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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第36話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-06-01 23:46/2005-06-01 23:54)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第36話  様々な変化


 カタカタカタカタカタ・・・・

格納庫に響き渡るキーボードを叩く音。
『女神の使徒』リーダーであるキラ・ヤマトが、一心不乱にプログラムの調整を行っていた。

キラ達がアルテミスに戻って一ヶ月。
特に大きな戦闘もないまま、戦況は依然膠着状態にあった。
その静寂を利用して、キラは戦力の増強に尽力を尽くした。
その結果、彼らが保有する戦力は格段に増えたのだった。

「・・・・・・」

無言のままキーボードを打ち、画面と睨めっこしているキラ。
と、そんなキラに近づく人影一つ。

「・・・キラ」
「・・・・・・ん?ステラかい?」

手を止め、後ろを振り向くキラ。
そこにいたのは彼の予想通りステラであった。

「どうしたんだい、ステラ?」

立ち上がり、微笑みながら問いかけるキラ。
だがステラは答えず、その代わりにキラに歩み寄って抱きついた。

「キラ・・・」

そして幸せそうな表情でキラの胸に顔をうずめる。

「ステラ・・・・・・まったく」

少し困った顔をしながらも、ステラの頭を優しく撫でるキラ。
もはやお馴染みとなった光景である。
最近ではシンを除くメンバー達ともずいぶん打ち解けてきたステラ。
特にマユとは仲が良い。
その影響か、ずいぶんと表情豊かになってきた。
だがそのぶん、こうした行動もちょっぴり大胆なものになってきていた。

「・・・キラ・・・ステラの事、好き?」
「え?・・・ああ、勿論好きだよ」
「・・・キラ・・・大好き♪」

訂正、かなり大胆になっている。
おそらく彼女たちの影響をもろに受けてしまっているようだ。

「ねぇ、キラ・・・これ、何?」

たっぷりと抱擁を満喫(20分間)したのち、ステラがキラに尋ねた。
その視線の先に映っているのは5体の鋼鉄の巨人。
この一ヶ月でキラが作り上げたモビルスーツである。

「ああ、これは僕が作ったMSだよ・・・って、ステラは実際に見たことなかったんだよね」
「・・・うん」
(そうだよな、あの後連合軍の基地に連れて行かれるんだったんだろうから・・・)

そう心の内で思うキラ。
だがそれを表情に出す事無くステラに笑いかける。

「さっ、行こうステラ。僕の作業も終わったし」
「・・・うん、キラ」

ステラの手を引き、格納庫を後にするキラ。
勿論、ステラが顔を真っ赤にしていたのはお約束である。
・・・案外ステラに一番影響を与えているのはコイツではなかろうか?


「あ・・・キラさん」
「・・・キラ様」

廊下を歩いていると前方からメイリン、ラクスの2人がやってきた。
交代で休憩に入ったのであろう。
だが、メイリンとラクスの表情は暗い。

「やぁ、2人とも・・・・・・何か元気ないね、どうかしたの?」

2人の様子を察し、その身を案じるキラ。

「・・・別に何でもないですよ」
「・・・大丈夫ですわ、心配なさらないでください」

言葉とは裏腹にやはり覇気のない2人。
と言うか、少しいじけている様な感じを受けなくもない。

「そう?ならいいけど・・・」

イマイチ釈然としないながらも2人の言葉に納得するキラ。
まぁ、ステラと手を繋いでいる事が原因という事にこの男が気付くはずもない。

本来、ハーレムメンバー内での抜け駆け行為は厳禁とされており、
それを破ったら他のメンバーからの制裁を(キラが)受けるという事になっている。
ただし、少々事情のあるステラは例外とされているためにその対象にはならない。
これはハーレムメンバー全員の中で暗黙の了解となっている。
(そうしないとステラが泣いてしまうため)
もっとも、これはステラが恋愛感情を持っている訳ではないという各々の判断によるもので、
最近ではその事が疑問視され始めている。
・・・すでに手遅れのような気もするが。

「ところで2人とも、シンを見なかった?」
「シンですか?」
「(ビクッ!)」

2人にシンの居場所を尋ねるキラ。
その名を聞いて身を硬くするステラ。

「う〜ん・・・たぶんシミュレータールームにいると思いますけど」
「この時間だと、ルナマリアさん達と一緒に訓練しているのではないでしょうか?」
「あ、そういえばそんな時間か」

手元の時計で確認するキラ。

「2人ともありがとう。行くよ、ステラ・・・・・・ん?」

2人に礼を述べ歩きだすキラ。
が、前に進めない。
見ると、ステラがその場に立ったまま歩くのを嫌がっている。

「どうしたの?」
「・・・シン・・・恐い」

優しく問いかけるキラに怯えながら答えるステラ。
シン、憐れなり。

「大丈夫だよステラ。
 皆一緒だし、シンが何かしようとしたら僕が守ってあげるから」

ステラの頭を撫でながら言うキラ。
ちなみに、シンに倒されて以来キラは自身の身体訓練内容をさらに厳しくした(当社比5倍)。
その成果か、今では通常時でかつての種はじけ時を上回るほどの戦闘力を身につけている。
よって、マユに加えてステラにうつつを抜かしているシンなど恐るるに足らず、なのである。

「・・・・・・ホント?」
「僕が嘘ついた事あるかい?」

不安そうにキラの顔を見上げるステラだが、
その眩しい笑顔に安心したのか笑みを零した。

「・・・じゃ、行こうか?」
「・・・うん♪」

つないでいた手を離し、腕を組む2人。
まるでそれが当然であるような自然さを周囲に与え、そのまま歩き去って行った。

一方、残された2人はというと、

「・・・・・・そろそろ何か手を打たないといけませんね」
「・・・・・・そうですわね、今日辺り会議を開きませんと」

と、呟いていた。
顔に数本の青筋を浮かばせながら・・・


シミュレータールームへとやってきたキラとステラ。
室内では4基のシミュレーターが起動しており、
中央に配置されているマルチスクリーンに模擬戦闘の映像が表示されていた。

「ふむ、さすがにシンとアスランはやるな。
 カガリもずいぶんいい線いってるし・・・お、ルナに被弾させた」
「・・・格納庫のと同じ・・・綺麗」

各々感想を述べながらモニターを見つめる2人。
それから10分、モニターの映像が消え、シミュレーターのハッチが開いた。

「はぁ〜、疲れた〜・・・あ、キラ君、ステラ」
「何!?ステラ!!!」

 ドグッ!!!

「うぐっ・・・・・・バタッ」

叫んだ瞬間に炸裂するキラの拳。
一瞬のうちにシンの懐に飛び込み、ガゼルパンチの要領で顎を跳ね上げた。
脳を揺らされ、そのまま気を失うシン。
これでステラの安全は確保された。
・・・て言うかキラ、お前はシンに用事があったんじゃないのか?

「キラ、どうかしたのか?」

そんな光景には何の反応も見せず話しかけるアスラン。
ルナマリア、カガリも別段驚いている様子がない。

「新型機のOSの設定が終わったからさ、そのお知らせ」
「もう終わったのか」
「さすがはキラ君ね」

素直にキラに感心する女性陣。

「後は個別に微調整するだけだからさ。
 シミュレーター終わりで悪いけど、今からやってくれないかな?」
「ああ、わかった」

キラの言葉に応え、部屋を出て行くアスラン。
カガリとルナマリアの2人もそれに続いていく。と、

「・・・・・・」
「・・・・・・」

一瞬顔をキラ達のほうに向け、ジト目で睨む。
そしてすぐさま顔を戻し、部屋を出て行った。

「?」
「?」

睨まれたキラとステラは頭に疑問符を浮かべている。
勿論原因は、シンを殴り飛ばして一度離れたにもかかわらず、
まるで何事もなかったかのように腕を組み直した
という点であろう。
勿論今も組んだままである。

「2人とも、どうしたんだろうね?」
「ラクスとメイリンも・・・何か変」

・・・介入前に内戦勃発の予感。


あとがき

戦闘介入かと思いきやそこまで進まなかった。
まぁ、外での戦いよりも激戦の予感はするけど・・・

基本的にステラに甘かったハーレムメンバー。
ここに来て後悔の嵐か?

そんな訳で次回。
ステラを巡ってハーレムメンバーが何やら策略を。
ステラの運命は?
妹&娘からライバルへと変わってしまうのか?
今のところステラをパイロットにするかは悩み中です。


レス返し

D,様
・シンの役どころはそんなところですね。
 とりあえず、アスラン同様報われる事はないでしょう。
 ステラの事でマユにも愛想つかされそうだし・・・

イワッペ様
・勿論活躍させますとも。
 と言いますか、現時点で完全に一人舞台になっておりますけど・・・

スロバ様
・今後もステラにはスキルを追加させる予定です。
 しかし、妻スキルを付けてしまうと話が終わってしまうので・・・

こうの様
・大変ですよ(笑)
 シンは完全にステラに嫌われてしまいましたし。
 かと言って未だ情熱は尽きていない。
 ハーレムメンバー同様、何をやらかしてくれるのか・・・

数だけは多い人改め煌く凶星J−scond様
・ハイネですか?
 そう言えば最近軍人さんたちの事をすっかり忘れておりました。
 まだミゲルとラスティも生きてる事ですし、戦闘が始まったらその辺の絡みも作っていきます。
 ・・・考えてみれば誰も死んでないな、このSS。

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