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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第41話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-06-18 23:46/2005-06-18 23:48)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第41話  戦場を舞う白き堕天使 後編


「ラミアス艦長、まもなく地球ですね」
「懐かしいわね」

アークエンジェル級二番艦ドミニオン。
月基地より発進したこの戦艦は、
多数の護衛艦を引き連れて今、地球のパナマ基地へと向かっていた。

「パナマでパイロットと新型機を補充する予定でしたね」
「ええ」

そのブリッジ内にいる2人の女性仕官、マリューラミアス少佐とナタル・バジルール大尉。
かつてはアークエンジェルに乗り、
そこで人類共通の敵と行動を共にした人物である。

「フラガ少佐と会うのも久しぶりですね」
「ええ、どんな新人を連れてくるのかしらね」

彼女達の話題に上っているのはムウ・ラ・フラガ少佐。
彼もまた同様に最悪最強の悪魔と対峙した人物である。
現在はパナマ基地にて新人パイロット訓練の任に就いているのだ。

「もっとも、ラミアス艦長にとってはフラガ少佐に会える事の方が大事みたいですけど」
「な、何言うのよナタル!」

突然の砕けた話題に驚き大声を出すマリュー。
その顔は純情な少女のように真っ赤になっている。
それを見てクスッと笑うナタル。

「ラミアス艦長、作戦行動中のラブメールは程々にしてくださいね」
「!!!!!!」
「ふふっ・・・」

やられ放題のマリュー。
しかし性格変わりましたね、ナタルさん。

と、和やかやっているところに奴はやってきた。

「所属不明機1、ものすごいスピードで近づいて来ます!!!」

下士官からの報告。
その声にマリューとナタルの表情から緩みが消える。
シートに戻るナタル。

「全艦に通達、第一戦闘配備」
「バリアント、イーゲルシュテルン起動」

素早く指示を出す2人。
ブリッジが一気に緊張感に包まれていく。
しかし、

「?!所属不明機から通信!」

切迫した声でオペレーターが告げる。
と、同時に正面のモニターに画像が映し出された。
そして、それを見た2人は・・・

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

見事に石化してしまった。


「初めまして、連合の皆さん・・・って、マリューさんとナタルさんですか?」

周囲の戦艦からの一斉攻撃を受けているにも関わらず、
まるで何事もないような表情を見せている悪魔、もといキラ。
画面越しに知った顔を見つけ、少々驚く。
(そして見えないようにニヤリと笑う)

『『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』』

マリューとナタルは微動だにせず固まっている。
まるで本当に石像にでもなったかのようである。

「お久しぶりですね、マリューさん、ナタルさん」

穏やかな、それでいて危険度MAXの笑みを浮かべるキラ。
しかし2人は反応しない。
依然硬直したままである。

「マリューさん、ナタルさん、聞こえてないんですか?」
『『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』』
「・・・・・・僕をシカトするとはいい度胸ですね」

キラの笑みから穏やかさが消える。
と同時にマリュー、ナタルは体をビクッと震えさせ、慌ててキラに答えた。

『ご、ごめんなさいキラ君。無視していたわけじゃないのよ!』
『そうだ。ただ少し君がいたことに驚いただけなんだ!』

すぐさま弁明する2人。
このとき、ブリッジにいた他の軍人達は奇妙な光景に戸惑っていた。
なにせモニターに映っているのはどう考えても少年で、しかも軍属ではない。
そんな相手に少佐、大尉と言う肩書きを持つ彼女たちが必死に取り繕っているのだ。
これを奇妙と言わずしてなんと言う。
だが、当の本人たちにしてみればそんなこと言っていられる状況ではない。

「そうですか、それはよかった」

キラの笑みに穏やかさが戻る。
勿論危険度はMAXのままだが。

「でも驚きましたよ。
 連合が新しい戦艦を造ったのは知ってたけど、
まさかマリューさんたちが乗ってたなんて」
『え、ええ・・・つい先日上層部から命令があったの』
『しかしヤマト君、そんな情報を掴んでいるとはさすがだな』

『何故そんな情報を!!!』などと突っ込むような事はしない。
そんなことをすればどうなるか解っているからである。
これ以上精神的負荷をかけたら倒れかねない。

「ところでマリューさん、マリューさんたちはどこに向かってるんですか?」
『は、本部からの指示でね、パナマ基地に向かうところなの』
『そこで新型機と補充パイロットを受け取る予定なんだ』

『誰がそんな機密事項を!!!』などと突っぱねたりもしない。
完全に主導権、と言うより支配権をとられている。

「そうなんだ・・・それじゃあ近々会う事になるかもしれませんね」
『『え!!!』』
「・・・なんですか、その嫌そうな反応は」

ジト目で睨むキラ。

(嫌に決まってるでしょ!)

と心の中だけで突っ込む2人。

『い、嫌なんてことはないわよ!』
『そ、そうだ。勿論だ』

「・・・まぁいいです。
 それじゃあそろそろ行きますね。
 あ、もっと鍛えておかないと僕とは戦えませんよ、それじゃ」

最後に最高の笑顔を残し、キラは通信を切った。


モニターからキラが消える。
それと立ち代るようにオペレーターが呆然と報告した。

「艦長、護衛艦全艦・・・コントロールを失い戦闘不能に陥ってしまったようです」
「「・・・・・・」」

顔を見合わせるマリューとナタル。
そして同時に呟いた。

「「軍、辞めようかしら・・・」」


「あ〜あ、マリューさんたちがいたなんてな。
 せっかく全部叩き落してやろうと思ったのに・・・ま、仕方ないか」

連合艦隊から離れたキラは、機体を地球に向けシールドを前方に構え大気圏突入体勢を取った。

「どうせまた会う事になるだろうし、
 その時はエンデュミオンの馬鹿もいるだろうからね。
 それまでまともな我慢しておくさ。
 とりあえず電子戦闘は問題なかったしね、僕のフリーダム♪」

自機なかなかの仕上がりに満足げなキラであった。


あとがき

堕天使舞いませんでした。
とりあえず地球降下です。
これからは連合の人たちとの絡みが多くなりそうです。
取り立ててマリュー、ナタル、フラガ・・・あと本命のアズラエルとか。

しかしナタルさん、変わりすぎ?

チーム編成の件ですが、とりあえず両方のチームについて何話ずつか話を作ろうと思っています。
おそらく両方とも年齢制限かかりそうですが。

D,様・イワッペ様
レスありがとうございました。

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