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!警告!壊れキャラ有り

「黒い種 キラ君奮闘?物語 第32話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-05-26 22:34/2005-05-26 22:36)
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 ※ 本話は本筋の流れとはあまり関係のない、番外編的なお話です。
   キャラたちが普段と違う?壊れ方をしている気がいたしますが、
   お気になさらず。


黒い種  キラ君奮闘?物語


第32話(番外編1) お薬の味は砂糖の蜂蜜がけ(前編)


それはラクス達3人と合流した翌日。
キラがとある薬を作った事から始まった。


「おはようございます、キラ様」
「・・・え、ラクス?ずいぶん早いんだね」

ラクスの挨拶に少し驚きながらもにこやかな笑みを返すキラ。
彼らが今いるのはオーブでもナンバーワンの超高級ホテルである。
とはいえまだ早朝で誰も起きておらず、鳥の囀りが聞こえるほどの静寂に包まれていた。

「キラ様、何をなさっているのですか?」

キラに問いかけるラクス。
見ると、キラは普段着の上に白衣を羽織っており、何かの実験をしている感じである。

「ああ、ちょっとステラ用の薬をね・・・」
「ステラさんの・・・ですか」

それを聞いたラクスの表情が曇る。
あのあと、キラは6人にステラの体の事を告げた。
すでにステラに対しての罪悪感のような気持ちを持っていた6人はさらに衝撃を受けた。
そして、何故彼女がこれほどまでにキラを必要としているのかを理解したのだ。

「うん。今のところ問題ないんだけど・・・これからのことがあるし」

キラの施した処置(指輪など)によってと突発的な発作は抑える事が出来た。
とはいえステラの体が危険な状態であるという事実には変わらない。
手遅れにならぬよう、キラはすでに次の手を講じていたのだ。

「そう・・・ですわね」
「ああ・・・あ、まずい」

調合中ということを思い出して慌てて調合場所に戻るキラ。
途中振り返ってラクスに頼み事をする。

「ラクス、悪いんだけど少し手伝ってくれないかな?」
「あ、はい、かしこまりましたわ」

すぐに頷いてキラのほうに駆け寄るラクス。
とても嬉しそうな表情をしている。
やはり久しぶりに会えたからであろうか、少しでも一緒にいたいらしい。

「ごめんね、それじゃあ早速だけど・・・」

軽く感謝を述べ、ラクスに指示を出していくキラ。
と言っても頼むのは材料の薬集めである。
手早く薬の名称を紙に書いていく。

「・・・・・・うん、それじゃあここに書いてある薬を用意してくれないかな?」
「わかりましたわ」

キラから紙を受け取り、薬品の並べられている棚へと向かうラクス。
・・・と言うかなんで高級ホテルに化学薬品があるんだ?
どう考えても持ち込めないだろ、棚は。
しかも調合までしてるなんて。

「ええっと・・・これと、これと・・・あとは」

棚に並べられた薬のラベルと紙を交互に見ながら薬を選んでいくラクス。
すぐに紙に書かれた3種類の薬を選び出した。

「キラ様、全部見つかりましたわ」
「それじゃあこっちに持って来て。もうそれ分量ごとに分けてあるからさ。
 このビーカーに全部入れて、少し混ぜておいて」

キラの言葉に頷き、3つの小瓶を持ってキラのところへ戻るラクス。
その手にしている薬が、紙に書かれている名前とは
見事に一文字ずつ違うという事には気付かずに・・・
ま、お約束ですな。


それから30分後。
結局キラもそのミスに気がつく事無く薬が完成してしまった。
意外と抜けてるな。
ま、番外編だし。

「とりあえず出来たけど・・・おかしいな。
 予定では無色透明の薬になるはずだったんだけど・・・」

完成品を前に首を捻るキラ。
予定していたものとの違いに少し戸惑っている。
まぁ、無色透明がピンク色になっていれば誰だってそう思うだろう。

「キラ様、もしかして失敗してしまったのですか?」

ラクスの表情に影が差す。
きっと自分が手伝った所為で・・・と思っているのだろう。
もっとも純然たる事実なのだが。

「あ、ラクスは気にしないでいいよ。
 初めて作る薬だし、僕の予想が間違ってたんだよ」

ラクスの気持ちを察したのか、慌ててキラがフォローする。
この場合それが命取りである。

「キラ様・・・」
「手伝ってくれてありがとう・・・ラクス」

そっとラクスの頭を撫でるキラ。
今までされた事の無い行動に驚くラクスだが、その心地よさにすぐに身を任せてしまう。
・・・なんだかキラ君が父親化している気がしないでもないなぁ。
と、2人が別世界に浸っていたとき。

 ブクブクブク・・・

いやな効果音と共に薬入りビーカーの内部で大量の気泡が上がっていた。
勿論2人は気がつかない。

 ブクブクブクブク・・・・・・

ますます酷くなる。
おそらく混ぜ合わされてからゆっくりと化学反応していったのだろう。
そしてついに、

 ブクブクブクブク・・・・・・

 ドォ〜〜〜ン!!!

「うわぁ!」
「きゃぁ!」

豪快な音を立てて爆発する薬。
当然のごとく巻き込まれる2人。
部屋中にピンク色の煙が充満していった。


「ごほっ、ごほっ・・・ラクス、大丈夫?」

爆風によって吹っ飛ばされてしまった様子のキラ。
ふらつきながらも何とか立ち上がり、視界の効かない状況でラクスを探す。

「こほっ、こほっ・・・大丈夫ですわ、キラ」

そんなキラの声が聞こえたのか、ラクスが返事をした。
その声を頼りにラクスの元へと急ぐキラ。

「よかった、ラクス。怪我とかしてない?」
「あ、はい、何とか大丈夫ですわ、キラ様」

煙で見えないため、気がつけば鼻先数cmという距離まで近づいていた2人。
互いの顔がアップで眼下に広がった。
赤面して顔を背けるラクス。
しかし対するキラは・・・

「・・・・・・」

なぜか無言で立ち尽くしている。
その顔は驚きで染まっている。

「・・・・・・キラ様?」

まだ赤面しているラクスだが、キラの様子がおかしい事に気がついた。
そのままキラの顔をのぞきこむようにして声をかけようとしたとき、

 抱きっ♪

ラクスの口が開くよりも先にキラが抱きしめた。
それはもう幸せそうな笑顔を浮かべて。

「ラクス・・・・」
「!」
(キ、キラ様!一体何を!!!)

突然の事態に声の出ないラクス。
しかしキラは気にする事無く、ラクスの髪に頬擦りする。

「ラクス・・・いい匂い」
「!!!キ、キラ様!ど、どうなさったのですか!?」

キラの言葉に頭から湯気が出そうなほどに真っ赤になるラクス。

「どうもしてない・・・しいて言うならラクスの所為だよ」
「え?わ、私の・・・ですか?」
「うん、だってこんなに可愛いんだもん」
「なっ・・・ん!」

ラクスの言葉はキラによって遮られた。
舌を入れ、深いキスをする。
驚きっぱなしのラクスだが、快楽で思考が鈍り、キラのなすがままになる。
結局、2人が口を離したのは20分以上後だった。


「キラ〜、おはよ〜」
「キラ、もう起きてるわよね?」

AM 9:00
ミリアリア、フレイの2人がキラの部屋へとやってきた。
2人ともすでに着替えており、出かける気満々である。
だが、部屋にいるはずのキラの姿はどこにもなかった。

「あれ?」
「キラ、いないみたいね」

少し部屋の中を見回す2人。
だがやはりキラの姿はない。

「・・・変ね」
「・・・うん、そうね」

キラ不在に何かを感じた2人。
よく観察してみると、部屋が片付きすぎている気がする。
特にベッドの辺りが・・・
すぐさま他のメンバーの部屋に走る。
勿論人数を確認するためである。
そして、

「・・・ラクス」
「・・・抜け駆けしたみたいね」
「・・・迂闊だった」
「・・・さすがにやるわね、腹黒歌姫
「・・・ほんと、あのカマトト女

再びキラの部屋に集合した少女たち。
勿論今度は全員揃っている。
すでに不機嫌レベルMAXのようだ。
かなり危険な発言も飛び出している。

「・・・とりあえず」
「・・・探しに行くしかないわね」
「・・・全員で協力しましょう」
「・・・迅速に行動し、必ず暴挙を阻止する事」
「・・・私たちのキラさんのため。そして・・・」

不穏なオーラを漂わせながら決意表明のように語る5人。
そして最後に視線を一点に集中させる。
その先にいるのは・・・

「・・・キラ・・・ぐすっ・・・」
「「「「「可愛いステラ(ちゃん)(さん)のために!!!」」」」」

一致団結。
いま、5人の間に決して切れる事の無い絆が結ばれた!
・・・マユのときもそうだったが、やはり皆可愛い物好きらしい。

「皆、行くわよ!」
「「「「オォ〜〜〜!!!」」」」

フレイの号令を合図に一斉に部屋を飛び出していく6人。
勿論ステラも一緒に連れて行く。
比較的体力のあるカガリがステラの手を引いていった。

このとき彼女達は気がついていなかった。
今回の騒動は彼女たちが思っているようなものではない事に。
そして、想像以上の大事件になっている事に。


〜 同時刻 〜

今日は祝日という事もあり、いつも以上に人が多いオーブ市街地。
その中で、一際目立っているカップルがいた。
勿論キラとラクスである。
しかし勘違いしてはいけない。
今回2人が目立っているのはその端麗な容姿のカップリングだからではない。
それは、彼らに視線を向けている通行人たちの表情を見れば明らかであろう。
なんたって、

「ラクス・・・」
「なんですか、キラ様?」
「何でそんなに可愛いの?」
「!・・・もう、キラ様ッたら」
「ふふふ・・・大好きだよ、ラクス」
「・・・私もですわ」
「ラクス・・・」
「キラ様・・・」
「「ん・・・んん」」

と言うセリフを堂々と言いながら、
すでに5回ほど抱擁+ディープキスをやらかしているのだ。
ちなみにこれで6回目。
某幼稚園児が主人公のアニメに出てくる某カップルを超えている。
まさに、マスター・オブ・バカップルに相応しい。
だが、2人はこの程度では終わらない。
事態はさらに深刻さを増し、怒涛の午後へと突き進んでいくのであった。

ちなみに、当初キラの行動に驚いていたラクスだったが・・・

(きっとさっきの薬の所為ですわね。惚れ薬でも出来たのでしょうか?
 まあいいですわ。
 せっかくですから私だけのキラ様と存分にデートを満喫させていただきましょう♪
 うふふ、あわよくば皆さんに一歩リードを・・・)

などという事を考えていたとかいないとか。
さすがカマトト腹黒歌姫


あとがき

当初予定していたハーレムメンバーが出揃ったので・・・と言うわけの番外編です。
もっともこの先増えるかもしれませんが。(オーブの3人娘とかはまだ悩み中)
一応全ヒロイン分は作る予定です。

第一弾はラクス嬢。
原作で少しの間フレームアウトするのでこのSSで出せ!
と言う私の友人からの助言(脅し)により決定いたしました。
はっきり言って激甘話です。
あまり書いたことのない系統ではありますが、何とかがんばります。
前編はとりあえずさわりで、後編で甘さの真骨頂を・・・
ついでに他のメンバーの暴走を・・・


レス返し

久しぶりに個別で返させて頂こうと思います。

D,様
・確かにそんな感じですね。
 ステラにいきなり恋愛感情を持たせるのはなずいかなぁ〜と思ったんですよ。
 しばらくはこんな感じです。今回もろに娘扱いですし。

こうの様
・とりあえず小動物スキルを持っているので、その辺の役どころでいこうと思います。
 一応ハーレムメンバー唯一の癒しキャラ?ですので
・シンマユとの絡みはもうちょっと後です。
 ですが、何やら一波乱ありそうな予感が・・・(ニヤリ)

イワッペ様
・申し訳ございません。
 下手に言い訳しても仕方ありません。
 今後は一層の努力を重ねていきたいと思います。

ルスト様
・ありがとうございます。
 そう言っていただけると非常に救われる想いです。
 なにぶんこうしたキャラは不得手なので不安で不安で・・・
 これからもご期待を裏切らないように頑張ります。

数だけは多い人様
・いえいえ、レスを頂けるだけでもありがたいですよ。
 今回の話はそれなりに突っ走ってみたつもりです。
 後編はさらに爆走を・・・

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