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「異世界横島騒動記 第四話(アクエリアンエイジ+GS)」

REKI (2005-06-23 19:48/2005-06-25 11:06)
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「は〜は〜、ここまで来れば大丈夫だろう。」

後ろを振り返り息を整えながらそういう横島。

「も〜いきなり走りださないでよ〜お兄ちゃん。」

横に居るのはフェンリル、息をまるで乱していないのはさすが人狼といった所か。

「あ〜悪い悪い。あのままあそこに居たら絶対騒ぎに巻き込まれてたしな。」

当然だろう、あんな場所から飛び降りたのを見られたのだ騒ぎが起きない訳が無い。

(見えないように何かしとくべきだったな〜。)

しとくべきでは無く普通すると思うのだが。

「あの〜お兄ちゃん?」

「ん?どうした?」

そんな事を考え少し後悔していると、横からフェンリルが話しかけてきた。

「あのね、走って来たのはいいんだけどね。これからどうするの?」

「あ〜そうだったな。」(どうすっかな〜?考えて無かった。)

付いて来るかと聞いたくせに無責任な事だ。

(とりあえず銀行かな?金あんま持って無いし・・・ってここ異世界だよなたぶん?
あの女の子が言ってた組織とか全然聞いた事無いし、あんなに強力な能力者の居る組織なら、もっと有名なはずだもんな〜。)

あの少女の言っていた組織のどれにも思い当たる節が無いため、異世界と判断したらしい。
まあ確かに、あれだけの力を持つ物が所属する組織ならもっと有名なはずだ。

(まあ異世界つっても平行世界か何かだと思うし金は使えるだろう・・・たぶん。)

「うし、んじゃまず銀行に行くとすっか。」

楽観的な奴である。考えをまとめるとフェンリルにそう話かけた。

「うん、解った〜。でも銀行って何なの?」

「ん?銀行はお金を預けたり出したりする場所の事だよ。」(んな事も知らんのか?こっちの人狼は完全に人間との交流を絶ったままなんか?)

横島の世界も確かに人狼と人間の交流は絶たれていたが、今はそうでもないフェンリル事件の解決をきっかけに、少しずつではあるが交流が再開したのだ。(本当に少しずつだが。)
そしてそのおかげで今現在、人間社会において重要とされているものは人狼にも伝わっている。(その中に銀行などの金融機関も含まれている。)

「ふ〜ん、そうなんだ〜。」

なんとなくは解ったらしい。

「まあとりあえず行こうか、ここでこうしててもしょうがないしな。」

その様子を見て横島がそう声を掛けると、

「は〜い。」

そう元気良く返事をすると手を繋いで歩き出した。

━数分後銀行内キャッシュディスペンサー前━

どうやら着いたようだ、

「んじゃ金降ろすから少し待っててくれな〜。離れずにおとなしくしてろよ〜?」

そうフェンリルに言うとキャッシュディスペンサーにカードを入れる横島。

(銀行の名前は同じだったけど使えるかな?)

まあだが名前は同じでも違ったらしい、受け付けられずなんど入れてもすぐに吐き出されてしまう。

(ん〜どうすっかな?財布の中身はやばいしなんとかしないと・・・そうだ!)

文珠を二個取り出すと文字を込め始める、込めた文字は"接・続"の二文字。

(こいつでなんとか・・・。)

文珠を発動させカードを入れると、

「よっし!」

小声で叫び(器用な奴だ)ガッツポーズ、画面には取引内容を決定する画面が出ていた。
どうやら文珠で自分の世界の銀行の端末に"接・続"したらしい。

(えっと、お引き出しで、ん〜色々買わなきゃならんしな多めに30万位出しとくか。)

金を引き出しカードも返ってくると丁度文珠の効果も切れたようだ。

「おまたせフェンリルんじゃ次は買い物に行こうな。」

「は〜い。あのね、お腹空いちゃったから何か食べたいの・・・。」

「そ〜だな買い物の前に何か食うか〜。」

そんな事を話しながら近くに見えるデパートらしき建物に歩いていった。

━GS美神の世界サイド━

そのころこちらの世界ではかなりのパニックが起きていた(一部の人達の中でだが)
なにせあの横島がいきなり消えたのだ当然だろう。

パニックの初めは朝、妙神山から帰って事務所に顔を出すはずだった横島がなかなか来ないので、おキヌちゃんが心配になり電話を掛けた事から始まった。
電話に出た小竜姫は、すでに文珠を使った所を見ていたのもう帰ったと思っていた所にその電話がかかってきたのだ。
そして何処に行ったのかと思いヒャクメに探してもらった所、この世界の何処にも反応が無いと知るや皆が大慌て、
美神除霊事務所に横島と関わりの深い物が全員集まったのだ。

そして今に至るという訳である。

「で、ヒャクメはまだ横島君を見つけられないの小竜姫様?」

そう美神が聞くと、

「ええ、今この世界中くまなく探しているようですが、いまだに見つかっていない様です。」

浮かない顔をした小竜姫が答える。

「そうなんですか、ヒャクメさんでも見つけれないんじゃ他のどなたがやっても無理ですもんね、
手がかりだけでも早く見つかるといいんですけど。」

それを聞き美神では無くおキヌちゃんが言う。

「あ〜の丁稚はどこで何やってるって言うのよ!見つかったら半殺しにしてやるんだから!」

口ではかなり過激な事を言っているが、雰囲気から心配しているのが読み取れる。
しばらく無言になるがそこにヒャクメが駆け込んできた。

「みんな〜横島さんの霊力の反応を見つけたのね〜。」

ぜーぜーと息を切らしながらも入ってくるなり早口でそう言う。

「本当ですかヒャクメ!で、横島さんは何処にいるんですか!?」

一番近くに居た小竜姫がそう聞き、他の集まった面々も早く喋れという雰囲気をバリバリ出したままヒャクメを見る。

「お、おちつくのね〜。見つけたと言っても本人じゃ無くて文珠の霊気の反応なのね〜。」

息を整えつつそう言うヒャクメ、

「なんだ、でも文珠の霊気って事は近くに横島君が居るって事じゃないの?」

美神の質問にみなウンウンと首を振る。

「そ、それが〜。確かに反応はでたのね、でもその発生源を調べたら〜。」

「たら?早く言いなさい!」

「この世界じゃ無くて異世界、詳しく言うと平行世界の何処かからみたいなのね〜!」

「「「「「「な、なんだって〜!」」」」」」

━横島サイド━

横島達に視点を戻すと公園のベンチに座って話していた。

「凄かったね〜。物凄く人が一杯居た。」

「ああ、そうだな〜。」(ここじゃ今日は日曜だったんか、人が多くて疲れた〜。)

どうやら買い物はすでに終わっているらしい。
良く見るとフェンリルのスカートが先にレースのフリルがついた物に変わっている。
(色や基本的なデザインなんかは全く同じ)

「でもよかったんか?服にしてももっと似合ってそうなのが、一杯あったやろ?」

「ううんこれがいいの、あの服とそっくりだもん。」(だってお兄ちゃんが着せてくれた服なんだもん。)

どうやらわざわざ似たようなデザインの物を選んだらしい、あの文珠の服がよほど気に入っていたらしい。

「そっか、ならいいんだけどな。」

本人がいいならいいかと納得したらしい。

「んじゃ行くか。」

「ふえ?何処へ?」

突然の横島の言葉に、何か思い出していたのか真っ赤になってとろけていたフェンリルが返事を返す。

「あ〜フェンリルが気付いたら居たって森に行こうかと思ってさ、何かフェンリルの事が解るかもしれんしな。」

「あ、あの森に行くの?」

「ああ、そうだけど嫌か?」

まああんな事が有った後だし思い出しやすい場所に行くのは普通は嫌だろう。

「ううん、別にいいよ。それに今度は何かあってもお兄ちゃんが護ってくれるんでしょう?」

そう言って真っ赤になり嬉しそうに笑う。
すでに横島にはかなりの信頼を向けているようだ。

「ああ、絶対に護ってやる。じゃあ場所は解るか?地名とか解れば地図買って行くんだけど。」

やさしく微笑みながら護ると言い、普通の顔に戻って場所が解るかと聞く。

「えっと、地名とかは全然解らないけど場所ならなんとなく解るよ。
逃げる時に通った道が近くにあるの匂いで解るから。」

全身を赤くし茹蛸の様になりながら答える。

「じゃあ案内頼めるか?」

「うんこっちだよ〜。」

そう答えると横島の手を引き歩き出す。

この後その森である事が少女と出会い、
この世界にさらに関わって行く事になるのをその時は知るよしも無かった。

━つづく━


━後書き━
どうも〜異世界横島騒動記第四話をお送りしました〜。
今回は繋ぎの話になりましたがいかがだったでしょうか?
前話には8人もの方にレスをいただけかなり嬉しいREKIです。
レス返しなのですが書いてる途中にPCがフリーズ全部消えてしまいましたTT
なのでこの後書きにて返させていただきます。

渋様
読んでいただきありがとうございました〜。
アクエリはカードゲームなのですが面白いですので興味があればぜひどうぞ^^
がんばりますのでこれからもよろしくお願いします。

D,様
確かにロリコンどころかペドですら無いですね〜。見た目はシロとあまり変わらないんですがねw
呪文は雰囲気出せましたか〜よかったです〜。
使うキャラによって雰囲気を変えてみようと思ってるのでそう言って貰えると嬉しいです^^

triger様
横島の術ですが系統は・・・一様陰陽系かな〜?
前世関係で陰陽系が主体になるかと、(専門知識は無いので「全然違〜う!」という方いらっしゃると思いますが。
そこはスルーでお願いします^^;)
週一位で出来たらいいな〜と思ってます。
忘れられないようがんばるのでよろしくお願いします。

桜葉 愛様
ちびっ子マンセーですか(笑)ちびっ子はあと数人登場予定です気に入ってもらえるかな〜?

属性は地・水・火・風が基本的な扱うのが簡単な属性で、
上位属性として氷・雷・重力・爆発の四属性があって最後に
どれにも属さない系統として光と闇
魔術のみの属性で無属性って感じだと思います。

体術は見てのお楽しみでw
最後に誤字報告ありがとうございます。

kkhn様
お初です^^これからよろしくお願いします^^
イレイザーは出てきますよ〜。
何人かは主役級の動きをする予定ですw

とこ露店様
お初です〜^^よろしくお願いしますね。
まあ半年位ですからね〜実質修行した期間はw
原作よりは大分強くはなってますが最強じゃあないですね^^

森型様
何処に行くかは内緒ですw
作者も解ってなかったり(ァ
イレイザーはちゃんと出てきますよ〜まだ先ですが^^;
がんばるので待っててくださいね〜。

ガルガント様
お〜カード持ってますかw
フェンリル嬢はサーガ2の一段目のような容姿をしておりますw
がんばりますのでよろしくお願いします^^

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