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「リーザス陥落  第1話(ランス3)」

まおー (2005-05-27 08:51/2005-05-27 09:08)
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第1話


王宮の片隅にある親衛隊の寝所で休んでいたレイラ・グレクニーは、城内に響いた轟音とともに跳ね起きた。

起きたばかりで、頭がはっきりしない。ボーっとしているようだ。

レイラは顔を一発、眠気を覚ますため、パンッと叩くと、当直の隊員を呼んだ。


「当直兵、当直兵、来なさい!!」


すぐに、外に控えていた、当直の人間が入ってくる。

機敏な動きに、レイラはにっこりと笑った。訓練が行き届いているようだ。


「隊長、当直兵、全員集合しました」


「よろしい、あなた達も聞こえたと思うけど、さっき外で、ロクでもない音が聞こえたわ。すぐに親衛隊へ非常呼集をかけなさい。今の所、城内の警備はハウレーン将軍の管轄だから手出しはしません。しかし、リア様を暗殺するための陽動である可能性があるから、部屋の周りを中心に防衛線を張ります。今からすぐに第1小隊は、マリスさんへの連絡と、城内を警備中のハウレーン将軍に、こちらから兵をだして状況を確認してきなさい、あちらも忙しいでしょうから。あと、リア様には、私が直接報告しにいきます。次に、第2小隊は、ここで非番の隊員が来るのを待ち、各隊の隊長に、集まった所から順に私の下へ来るよう言いなさい。状況が判明しだい反撃に転じるわ!それでは、状況を開始する。親衛隊行くわよ!!!」


「「「「「「「「はっ!!!」」」」」」」」


そうして彼女達は、返事とともに、勇ましく行動を開始し始めた。


豪華な内装の、趣味のいい高価な家具で調えられた、寝心地のよさそうなベッドの中で、リーザス王国の王女、リア・パラパラ・リーザスはきもちよくぐっすりと眠っていた。


「リア様、リア様、お起きになられて下さい。リア様、・・・・・・」


誰かが、私の身体をゆすって呼びかけている。


「だれよー、リアの眠りを覚ますのは・・・・・・って、レイラ?」


呼び声がしつこくうるさいので、私は、不機嫌ながらも身体を起こし、目をひらいてみた・・・と、そこには親衛隊長であるレイラが立っていた。


「はい、リア様、城内に異変が起こりました。まもなく詳しい情報が入ると思われますが、おそらく敵の侵入を許したものと思われます。私は、城内に非常警戒態勢をとらせることを進言いたします。ご命令を、リア様」


レイラは、一息で私に向かってそう言うと、微動だにせず、しばらくの間、私の下知がくだるのを待っていた。

しばらくして、ようやく事情が飲み込めた私は、彼女に命じた。


「・・・・・・わかりました。許可します、マリスは知っているの?」


「はい、今、人をやって呼びに行かせています。では、これから行動に移ります」


返事を返すとレイラは、廊下に控えていた隊員達に間髪入れず、指示をだし始めた。

私もベッドから飛び降り、天井に待機しているかなみを呼んだ。

少しふらついたが、大丈夫だ。


「かなみ!、かなみ!今の話、聞いていたでしょ。出てきなさい!!」


「御前に、リア様」


天井の一部がパカッと開くと、同時に、影のようにスッとかなみが、部屋の中に現れた。

かなみは、以前、捨て駒にされたところを拾ってやった忍者だ。それ以来、私に、忠実に使えてくれている。

でも、背中に不幸をしょっているのが見えそうだ。なんでだろ?私のせい?

そういえば、以前に、かなみになんで、天井にいるの?と尋ねたら、忍者は天井で待機するのが慣わしだと言っていた。

やっぱり、よくわからない

JAPANはフジヤマが名誉で、腹切りらしいから、そういうものなのだろう。そういうことにした。

今は、そんなことを考えてる場合じゃないわね。

私は余計なことを考えず、かなみに命じた。


「かなみ、城内を調べて、レイラとリアに報告しなさい。途中で、マリスにもあったら彼女の指示に従って」


「御意」


私の命令にかなみは返事を返すと、開いていたドアから風のように走り去った。

そして、かなみと入れ違いに、廊下からレイラが、部下を連れて戻ってきた。

なかなかはやいわね。


「リア様、ただいまを持って非常警戒態勢を城内に発令いたしました。そして、召集を終わり親衛隊、総勢800名、ここに集合したことを報告いたします」

あいかわらず、かっこいいわね、レイラは、


「わかったわ」


「それでは、こちらに身軽に動ける服装を用意してあります。これにお着替えをなさって下さい。部下にお着替えを手伝わせますから。」


よく見ると、レイラの後に控えていた隊員はリアの服を持っていた。

そういえば、夜着のままだったわね。

「わかったわ」

と、私が返事を返した、その時、偵察にやった隊員たちが数名、部屋へ突然駆け込んできた。

騒がしいわね、レイラに後で注意しておこう。


「隊長!」


彼女達はひどくあわてていた。

やっぱり何かあったらしい。ま、全部、レイラがしてくれるし、マリスももうすぐ来るだろうから、大丈夫だろう。

でもまあ、一応聞いておくほうがいいか。

私はバカに見えるだけであって、バカじゃないつもりだから。あっ、でもやっぱりバカかな?


「落ち着きなさい。姫様の御前ですよ。ほら深呼吸して」


そう言ってレイラは、彼女達を軽くたしなめた。

そして、彼女達の落ちつくのを見はからうと、ようやくレイラは彼女達に尋ねはじめた。


「で、どうなの?状況は?」


「はっ、ハウレーン将軍の報告によると、突然、爆発音とともに、城の屋根を突き破って、城内に無数のモンスターが現れたとのことです。現在、ハウレーン将軍が掃討を始められていますが、けっこうな数が進入いたしましたので、てこずるかと思われます」

ハウレーンか、バレスの娘だけあってがちがちの堅物なのよね。


「そう、わかったわ、それじゃ、あな・・・・」


と、レイラが言葉を続けようとした、その時、再び新たな隊員が1名部屋へ駆け込み、レイラに向かって矢継ぎ早に告げた。


「申し上げます。城内に新たに敵兵らしき存在が新たに現れました」


「敵?人間なのね?」


「はい、武装からいって、おそらくヘルマン兵かと思われます」


「・・・・・・・・・・・・」

なんか、二人とも深刻ね、でも、ヘルマンか、こりないわね、連中も、毎年毎年。春の風物詩?


部屋の中は一瞬、静寂に包まれた。


「ヘルマン兵ですって?」


「おそらく・・・・・・」


「数は?」


「おそらく500人を若干上回るぐらいかと思われます」


「どこから侵入してきたの?城門はまだ、モンスターにどこも破られていないのよね?」


「はい、城内に突然現れたそうです」


レイラは、兵に改めて確認すると、沈思し始める。しかし、静かに思考しているレイラの顔には動揺は見られず、隊員達も静かに命令を待ちつづkrた。


「どうやって、現れたかわかる?なにか変な装置や魔法使いを見たという報告はない?」


「いえ、今の所ありません」


「そう、わかったわ、あなたは元の部隊へ戻りなさい」


そう告げるなり、レイラは、部下の返事も待たず、再び私の正面に向き直った。

その表情は、緊迫感に溢れていた。


「リア様、現在、黒、青、赤、白、紫の各リーザス軍は、演習や警備活動で、リーザス城内にいません。城内には、親衛隊と城のハウレーン将軍率いる警備兵を合わせた1200名程度だけです。脱出用の抜け道から侵入された可能性がないわけではありませんが、城内に突然現れた人数から行って、それはないと私は判断いたします。仮定で判断するのは危険ですが、敵は、大規模な人数を一度に転移できる何らかの魔法装置か何かを開発し、おそらくそれを使ったかと思われます。一番最初の魔物の襲撃は、装置を設置するためだったのでしょう。これからの敵の狙いはリーザス城を征圧し、装置を使って兵士を大量に転位させ、その後、リーザス城を根拠地にして、各軍の連絡を寸断し、赤、青、黒、白、紫の各軍が城の周辺に集まるまでに、部隊ごとにそれぞれを各個撃破するつもりと私は考えます。現在、対応が後手にまわってしまい、敵の予想通りの動きになってしまっています。今から、われわれは敵軍を掃討するのももちろんですが、一刻も早く、転移装置を発見し、破壊する必要性があります。今のうちなら一気に敵兵を殲滅できます。ご許可を!!」


レイラは一息に自分の意見を告げると私の判断を待った。

なんか予想以上に深刻な状況ね。向こうも本気みたい、レイラの言うとおり対応を間違えるとまずいかも。

でも、今は彼女に任せるしかないのよね。

しかたない、ちょっとマジメになるかな。


「わかりました、許可します。レイラ、あなたの良いようにやって。がんばってね」

私はレイラに向かって笑顔で返す。


「はっ」


レイラは私に向かって、見事な敬礼を返すと、それから回れ右をして部屋の外に出ていった。

次々と部下達に命令している。


「これから、親衛隊は敵軍の掃討に参加する。リア様の警護に第8中隊をここに残し、すべての部隊は、私についてくるように。まず、ハウレーン将軍の元へ向かう、では続けッ!」

部屋の外からレイラの命令する声が聞こえた後、ザッザッと靴音が遠くへ移動し始めた。

そして、部屋には、私と数名の護衛だけが残り、辺りはシーンと静まり返った。

今晩は、長い夜になりそうね。


「マリス、おそいなー・・・・・・・・・・」


私は窓の外を眺めると、溜め息をつき、小さく声をポツリと漏らした。


城内の戦闘は、徐々に沈静しつつあった。

我々は、最初こそ、敵の奇襲にあい、対応が後手後手にまわってしまったが、私たち、親衛隊が、ハウレーン将軍の元に加わることで、地の利と兵数に勝り、とうとう敵の転位装置の破壊直前までこぎつけていた。

ドシュッ

私は最後の敵兵を切り殺した。

残るのはあの装置のみ。

そして、私とハウレーン将軍は部下達と一緒に魔法装置の前まで来ていた。

そして、後ろでは、装置まで案内してくれた、かなみが待機している。

装置の破壊を見届けてから、報告に行くつもりなのだろう。

あとでお礼をしなくちゃいけないわね。

私は、そんなことを考えながら目の前を見ていた。

地面には、巨大な魔方陣が描かれ、ブーンと不気味な音を立て作動している。


「ハウレーン将軍、これで何とかできそうですね」


「はい、あなたのおかげで何とかなりました。後は、あの転位装置を破壊するだけですね」


そうね、でも、どういう仕掛けなんだろ、ちょっと興味あるわ。でも、またやつらがこないうちに一刻も早くこれを壊しましょう。


「ええ、お願いします」


「ではレイラ殿、壊します。おい、やれっ」

ハウレーン将軍はそう部下に向かって装置を壊すよう命令した。

でも、その瞬間、あたりは光に包まれ、私とハウレーン将軍達は背後に向かって吹き飛ばされた。

ドカッ!

打撃音とともに、私達は、床に勢いよく叩きつけられた。

一瞬、私は、意識が遠くなりかけたが、頭を振り払い、何とか目の前の状況を把握しようとした。

私は、痛みをこらえながら立ち上がると、周りを見渡した。

見ると装置は、光の結界に包まれている。

さっきはこれに吹き飛ばされたのね。

これでは、破壊は難しそうだ。

横を見るとハウレーン将軍が、ようやく立ち上がりかけていた。


「ハウレーン将軍、大丈夫?」


「ええ、なんとか、それよりもまだ装置が作動しています。何とか止めないと」


と、ハウレーンが答えたその時、再び魔方陣は激しく明滅し、辺りは閃光に包まれた。

そして、閃光が収まったあとには、無数のモンスターと一人の金髪の男があらわれていた。

それは奇妙な軍団だった。男は魔物使いには見えないのに、モンスターたちを引き連れていたからだ。


「ふむ、やはり人間なんかに頼ったのは間違いだったか?すでにやられているとは、だらしないものだな、む?」


男はなにやら独り言を言っている。

また、魔物がいる。何者かしら?この人?ヘルマン兵じゃないようだけど。

そんなことを考えながら、私は男に対して剣を構えた。

そんな私に、気づいたのか、男は目の前までゆっくりと一人で歩みよっってきた。

よく見ると、男はなかなか、ハンサムな顔立ちをしていた。

そして、気さくな様子で話しかけてきた。


「お嬢さんがた、なかなかやりますね。どうです、降伏しませんか?もうすぐ、人間どもが新しくくる。今なら命だけは助けてあげますよ」


「世迷いごとをっ!」


男の言葉に、激高したハウレーン将軍が一瞬のうちに奴に向かって突進し、斬りかかった。

ザンッ

剣は確かに男の頭に振り下ろされた。

しかし、なぜか、男は避けようとも、受け止めようともしなかった。

ガッ

そして、肉を切る感触は伝わらず、代わりに生じたのは鈍い音とともに腕を痺れらせる、がつん、という硬い衝撃であった。

嘘ッ、跳ね返されてる。頭に当たっているのに。

ザンッ ガッ ザンッッ  ガッ

ハウレーンは、無数の連撃を男の体中に繰り出すが、しかし、すべて跳ね返され、まったく通用しなかった。

身体が単に硬いというわけじゃなさそうだ、まるで無敵ね、・・・・むてき?ま、まさか・・・・・・

不吉な考えが頭をよぎる。

「なぜだ?!なぜ?!効かない!!」

ハウレーン将軍は焦りの声を上げている。

当然だろう、まったくダメージを与えられていないのだから。


「もしかして、魔人なのッ!?なんでこんなところに!!」


私は自分の考えに思わず動揺して叫んでしまった。


っとそれよりも、今のうちにこの事をリア様達に伝えないと。

私は背後にいるであろう、かなみに向かって、小さく男に聞こえないように命令した。

「かなみッ!!この事を一刻も早くリア様達に伝えなさい。私たちは何とか持ちこたえるから」


「でも、レイラさんは・・・・」


「早く行きなさい!!!命令よ」


それでなんとか、躊躇を振り払うと、かなみは部屋の外に向かって走り出した。

しかし、そんな私達の様子を気にした風もなく、男は話しかけてきた。

完璧にバカにされてるわね。


「なかなかやりますね。これでは後ろのモンスターどもでは手にあまるかもしれません。この二人は私がかたずけますから、お前たちは雑魚どもの相手をしなさい」


そう言うやいなや、今までおとなしくしていたモンスター達が私たちに襲いかかってくる。

あわてて部下に命令する。


「くッ!、全員迎撃ッ!!」


「全隊、迎撃せよッ!!」

ハウレーン将軍と私の声がかぶる。

絶望的だけど、私と彼女でこの男を押しとどめるしかない。

なんとか、リア様たちが脱出できるまで。

私は覚悟を決めて奴に斬りかかっていった。


[ リーザス城 隠し部屋 ]

部屋の中は陰鬱な空気に包まれていた。

下からどんどん剣の音や叫び声が聞こえてくる。

脱出路はもう使えない。

もう遅いのだ、後はレイラとハウレーンに頼るしかない。

突然、前触れなく隠し扉が開き、部屋の中に、かなみが飛び込んできた。


「かなみ、下の様子は・・?」


マリスは怯える私を抱きしめながら、かなみに尋ねた。

かなみは暗い顔をしていたが、仕事を思い出したのか、ぼそぼそと小さな声で話し出す。

悪い状況のようだ


「ハウレーン将軍たちは倒されてしまったと思います。最初は防戦に成功していたのだけれど、最後に、突然すごい能力の男が現れて・・・・まだ戦闘は続いていますけど、ここに来るのは時間の問題です」


「そぅ……」


「大丈夫よ、レイラたち親衛隊のみんながいるわ。それに朝になればリックやバレスが駆けつけてくれるわ」

私は、暗い状況に耐え切れず、場を明るくしようとした。

「・・・リア様・・・・・・・・・」


「リア様、親衛隊ももう壊滅してしまったのです。とても朝まで持ちこたえる事は、出来ないでしょう。それに、レイラ様の考えでは、バレス将軍の率いる国境軍に連絡が伝わっても、バラオ山脈側から来るであろうヘルマンの別働隊に備えて、動けないとおっしゃられていました」


「そんな・・・レイラも・・・・・・」


「あのレイラが・・・」


「ええ、現れた男に・・・ハウレーンさんが斬りかかっていったけど、まったく効果がなかったの。攻撃がすべて跳ね返されていたわ。・・・・・きっと、あの男は魔人だと思う」


「魔人・・・、魔人が敵に・・・・・・」


私は、思考を切り替えた。

魔人がいたということは、領土なんかに興味がないはず。

この城にあるもので奴らが狙いそうなものがるとすればあれしかない。


「マリス・・・魔人がいたということは、奴らの狙いは・・・・・・」


マリスにも、確認のため問いかけようとしたが、それより先に答えがかえってきた。


「はい、奴等の目的は日光ですね」


私達の結論が正しいということは、アレがどこにあるのか、奴らにわかるまで私の命はたぶん保障されるだろう。

マリスも人質の意味もあるから、大丈夫だと思う。

私は頭で計算を終えると、決心した。


「そう、マリス・・・、聖盾をだしなさい」

私はマリスに決意に満ちた口調で命じた。

マリスから盾を受け取ると、かなみに向かって、差し出しながら命じた。

これが成功するかどうかによって、運命が変わる。

でも、もうこうするしかないのだ。


「かなみ、よく聞きなさい。忍者のあなたなら、この城から逃げ出すことが出来るはずだわ。この聖盾を持ってあの御方の元に行って、この事を伝えて。あの御方が来てくれるのを待っています」


「…リア様……でも、リアさまが・・・・・・・」


「かなみ、早く行きなさい」


断固とした口調で私はかなみを急かす。


「はい」


かなみはそう返事を返すと、盾を背負い扉を抜けて外へ走りさった。


「姫様・・・・・・」


マリスは、なにやら不満そうだ。


次の仕事にかからなきゃね。あんまり時間はなさそうだし。


「マリス、リアと貴方に知識ガードの呪文を掛けなさい。魔人達にあの御方と秘密をけっして話さないように」


「姫様…どうしてそこまで…あんな男のために・・・・・わかりました」


まだ、何か言いたそうなマリスを睨み付けてやると彼女は素直に従った。

まあ、見てなさいって、

それでは、あとはゆっくりとダーリンを待つことにしましょうか。

そして、私はマリスの呪文に意識をゆだねた。



今、陥落していくリーザス城から一人の忍者が逃げ出していた。

彼女は向かう、ある男の元へ・・・・・・


LP2年3月 ヘルマン第3軍の奇襲により、リーザスが占拠される

    同月 リーザスの王族、その他がヘルマン軍の捕虜となる

    同月 国境よりヘルマン軍、別働隊が進入を開始

    同月 リーザス領内にて戦闘が始まる


そして、現在、リーザス王国は壊滅した・・・・・・


あとがき


というわけで、第1話です。でもこの話だとプロローグと一緒にしたほうがいいかも。

で、次からやっと、ランス君が出ます。

でも、当分原作道理になっちゃうんだよな・・・・

どうするかな

では、よろしくお願いします。

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