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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第38話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-06-09 19:26/2005-06-09 20:49)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第38話  会議を開こう  〜ハーレム編〜


アルテミス内第二ブリーフィングルーム。
そこにいるのは『女神の使徒』の女性メンバー達。
俗に言うキラハーレム軍団である。
だが、これだけ目麗しい美女たちが勢ぞろいしているにもかかわらず、
室内に漂っている空気は極寒の地並みに冷え切っていた。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

彼女達は無言でモニターを眺めている。
そこに映し出されているのは2人の少女。
今この場にいない、ステラ、マユ両名であった。


『ステラお姉ちゃん、こっち終わったよ』
『それじゃあ・・・お鍋・・・見てて』
『うん、わかった』

ステラの指示に従ってぐつぐつ煮立っているなべのほうへ向かうマユ。
指示を出したステラは視線を正面に戻し、まな板の上の野菜をリズムよく切っていく。
お分かりとは思うが、この2人がいる場所はキッチンである。

ここで補足説明。
なんとステラは料理が出来るのである。
とは言っても最初から出来たわけではない。
できるだけ彼女を戦いの場から遠避けようとしたキラが、
彼女に家事全般の技能を修得させて非戦闘員にしようと計画した結果であった。
その過程においてキラがもっとも力を入れたのが料理である。
自ら資料を集めてステラに勉強させ、特訓なども一緒に行った。
(ちなみにキラ君の料理技能はかなり高いです)
おかげで彼女の腕はみるみる上達し、すでにプロ級といっても過言ではない。
また、非戦闘員となっているマユも彼女と共にキラが特訓させたため、
殺人シェフからいっぱしシェフへとランクアップしていた。
以上。

『やっぱりステラお姉ちゃん料理上手だね!』
『キラが・・・教えてくれたから・・・マユも・・・』
『うん、キラさ・・・キラお兄ちゃんのおかげ!』
『うふふ・・・』

互いに微笑みあう2人。
出会った当初はぎこちなかったが、今ではすっかり姉と妹である。
この場面を見た誰もがそう思うことであろう。


「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

そんな和やか穏やかムードとは一転、と言うか全く関係ないくらいに、
ブリーフィングルーム内はすでに絶対零度へと突入していた。

「・・・・・・皆さん、そろそろ会議に移りましょうか」

その中で比較的温暖な様子を保っているラクスがそう告げる。
とは言え、−273.15℃と−273.00℃程度の違いでしかないのだが。

「・・・・・・そうね、ラクスの言うとおりだわ。これ以上の沈黙は無意味よね」

ラクスの言葉に同調し、モニターを切るフレイ。
その際にリモコンから嫌な音が聞こえてきたのは気のせいだろうか?

「・・・・・・それじゃあ早々に始めましょう」
「・・・・・・ええ、敵情視察も済みましたし」
「・・・・・・私たちにとって死活問題ですからね」
「・・・・・・十分な対策が必要だからな」

口々にそう言って、室内中央のテーブルに座っていく少女達。
そして最後にラクスが席に着き、乙女達の会議は始まった。


「今回の議題はステラさんについてですわ。何故かは言う必要はありませんわね」

ラクスの司会進行で始まった会議。
皆真剣な(と言うよりも国家転覆を狙うテロリストのような)表情で聞いている。

「出会われた当初、ステラさんは本当に危険な状態でした。
 何かあればすぐに壊れてしまう、そんな雰囲気をお持ちでした」
「・・・・・・」
「ですが、この一ヶ月で見違えるように変わられました。
 表情も感情も豊かになって・・・とても喜ばしい事ですわ」
「・・・・・・」

何だ、雰囲気とは裏腹にとてもいい話ではないか。
などと思った皆さん(誰もいないでしょうけど)、それは浅はかです。

「ですが!」

少し語気を強めるラクス。
表情が変わっていないのでなお恐い。

「私達は肝心な事を見逃していました。
 いくら儚げで萌要素たっぷりでちょっと意地悪してみたいとか泣かせてみたいとか目一杯頬擦りしてみたいとかお姉様と呼ばせてみたいとかイタズラしてみたいとかペットにしてみたいとか・・・・・・コホン
 とにかく!彼女は女性なのです!ライバルなのです!

今更何を・・・て言うかラクスさん、貴女何口走ってるんですか。
危ないなんてレベルじゃないですよ。

「そうよ、ラクスの言うとおりだわ。
 いくらあの子が可愛い・・・んん、とにかく、このままではマズイわ」

・・・ラクスだけじゃなくて皆さん同類ですか?
いくらなんでも百合話は勘弁してくださいよ。

「今まで暗黙の了解となっていた鉄則を彼女に教えなかったのが間違いでした」
「そうね、ステラに恋愛感情がない分油断していたわ」

彼女たちの仲での鉄則。
それすなわち、

 キラ君はみんなの共有財産

である。
つまり、キラを独り占めしてはいけない。
皆で仲良く分け合いましょうというものだ。
その割にはことあるごとに抜け駆けしようとしている気もするが、
本気で独り占めする気がなければ問題なし。
むしろそれくらいの我侭はあってもいい、との事らしい。
どうせ制裁を喰らうのはキラだし(オイッ!)

「でも早めに手を打たないとマズイですよ。
 ステラはキラさんに抱きついたりすることをごく自然にやってますし」
「キラ君も私たちのときと違ってステラに対してはものすごく甘いしね。
 むしろ自分から抱きついたりするぐらいだもの」

ホーク姉妹が分析する。
確かに、メンバー内では互いが牽制しあうために堂々とそうした行為はできない。
もし出来たとしてもすかさず邪魔が入るか制裁喰らうかですぐに中断させられる。
その点ステラはそういった妨害行動にあっていない。
それどころか咎められたことさえない、
一方のキラも、ハーレムメンバー内の女性とそういった行為に及ぶとどういう目に遭うかを判っているため、
基本的には自分から拒否する。
ただ、ステラに関してはそういったことが一切ないため、
彼もある意味安心して事に及んでいるかもしれない。

「ともかく対抗策を考えましょう。いいですか、まず・・・」

こちらも乗ってきたのか、本格的な討論になってきた。
勿論、話している議題はおいといて・・・だけど。


そんなこんなで盛り上がる2つの会議。
双方の結末が出されるのはこれから30分後。

「出来た・・・マユ、みんなを呼んできて」
「うん、食器を並べ終わったら呼んで来る!」

渦中の人、ステラ・ルーシェ(とマユ)が作った料理が並ぶ夕食時。
最後の晩餐にならねばいいが・・・


あとがき+レス返し

久々に更新です。
身体的&精神的にダウンしておりました。
ようやく復活したので早速続きです。

なかなか戦闘にいかない『女神の使徒』
しかし、実際の戦闘よりも過酷な戦いが待っていた。
今度の編成はどうなる、キラ!
策は浮かんだのか、ハーレムメンバー!
そして渦中の人、ステラの運命は!

次回、会議を開こう 〜最後の晩餐〜 をお楽しみに。


そろそろ物語を進めないとまずいなと感じている今日この頃です。
とりあえず次回を区切りに本格的に戦いにしていこうと思います。

ザフト、連合、ブルーコスモス等敵は様々。
でもやっぱりキラが最強!
ステさんの運命も次回で大体決まりです。
他のエクステンデットも出てくる・・・予定です。
ちょっとだけですけどね。

シマニク様・D,様・文・ジュウ様・通りすがりの名無し様・イワッペ様・スロバ様・煌く凶星j様

レスありがとうございました。

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