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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第28話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-05-18 22:48/2005-05-18 22:51)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第28話  交渉と脅迫は紙一重 (後編)


交渉は始まった。
淡々とした様子で言葉を発するキラ。
そしてそれを聞くウズミ。

「我々の目的は補給路の確保です。
 協定とまではいきませんが、定期的な補給をお願いしたい。
 見返りとしてザフトが開発中の新型モビルスーツのデータ。
 それとモビルスーツ用のOSを提供します」

無言のまま思案にくれるウズミ。
すでに先程までの動揺は消え去り、、オーブの獅子としてのそれとなっている
・・・・・・はずであったのだが。

「さっさと決めてもらえますか、ウズミ代表。
 こっちもじゃないんで、いつまでもアンタ如きと話してられないんですよ」
「し、しかし、私の一存では・・・」
「はぁ〜、アンタそれでも代表? 意外と権限ないんだ。
 ・・・まっ、そんな事だからヘリオポリスでの一件が起きたんだろうけど」
「うぐっ!」

依然としてキラの手中にあった。

「どの道アンタに選択権は無いんだ。さっさと許可してくださいよ」

すでに形式上の礼儀も無視しているキラ。
もはや交渉と呼べるものではなくなっている。

「だ、だから私の一存では・・・」
「ほい」

返答を渋るウズミの目の前に書類の束を差し出すキラ。

「・・・・・・これは?」
委任状ですよ」
「・・・・・・は?」
「だから委任状です」

一番上の一枚を手に取り手渡すキラ。
それを受け取り確認するウズミ。

「・・・・・・」

一枚目を読み終えたのか、次の一枚を手に取る。
そして再び目を通す。

「・・・・・・」

・・・・・

・・・

20分後、ウズミは全ての書類に目を通した。

「間違いなく本物の委任状だ。議員たちだけでなく、何らかの要職についている者全員のな。
 ・・・どうやってこれを集めたのかね?」

当然の疑問を投げかける。

「どうやってって・・・賄賂とか汚職とか愛人とか・・・
 スキャンダルネタはいくらでもあります。
 皆やっぱり自分の保身を第一に考える愚か者だからね(ニヤリ)」

そして当然?の答えが返ってくる。

「何ならウズミ代表のも用意しましょうか、秘蔵データ。
 一番効果がありそうなのはやっぱり女・・・」
「わかった、君の要求をのもう!」

キラの言葉を遮るようにして決断を下すウズミ。
どうやらかなりヤバいネタを握られてしまったようだ。

「要求って、別に僕はテロリストじゃないですよ。
 交渉におけるギブ・アンド・テイクじゃないですか」

にこやかな笑みを浮かべるキラ。
ある意味、というか完全に
テロリストよりも始末が悪い

「まあいいです。それじゃあ僕はこれで。
 このあと皆と町に行く予定なんで」
「あ、キラ君。カガリと話があるのだが・・・」

用は済んだとばかりに部屋を出ようとしたキラを呼び止めるウズミ。

「カガリとですか?」
「うむ、大事な話があるんだ」

真剣な表情のウズミ。
少し考えるキラだったが、やがて頷いた。

「そうですか、わかりました。カガリにそう伝えておきます。
 やっぱりお義父さんは大変ですね」
「・・・キラ君、最初も思ったのだが・・・・・・
 お父さんのイントネーションがおかしくないかね?」

冷や汗を浮かべながら訂正しようとするウズミ。
しかし、そんなウズミにキラは・・・

「え、間違ってないでしょ?
 僕とカガリの本当の両親はヒビキ博士夫妻のはずですけど」
「・・・・・・」

SEED史上最大の因縁をあまりにもあっけらかんとして語るキラ。
あまりの衝撃に絶句するウズミ。

「この事知ってるのは僕だけですから心配しなくてもいいですよ。それじゃ」

答えを返せないウズミを残し、今度こそ部屋を出るキラだった。
・・・こんな何でも無い事の様に出していいのかな、真相。


「ねぇ、どうしたの?」
「え? あ、ちょっとウズミさんとの会談のことをね」

意識を呼び起こしたキラはルナマリアに微笑みかける。
だが、ルナマリアが特殊状態だということを失念している。
その行動が今の彼女にどういう結果を生むかを考えていなかった。

「はぅ〜、キラくぅ〜ん♪」

案の定、恍惚の表情を浮かべてキラにしなだれかかってきた。
笑顔の効果絶大である。

「ちょ、ちょっと、ルナ」
「キラ君、私・・・もう、我慢できないよ」
「え!?」

しなだれかかるを通り越して押し倒しにかかるルナマリア。
油断していたためか、特に抵抗するまもなく押し倒されるキラ。

「こ、こんなところで、ダメだよ」
「どうしてぇ?」
「どうしてって、こんな人がいるところで・・・アレ?」

周囲を見渡してキラの思考が止まる。
市街地にいたはずがいつの間にか人のほとんどいない公園にやってきている。
しかもご丁寧にも植え込みに囲まれていて、周囲からは死角になっている芝の上に。

「ここなら誰もいないわ・・・さぁ。続きをして・・・ご主人様」
「ル、ルナ・・・」

目の前にルナマリアの顔。
すでに押し倒され、抱き合っている体勢。
キラの理性も限界に達し、再びスイッチが入り・・・・・・かけたその瞬間。

「キャァァァァァァ!!!」


突如響き渡る悲鳴。
ルナマリアを押しのけ立ち上がり、周囲に視線をめぐらせるキラ。
と、その視界に4人の人間が入ってきた。
男3人に女1人である。

「!」

瞬間的に跳躍して植え込みを乗り越えると、そのままダッシュでその集団に駆け寄る。

「ち、騒ぐんじゃね・・・グハァ!
「何だテメ・・・ぐおっ!
「いきな・・・ぐあっ!

男たちが言葉を発し始めるのと同時にキラの拳がめり込む。
そしてそのまま悶絶し、崩れ落ちる男達。

「君、大丈夫?」

すでに男達のことを意識から排除したキラ。
うずくまっている少女に声をかける。

「・・・あ・・・ああ・・・いや・・・いやぁ・・・」

少女は傍から見てもわかるほどに震えていた。
自身の肩を抱きしめ、うわ言のように何かを呟いている。

「君、大丈夫?」

少女の前に回り、優しく抱きしめながら声をかけるキラ。

「!」

初めてキラの存在に気がついたのだろうか、ビクッと体を硬直させて見上げる少女。

「大丈夫だよ、もう平気だから」

まっすぐに目を見つめ、軽く頭を撫でながら囁きかけるキラ。
少女もキラの優しさがわかったのだろうか、硬直をとき、キラに身を任せている。
そして一言・・・

「・・・恐いの・・・死にたくない・・・」
「えっ・・・」

思わず聞き返してしまうほど、あまりにも弱々しい少女の声。
どうしていいかわからず、ただただ少女を抱きしめ、頭を撫で続けるキラ。

一難去ってまた一難、新たな騒動の幕開けだった・・・


あとがき+レス返し

そんな訳で新たなキャラ登場です。
誰なのかは・・・もうお分かりですね。
かなり強引な展開でしたが。

キラ君は自分の出生の秘密を知っています。
しかもそのことを全く気にしていません。
ウズミさんとの関係が微妙なところですが、直接会ったのは初めてということで。

次回はこの新キャラのお話です。
冴え渡るキラの笑顔&科学力にこうご期待!


お知らせ

最近更新のペースが落ちてきております。
個人的な事情によるものですが、今後は多分このペースでいく事になると思います。
更新途絶だけは絶対にありませんので、これからも頑張りたいと思います。


イワッペ様・覇王様・スロバ様・数だけは多い人様・D,様
レスありがとうございました。

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