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!警告!壊れキャラ有り

「黒い種 キラ君奮闘?物語 第26話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-05-10 22:23/2005-05-10 23:41)
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※掲載当初、誤ってキャラを間違えて話を書いておりました。
  ホントにやってはならないことをやらかしてしまいました。
  その辺はすでに訂正いたしました。
  すでにこの話をお読みになった皆様、大変申し訳ありませんでした。
  

黒い種  キラ君奮闘?物語


第26話  初心忘れるべからず


「ねぇキラ、今私たちはどこに向かってるの?」
「ん? 今向かってるのはオーブだよ」

太平洋を飛ぶ一隻の小型シャトル。
乗っているのは勿論キラ・ヤマト一行である。

「オーブへ向かってるの?」
「ああ、砂漠での目的は達したからね」

そう言って一枚のディスクを取り出し、フレイに見せるキラ。

「でも、キラ君が元気になってよかったわ」
「ははは」

ルナマリアの言葉に苦笑いを浮かべるキラ。
バルトフェルドとのやり取りが思い出される。
そう、キラは元気を取り戻していた。
それどころか、彼女たちとのわだかまりも一切感じられない。

バラディーヤ行政府での出来事は、全てバルトフェルドの仕組んだことだった。
町での一件でキラ達が酷く傷ついたことを察したバルトフェルド。
そのため事前に部下に連絡し、あの大芝居をしたということなのだ。

「でも僕、かなり恥ずかしいこと口走ってたよね」

自分の言ったことを思い出し赤くなるキラ。
その様を見てうふふっと笑う女性陣。

「俺にとって一番大事な物なんだ〜♪」
「うぐっ」
「徹底的に可愛がってやるだけだ〜♪」
「うぐぐっ」
「手を出したら殺す〜♪」
「グハァ!」
「「「うふふふふ〜♪」」」

女性陣の言葉にグサグサッとダメージを受けるキラ。
しかし、その顔には笑みが浮かんでいる。
そして彼女たちの顔にも。

「・・・まぁ、あの人のおかげだよな。全部お見通しだったみたいだし」

そう言ってディスクと一緒に入手したメモを開くキラ。
その内容とは・・・

    少年たちの復活記念だ。
    僕の持つ砂漠の秘宝を贈呈しよう。
    これはものすごい『衝撃』だぞ

    砂漠の虎こと、アンドリュー・バルトフェルドより

    PS.月の女神様によろしく!

つまり、そういうことなのだ。
結局全てバルトフェルドの手の平の上だったという訳だ。
デュランダルとは違った意味であっぱれな人物である。

「ともかく、心機一転、頑張ろう!」
「「「オォ〜〜〜♪」」」

そんなこんなで再び団結したキラ達。
第二の目的地であるオーブ目指して、4人は進んで行くのであった。

・・・・・・

・・・・

・・

え? 人?

「そう言えばカガリ、ホントについて来ちゃって大丈夫なの?」
「あ、ああ、オーブに行くって言ったらOKを貰えたんだ(//////)」

キラの問いに頬を染めて答えるカガリ。
・・・じゃなくてキサカはどうした、キサカは。

「うおぉぉぉぉぉぉ!!! カガリィィィィィィ!!!」

どこぞの砂漠でそんな叫びが聞こえた気がした。


そんなこんなでやって来ましたオーブ近海。
これ以上先へ進むとオーブの防衛レーダーに引っかかってしまう。
勿論キラ達は許可なんか持っていないので、
当然撃墜対象になってしまう。

「そろそろオーブ近海だな・・・みんな、悪いけどちょっとここで待ってて」

真剣な表情でそう告げるキラ。
シャトルを海に着水させ、操縦席から立ち上がる。

「キラ、どうするの?」
「オーブと交渉してくるのさ」
「そんな!一人で行くなんて」

キラの答えに驚くルナマリア。
だが、キラは落ち着いたまま答える。

「一人で行くっていっても、中に入れるように交渉してくるだけだよ。
 すぐに迎えに戻ってくるからさ」
「でも、キラ君・・・」
「平気だよ、僕を信じて」
「キラ! お前が行かなくても私が・・・あっ」

何かを言いかけるカガリの口を塞ぐキラ。
そして耳元でさっと呟く。

「カガリのことは知ってるよ。
 でも、僕にちょっとした考えがあるんだ。だから任せて、ね?」
「キラ、あっ・・・//////

耳にかかるキラの吐息に体を震わせ、今にも崩れ落ちそうなカガリ。
そんなカガリのを支え、優しくシートに座らせるキラ。
そのまま振り返る事無く、シャトル後部の格納庫に走っていった。
その数分後、一機のモビルスーツが飛び去っていく。

「「「キラ・・・」」」

彼を信じていつつも、それでも不安を隠せない。
そんな声を洩らす3人だった。


海上を疾走する一機のモビルスーツ。
勿論キラの愛機ストライクである。
一直線にオノロゴ島目指して突き進んでいく。

「もうレーダーの範囲内には入ってるよな。
 だとするとそろそろ警告が・・・お、来た」

コックピットに強制的に開くウィンドウ。
おそらく管制室だろう。

「ちっ、か」

久々に本領発揮のキラ。
だがあまりに久しぶりだったためか、心で思わず口に出してしまっている。

「・・・・・・貴様、所属と領海侵入の目的を述べろ。
 返答によらず撃墜する」

かなり怒っている様子の管制官。
と言うよりもキレてしまっているらしい。
警告が死刑宣告になっている。

「・・・我々はレジスタンス『女神の使徒』だ。オーブ団表であるウズミ・ナラ・アスハとの面会を要求する。
 受け入れられない場合は武力をもって行動させてもらう」
「了解した・・・迎撃部隊発進
 正体不明のモビルスーツを全力で撃墜せよ」

本当に攻撃の指示を出した管制官。
どうやらかなりプライドの高い人間だったらしい。
侮辱されたのが気に食わなかったようだ。
すぐさまオノロゴ島から数十機の戦闘機が発進してくる。

「やれやれ・・・まぁ、こっちの目論見通りになったか」

さらりと物騒なセリフを洩らすキラ。
目論見通り?
それは一体どのような・・・

「さぁ、ストレス解消の時間だぜ!!!」

・・・納得。

この後、戦闘はわずか5分で終了した。
勿論キラが一機残らず戦闘機を撃墜したのである。
ただ、撃墜する直前に相手の機体に強制介入しパイロットを確認。
その結果、全58機中55機が全壊。
残り3機が翼に超軽微な破損を受けて戦闘放棄
その3機に共通したこと、それはパイロットが女性だったとか・・・


「ただいまぁ〜」

満面の笑みを浮かべてシャトルに戻ったキラ。

「「「キラ(君)!」」」

キラの姿を見るや否や、我先にと飛び掛る3人。
その3人を抱きとめ、不安そうな表情を慰めるかのように微笑む。

「みんな、オーブに入れるようになったからね」
「ホントなの?」
「ああ、それとフレイにはオマケがある。なんと、両親と面会が出来るんだよ」
「ええ!?」

驚くフレイ。

「フレイさ、もうずっとご両親と会ってないだろ?
 僕と一緒にいてくれるのは嬉しいけどさ、やっぱりご両親を安心させてあげないとね」
「キラ・・・」

潤んだ瞳でキラを見上げるフレイ。
そして優しく微笑みを返すキラ。

「そういうわけで・・・いざ、オーブへ向けて発進だ!」
「「「お〜〜〜!」」」

そんな訳で、オーブへと向かう4人だった。


「彼が来たのか・・・・・・・・どうしよう(涙)」

どこかに涙を流しながら頭を抱えている首相がいたそうな・・・


あとがき+レス返し

と言う訳で初心に帰るべく書いてみた26話です。
かなり強引に終わらせてしまった砂漠編。
そして次はオーブ編です。
トラさんに貰った手紙とか、軽微な損傷の3機とか、頭を抱える首相とか、色々ある予定です。
てか、いきなりカガリ堕ちてるし。

虎さんは今後かなり出てくると思います。
と言うか、無駄に出番多いかも。

久しぶりにこの作品の元来の姿に沿ったものになったと思います。
色々と厳しいご意見も頂きました。
今後は覚悟を一新して臨もうかと思います。
とりあえず一夜の覚悟にならないように・・・
それでは次回で。

D,様・にゃんこそば!!様・ホーク様・イワッペ様・ななし様・鋼鉄の騎士様
レスありがとうございました。

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