちなみにちゃんとした使い方を知ってないとああいう風になって死ぬから。」

   そう言ってジャックは元ブラッドオーク 現 灰 を指す

  「あ・・ああ。」

  ジーニアスが残念そうに答える

  何を考えていたのかはだいたい想像が付く

  「なるほど・・・」

  ノゲイラが頷く

  その眼には、もう警戒の色はない

  「と、言うことは生身ではジャックは?」

  「ああ、多分セレクションの時と同じだと思うけども・・・」

  リドリーの質問に苦笑混じりで答える

  「そうかっ!そうかそうか。」

  何故か完全な笑顔になるリドリー

  ぴょんぴょんと飛び跳ねそうな勢いである

  「!」

  しかし、何かに思い当たったらしく、すぐに俯く

  「どうした?」

  ジャックがのぞき込むようにリドリーを見る

  「な・・・なんでもない。」

  「そうか・・・」

  「とりあえず緑森京に戻るとしようか。」

  ノゲイラの言葉に反対する者は居なかった

  「ああ!!!」

  そこで、ジーニアスの声が挙がった

  「ロボスーツだっ!」

  「は?」

  「君が使っているものの名前だよ。確かそんな物があったはずだ。」

  「そうなのか?」

  ジャックが驚く

  「そうなんだよ。たしか、装着者にとてつもない力を授けるらしい。」

  ジーニアスも謎が解けた、と言った具合で浮かれている

  「さあさ、疑問も解消したところで戻りましょうか。」

  何故かガンツが締めた


  ちなみにジャックの説明


  嘘 八億


  八百なんてて生ぬるいぐらいの嘘である

  ジャックはイセリアによって異世界に送られたことがある

  その際に、手に入れた物なのだ

  ジェットスライガーも、ベルトも

  そして

  あの、盗賊ギルドでの出来事を覚えているだろうか

  あそこで作り上げた物でもある

  解りづらいと思うので、ジャック達が緑森京に付くまでの間

  ジャックの異世界放浪の概要を説明しよう

  ジャックの異世界放浪には大別して四つの種類がある

  【参入】

  【共生】

  【憑依】

  【転生】

  この四つである

  もっとも多かったのが【転生】

  ついで多かったのが【参入】

  そして【憑依】に【共生】である


  【参入】と【憑依】に関しては説明は不要かと思う

  良くあるショートストーリーの様に異世界に送り込まれるのが【参入】

  登場人物と精神のみが入れ替わるのが【憑依】である

  【憑依】と同様に精神のみ送り込まれるが送り込まれた方の精神も残るのが【共生】である

  【共生】は二重人格になるとでも思ってくれれば良いだろう

  なお、登場人物と入れ替わるのも【参入】にはいる

  このとき、ジャック自体は失われない

  記憶も能力もそのまま使用可能である

  問題は【転生】

  その名の通り、異世界の人物として生まれ変わるのだ

  記憶も、能力も無く

  その人物が死んだとき、初めてその魂にジャックがよみがえる

  そのため、ジャックは幾度と無く死を経験している

  ただ、この【転生】メリットが非常に大きい

  転生した人物が特殊能力を持っていた場合

  ジャックはそれを修練無しで使えるのだ

  もちろん対価が必要な物は必要ではある

  詳しく説明すると

  生け贄が必要な儀式をするには生け贄が必要だが

  契約をして魔物を呼び出す時に

  以前(転生中)に契約していれば再契約は必要ないのである

  ピクシー達を呼び出せるのがこれに当たる

  その際、修得した『錬金術』によって

  ジャックはデルタのベルトとジェットスライガーを作り出した

  と、いう訳である


  まぁ、【参入】したせいで世界が壊れた事も偶にあったが・・・

  ともかく、ジャック達が緑森京についたので説明を終わる


  緑森京に付いたとき、ジャックはすぐにベッドに駆け込んだ

  「zzzzzz・・・・・・・・・・」

  「はやっ!?」

  某 眼鏡の駄目少年と同じぐらいの速度で睡眠に入る

  「寝かしておいてあげましょう。」

  ガンツが言ったために、リドリー達はその場から去り

  国書のことはジャックのあずかり知らぬ事になった

  なお、入れ替わりでジャックの寝顔を見に来たダークエルフがいるが

  誰とは言わない

  眼が、ハートマークになっていたが誰とは言わない


  そして、緑森京の少し離れたところ


  「なにをしているんだ?」

  ジャックは戦闘前に感じた気配を追って

  その元の人物を探そうとしたところで

  「ジャックが気になって〜。」

  ピクシーとリーリエ御一行に出会っていた

  ついでに言うと、緑森京で寝ているのはジャックの影分身である

  「あ、あの・・・オレは・・・その・・・・」

  リーリエは何故かおどおどとして落ち着かない

  「ん?一人称が変わってないか?」

  「ああ・・ そっちの方が恐怖とか挑発とかになってやりやすいから・・・」

  ジャックは苦笑した

  それもそうである

  たとえば


  [俺に勝てるとおもっているのかっ!?]

  と

  [わたしに勝てると、思っておられるのですか?]

  とでは、言い方にもよるだろうが、だいたい後の方が挑発しやすい

  「そっか、で、なんでこんな所に来たんだ?」

  「ああ、ジャックが隠し〜とかいってたから大丈夫かなって思って。」

  「おいおい、俺も甘く見られたもんだなぁ・・・」

  「ごめんなさ〜い。」

  軽いやりとりだが、そのやりとりを聞いているリーリエはビクビクとふるえている

  「どうした?」

  「ひ・・・ 」

  あからさまに後ずさるリーリエに対して

  ジャックは軽く肩をすくめて

  「ピクシー。」

  「はいっ!」

  「何やった。」

  「私の記憶を映像付きで少し渡しただけであります!サー!」

  なお、渡した記憶のタイトルは

  『ジャックの旅の奇跡』

  軌跡でないところがミソである

  内容は先ほど説明した内容を人間付きで再生した感じ

  「それだけでなんでだ?」

  解らない、と言った感じで首を傾げるジャック

  「あ・・・あの・・その・・・」

  少し恥ずかしげに声を出すリーリエ

  「どうした?」

  「あの・・・オレ・・その・・・」

  「だからどうしたんだ?」

  「ごめんなさいっ!!!!」

  暗殺者が暗殺対象に謝る

  なかなかにシュールな光景である

  「いや・・・ 謝られても・・・」

  さすがに反応に困るジャック

  「オレさ・・ ヴォイドで『白姫(ヴァイス)』ってよばれてて・・・」

  「それが?」

  「あの・・・ 君が・・・ この前・・・カジノでやったことで・・・」

  「ああ・・・そうか・・・」

  額に手をやって頭痛がしているような仕草をするジャック

  (しまった・・・ その可能性を考えてなかった・・・)

  ジャックが最初に考えてた事はこうだ

  ジャック、カジノで騒ぎを起こす
        ↓
  ジャックが調べられて騎士団だと解る
        ↓
  ごたごたに巻き込まれるだろう
        ↓
  上にばれて騎士団を首になる

  ある意味、成功ではあるのだが

  ジャックの思惑からはずれている以上、失敗である

  「あ〜・・・ で、リーリエだったよな。
   お前に・・その・・・色仕掛けでもしろって命令が来たのか?」

  「・・・・(こくり)」

  「そうか・・・」

  無言で頷くリーリエ

  「で、お前はどうしたいんだ?」

  「!」

  切り替えされるとは思ってなかったリーリエが言葉を詰まらせる

  「俺を殺そうとしたからには、色仕掛けをする気はないだろ?」

  当たり前の確認をするジャック

  それに対して

  「それなんだけど・・・」

  「ああ。」

  「君のお嫁さんも良いかなって。」

  「は?」

  顔を赤らめて言うリーリエに、呆然とするジャック

  「いや、ちょっと待て。」

  「?」

  「お前は俺を殺そうとするほど嫌ってたんだよな?」

  「うん。
   ・・・・ピクシーに君のことを教えてもらうまではね。」

  無言でピクシーに視線を送る

  そのピクシーは口笛を吹いて別の方向を見ている

  「あ〜・・・ だいたい解った。」

  「良かった。」

  「だが、俺は今のところヴォイドに所属する気は無いぞ?」

  「大丈夫、抜けるから。」

  あっさりとすごいことを言ってのけるリーリエ

  「は?」

  「守って・・・くれる?」

  普通の男が聞いたら即死物の一撃を軽く降ってくるリーリエ

  対するジャックは

  「断る。」

  後ろでピクシーがガッツポーズをする

  「やっぱり・・・」

  悲しげに俯くリーリエ

  「当たり前だ。演技はやめろ。」

  「あ、ばれてたんだ・・・」

  舌を出して小悪魔風味に笑う

  「守ってもらおうなんて微塵も考えてないだろ。」

  「そりゃそう。
   そんなの最初に人を殺した時から考えたことはないよ。」

  さっくりとリーリエは笑う

  「・・・親か?」

  「知ってる・・違うね、カマかけたんだ。
   ・・・そうだよ、オレは親を殺した。」

  笑顔を張り付ける

  「んで、それがどうしたんだ。」

  「解らないの?オレは守ってもらわなくても良い
   一人で生きていける。」

  「そか。やっぱり原因はそれか。」

  「へ?」

  呆気にとられたリーリエに無造作にジャックは近づく

  「?・・・むぐっ!?」

  それこそ無造作に、ジャックはリーリエの唇を奪う

  それが何分間続いただろうか

  不意にリーリエが涙を流し、ジャックの背中に手を回した

  ジャックとリーリエの顔が離れ

  お互いの唇から唾液の糸が伸びて途切れる

  「ごめんなさい・・ ごめんなさい・・・」

  何かに許されたような・・・そんな声のリーリエ

  「きにするな。
   嫁さんがそんなんだと大変だからな。」

  「え?
   お嫁さんになっても良いの?」

  「ああ。」

  「・・・・うれしい。」

  そして、もう一度、今度はリーリエから

  リーリエの唇がジャックに向かって

  「ストーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーップ!!」

  間にピクシーが割り込んだ

  「別に、側室が増えることに文句は言わないけどもっ!
   目の前でいちゃいちゃするなっ!」

  「わり。」

  「あーやーまーるーなー!
   それにしても・・・マリンカリンでも使ったの?」

  「いや、単に魂単位で話し合っただけ。」

  「そうなんだ。」

  すごいことをあっさりと言ってのけるジャック

  そのような瓦解した雰囲気の中

  ジャックがこう切り出した

  「そうだ、さっき、ここに変なヤツいなかったか?」

  「ん?キノコ頭の男と緑色の髪の女の人が居たよ?
   なんか、轢かれたような跡が残ってたけど。」

  「ああ・・・ ナツメとレナードはしってる。
   それだけか?」

  「うん、私はそれしか見てない。」

  こまったな、と言う感じで頭をかくジャック

  そして

  「もう一人、紫の鎧を着たキザったらしい兄ちゃんが居たホー。」

  「わっ!J・F居たのか?」

  「最初から居るホー。」

  J・Fと呼ばれたのは青い頭巾を被った

  ・・・・どう見ても雪だるま

  「ワレモイルゾ?」

  横から口を出してきたのは

  「ケルベロスもか。」

  そして、最初にもどる

  「紫の鎧・・・?」

  ジャックが記憶をたどる

  「クロスじゃない?」

  助け船を出したのはリーリエ

  「クロス?」

  「うん、クロス・ワード 黒色山羊槍士団 団長の。」

  「ああ、そう言うことか。」

  ジャック自身は覚えてないが、ラジアータ城ですれ違うことぐらいは有っただろう

  そうでなければ、知っているような感覚には陥らない

  なお、知っている人物は基本的に判別できる

  「あ、じゃあ。俺はもど・・・あの、その・・リーリエさん?」

  黒いオーラを出していた

  「その前に一つ聞きたいんだけども・・・」

  「な・・・なんでせう。」

  「側室ってどういうこと?」

  (あ・・・暗黒闘気ッ!?)

  「・・・まあ、解る気もするけどさ・・・・・
   解っちゃったから・・・・・・・」

  そういって、ジャックを送り出すリーリエ


  ジャックが緑森京に戻ると、ちょうどリドリーと鉢合わせた

  「ジャック・・・」

  「リドリー?どうした。」


  「私と戦えっ!ジャック!!!」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 はい、どうも
 ななし(結局これで)です
 特撮物の最初の五分をやろうとして・・・
 結果は皆さんの想像どうりと言うことで
 そして今回も説明多々

 見捨てないでください orz


 以下、レス返しっ!!!!!!!!


桑ジュン様

>どうも、はじめまして?
はじめまして〜

>リドリーの「・・!・・あ!・・・!!」と一喜一憂していた時の声がエロく感じるのはダメでしょうか?
エロいですかっ!?

>実際次は何のネタが出てくるのだろうと思ってましたが、今回の
>『初めてジェットスライガーを呼び出したときに使った金属塊を口元に持っていき
>引き金を引いて・・・・・・・・・・・
>  ━━━━━━━━━━ 変身
>  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━COMPLETE』
>には驚かされました。
>『仮面ライダー555』の『デルタ』ですね。(トリガーって表記されてるし)
>3話目のあの3つの塊の一つの銃がそうだったんですね^^;。
>ナイス伏線です。
良かったです〜
気が付いてくれる人が居ました

>これからも面白い展開を楽しみにしています。
できるかぎりがんばります〜


ブック様


>(実況アナウンス風に感想を書いてみた)
(解説者風に返信を書いてみた)
>おぉーっと!ここでノゲイラがジャックに釘を刺したぁ!!
>しかしジャックにはまるで効いていない!これはいったいどうゆう事でしょうか!?
う〜ん・・・
それぞれの認識にずれが有るんじゃないでしょうかねぇ
ジャックは自爆だと言ってますし

>先程の忠告なんかどこ吹く風といった感じでジャックが新たな獲物に狙いを定めて・・・いったぁー!!!

がぶり寄りですね、勢いも良いです。
完全に落とすのも時間の問題でしょう。

>いきなりジャック謹製のアクセサリを手渡した!これにはマーシオもまんざらでもない様子!
>?っと、ここで速報が入りました。速報が入りました。
>ただいまのジャック選手の攻撃は意図的ではない模様!?
>繰り返します。ただいまのジャック選手の攻撃は意図的ではない模様!
>ヤツは天然かぁ!?

明らかに天然ですね。
どうも狙って落としてる風味がありませんよ?
おかしいと思うなら作者の力量でしょう


>追伸、ななしさんは・・・・・ニドヘグだぁ!!(根拠なし)

Σ( ̄□ ̄) 誰っ!?
自分は鷹使いというマイナーな野郎です


3×3EVIL様

>ひっくり返りましたw
>混ぜ過ぎですw
>かめ〜んでらいだ〜まで出現させるとは・・・・・・どーコメントしてよいやら・・・・・・
>でも貴方の話が嫌いと言うではないから、続きをお待ちしてますw

良かったのか・・・悪かったのか・・・
ジェットスライガーが出た時点で変身は確定していたりヽ(´ー`)ノ
話は嫌いじゃないのですか良かったです


misplaced様

>マジレスすると
>記事検索の時名前で検索すると変えたほうの名前が出なかったりで困るかもしれないかと
>この作品書いてる間はこの名前で通したほうが良いと思いまふ

解りました。
親身な回答有り難うございます

YEP様

>ネックレスと首飾りは同じものだと思います、たいちょー

あ・・えと
首飾りはチョーカーの設定なのですよ
チョーカー=くび げふげふ


>……じゃなくてとても面白いです。なぜこんなに絶倫なのか秘訣を聞きたいっっすね!!

そりゃあ光速で動ければ・・・(違
おもしろいと言ってもらってうれしいです
がんばりで返したいと思いマス〜


ミケロ様

>はちゃけ?ネタ?
>おもしろければいいのだw
>世界観壊れてるけど、まだまとまりがあるからいいと思うしね

やっぱり壊れてますかorz
これ以上壊さないようにがんばります!

では、読んでくれた方達に感謝と親愛を

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