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▽レス始

「シン君の目指せ主人公奮闘記!! その6-4(ガンダムSEED−D)」

ANDY (2005-09-25 05:36)
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 そこは、ただただ暗かった。
 目の前には唯一といっても差し支えの無いほどの、僅かな光を発する道があるだけで、それ以外は周囲全てが闇だった。
 その淡く光る道は、なだらかだが上り坂になっており、その終着点と思われる遥か先にあるそこは、道の光の万倍も輝いていた。
 淡い光の道を走りながら、その輝く場所を目指す者がいた。
 その者は、決して後ろを振り返ることなくただ只管、その光へ向かって疾走していた。
 だが、その光へその者以外に惹かれるモノがいるのか、それとも、その者自体を追いかけているのかわからないが、周囲の闇からにじみ出るかのように、なにかが現れ、光へ向かって走る者を追いかけ始めた。
 その追いかけてくる存在に気づいたのか、それを目で見ると、今までよりもより激しく手足を動かした。
 刹那でも長く、ソレから離れる時間を得るが如くにその四肢を動かした。
 だが、その必死の抵抗をあざ笑うかのように、ソレとその者との距離は徐々に狭まっていた。
 だが、それだけではなく、その者と光との距離も確実に縮まっていた。
 光を求めて疾駆する者、その探求者を追い求めるモノ。
 その二つの存在の追いかけっこは、永遠に続くかと思われたが、ついに終わりを迎えた。
 光まであと、歩幅で言えば三歩というところで、その者はソレにその四肢を絡め取られ身動きを殺された。
 そして、その者の正面に滲み出てきた顔を見て、その者は絶叫を上げた。
 滲み出てきた顔は、自分が知っている顔だったからだ。
 それは、神様の悪戯か、一瞬、だが確実に見ることが出来た自分が初めて命を奪った相手の顔だった。
 その顔は、醜悪に顔を歪ませると、こう囁いた。
「よう。人殺し君。元気かい?」
 その言葉を聞き終わると同時に、先ほどを上回る声を喉が裂けんばかりに上げた。


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


 絶叫を上げながら、突如寝かしつけたベッドから上体を起こした患者を見て、壮年の軍医は苦い顔をした。
 やはり、なんらかの精神疾患になったか、と。
 横にいた若い女性看護師に指示を出し、患者を寝かしつけるとともに暴れられないように体を固定させた。
 体が動かないのを確認すると同時に、未だに叫んでいる患者の腕に安定剤を打ち込む。
 針が刺さった感触が分ったのか、一瞬絶叫の声が途切れ、それを皮切りに患者の喉から出てくる声量はなだらかに下がっていった。
 それを確認すると医師は、看護師に下がるように指示を出し、胸元に刺していたペンライトを片手に患者の瞳孔チェックを行った。
 どこか焦点の合わない瞳が、段々と焦点を合わそうとしているのを確認する医師の耳に患者のこのような言葉が聞こえた。

「知らない天井、だ」

 それが、三時間三十七分前に収容された患者、シン・アスカの覚醒してからの第一声だった。


 安定剤が効き、次にシンが完全に覚醒したのは二時間後だった。
 覚醒したシンは二時間前の錯乱状態の影は微塵もなかった。
 医師の問診を受け、栄養剤を打ってもらうと、傍に控えていた看護師から替えの服を手渡された。
 改めて自分の今の格好を見ると、当たり前にパイロットスーツではなく、病院着といっても差し支えの無い簡素な服を身に纏っていた。
 多分誰かが着替えさせてくれたのだろう、と思い差し出された服を受け取り、シンは固まった。
 その着替えの服の上に鎮座するものが目に入ったからだ。
 それは、一枚のトランクスだった。
 なんとなく、自分の体の一部に意識を向けた。
(親父殿!自分、開放感を満喫しているであります!!)
 なんか変な声が聞こえたが、その声のとおり風通し、その他諸々が快適だった。
 頬が引きつるのを感じながら看護師の顔を見ると、優しい笑みを浮かべながら頬を薄く赤く染めていた。

 勘弁して。

 なにか、大事なものが一個無くなった気がした。


 看護師に案内されたシャワー室で、温めのお湯を頭から浴びながら、シンは現状を再確認しようとしていた。
 今から約六時間前に自分はこの、ホーキンス隊所属のMS部隊に無事保護されたが、その時自分は安堵のためか気を失っており、また軽度の衰弱状態だったために医務室へ運び込まれた、らしい。

 まあ、その時外したヘルメットの中から、ゲル状の液体が周囲に拡散して阿鼻叫喚一歩手前になったらしいが、その辺は皆さんの度胸の広さに期待しよう。

 この間の軍医から得た情報を再認識するとともに、なんとなく自分の右掌を見た。

 右掌は、赤く、血の色で染まっていた。

「?!」

 慌てて左手で目を力強く擦り、もう一度自分の右掌を見てみた。
 そこには、赤く染まっていない、少し白いいつもの掌があった。
 それを確認すると、シンは軽く安堵の息を吐くと同時に、その気持ちを振り払った。
 もう、この手はいつものではないのだ。
 そう思うと、急激に腹の底から不快感が押し寄せてきた。

 誰もいないシャワー室内で、シャワーの流す水音と、押さえ込められた嗚咽の音が静に響いた。


 シャワーを浴び、気分を一新したシンは、渡された替えの服に着替えた。
 その服は、一般兵が身につける緑色の軍服だった。
「ゴメンナサイね。他に服が無くて」
「いえ。替えの服を渡してもらえるだけうれしいですから」
 自分の前を歩きながら謝罪の言葉を述べる看護師に向かって、シンは顔に笑みを浮かべてそう返した。
 少し大きめの服だが、実際パイロットスーツ以外では下着だけしか身に着けていたものはないので、軍服でもないよりはましなのが実情だった。
 が、シンのそのような実情を察することなく、言葉通りの意味で看護師は捉え、シンに対して笑みを浮かべながら艦長室へとシンを案内した。

「失礼いたします。例の少年をお連れしました」
『入れ』
 ある一室の扉の横に備え付けられているインターフォンを通して耳に入った男性の声に応じるように、扉が横にスライドするのを眺め、看護師とシンの二人は艦長室の中へと入った。
 款長室内には、白い軍服を身に纏った四十代前半の男性と、赤い軍服を身に纏った面白い髪形の青年がいた。
 その青年の顔はシンの知っているものと類似していたが、それについては顔に出さないようにして目の前の艦長にアカデミーで習ったザフト式の敬礼をした。
「うむ。君はもう下がっていいぞ」
 シンの敬礼に答礼で返すと、艦長はここまで案内してくれた看護師に退室を促した。
 看護師はそれに無言で頷くと、シンに軽く目配せをして退室した。
 その後姿に目礼を送り、改めてシンは艦長たち二人を目に入れた。
「うむ。体調はどうかね」
「はい。完全とはいいがたいですが、つい数時間前を思えば良好です」
「それは結構。では、これからの君の身の振り方についてだが手短に説明させてもらおう」
 そういうと艦長はこれからについての説明を始めた。
 ホーキンス隊は本来、シン達アカデミー生を救助することが任務だったわけではなく、担当宙域の巡回が目的であり、当初の目的の多くを消化していたのでこのまま任務を遂行する、と言うものだった。
「その、残りの日数は?」
「順調にいって、三日後にはプラント本国に帰港予定だ」
「三日後、ですか」
「うむ。その間君には本艦に逗留をしてもらうことになる」
「あ、はい。それについて異存はありません。助けていただいたうえに、文句なんか言うつもりは微塵もありませんので」
「そうかね。他に何か聞きたいことはあるかね?」
「はい。アカデミーの方へ連絡を取りたいのですが」
「それについてだが、君を無事保護したという旨はもうすでに圧縮文章で本国の方へ送っておいた。この宙域はNジャマーの干渉が酷くてリアルタイム通信が不能な状態なのでな。その辺は了承してくれ」
「わかりました」
「他になければ、この者に艦内を案内させよう」
 そう言い、艦長は自分の斜め前に立っている青年に目線を向けた。
 それにつられるように目線を向けたシンの視線に気づいたのか、その青年はどこか人好きのする笑みを浮かべ軽く指で崩した敬礼のような挨拶をした。
 それに黙って頭を軽く下げることで答えるシンを、どこか面白いものを見るような目で眺めながら艦長はシンに言った。
「さて、すまないが少し部屋の外で待っていてもらえないかな?彼と打ち合わせをしないといけないことが少々あるのでね」
「あ、はい。失礼いたしました」
 その言葉に慌てて敬礼で答えると、シンは艦長室から退室した。
 その後姿が扉で隠されるのを確認すると、艦長は目の前の青年に声をかけた。
「どう思う?」
「そうですね。何とか平静を保とうとしているのがかわいいじゃないですか」
「かわいい、ね。私には哀れに見えるよ、ハイネ」
「哀れ、ですか。………そうですね、このままの状態で一生を過ごすなら哀れな道化師でしょうね、ホーキンス隊長」
「そうはならない、と?」
「どうでしょう?」
 自分を試すような物言いに、軽く笑みを浮かべ肩を竦ませることで言葉を濁すハイネに、どこか頭が痛くなるのを感じながらホーキンスは言った。
「まあ、まずは彼に何か食べさせてやれ。点滴をしていたとはいえ胃に何も入れていないのは体に毒だからな」
「了解」
 敬礼し退室するハイネを見送ると、ホーキンスはプラント本国へ、繋がらないと説明したはずのリアルタイム通信を繋げた。
 相手に繋がるまでの空白の時間の中で、つい先ほど見た少年、シン・アスカの顔を思い出していた。
 何も写していない瞳と仮面のような笑み。
 出来の悪い道化師がそこにただいた。
 頭を軽く振り、その映像を頭から追い出す。
 戦争症候群(ワー・シンドローム)。前大戦中にこれに陥った多くの若者を目にした。
 あの前途洋々の少年もそうなるのだろうかと思うと、やるせない気分だった。


「よ、またせたな」
「あ、いえ」
 艦長室の扉の脇であの人を待っていると、陽気な声でその人は俺に声をかけてきた。
 その声は、やはり俺が向こうの世界でファンだったあの人の声と一緒だった。
 だから、彼が誰だか知っているんだが怪しまれないために名前を聞いた。
「あの、失礼ですがお名前を教えていただけませんか」
「うん?自己紹介してなかったっけ。悪い悪い。俺はハイネ・ヴェステンフルスっていうんだ。よろしくな、シン・アスカ君」
「あ、はい。ヴェステンフルスさん」
「ハイネ、でいいぜ」
「あ、はい。わかりました、ハイネさん」
「ん〜『さん』もいらないんだけどな。ま、おいおいな。さて、行こうか」
「あの、どこへですか?」
「うちの隊長も言ってただろう?艦内を案内しろって。だから案内してやるよ」
 そう言うと、ハイネは俺の肩を軽く押して歩き始めた。
 俺は慌ててその後を追って歩いた。
 ハイネ、って微妙に兄貴風持ってる?


 ハイネに連れられて訪れた場所には、数台の鋼の巨人が鎮座していた。
「どうだ。ここがうちの格納庫さ。ジン以外の機体なんて見たこと無いだろう?なかなか壮観じゃん?」
「ええ。そうですね」
 にこやかに説明をするハイネに、シンも顔に笑みを浮かべて格納庫内を眺めた。
 格納庫の中には、オレンジ色のゲイツと、改造が施されているシグー、偵察用のジンに、ジン・ハイマニューバーが二機収納されていた。
「お。あれがお前の一時的な相棒だった奴だろ?」
「え?」
 ハイネの言葉に促され視線を移した先には、分解整備がされている連合製の機体『105ダガー』があった。
 左肩の装甲がなくなり間接部分がむき出しになっており、また、頭部のデュエルセンサー周辺が損傷している以外これといって目立った損害なかった。
 ダガーを見た瞬間、シンの右拳が白くなるほど握り締められるのを見ながら、それに触れる事無くハイネはシンに尋ねた。
「それにしても、よく生き残れたな。本当の戦闘なんて初めてだったんだろう?」
「………はい」
「どうなの?連合のMSの操縦性能は?俺操縦したことが無いから興味があるんだよね〜」
「………OS部分改変したんで実際はどうかは分りませんが、なかなか操縦しやすかったですよ」
「へ〜。OSの書き換えなんてやったんだ。すごいじゃん」
「………いえ。べつに」
「そうか?俺はすごいと思うから驚いたんだけどな。ま、人それぞれか。感じ方なんて」
「……………」
「さて、整備の奴らの邪魔にならないように次に行こうか」
 そう言い格納庫を後にしようとするハイネの後を追いながら、シンはもう一度格納庫の中に目を向け、今は何も語りかけてこないダガーを見ると、何も言わずにその場を後にした。


「ナスカ級船艦内を見た感想はどうだい?シン・アスカ君」
「ええ。なかなか快適そうな艦内なんで驚きました」
「そりゃあ、俺たちのもう一つの家なんだからな。ある程度快適にもなるさ」
「………もう一つの、家」
「そ。お、今日はチキンソテーにシチューとサラダか。美味そうじゃないの」
「あの、俺も食べていいんですか?」
「何言ってんの?お前一人分増えたぐらいで食事制限かけられるような備蓄量じゃないぜ?なあ、料理長!」
 ハイネからトレイを受け取りながら疑問を尋ねるシンに、ハイネと厨房内にいる料理長と思しき人物はその疑問を一笑にして答えた。
 ハイネとシンの二人は、ナスカ級内の案内を粗方終え食堂で少し早目の夕食を取ることにしていた。
 そこで、急遽湧いて出てきた自分と言うイレギュラーを賄うだけの食糧があるのだろうか、と疑問に思ったのだが、それは要らぬ心配だったようだ。
 考えて見れば、自分たちが乗っていたアカデミー用の戦艦ではなく、これは本物の任務を遂行する戦艦であり、どのような状況に陥っても臨機応変できるだけのものがあっておかしくなく、逆に無かったらそれは戦艦とはいえないだろう。
 料理長とハイネのその返答に納得をし、シンは料理を受け取りトレイに載せた。
 その湯気が立ち上っている料理が発する臭いは、今のシンには堪らないものだった。

 シンとハイネは、まだ誰もいない食堂の中でも隅のほうの席に腰を落ち着けた。
 ハイネは空腹だったのか、またはパイロットと言う職業のためかかなりの量ある食事を苦も無く口に入れ、咀嚼し、飲み込んでいった。
 シンはその様子を対面で眺めながら、グラスに注がれた水をちびちびと舐めていた。
 ハイネの料理の量が三分の二ほど彼の胃の中に消えたのに対し、シンのトレイの上の食事は少しも減っていなかった。
 そのことにさも今気がついた、と言う顔でハイネはシンに尋ねた。
「食べないのか?」
「ええ。まあ。その……何と言うか腹は減っていないので」
 そう答えるシンに反旗を翻すように、シンの腹は豪快な音を立てた。
「腹はそうだとは言っていない様だけど?」
 少し意地悪な言葉だな、と思いながらハイネはシンに尋ねた。
 シンはその言葉を噛み砕くかのように無言で耳に入れていた。
 確かに、肉体的には、体は栄養補給をさっきから訴えているが、精神的に、心は食事を取る事を拒絶していた。
 なぜなら、ナイフを手に取ろうとしたその瞬間、自分のその手が血塗れになってしまうのだから。
 それに驚き慌てて手を引っ込め、改めて手を見てみるとそこには血など一滴も付いていない手がただあるだけだった。
 この症状は、精神的なものだとはなんとなく分っているのだが、それでも進んで自分の手が血塗れで食事をする気にはなれずに、グラスの水で口を湿らす程度にしていたのだった。
 その事を目の前の人に伝えるべきか悩むシンの耳に驚く言葉が入ってきた。
「どうした?自分の手が血塗れになる幻覚でも見たか?」
「………え?」
 ハイネの言葉が耳に入り理解するとともに、慌てて顔を上げてハイネの顔を驚愕の眼差しで見た。
 そこにあったのは、先ほどまでとは異なった真剣な目をした一人の戦士がいた。
「お前の今の状況を耳に届く言葉で伝えてやろうか?食事をしようとしたら自分のその両の手が血塗れになる幻覚が見えてしまい、それに、自分のいまの周りの状況がどこか現実味を帯びないように感じ、なによりそれを周囲に感じさせないように、感じさせてはいけないと思いそれを隠すために笑顔を浮かべようと思って笑顔を意識して浮かべている。どうだ?当たってるだろう」
 さらっと、何の気負いも無く口にした内容だった。
 他人が聞けばどうとも思わない内容だが、シンの心にはどんな刃物よりも鋭く、深く突き刺さった。
 ハイネの瞳を見る。
 いや、瞳から目をそらすことが出来なかった。
 飲み込まれる。自分と言う存在がとても矮小なものに思えた。
 これが、戦士の目なのだろうか。
 シンは、飲み込まれそうになるのを何とか全精神力を動員して抵抗を試みた。
 そんなシンを嘲笑うかのように、ハイネはこう口にした。
「ふん。うぬぼれるなよ。ヒヨッコ。なに悲劇の主人公の気分に浸ってるんだ。そんな気分に浸るんじゃねえよ」
 その言葉を耳にした瞬間、体中全ての血液が頭に上るのを感じた。
「あんたに、あんたなんかに、なにがわかるんだ!!!」
 頭に血が上ったためか、敬語なんていうものの存在を無視した言葉が考えも無く口から飛び出し始めた。
「ふん。何も自分が口にしなくても周囲は自分を理解してくれる、なんていう甘い幻想を信じてるんじゃねえよ。そんな幻想を信じてただ自分が悲劇の主人公だって酔っている奴の事をなんていうか教えてやる。それはな、餓鬼っていうんだよ。わかったか、餓鬼」
 激昂する自分の言葉が炎ならば、自分に対して辛辣な言葉を吐くこの人は永遠の氷土を思わせる氷を連想させた。
 その氷は容赦なく心に突き刺さり、蹂躙し、かき乱し、混乱させた。
「うるさいうるさいうるさい!!黙れ!!俺はな、俺は、初めて人を殺したんだぞ!!つい数時間前に!!この手で直接二人!!間接的に一人、計三人も人を殺したんだ!!」
「だからなんだ?こう言って貰いたいのか?『よく頑張ったな。えらいぞ、ルーキー』って」
 叫ぶ。今の自分の状況が壊れる事を願いながら。
 囁かれる。そんな逃げは許さない、立て、立ち向かえ、そんな意を込められて。
 でも、その意は届かず、ただただ心をかき乱すだけだった。
「誰がそんな事を望んだ!!!」
 心のままに叫ぶ。違う。こんな事を叫びたいんじゃない。
「違うのか?」
「違うに決まってるだろう!!」
 やめろ。俺の心を覆っていた鎧を剥がすな。
 俺の、仮初でも以前の俺と言う名の土台を壊さないでくれ。
「じゃあ、なんだよ。言ってみろよ」
「――――――――――!!!!!!」
 激昂し、全てを燃やし尽くすのではと思うほど燃え上がるシンの激情を歯牙にも掛けずに、ハイネは冷静に、全てを包み込む風のように不確かに、それでいて爽やかにシンに言葉を促した。
 今のハイネの瞳は先ほどまでの戦士のものとは異なり、どこか聖職者が罪人の告白を聞き許しを与える、そのような慈愛の色で溢れていたが俯いているシンにはその色に気づくことは無かった。
 シンは、激昂する気持ちを何とか押さえ込むように視覚から入る情報をカットするように、両手で顔を多い、肘を立てて声を振り絞るように出した。
「俺は、俺は……………殺したくなんか無かったんだ」
 覆っていた鎧は、爽やかな風が脱がしてしまった。
「俺は、俺は…………………」
 鎧を脱がされ、裸になった心は脆く、ほんの微風でも敏感に反応してしまう。
「ゆっくりでいい。ゆっくりと自分が感じたことを言葉にしてばら撒いちまいな。俺が全部受け止めてやるから。な?」
 目を覆っている手の隙間から、止め処なく水が溢れ始めた。
「あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああ!!!!」
 仮面を外され、外界に復帰した心は歓喜とも、悲哀とも取れる叫び声を上げた。
 先に進めることに喜びを。
 自分が変わってしまったことに悲しみを。
 そのような意味を込めシンは、ただ泣き、ただ叫んだ。


 どれ位そうしていただろうか。
 十分?三十分?それとも一時間だろうか。いや、もしかしたら五分も経っていないかもしれない。
 正確な時間を推論することも出来ないが、そんなことは今のシンには関係なかった。
「俺は、怖かったんだ」
 先ほどまで纏っていた『普通』はなくなり、『雨の中びしょ濡れになってしまった迷子』のようなどこか途方にくれている雰囲気を纏っていた。
 どこか儚く、脆い空気を纏っているのをハイネは感じたが、手を差し伸べることはしなかった。まだ早い。
「何が怖かったんだ?」
「………………」
「自分が死ぬことが、か?」
「それもある。けど、それ以上に………」
「それ以上に?」
「………それ以上に、誰かが目の前で死ぬのが怖かったんだ」
 搾り出すように囁くシンの言葉に、ハイネは短く答えた。
「そうか」
 それは、肯定とも否定とも取れる、酷く曖昧な言葉だったが、今のシンにはその曖昧さが心地よかった。
「だって、まだ俺達は死ぬ覚悟なんて出来ているわけないし、殺す覚悟なんてそれ以上に出来ているはずがなかったんだ。でも、理不尽な現実は俺たちにその両方を押し付けたんだ」
「そうだな」
 たしかに、時期尚早すぎた。
 やっと種をまき始めたばかりなのにこの仕打ちはないのではないだろうか。
 そんな思いを滲ませながら、ハイネは言葉少なく続きを促した。
「…………そんな現実はどうでもいいんだ。それを、俺は勢いでも享受したんだから」
「そうか」
「……………でも、俺は、あれまで享受したつもりはないんだ」
「なにを?」
 ハイネの問いに、シンは一瞬口ごもり答えた。
「…………人を殺すことに喜びなんて」
 血を吐くように、苦痛に喘ぐようにシンは答えた。
「俺は、相手の一人を殺したときに、これで、これで一人いなくなったって、心の中で一瞬でも喜んじまったんだ」
 神に懺悔するかの如くにシンはその言葉を紡いだ。
「これで、自分が死ぬ可能性が少し下がったって。これで、誰かが死ぬ可能性が下がったって。命を一個奪ったのに、その行為自体に嫌悪感を覚えるよりも喜んじまったんだ」
 もっとも、その後に激しい嫌悪感に襲われましたけどね、と呟くシンの様子は未だにずぶ濡れのままだった。
「ねえ、ハイネさん。俺は、これからどうするべきなんですか?」
 ここに来顔を上げたシンの目は、とても弱弱しく光っており、何かを探し彷徨っていた。
 その目を見つめ、ハイネは厳かに尋ねた。
「お前はどうしたいんだ?」
 優しい慰めの言葉でもなく、甘い囁きでもない。
ただ、暗闇を恐れ蹲る幼子に明かりを差し出す、そんな何てことのない行動だが、そこに込められているものはこの世の何よりも崇高で、気高く、そして慈愛に満ちていた。
 その言葉の真意を測りかね、シンの視線はただ虚空を彷徨う。
 どうしたい。いったい、何を求めるというんだろうか。
 虚空を彷徨う視線を見つめながら、ハイネはまだ言葉を紡ぐ。
「もう一度言うぞ。お前は、どうしたいんだ?」
 ただ、背中を軽く押すような声だった。
「罵倒されたいのか?殴られたいのか?それとも、優しく慰められたいのか?」
 ハイネの紡ぎだす言葉は、全て当てはまるようで何か違っているように思えた。
 では、なんだったら正しいんだろうか?
「正しい、なんていう明確な物なんかはないぜ」
 ハイネはシンの目を見つめながら、それでもどこか遠くを見つめながら語った。
 その姿を見て、シンは突如確信した。
 目の前の人も自分と同じ苦しみを経験しているんだ、と。
 自分だけが苦しんでいることなのではない、と。
「どんな綺麗な理由を後付で掲げようとも、『殺した』って言う事実が消えるわけじゃないんだ。戦場にいてお互い銃を突きつけあってそれを回避する、何ていう行為自体が自殺行為に近いんだ。相手が自分を殺す気でかかってくる以上、こっちだって殺す気で対応しなくちゃな。そうしないと、死ぬのは自分なんだから。死に直面すれば誰だって『死にたくない』って思うもんだ。それには『ナチュラル』も『コーディネイター』も関係ないぜ。人間なら当たり前なんだからな。でもな、その当たり前をどう昇華して、納得するかがそいつの力しだいなんだろうな」
「…………力、です、か?」
「ああ、力さ。その『事実』を受け止めきれるだけの心の、な」
「………」
「『事実』を受け止めることは、すごくつらいことだ。でもな、本当に辛いことしかないのか?」
 どうなんだろう。わからない。
「ああ、それとな。これは内緒にしておけ、と言われてたんだけどな」
 どこか、悪戯好きな子供のような目をしながらハイネは言葉を発した。
「お前の仲間二人、無事に本国に帰ることができたってよ。ちゃんと五体満足で」
 その言葉の意味を理解した瞬間、シンの目から新たな涙が流れた。
 だがそれは、つい先ほど流したものとは、温もりも、重さもまるで異なるものだった。
「うれしいか?」
「―――――」
 ハイネの言葉に無言で頷くシン。
「お前が、守り通せた命がちゃんとあるんだぞ。その辛い『事実』の裏には」
 その言葉を聞き、止めようと思った涙が止まらなかった。
 視界が朧げに歪むが、そんな事を気にすることはなかった。
 ただただ、感動に震えることに身を任せていた。
「もう一度聞くぜ。お前はどうしたい?」
「俺は………」
 ハイネの目を、先ほどとは違った目で見つめる。
 シンの目には、先ほどまでと異なって光が宿っていた。
 ロウソクのような、小さく弱弱しいものだが、それでもシンの何かに火がついたのは確かだった。
「俺は、二人に、皆にあって話をしたい」
「そうか」
「バカやって、泣いて、笑って、ケンカして、仲直りして、また笑って、そんな暖かい場所に帰りたいです」
「帰れるさ。お前は生き残ったんだからな」
 その言葉を耳にし、シンは自分の右手を見つめた。
 その手は、今は普通に見える。が、この手が血に染まったのは覆しようのない事実なのだ。
 ならば、その事実から目を背け、耳を塞ぎ、ただ自分の身に起こった不幸を喚き散らすことが正しいのだろうか。
 いや、そうではないはずだ。
 その事実を受け入れ、そのこと自体を認めなくては、自分は自分ではなくなってしまうのではないだろうか。
 殺したのも、生き残ったのも、悩み苦しむのも、全部含めてそれらが自分と言う存在を形成する重要な要素になってしまうのだから。
「ただな。俺が思うに、生き残った奴にはな、ある義務が生じるんだ」
「………ある義務?」
「ああ。それはな―」
 これからハイネが口にする言葉は、彼がたどり着いた答えなのだろう。
 そう思い、シンは真剣にその言葉を聞こうと全神経を聴覚に集中させた。
「殺した奴の分まで一生懸命生きる、って言うことさ」
『わしの代わりに死んだ皆の分も、一生懸命家族を愛し、生きることじゃよ』
 ハイネの言葉が、向こうの世界でかつての戦争で失った仲間の事を思いながら語ってくれた祖父の言葉に重なって聞こえた。
 なんて、単純。なんて、厳かな義務だろう。
 そうだ。生きている自分が、その生きている事を誇りに思わなくてどうするんだろう。
 胸を張れ。眼差しを真っ直ぐにしろ。誇りを持たなくてはダメだ。
 そして、彼岸先にいる者たちに誇れるだけのものを守り、創り、育まなくてはならないはずだ。
 そう思い行動した人たちが、自分の生まれた国には多くいたはずだし、なにより自分の身内にいたではないか。
 何を自分は継承していたんだろうか。
 何を自分は思っていたんだろうか。
 そんな思いがシンの心の中を駆け回った。
「で、シン。最後なるけど。お前はどうしたい?」
「俺は、俺は…………」
 ハイネの声はきっかけにしか過ぎない。でも、それは確実に自分を自分としてくれるものがあった。
 ならば、それに応えなくては人として不出来ではないだろうか。
「俺は、誇りを持って生きていきたい」
 ならば、その瞳に灯そう。
 たとえ小さくとも、何者にも消せない誇りの火を。
 ならば、全て受け入れよう。
 たとえ、それに飲み込まれそうになっても胸を張り続けるために。
 しっかりと立つために。
 だからこそ、自分に立ち上がるきっかけをくれたこの人の目から逃げるな。
 それらの思いを込め、シンはハイネの目を見つめ返した。
 その瞳の色を見て、ハイネは軽く驚いた。
 確かに自分はきっかけを与えたが、まさかここまで短時間で瞳に明確な色が戻るとは思っていなかった。
 しかも、その瞳を真っ直ぐこちらに向け、自分の覚悟を伝えてくるなんて。
 おもしろいやつだ。
 その視線を受けながら、自分の兄がかわいがるのも頷ける、と思った。
 兄と自分、それに目の前のシンとの三人で飲む酒は言いようのない美味さになるだろう。
 そう思うと、ハイネは自分の頬が緩むのを抑えることができなかった。
「なら、もっと鍛えないとな」
「はい」
 そう。お互いにもっと鍛えなくてはならない。
 心も体も。
 誇りと様々な『事実』に押しつぶされないように。
 ハイネは自分が微笑んでいるのを感じた。
 それに応えるように、シンも今まで見せていた『笑顔』という仮面を剥ぎ取り、本当の『男の笑み』を見せた。

    コト

 そんな二人の間のテーブルの上に、あるものが置かれた。
 それは―
「ケーキ?」
「料理長。これは?」
 それは、二切れのケーキだった。
 それを持ってきた料理長に、疑問の眼差しを二人は送った。
 それを受け、料理長は静に、それでもどこか男くさい笑みを浮かべていった。
「な〜に。男が一皮むけたからには酒を飲ませなくちゃいけないだろう」
「おいおい。艦内は一応禁酒だぜ?」
「飲むのはダメだが、食うのまでは禁止されてないぞ」
「あ、これブランデーの香りがする」
 ケーキのにおいを嗅いだシンは、ほのかに香るブランデーの臭いに気がついた。
「詭弁だね」
「おいおい。ルールは壊すためと掻い潜るスリルを味わうためにあるんだぞ」
 どこか呆気に取られた声で呟くハイネを諭すように、料理長はそう言うとシンの肩を軽く叩き厨房へと下がっていった。
 その後姿を見送り、シンはあることに気がついた。
「うわ。もしかして、俺のさっきまでの醜態を…………」
「おう。特等席で聞いてたんだろうな。他にまだ誰も来ていないんだから暇だったろうし」
 頬を引きつらせながら呟いた言葉に、ハイネは何をいまさら、という感じで答えた。
 頬に熱が集まるのを感じた。
 何ていう醜態をさらしていたんだろうか。
 そう思い、どこかに穴でも掘ってこもってやろうかと思ったシンに、ハイネは一本のフォークを差し出した。
「ほれ。まずは、乾杯するぞ」
 どうやらケーキを酒の変わりに、フォークをグラスに見立てるつもりのようだ。
 その差し出されたフォークに、一瞬躊躇したが、受け取った。
 受け取った瞬間、その手が赤く染まるように見えたが、その『事実』から目をそらすことをシンは二度としなかった。
 それに呼応するかのように、赤く染まっていた手はいつもの色に戻った。
 それを確認すると、シンはハイネを見つめた。
 そんなシンを認めると、ハイネはフォークを軽く掲げて言った。
「新たな男の誕生を祝って、乾杯」
「乾杯」
 二人は軽くフォークを重ねて鳴らすと、ケーキを口に含むことにした。

 そのケーキの味は、今まで食べたケーキや、飲んだ酒のどれよりも美味しく感じた。
 このケーキを差し出してくれた料理長に感謝をし、シンは冷めてしまったシチューなど、夕食を味わって食べることにした。
 口にしたシチューなどは、少し塩辛く感じたが、ケーキと同じように、天上の食べ物のように感じられた。


「あ、なあなあ」
「はい?」
「フォークなのに乾杯って変じゃないか?」
「………そう言われればそうですね」
「だろ?う〜ん。フォークだから『乾槍』?」
「………ノーコメントでお願いします」


―またまたまたまた中書き―
 毎度おなじみ中書きの時間がやってまいりました!!司会進行のANDYです!!
 …………また、嘘をついてしまってゴメンナサイ!!
>では、また次回の後書きで、こんどこそ後書きにできるようがんばりますので、お会いしましょう。(前回より引用)
って、書いたのにこの体たらく。
 本当に言い訳する言葉もありません。
 ただ、今回の内容も難産でした。言い訳っぽいですけど。
 いえ、まじでハイネさんの言葉遣いがよくわかんなかったのと、どのような言葉を言うだろうかと脳内でシミュレートした数何回だろう?と、色々と頑張った結果が今回の話です。
 ちょっとハイネさんが冷たいところもありますが、それは荒療治のためわざとやっているのです。
 「THE EDGE」(G−Aで連載中)に出演しているハイネさんの台詞で、すごく人間臭い軍人さんなんだな、と思ったのでこのような会話になりました。
 弔いの酒を傾けてた描写があったのは、このシリーズでは後にも先にもこの人だけではないでしょうか?
 まあ、そんなハイネさんに一人の男にしてもらえたシン。
 これから彼を待ち受けている数々の試練を、見事乗り越えてくれるでしょう。
 で、今回の投稿する前日にあった本家ですが、もう、歴史に残る展開ですね。
 なんか聞いた話では、第三部も製作許可が下りたらしいですし。
 あ〜、スタッフ一新だよね?

 来月と再来月発売の伝説と運命のHGが待ち遠しいです。
 でも、発売時期を絶対間違ってるから。バンダイさん。

 さて、今回の話で何とか重いテーマを昇華できたと思うんですが、どうだったでしょうか。
 今回の文の中には、私が多くの人から聞いた話なども使わせていただいています。
 この場を借りてその人たちに感謝の言葉を。

 ある産婦人科に勤める婦長さんの話ですが、なぜ赤ちゃんはあんなにも激しく産声をあげるのか、と言う私の問いに。
「赤ちゃんは優しいお母さんの中と言う世界から、外と言う未知の世界に出ることに対して感じる恐怖と、その未知の世界に出ることに対しての喜びを込めてああも泣くのよ」
と、教えられたことが今も鮮明に残っています。
 関係ない話ですみません。

 さて、そろそろやっと非日常から、日常パートへやっといけそうです。
 ええ、次回こそ、次回こそいけそうです!!
 楽しみに待っといてください

レス返し
>紅様
 感想ありがとうございます。

 >いや、マジに待ってましたよ
 そう言って頂けると感極まる気持ちです。

 >前回に続き、ギリギリの戦闘が思いっきり魅かれます。テレビでデス種見るよか断然面白いのが玉にキズかw?
 そんなコメントをいただけるとは、本当にありがとうございます。
 戦闘は、ギリギリが基本でしょうから。命の取り合いを一瞬で終わらせてはダメだと思ったので。

>テレビの方がミョ〜になってしまったレイたちが生き生きとしてて続きが早く読みたくなります。てな訳で、続きをお待ちしております。
 今回はレイたちが一つも登場していませんが、どうだったでしょうか?
 次回は出演しますので楽しみにお待ちください。

>かーく様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >種運命のSSでは自分的ベスト1位
 そのような評価をしていただけるとは、ありがとうございます。
 これからもその位置を不動のものとできるようにがんばりますので、応援よろしくお願いいたします。

 >しかも次話ではハイネとシンの会話が出てきそうなので、今から楽しみにしております
 今回の二人の会話はどうだったでしょうか。
 納得していただければ幸いです。

>飛べないブタ様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >さてさて、帰ってきたシン君はどうなるんでしょうか?楽しみなような、恐ろしいような・・・
 さあ、どうなるんでしょうかね?(笑)
 ただ、「幸せな不幸」な状態にはなるんでしょうがね(笑)

>輝翔様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >第一話から読ませて頂きました。今まで見た種運命のSSで一番面白いと思います!
 ありがとうございます。
 これからもそう思っていただけるように頑張りますので応援お願いいたします。

>R・E様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >6−2を読んでから更新を心待ちにしておりました
 そう言って頂けると投稿した甲斐があります♪
 ついでに多大なプレッシャーも感じてしまいますが(苦笑)

 >さて、これからどうなる事やら♪
 本当にどうなってしまうんでしょうね♪
 シンよ。入院費用の備蓄は十分か?………と、尋ねるべきなんでしょうかね?

 >105キット化して欲しいかなと
 MSVシリーズでキット化されていますよ。
 出来はいいですよ。ただ、ストライクパックが欲しかったら色々と散財してしまいますが、ノーマル状態でもかっこいいですよ。
 ハイペリオンもなかなか良いですよ。
 個人的にお勧めです。

>レンヤ様
 感想ありがとうございます。

 >もうヤバイぐらいに填りましたよ^^
 ありがとうございます。最高のほめ言葉です。

 >逝っちゃった人には嫌悪しまくりでしたし、シンの元日本人らしい甘さも初めての実戦でボロボロになり嘔吐してしまうシーンも最高でした。
 うし!この勝負私の勝ちですね♪(前回中書き参照)
 あの嘔吐シーンは、避難轟々かな、と思っていただけにそう言って貰えてうれしいです。

 >この調子でご都合主義満載のSEEDをぶっつぶしてくださいw
 え、え、え〜?!
 が、がんばらさせていただきます!!

 >しかしハイネのセリフはMS変えるたびに言ってるんですかね?^^;
 …………言ってるんですよ!!
 言ってるに決まってます!!そんな、印象に残る戦闘パートの台詞があれしかなかったからでは決して―――――――

>T城様
感想ありがとうございます。

 >ガンダム系らしさがよく出てますね
 そう言って頂けるとうれしいです。

 >憑依系にありがちな最強ものでないのに、しっかり主人公してるのがうまいです
 ありがとうございます。これからも主人公で在れるよう頑張ります。タイトル負けしないようにw

 >やっぱりガンダムって自己との葛藤とか、人の死に対しての妙になまなましい所とかがあってこそですよね
 私もそう思います。小説の宇宙世紀ものはその辺の描写がすごいので、そこを少し意識させていただきました。

>ユキカズ様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >戦闘後に、落ち込んで飯食って…といろいろ考えてるシン君がつぼにはいりました
 はまっていただけて幸いです。
 まあ、その場での自己を奮い立たせるためにああ叫んだのであって、今回のシン君はへタレに成りかけてそれを放棄しそうでしたが、どうだったでしょうか。(あれ?ハイネに救われたから放棄なのかな?)

>I am fool様
 前回のfool様と同一の方ですね。今回も感想ありがとうございます。

 >情故の『ぐらっぷる』が待ち受けるやはり『シン君って不っ幸』なのだろうか
 そうですね。『幸せな不幸』なのでしょう。

>なまけもの様
 感想ありがとうございます。

>6−3の投稿を待ってました!!
 ありがとうございます。

 >仲間ごと自分を殺そうとした敵に恐怖や怒りなどでプッツンしちゃって苦しめるように殺してしまい、限界にきて吐いちゃうとことかはアニメの方では絶対にないリアルなシーンで良かったです
 そう言って頂けると、頑張って書いた甲斐があります。

 >しかしシン…戻ったら(以下省略)
 ええ、まあ、心配掛けたんだからしょうがないでしょう。………過激にならなければいいんだけどな〜

>HAPPYEND至上主義者様
 感想ありがとうございます。

 >何とか生き残りましたね。殺し合いの狂気の中で生き延びようともがき苦しむシンの心理描写はホント凄い。
ありがとうございます。この言葉が陳腐に感じるほどのお褒めの言葉に、ただただ感涙です。

 >次回でゆっくりと振り返ってまた思い悩むのでしょうね。漢とは苦しんだ分だけ強くなれる生き物だと自分は信じております。頑張れシン!!
私もそう信じております。悩んだ分だけ強くなれるのです。歌にもありますし。
 歌詞を載せると色々と問題になるので乗せませんが、「英雄」という歌の歌詞が最高です。『種運命』と同局でやっていた「ウルトラマンネクサス」の主題歌なのですが、どうか一度聞いてみてください。お勧めですよ。

 >『制裁』という名の励ましをしそうですが、どんな感じになるんでしょうね?
 どんな感じになるんでしょうか?もしかしたら、肉体的な理由で三日間ぐらい寝込んでしまうかもしれませんねw

 >アストレイのジェスとの、でしょうか?
 いえいえ。彼とも出会いますが、それ以上インパクトある出会いにする予定です。お楽しみに。

 >今回も非常に(もはや原作と比べる事が失礼なほど)面白かったです。次回で自らの心中にどう折り合いをつけるのかが楽しみです。頑張ってください
 ありがとうございます。
 今回このような決着の付け方に成りましたが、どうだったでしょうか。
 コメントお待ちしております。

 >追記
 ふ。少し遅かったです。一日ほど寝込みました。私は頭痛が酷かったですよ。ご家族の方々は快復されましたでしょうか。お互いに体調には気をつけましょうね(苦笑)

>タカちゃん様
 感想ありがとうございます。

 >もしかして、著者は100の技を持つご老体?
 通販の欄には「これで完全!!禁断の48の殺人技が君のものに!!」というモノが「マッスルスグル」という著者名であったとしか言えませんw

 >もしかしてその気が目覚めかけた?
 怖くて確認が取れませんでした!!

 >そう言えば格闘技を習っていた上に演舞も出来たからよく付き合っていたのかな
 その辺は近いうちに。

 >王道のコースをたどろうとしているみたいだけどオリキャラ's+αに駄目にされそう……
 今回、ハイネにダメにされてしまいましたw
 まあ、別の状況でそうなりそうですがねw

>真偽様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >もしや某人物の陰謀
 さて、どうなのでしょうねw
 色々と想像しながら真相が解明されるのをお待ちください。

>九重様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >初めて見たのですが結構楽しめました。・・・主に電波の住人が
 ありがとうございます。そうですか、主に電波の住人が………え〜〜〜〜〜!!
 く、さすがこのホームページの影の主役とまで言われているキャラ。
 まさか、うちの主人公を食ってしまうとは。
 これは出演回数を減らすべきか?(手帳を開きながら悩むANDY)

 >これからも頑張って下さい
 はい。頑張ります!

>御神様
 初めまして。感想ありがとうございます。

 >とても楽しめました。シンが良い味だしていると思います
 ありがとうございます。そう言って頂けると感謝の極みです。

 >次も楽しみにしております。頑張ってください
 今回も楽しんでいただければ幸いです。
 頑張りますので応援お願いいたします。

 レス返しをしていたら、自己最高の15と言う数にビックリです。
 うう、うれしい悲鳴が上がりそうです。
 さて、今度こそ6話の『後書き』(になるよう頑張りますので)でお会いいたしましょう。
 では。

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