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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第43話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-06-29 00:01/2005-06-29 00:05)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第43話  企業マン VS 黒き帝王 前哨戦


パナマ基地飛行機用滑走路。
そこに一機のシャトルが着陸した。

「ここがパナマ基地ですか・・・さすが連合軍の重要拠点ですねぇ」

そのシャトルから降りてくる一人の男。
彼の名はムルタ・アズラエル。
コーディネーターを敵視しているブルーコスモスの盟主にして、
SEED史上ナンバーワンの年齢不詳男である。

「お待ちしておりました、アズラエル様」

彼を出迎える数名の軍人。
その先頭にいるのはウィリアム・サザーランド大佐。
連合軍でも有数の狂信的なブルーコスモスである。

「ああ、お迎えご苦労様」

彼らのあとについて歩き、車に乗り込むアズラエル。
車はそのまま基地内に向かって走り出す。
その車内にて、

「そういえば大佐、新型機の調子はどうですか?」
「はい、5機とも予定通り開発が進んでおります。
 現在最終調整中ですので、あと3日もすれば動かせるかと」
「そうですか・・・それはよかった」

サザーランドの報告を聞き、満足げな表情を見せるアズラエル。

「それでは彼らのほうはどうですか?調整は完了してます?」

その満足げな表情のまま続いて尋ねる。
だが、それを聞いたサザーランドの顔が凍りつく。
勿論彼の取り巻き軍人たちもである。

「・・・・・・?」

車内の空気の変化に気付くアズラエル。
そしてサザーランドがボソリと告げる。

「・・・・・・御覧になればわかりますよ」

それっきり、誰一人口を開かなかった。


それから30分後。
サザーランドの言葉を見をもって理解したアズラエル。
彼は今、ドミニオン内のブリーフィングルームにて硬直していた。

事の発端は5分ほど前。
基地内に入ったアズラエルはサザーランドに連れられてドミニオンへと乗艦した。
もともと彼がここに来た目的は、オブザーバーとしてドミニオンに乗る事だったのだ。

「この部屋にメインクルーが集まっております」

艦内を軽く見て回り、最後につれてこられたのがこの部屋である。
アズラエルは別段物怖じする事もなく室内へ入っていった。

「「「「「アズラエル理事に敬礼!」」」」」

そんな彼を出迎えたのは新兵張りの大声で叫ぶ5人のパイロット。
その声量に顔をしかめるアズラエル。

「あ〜、はいはい、元気がいいです・・・ね・・・???」

そのまま横を通り過ぎようとしたアズラエルだったが、ふと違和感を感じて立ち止まる。
そしてゆっくり振り返った。

「・・・・・・」

彼の瞳に映るのは5人の少年パイロット。
敬礼したまま直立不動で立っている。
別に驚く事ではない。
もっとも、それは事情を知らない人間にとってはだろうが。

「・・・・・・」

軽く目をこする。
そして再び視線を合わせるアズラエル。
やはりそこにいるのは5人のパイロット達。
視覚に異常はない。

「・・・・・・」

ゆっくりと室内を見渡すアズラエル。
この部屋にいる人間は彼を含めて10人。
この5人に加えて、艦長のマリュー、副官のナタル、パイロットのフラガ、
そしてサザーランドと自分である。
如何考えてもあの挨拶をしたのは5人と言う事になってしまう。

「あ〜・・・君たち?」

恐る恐ると言った感じで声をかけるアズラエル。

「「「「「何でしょうか、アズラエル理事!」」」」」

打てば響くような返事を返す5人。
先ほどの声と同じものである。

「・・・・・・」

脳の処理速度が限界を超えてしまったのか、
フリーズしたかのように硬直してしまうアズラエル。
彼の脳内では今、必死に状況把握がなされようとしていた。

(ちょっとまて、何をどうやったらコイツらがこんなまともな人間になるんだ?
 絶対とも言える存在であるこの僕を若作りジジイとか年齢詐称とか言って散々馬鹿にしていたコイツらが何故・・・)

こんな感じのループが延々と繰り返されていた。
そして今に至る。


「アズラエル様、大丈夫ですか?」
「・・・・・え?あ、ああ」

思考の迷路に陥って5分、サザーランドに呼ばれ現実に戻ってきたアズラエル。
だが、とてもブルーコスモスの盟主とは思えないほどのマヌケ面を晒していた。

「大佐、コイツら本当にエクステンデットの5人ですか?」
「ええ、間違いなくその5人です」
「・・・・・・一体誰がこんな不可思議な事をしでかしたんだ」
「・・・・・・彼女です」

アズラエルの問いに答え、ある1人の女性を示すサザーランド。
その先にいる女性は勿論・・・

「地球連合軍大尉、ナタル・バジルールであります!」

お手本のような敬礼を披露するナタルがいた。

「・・・へぇ、貴女が」

一瞬驚いたアズラエルだったが、すぐに同様を消してナタルに歩み寄る。
その際に彼女を観察するのも忘れない。

「貴女のような人がどうやって彼らを躾けたんでしょうかねぇ」

彼女の前で立ち止まると、少々皮肉を込めてそう言うアズラエル。
すると、それを聞いたナタルは口元だけでニヤッと軽く笑い、

「お知りになりたいですか?」

と返した。
瞬間、アズラエルの全身に悪寒が駆け抜けた。
そして理解する。
彼女は危険であると。

「い、いえ、結構ですよ」

反射的にそう答えるアズラエル。
何だか若干ナタルとの距離が離れたような気がする。
しかし、ブルーコスモスの盟主をビビらせるナタルって一体・・・

「アズラエル様、そろそろ本題に入りましょう」
「ああ、そうだったね。ええっと、貴方たちは・・・」
「地球軍少佐、ドミニオン艦長のマリュー・ラミアスです」
「同じく少佐のムウ・ラ・フラガ。パイロットです」

敬礼する2人。
瞬間的にアズラエルは理解する。
この2人は安全であると。

「それでは始めましょうかね、これから貴女達には・・・」

落ち着きを取り戻したアズラエル。
ようやく普段の口調で話し始めるのであった。

話の内容を要約すると、
新型5機の完成と同時にオーブへと侵略。
テストを兼ねてオーブを制圧すると言うものであった。
・・・ほんとに短い。

だがしかし、この計画が成功することは100%ありえなかった。
何故ならば


「・・・・・・ふぅん、そういう計画があるんだ」

オーブ行政府の一室でパソコンのモニターを覗き込むキラ・ヤマト。
今日も今日とてハッキングの真っ最中。
今回たまたまパナマ基地をターゲットにしていた。

「さてと、皆に知らせてこよう・・・ついでに奇襲でもかけようかな♪」

・・・すでに勝敗決定か?


あとがき

・・・ああ、お花畑で天使が手招きしてる〜♪
ごめんなさい。
マジで限界なのです。
今回はご勘弁を

とりあえずナタルさんの独壇場は今回で終わりです。
次回はいよいよ両者の出会い。
でもすでに勝利者決定?
だがしかし、そんなに上手くはいきません。
意外なキャラの登場が!
ヒントは・・・な声のあの人。

D,様・ネームレスカルツ様・通りすがり様・こうの様・イワッペ様・紫竜様
レスありがとうございました。

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