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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第22話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-04-29 21:32/2005-04-29 21:41)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第22話  第一次スーパーケバブ大戦 (前編)


「キラ君、早く行きましょう♪」
「せっかく地球に来たんだからさ♪」
「ははは・・・2人とも元気だね」

右手をルナマリア、左手をフレイに引かれ、苦笑いを浮かべながら引っ張られるキラ。
彼らが今いるのはアフリカ共同体、リビア砂漠にある都市『バラディーヤ』である。

「あ、あっちにあるの、何のお店かな?」
「こっちにも変わったお店があるわよ」

子供のようにはしゃぎ回る2人。
ずっとアルテミスにいた反動か、久しぶりに外に出たことがよほど嬉しいらしい。
しかも愛(崇拝)するキラも一緒なのだ。
すっかりデート気分である。

「あはは・・・」

2人のはしゃぎっぷりに押されながらも、実はちょっとウキウキしているキラ。
前回のプラント行きのときは時間がなかったためにこうしたことが出来なかった。
やはり彼もまだ16歳の少年なのだ。

「時間はたくさんあるからさ、ゆっくり見て回ろう、ね?」
「「うん!」」

キラの言葉に元気よく頷く2人。
そんな2人に笑みを向けるキラ。
長く見られることのなかった、歳相応の少年少女の表情だった。


「ねぇねぇ、あの人カッコよくない?」
「うん、結構イイ感じかも♪」

町を歩き始めて5分。
キラ達3人(主にキラ)は、すでに周辺の人々(主に女性)の注目の的になっていた。
その容姿もさることながら、やはり女性を惹きつける何かがあるのだろう。
すれ違う女性全員が振り返っている。

「何か・・・妙に視線を感じるんだけど・・・」

キラもそれを感じとっているようで、しきりに周囲を気にしている。

「気にする必要はないわよ、キラ」

 ムギュ!

「そうよ、キラ君」

 ムギュ!

これ見よがしに体を密着させ、周囲の女性たちに勝ち誇った表情を浮かべる2人。
愛する人がモテるのは嬉しい事だが、限度を超えると嫌らしい。
『この人は私たちのものよ!』と誇示しているかのようである。

(ふ、2人の胸が・・・フレイのほうが大きいけど、ルナのほうが柔らかい・・・ハッ! 何考えてんだ僕は!!)

両腕に感じる感触に不埒な考えが浮かんでしまうキラ。
が、すぐに頭を振ってその考えを忘れようとする。
しかし顔の赤みは取れない。

「うふふっ、キラ〜」
「キラ君って可愛い♪」
「は、はは、ははは」

キラの反応を楽しむかのようにますます引っ付く2人。
完全に手玉に取られているキラ。
もはや笑うしかない。

※ キラ自身には彼女たちを抱いたという記憶は一切残っていません。 
 翌日の彼女たちの説明で事の次第を理解したのです。
 そのためにこういう行動に対する耐性は付いていないままであったのでした。
 かなり都合のいい性格と言えますね。

「ヨォ、坊主。ずいぶんとモテモテじゃねか」

そんなキラ達に前に、いかにもガラの悪そうな4人組みが立ちはだかった。
下品な笑みを浮かべながらキラ達を見ている。

「・・・何か用ですか」

先程までの情けない表情が消え、目の前の男たちを睨み付けるキラ。
対してフレイ、ルナマリアの2人は不安げな表情を浮かべる。

「用事って程のものじゃねぇぜ。ただ、俺たちも仲間に入れて欲しくってよ」

遠慮のない視線でルナマリア、フレイを見る男達。
まるで視姦でもされているかのような生理的嫌悪を感じ、2人はキラの後に身を隠す。

「へへへっ、ガキのくせにイイ身体してやがるぜ」
「坊主、もう抱いちまったのか?」

ますます調子に乗る男たち。
2人を辱めるようなセリフを平然と言い放つ。
キラの服をぎゅっと掴む2人。
その顔は恐怖と羞恥で一杯になっていた。

「・・・・・・」

こんな事をされて平然としていられるキラではない。
案の定、アレが弾けた

「2人とも、少し離れててくれないか?」
「え、キラ?」
「キラ君?」

キラの言葉の真意がわからず困惑する2人だが、すぐにキラの言葉どおりその場を離れた。

「・・・さてと」

2人の行動を確認し、キラが男たちのほうへと振り返った。
その顔からは表情が失われ、強大な怒りが浮かんでいた。
何だかキラを中心として風が渦巻いている気がする。

「テメェら、覚悟は出来てるだろうな?」
「覚悟だぁ? 何言ってやがんだ、オマエ」
「ガキのくせに生意気だぜ、ハッハッハッ・・・」

しかしそんな事には一切気がついていない男たち。
キラのセリフに対して馬鹿みたいに笑い出した。
どうやら彼らの脳には異常があるようだ。
本能的に備わっているはずの危機回避能力が働いていない。

「生意気なガキにはちっとお仕置きが必要だな」

そう言うと、男の中の1人がキラに歩み寄っていく。
そしてキラの正面に立つと、キラに向かって拳を振り下ろした。
が、キラの顔面に当たる直前で寸止めされた。

「俺たちに楯突くと痛い目見るぜ?」
「痛い目ってのは・・・こんなのか」

調子に乗っている男の手を払い、そのまま身体を屈めて男の懐へと入り込む。

「な!?・・・グォ!!!!!!

キラの姿を見失う男。
が、次の瞬間腹部に凄まじい激痛が走る。
キラ渾身の一撃が深々と突き刺さっていたのだ。

「・・・・・・」

そのまま意識を失い崩れ落ちる男。
残った3人は呆然とキラを見詰めていた。
その3人に向かって、キラはニッコリと笑みを浮かべて言い放った。

「続きを・・・やろうか?」


〜 同時刻 バラディーヤのとある飲食店 〜

「必要なものは全て買ったな・・・ん、アフメド? どうかしたのか?」
「い、いや、何でもないさ」
「?」

オープンテラスのテーブルに座る一組の男女、アフメドとカガリ・ユラ・アスハ。
傍から見れば恋人・・・には見えない。
アフメドはカガリに対してかなり好意をもっているようだが、
カガリにはそんな気が微塵も無いようだ。
・・・哀れ、アフメド

「おまたせね〜」

ウェイターが料理を運んできた。
テーブルの上に皿とソースを並べていく。
この地方の伝統料理『ドネルケバブ』である。

「と、とりあえず食おうぜ、カガリ」
「ん? ああ、そうだな」

アフメドに促され、チリソースをケバブにかけるカガリ。
そして美味しそうにほおばった。

「・・・・・それじゃあ俺も」

カガリに見惚れていたアフメドだが、
自分もケバブを食べ始めるべくソースに手を伸ばした。
と、

「・・・オイ、アフメド」
「え?・・・・・・!!!

突然ドスの効いた声で呼ばれるアフメド。
振り向いたその先には怒りの形相で睨みつけているカガリがいた。

「カ、カガ、リ?」

あまりの恐さにちょっと引いているアフメド。
しかしカガリの怒りは止まらない。

「オマエ・・・ヨーグルトソースをかけるつもりなのか?」
「え!? あ、いや、その・・・」

この場合、単純にカガリがチリソースを持っていってしまい、
手元にあったヨーグルトソースを使おうとしただけのアフメド。
無論そんな事言える雰囲気ではないので、

「ご、ごめん」

素直に謝るしかないアフメド。

「解ればいいんだ、解れば」

その返事に満足そうに頷くカガリ。
と、そのとき、

ダコスタ! オマエはケバブにチリソースをかけると言うのか?!
「!」

カガリたちの後ろのテーブルからなにやら声が聞こえてきた。
2人の男が口論しているようだ。
カガリの眉がピクッと動く。

「ケバブにはヨーグルトソースだ。
 ヨーグルトソースをかけないなど、この料理に対する冒涜だぞ!
「は、はぁ・・・申し訳ありません、隊長」
「うん、わかればいいのだ」

熱弁を振るった男は満足げに頷き、コーヒーを口に運ぶ。
と、いつの間にか席を立ったカガリがその男の前に立った。
その手にチリソースを携えて・・・

「ん?」

男もカガリに気付き、視線を向ける。
が、カガリが持っている物に気付くと、こちらも無言で立ち上がった。
勿論ヨーグルトソースを手に持って。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

無言で睨みあう両者。
キラ達とは異質の熱き戦いが始まろうとしていた。
・・・続く


あとがき+レス返し

激闘!チリVSヨーグルト
と言うわけでいよいよ開戦、第一次スーパーケバブ大戦。
どこぞで聞いたようなサブタイトルだな・・・

地球降下したのはルナマリア&フレイにしました。
しかし、残った3人も黙ってはいません。
大人しく基地にいると思ったら大間違いです。

次回、はたして勝者はどちらか?
残された3人はどう動く?
色々と大変なお話です。
もしかしたら後編じゃなくて中編になるかも・・・

スロバ様・こうの様・神々の黄昏様・D,様・イワッペ様・AKI様・覇王様・abc様
レスありがとうございました。

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