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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第44話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-06-30 01:42)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第44話  企業マン VS 黒き帝王 戦いの前の乱入者


「今回の命令、どう思われますか」
「そうね・・・正直気が進まないわ」
「俺も同じだな」

アズラエルが去った後、ブリーフィングルームに残った3人が本音を洩らしていた。

「中立国を侵略する・・・もはや正義などありませんね」
「ザフトの動きがない今、少しでも優位に立っておきたいんでしょうね」
「だが、すんなりいくとは思えないぜ?」

フラガが意味深なセリフを呟く。
視線を向けるマリューとナタル。

「どういうことですか?」
「オイオイ、あの坊主と出会ったんだろ」
「「・・・・・・」」

坊主、と聞いた瞬間2人が硬直する。
が、すかさずフラガがハリセンで頭をはたき、気付けをする。
・・・てか、どっからそんな物出したんだ?

「これぐらいで固まるなよ」
「・・・・・・ハッ!あ、す、すみません」
「つ、つい・・・」

どうやら体の芯まで恐怖が染み付いている様子の2人。
ハリセンで殴られた事にも気がつかずフラガに謝罪する。

「はぁ・・・あの坊主が言ってたんだろ?近いうちにまた会うかもしれないって。
 だが坊主のことだ、100%確実に再会することになるはずだ。
 と言うより、すでにこっちの行動さえ把握されているかもしれない。
 それこそハッキングされて基地内丸見えだったりして」

おお、鋭い!
さすがはニュータイプもどき。

「「・・・・・・」」

 スパァァァァン!!!

再び時の止まった2人にハリセンが唸る。

「俺たちは任務についてだけでなく坊主にも気をつけないといけない。
 と言うか、そっちの方をメインでやらないと洒落にならん」
「・・・そうですね」
「・・・そちらのほうも十分警戒しておきましょう」

後頭部をさすりながら同意するマリューとナタル。
・・・あんたらもいい加減にしろよ。

「とは言え、俺たちが何やったってあの坊主には通用しないだろうけどな」
「まぁ・・・最善を尽くしましょう」
「何もしないよりはマシですしね」

何だかもう悟っているような3人。
だがこの心配は全くの杞憂で終わる事となる。
何故ならば、キラの元に、ある人物が現れたからであった。


場所は変わってオーブ。
ハッキングによって連動軍の行動を事前に知ったキラは、メンバーを集めて会議を開いていた。

「連合軍はそんなこと考えてたのか」
「なんて卑怯」
「中立国を侵略するなんて・・・」
「許せませんね!」
「連合の奴ら」

キラからの知らせを受け、連合軍に怒りを見せる面々。
上からカガリ、ミリアリア、ラクス、メイリン、シンである。
.ちなみにマユはここにはいない。
今頃は久しぶりのお出かけを満喫している事であろう。

「そういう訳で、僕達はこれからパナマ基地へ行く。
 敵が動き出す前に奇襲をかけるんだ」

彼女たちの反応を受け、奇襲攻撃を提案するキラ。
今の彼女たちがそれに反対するわけもなく、二つ返事で決定された。

「よし、それじゃあ早速出発するよ」

全員にそう告げて、部屋を出て行こうと立ち上がるキラ。
そのとき、自動ドアが開き誰かが室内に入ってきた。

「ただ今、キラお兄ちゃん」

やって来たのはシンの妹、マユ・アスカである。

「マユちゃん?もう帰ってきたのかい?」

彼女の登場にいささか驚きを見せるキラ。
彼女は今、オーブ市街を観光しているはずだからである。

「うん、とっても楽しかったよ。ありがとう、キラお兄ちゃん」
「あ、いや、楽しかったのなら良かったよ」

マユの笑顔にキラも微笑み、彼女の頭を優しく撫でる。

「えへへ・・・」

その心地よさに身を任せるマユ。
と、ここでマユが何かを思い出したような顔になった。

「あ、そうだ。キラお兄ちゃん、お客さんがきてるよ」
「お客さん?僕にかい?」
「うん、とっても綺麗な女の人だよ」

 ピクッ・・・×4

女性陣の眉が動く。
と同時に絶対零度の視線がキラを射抜く。
しかし、当のキラには全く覚えがない

(綺麗な女の人?オーブで口説いたのはパイロットと技術仕官と、
 あとは高官の秘書とかその他大勢・・・・・・わからん、誰だ?)

・・・訂正、覚えがありすぎてわからないらしい。
と、そうこうしているうちにドアが開き、そのお客さんとやらが入ってきた。
途端に室内から音が消える。
そのあまりの美しさに・・・
同姓の少女達、そして妹にしか興味のないシンでさえも見惚れてしまうほど。

「・・・・・・」

だが、その中でキラだけが違っていた。
女性を見た瞬間、顔面蒼白となり小刻みに震え始めた。
それは純粋な恐怖。
ナタルやマリュー達がキラに対して抱いている恐怖とは桁違いなまでに強い恐怖。

「・・・・・・うふっ」

女性がキラに笑みを向ける。
その妖艶なまでに艶のある表情にため息を洩らす周囲の人間達。
だが、それを向けられたキラは体を硬直させ、そのまま腰が抜けたかのように座り込んでしまう。

「・・・・・・」

そのままキラに歩み寄る女性。
だがキラは座り込んだまま後退する。
が、女性が数歩進んだところでキラが壁際に追い詰められた。

「うふふっ・・・」

キラの前に立つと、女性は笑みを浮かべてしゃがみ込み、両手をキラの頬に添える。
そして、

「会いたかったわよ、キラ」
「・・・・・・母さん」

今、キラに最大のピンチが訪れた。


あとがき

はい、登場したのは永遠の十七歳な声のあの人でした。
彼女の登場によって一方的かと思われた戦いに変化が。
とりあえずキラ君最大の天敵だと言っておきましょう。
その辺の理由とかはまた次回。

次でキラとアズラエルは出会います。
だが、2人には意外な関係が・・・
オリ設定を交えつつ、いよいよ始まるバトル!


補足

キラママことカリダ・ヤマトさんですが、
とりあえず原作以上に超絶美女という事にしておきます。
同姓でも見惚れてしまうほどの美貌。
そして内面も素晴らしい女性です。
そんな彼女に、何故キラが恐れを抱いているのか。
ヒントは・・・・・・遺伝は恐いって事です。


D,様・ネームレスカルツ様・イワッペ様
レスありがとうございました。

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