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「ある幻想の魔術師と黒の姫君   第六話  (まぶらほ+月姫系)」

REKI (2005-07-24 13:26/2005-07-24 13:39)
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さて前回、何故か転校生として登場したアルト。
いきなりの爆弾発言に教室には狂気が溢れかえると思われたが、現在は何故かシーンと静まり返っている。

では一人一人の思考を覗いてみよう。
まずは元凶であるアルト、

(いい具合に驚いてるわね〜。まあ本当の事だし問題無いわよね?周りにはハッキリさせておいた方が良い筈だし、それに和樹を狙ってる子が夕菜以外に居ないとも限らないし。)

周りへの牽制のために言ったらしい、

(昨日のあれはどう考えてもやぶ蛇だったし・・・。これから気をつけないといけないわね。)

なるほど、確かに昨日のことはやぶ蛇だろう。

次は夕菜の思考を覗いてみよう。

(ななな、なんでアルトさんが居るんですか〜〜〜〜?!学校なら居ないはずだから、和樹さんに接近できるチャンスだと思ってたのに〜〜〜〜〜!?)

とにかく混乱?しているようだ。チャンスが消えて残念だったね夕菜。

次はB組から二人、

(式森の恋人だと〜〜〜〜?!おのれ式森!どういう手を使った〜〜〜〜!?)
(式森君の恋人?!夕菜ちゃんとも仲が良いみたいだし、なんなのよいったい〜〜〜!!)

恒例で、上が仲丸、下が松田である。
ちなみにB組一同の思考を要約すると、

((((((式森殺す!!))))))

である。

お次は杜崎沙弓、

(この気配にあの名前、まさか?!死徒の姫君?!・・・でもその姫君が、式森君の恋人?いったいどうなってるのかしら?)

さすがは退魔の家の者なだけあり、アルトが黒の姫君だと気づいたようだ。
だがその一方で、

(にしても凄い美人。本当に恋人なら・・・って、本気で言ってる様にしか見えないわね。千早・・・ごめん、多分勝ち目無いと思う。)

親友の事を思っていたりする。友達思いの良い娘の様だ。

『それでも諦めないもん!!』

なんて声が聞こえてきたが無視しよう。

最後に騒ぎの中心式森和樹、

(あはは、これは夢だ。アルトが学校に来るはず無いよな。まだ僕はアルトの横で眠ってるはずだ・・・。)

現実逃避している。気持ちは・・・まあ解るぞ和樹。

さて数分全員で固まっていたようだが、

「式森君。」

「あはは、これは夢。そう夢なんだ。」

「式森君?」

「夢じゃなきゃ嫌だ。夢って言ってくれ。」

「式森君!?」

「は!はい!!」

最初に正常に戻った沙弓が、虚ろな瞳をしている和樹を無理やり引っ張り戻す。

「いい?今から私の質問に正直に答えて。」

「え?質問って。」

「はいか、YESか?!」

「どっちも同じ・・・って、はい!解りました〜!!」

質問に突っ込みむ和樹だが、背中に嫌な汗が出るのを感じ慌てて答える。
ちなみにアルトは笑って様子を見ている。

「まず一つ。ドイツの頃からの知り合いってどういう事?」

「あ〜昔ドイツに住んでたんだ。その時に、初めて知り合ったのがアルトなんだ。」

まずは当たり障りのない所から聞いてくる。これで多少和樹の緊張が解けた。

「次ね。夕菜ちゃんとも仲が良いみたいだけど、何故?」

「夕菜もアルトと同じだよ。子供の頃の知り合い。」

「和樹さんにお友達になって貰ったんです。その時に私落ち込んでて、励まして貰ったんです。」

「へ〜。そうなの。」

次の質問に夕菜が目覚め横から説明する。

そして最後に、一番気になっていた事を聞く。

「じゃあ最後ね。アルトさんとあなたが恋人同士って本当?本当ならいつからか、どうしてそうなったのか簡潔に答えて!!」

「えっとそれは〜。」

答えに詰まる和樹。そこに傍観していたアルトが、

「本当ですよ。私から説明しましょうか?」

ここぞとばかりに口を挟んでくる。

「お願いできるかしら?死徒の姫君。」

「あら?知ってるの?」

自分の正体を言い当てた沙弓に驚くが、

「私も退魔組織の一員ですから。」

「なるほど。」

答えに納得する。ちなみにこの会話、B組連中は全員で集まってごそごそやってて聞いていない。

「そうね、恋人同士なのは本当の事よ。
 ちゃんと付き合う?でよかったかしら?付き合い始めたのは一年半位前かしら。この学園に進学が決まったすぐ後の和樹の誕生日からよ。
 私の方はもっと前から好きだったんだけどね。
 付き合ってる理由なんて簡単よ。初めて会った時からずっと友達で居続けて、そのうちお互いに相手の事が好きになった。それだけよ?」

すらすらと説明していくアルト、口調はいつもの調子に戻したらしい。

「死徒の姫君と8年ちょっと友達で、それから恋人同士になったって事?・・・式森君て実は結構凄かったりする?」

「いや、そんなこと無いと思うけど。」

和樹の方に向き直り、そんなことを言ってくる沙弓。それに否定の返答を返す。

「そう?まあいいけど。で、あなたがこの学園に来たのはどうしてなのかしら?」

不満そうだがそれよりも、こちらの方が気になっていた様だ。

「どうしても何も、さっき言ったとおり和樹と一緒に居たかっただけよ?」

当然といった感じに聞き返してくる。

「本当・・・みたいね。戦って勝てるとも思えないし、目的が有っても一緒か。」

「そうね。安心していいわよ、本当に和樹と一緒に居たいだけだから。」

「一応その言葉を信用させて貰うわ。」

こっちは何とか収まったようだ。
B組の連中がやけに大人しいが、

「では、今回の式森和樹に対するB組裁判の結果は?」

B組裁判中だったらしい、結果は?

「「「「「「死刑!!」」」」」」

「決定!」

B組裁判の結果、式森和樹の私刑が決定したようだ。

(もういいや、どうにでもしてくれ。)

何処か達観した様子の和樹を残し次回に続く。


私刑を執行しようとしたB組の者達はというと、
どこか切れていた和樹に吹き飛ばされ、全治3ヶ月の怪我を負ったと伝えておく。ただ女生徒には、まるで怪我は無かったようだ。


━後書き━
はい第六話お送りしました。
何故か静かに終わった今回ですが、次回アルトが暴走します!(注・キシャー化ではありません。)
沙弓嬢が勝手に動くわ動くわ。もう少しドタバタするはずだったんですがね〜今回。
B組の私刑は直接的には無理だと思ったらしく間接的に切り替わります。
靴を接着剤で下駄箱に止めたり、根も葉もない噂を流したり、子供のいじめレベルですが^^;(ただ流した噂が事件を引き起こす事がしばしば。和樹の神経は磨り減っていくことになりますw)
本編の方はもう1・2話でエリザベート登場のはずです。キャラが暴走しなければですがね(大汗
ではまた次回〜。

レス返し〜

良介様
ラブラブですか〜次回に期待してくださいなw
教室でも平気でやるかも^^;アルトは気にしないだろうし^^;和樹の神経は磨り減るのは決定ですなw
賢人会議ですか〜。その前に人狼編が入るのでそっちが先かな?
賢人会議はメイド編に絡めるつもりだったりw
普通にやると、アルトがあっさり見破って返り討ちにしてしまいそうで^^;

ケルベロス様
関西弁アルトですか知らないな〜。
黒髪アルトってREKIは黒髪しか思い浮かばない。
あるお方のサイトの、アルトと朱い月のCGを見てほれ込んだものでして^^;
本来の髪の色って何色なんでしょう?
和樹・・・心労は増えるかも?w

なまけもの様
そうですね〜やってくれましたw急に思い浮かんだネタだったりw
本当は和樹の妹登場のはずだったのですが^^;
沙弓が絡んでくる・・・ありそうですねw完全には凛ちゃん隠せそうにないですしw

ななし様
聞き流せって無理っすよ〜^^;
大丈夫ですアルトはキシャー化はしません!かるい嫉妬はするでしょうが^^;
確かにキシャー夕菜登場シーンに似ていますが^^;

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