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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第46話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-07-15 23:41/2005-07-15 23:45)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第46話  企業マン VS 黒き帝王  子供の失敗と親の愛?


カリダ来襲から3日。
オーブ領オノロゴ島沖に多数の軍艦が集結していた。
その軍勢を率いるようにして先頭に立っている一機のモビルスーツ。
無事退院したキラ・ヤマトの乗るフリーダムである。

「シン、カガリ、準備はいい?」
『こっちは大丈夫だ』
『いつでもいけますよ、キラさん』

フリーダムの両翼に配置されている2機に通信を送るキラ。
するとパイロットから素早く返事が返ってくる。
カガリとシンである。

「連合軍はかなりの数の戦力を投入してくる。
 おそらくこっちの3倍近い数が来るはずだ。持久戦になったら勝ち目がない」
『そこで短期決戦を仕掛けるわけですね?』
「ああ、僕とシンで敵艦隊に突っ込む。指揮系統を潰してしまえばこっちの勝ちさ」
『その間、私が連合のモビルスーツ部隊を抑えればいいんだな?』
「そう、でも数が違いすぎるから深追いはしないで。
 僕達が敵艦隊を潰すまで持ちこたえるばいいから」
『了解した』
『キラさん、全艦隊配置に着きました』
『モビルスーツ部隊も発進準備完了よ』

2人との相談に次いでメイリン、ミリアリアからの通信が入る。
それぞれアークエンジェル、ミネルバからの報告である。

「了解・・・ん、レーダーに反応」

視線をモニターに向け、カメラを望遠モードに切り替える。

「・・・・・・ついに来たか」

敵を視認し、キラの声に緊張感が宿る。

『いよいよですね、キラさん』
『オーブは必ず守る』
『絶対負けませんわ』
『頑張ります!』
『早く終わらせてキラとデートよ!』

一部間違ってはいるが、メンバーそれぞれ気合の言葉を述べる。
そして彼らをまとめる総司令官の号令が響いた!

『全艦、第一種戦闘配備。目標は連合軍艦隊。
 キラ、頑張ってねぇ〜♪
「・・・母さん、恥ずかしいから止めてよ」

・・・・・・総司令官カリダ・ヤマトさんでした。


ところ変わって連合陣営。
多数の艦隊を率いてオーブを目指す戦艦ドミニオン。

「艦長、前方にオーブ軍が集結しています!」
「すでに戦闘体制に入っている・・・情報が漏れたというのか!?」

モニター一杯に映し出されているオーブ艦隊を目にしてブリッジは半ばパニック状態。
オブザーバーとして同乗しているアズラエルも珍しく焦っている。

「これはどういうことなんですか?情報が筒抜けじゃないですか」

だが、そんなアズラエルの皮肉に耳を傾ける人物など今の状況では1人もいない。
慌しく作業が進められていく。
哀れアズラエル。

「艦長、オーブ艦隊の中にアークエンジェルがいます!」
「!?モニターに出して!」

情報収集に当たっていた士官からの報告。
途端にマリュー、そしてナタルの顔色が変わる。

「モニターに出します」

映し出されたのは確かにアークエンジェル。
そしてその前方に浮遊している3機のモビルスーツ。
それを見て確信するマリューとナタル。

「真ん中の機体、一度見たわね」
「ええ、宇宙で襲ってきた・・・彼の機体ですね」

今回の情報漏れの原因がハッキリした。
勿論それがわかるのは彼女たちだけ。

「・・・一番嫌なタイミングで再会したわね」
「・・・ええ、何となく予想していただけに余計いやですね」

戦う前からすでに士気ガタ落ちである。

「・・・とりあえず戦うしかないわね」
「・・・ええ、幸い数ではこちらのほうが上です。総力戦を仕掛ければ何とかなるでしょう」
「・・・わかったわ」

ナタルとの相談を終え、マリューが全軍に指示を出した。

「総員、第一種戦闘配備。モビルスーツ部隊は順次発進せよ」
「今回の作戦はオーブ本土の制圧だ。可能な限り戦闘は避け、迅速に行動せよ」
「・・・一応総司令官は私なのだが」
「・・・オブザーバーはいる意味無しですか」

マリュー、ナタルの後で存在感の薄さにヘコんでいるサザーランドとアズラエル。
そんな2人にナタルの叱咤が飛ぶ。

「アズラエル理事!サザーランド大佐!そんなところに立っていられると邪魔です!
 大人しくシートに座っていてください!!」

「「・・・はい」」

背中に哀愁漂わせながら席に座る2人。
こんなんでいいんだろうか?

・・・それはともかく、こうして戦いの火蓋は切って落とされたのだった。


「よし、攻撃開始だ! 行くぞ、シン」
『了解です!』

キラの合図と同時に飛び出す2機の機体。
フリーダムとデスティニー。
他の機体とは比べ物にならない加速で敵艦隊へ向かっていく。

「いいか、シン。オーブ軍もそんなに長くは保たない。
 おそらく敵の旗艦は艦隊の中央にいるドミニオンだ」
『ドミニオン?・・・ああ、アークエンジェルの同型艦ですね』
「おそらく総司令官も乗っているはずだ。
 僕が敵の防衛網を突き崩すからシンが・・・」
『キラさん!モビルスーツが6機、前方から向かってきます!』
「なに!」

シンの言葉に慌ててモニターに目をやるキラ。

「あれは・・・新型!

モニターに映し出された6機の機体。
内一機は連合軍が最近戦線に投入し始めた量産機『ウィンダム』
ただしカラーリングが変更されている。
その他の5機は全く見たことのない新型機であった。

「連合の奴らが新型機を・・・ちっ、しくじった」

己の失態を後悔しつつ、すぐに頭を切り替えてシンに指示を飛ばす。

「シン!作戦変更だ!僕達であの6機を落とす!」
『り、了解です!』

突如作戦変更を告げられたシンだが、こちらも素早く頭を切り替える。
そして戦場のど真ん中。
8機のモビルスーツの戦いが始まった。


「う〜ん・・・ちょっとマズイわねぇ」

アークエンジェルの艦長用シートに座りボソッと呟くカリダ。
戦闘開始から30分。
予想に反して戦況は連合軍有利となっていた。
キラが作戦を変更し、シンと共に新型5機+αと戦っている事もあり、
戦闘が長期化する兆候が強く、このままではいずれやられてしまうだろう。

「仕方ないわね・・・メイリンちゃん、戦闘空域にいる敵味方全体に通信つなげるかしら?」
「全体にですか?」
「ええ、出来る?」
「わかりました、5分ください」

カリダからの指示を受け、回線接続作業に入るメイリン。
そしてニヤリと笑うカリダ。

「キラ。この貸しは高いからね♪

帝王の母、いよいよ表舞台に立つ!      ・・・続く。


あとがき

キラ君がデータを調べ損ねるミスを!
やはり完璧な人間などいなかった・・・母を除いて。

ぼちぼちバトル編も完結です。
しかしアズラエルの影が薄すぎる。
サブタイトル変更したほうが良かったかも・・・

とりあえず、次回カリダさんが何やらやらかしてくれる予定です。
何をするかは・・・とりあえず秘密。
でも、いよいよアズラエルが目立つときが!


最近また忙しくなって更新ペースが遅れてきてます。
もうちょいしたらまた早くなると思います。

以前ちょっとだけ投稿していたのですが、誤って加筆前のほうを送ってしまったのですぐに削除。
今回の方を再投稿という形にさせていただきました。


スロバ様・D,様・煌めく凶星j様・田辺様
レスありがとうございました。

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