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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第50話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-07-21 21:03/2005-07-27 00:24)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第50話  アルテミスの決戦  アスランの朝


AM 5:01

アスランの朝は早い。
ここ数日ですっかり体に染み付いてしまった起床時間。
顔を洗い、服を着替える。
そして色々な道具を詰め込んだバックを身につけ、部屋を出る。

 ウィーン・・・
 タンッ!
 ドカァァァァァァン!!!
 シュタッ!

上から順に、自動ドアの開閉音、跳躍のための蹴り音、何かが爆発した音、そして着地音。
映画顔負けのアクションシーン。
なかなかに刺激的な光景である。

「モーションセンサー爆弾か。今日のはイマイチ威力が無いな」

だが、爆発によって焼け焦げた壁やドアが視界に入っているにもかかわらず、
それをさも普通の事であるかのように捉えている当事者のアスラン。
服についたほこりを2、3度はたくと、そのまま通路を歩いていった。


AM 5:24

通路に仕掛けられた多彩な罠を攻略しつつ目的地に到着したアスラン。
彼がやって来た場所は渦中の人、ステラ・ルーシェの部屋であった。

「まだあの2人は来ていないか・・・」

周囲を軽く見渡し、バックの中から生体レーダーを取り出して基地内を索敵するアスラン。
すぐさま画面上に4つの点が表示される。
現在位置に2つ、これはアスランとステラである。
そして少し離れた場所に2つ。
位置的に考えておそらく彼女たちの自室であろう。

「どうやらまだ眠っているようだな」

の動きが無い事を知り安堵するアスラン。
そのまま壁に寄りかかると、目を閉じ仮眠を取り始めた。


AM 6:03

近くに人の気配を感じて目を覚ますアスラン。
周囲を見回すと、通路の向こうから2人の少女が歩いてくるのが確認できる。

「・・・・・・おはよう」

歩いてくる少女達に挨拶をするアスラン。
一切感情の感じられない、とても冷たい声である。

「あらアスラン、今日も早いのね」
「おはようございます、アスランさん」

そのアスランとは対照的に、普段どおりの声で応対する2人の少女、フレイとルナマリア。
その顔には笑みが浮かんでいる。
何となく目が笑っていない気がするが・・・

「ステラ、まだ起きてないのよね?」
「ああ、まだ寝ているようだ」
「ステラっていつも起きるの7時くらいですもんね」

文字だけを見れば何のことはない、
しかし一言一言から妙にプレッシャーが感じられる会話。
朝から実によろしくない。

「私たちは行きますけど、アスランはどうするの?」
「俺の事は気にしなくていいさ」
「・・・そうですか、それじゃあ」

アスランの答えに若干2人の纏う雰囲気が変わった。
しかし何も起こらぬまま歩き去っていく。
その2人を見送ったアスランは、壁に寄りかかり目を閉じる。
そのまま再び仮眠をとることにした。


『女神の使徒』豆知識その1

ステラ・ルーシェの部屋は強力なセキリュティシステムで守られている。
その最大の特徴は、本人とキラ(笑)以外立ち入る事が出来ない点である。
もし無理矢理入ろうとすれば、キラが開発した人型ガーディアン×6の餌食となってしまう。
(形状はフリーダムの縮小版、性能はオリジナルの10分の1だが対人用なので無敵)
それはハーレムメンバーであろうと例外ではない。
なお、ステラ本人の承諾を得たとしても、
キラが許可しなければ無理である(爆笑)


AM 7:37

再び人の気配を感じ、目を覚ます。
しかし今度は通路には誰もいない。

 ウィーン・・・

「ふぁ〜・・・あ・・・アスラン・・・おはよう・・・」

ドアが開き、中からステラが現れた。
服はもう着替えているがまだ眠そうな様子である。
その眠そうな表情がなんとも愛らしい。

「おはよう、ステラ」

そんなステラに微笑みかけるアスラン。

「そろそろ朝食の時間だよ」
「あ・・・いけない・・・急がないと・・・」

時間を確認し、食堂へと急ぐステラ。
現在彼女は『女神の使徒』における家事の全てを担当しているのだ。

「・・・・・・さてと、俺もそろそろ行くか」

再び生体レーダーで敵の位置を確認。
そしてステラの後を追うアスランであった。


AM 8:13

「「「「いただきます」」」」

食堂にて朝食をとる4人。
メニューはご飯、味噌汁を筆頭とした和風系。
和食はキラの好みであり、ステラのレパートリーの中でももっとも得意な部類である。

「やっぱりステラって料理が上手ね」
「ほんと、プロの料理人にだって負けないわよ」

料理を頬張りながら、ステラの腕を褒め称えるフレイとルナマリア。
そんな2人の賛辞に顔を赤らめ照れるステラ。

「そんなこと・・・ない・・・」
「謙遜しなくていいさ、ステラの腕では大したものだよ」

さらにアスランまでもがステラを褒める。
ますます照れてしまうステラ。
と、ステラが照れて俯いた瞬間、3人の戦いが始まった。

現在の位置関係
ステラ、アスランが横並び。
ステラの前にフレイ、アスランの前にルナマリアという配置。

 カチャッ!!!

突如懐から銃を取り出すルナマリアとフレイ。
キラ改造のサイレンサーが取り付けられたその銃をアスラン目掛けて連射する。
ちなみに込められている弾は麻酔弾である。
とは言えあたるとかなり痛い。

 パンッ! パンッ!! パンッ!!!

 パシッ! パシッ!! パシッ!!!

 パンッ! パンッ!! パンッ!!!

 パシッ! パシッ!! パシッ!!!

しかし、放たれた弾丸を箸で難なく打ち落とすアスラン。
(彼女たちとの距離は1mもない)
そのまま打ち落とした弾丸を素早く回収する。
驚くべきはアスランの反射神経。
そして銃弾を弾き返す斬鉄剣並みの箸(命名、斬鉄箸)。
石川五右衛門も真っ青である。

「・・・ん・・・何の音?」

顔を伏せていたステラが、妙な物音に気付き顔を上げる。

「ん、どうかしたの?」
「アスランさん、何か聞こえました?」
「さぁ、別に何も聞こえなかったが」

しかし、彼女の視線に写ったのは先程までと変わりなく食事を続ける3人だった。
銃弾はすでに回収済み。
少し首を傾げるも、自分の勘違いだったと思い再び食事を続けるステラ。


『女神の使徒』豆知識その2

女神の使徒内でのご法度、ステラ・ルーシェを泣かす。
例えいかなる理由があろうとも、これを破った者はキラからの制裁を受ける。
そのため、可能な限りステラの前では刺激の強い事は避けなければならない。
明るくなったとは言え、基本的にステラは恐がりで臆病。
メンバー同士の喧嘩などはもっての他である。


「「「(・・・・・・ほっ)」」」

そのステラの様子を見て安堵する3人。
そして食事が再開した。


こうして彼らの一日は始まるのだった。


あとがき

何だかアスランじゃないみたい。
007+五右衛門って感じ。
とりあえず朝の出来事はこんな感じです。
これから時間が進み、昼、夜へと続いていきます。

次回は策略をめぐらせるルナ&フレイの動きを追随!
彼女たちの作戦は、アスランを打ち破る事ができるのか?

気付いてみればもう50話。
よく続いたなと思う反面、何をダラダラやっているんだ!とつくづく思います。
そのうち改訂版でもつくろうかな?

D,様・へのへのモへじ様・スロバ様・空様
レスありがとうございました。

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