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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第16話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-04-16 23:42/2005-04-16 23:48)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第16話  貴方は誰? て言うか何?


〜 キラ side 〜

「ええっと・・・そろそろ着くはずなんだけど」

手元の携帯端末を確認しながら周囲に視線をめぐらせるキラ。
シンの暴走によって置いてきぼりを喰らってしまったキラは、
少々の殺意を抱きながらも何とか堪え、
自らの目的のためにに行動を開始していた。

「う〜んと・・・あ、あそこだ」

キラの視界に入ったのは一際立派な建物。
正面の入り口には多数のガードマンが立ち、物々しい警戒態勢が敷かれている。

「よし、いくか・・・・・・(ニヤリ)」

不気味な笑み禍々しいオーラを纏い、
キラは正面玄関へと向かっていった。


ステージ1:正面玄関前

「ん? 君は?・・・グハッ!!!

無言のまま近づいて強烈なアッパーを繰り出す(ショ〜リュ〜○ンなんて声が聞こえてきそう)。
それが見事にガードマンBの顎にクリーンヒット。
高々と宙を舞うガードマンB。
そのまま地面に叩きつけられ気絶。

「な!? 貴様!?」

一瞬呆気に取られたが、すぐさまキラを敵と認識。
残りの3人が一斉に飛び掛る。しかし、

 ドゴッ! バキッ! メキッ!

キラのカウンターが炸裂。
ガードマンAの脇腹に回し蹴り
ガードマンCの鳩尾に肘鉄
ガードマンDの顔面に正拳突きがそれぞれ決まる。
ちなみに、所要時間0.5秒ほど。
あまりの激痛に意識を失い、崩れ落ちるガードマン達。

「・・・周りに人はいないな」

周囲の様子を確認し、手ごろな草むらに4人を放り投げる。
そして通りから見えないように隠す。
証拠隠滅完了。

「ちょっと服が汚れちゃったな・・・チッ、クズの分際で

服についた葉っぱを払い、少し不快感を露にしたが、すぐに何事もなかったかのように建物へと入っていくキラ。
・・・アンタ何者ですか?


ステージ2:エントランス・受付(受付って・・・)

「あの、すみません」

建物内に入ったキラは、受付のような場所にいた女性に話しかけた。
最初に纏っていたオーラはすでに消え、
フレイたちと接するときの雰囲気へと変わっていた。

「な、何かしら?(//////)」

おかげでその女性は顔を真っ赤にし、今にも気絶してしまいそう

なほど緊張してしまっている。

「ここで会議やってるんですよね?」
「え、ええ、そうよ(//////)」
「その部屋の場所を教えてもらえませんか?」
「え、でも・・・」
「・・・だめ、ですか?」
!!!!!!

第1話以来の捨てられた子犬チックな瞳炸裂。
それを至近距離で直視した受付の女性は、

「・・・・・・・・・・」

ただ無言でキラの顔に見入っている。
少々目が血走っているのは気のせいだろうか?

「どうしたんですか? お姉さん?」
!!!!!!

第2弾、純真無垢な瞳で小首をかしげる美少年炸裂。
最強コンボがクリティカルで決まる。

「・・・・・・・・・・」

もはや理性消失。
今にもキラに飛び掛りそうである。。

「お姉さん?」
「!?」

しかし、キラの呼びかけで何とか我に返る女性。

「・・・あ、そ、そうだったわね・・・会議室は最上階にあるわよ」

と、アッサリ教えてしまう。

「そうですか、ありがとうございました、美人のお姉さん(ニコッ!)」
!!!!!!

止めの一撃、キラ君極上の笑顔
もはや興奮とかそんなレベルではない。

「それじゃあね、お姉さん!」

奥へと走り去るキラ。
夢の世界にいる女性に軽くウインクする。
・・・キラ、それはちょっと古くないか?

「・・・・・・・・・はぅ〜」

魂が天に昇っていく女性。
完全に堕ちてしまっている。
しかしキラ君は年上は趣味ではないので、

(ふっ・・・チョロイものだな、経験の少ない年増なんて)

と、いうことだった。


ステージ3:最上階への通路

「そっちに行ったぞ!!!」
「必ず捕まえろ!!!」
「・・・ドジッちゃったな〜」

騒がしく通路を行き来するザフトの軍人。
それを天井のエアダクトから眺めるキラ。

「う〜ん、まさかこんなに早くアイツらが目を覚ますとはな〜」

アイツらと言うのは正面玄関前で片付けたガードマン達のことである。
どうやらその中の1人が目を覚まし、連絡を入れたらしいのだ。

「急がないと脱出されちゃうしな・・・よし」

そう言うと手持ちの携帯端末を取り出し何かを入力。
その後ポケットに端末をしまい、エアダクトから通路に下りた。

「あ、いたぞ!!」
「ん?」

移動を開始しようとしたキラだったが、不運にもザフト兵に見つかってしまう。
マシンガンを携えてザフト兵が迫る。

「・・・仕方ない」

ポケットに手を突っ込むキラ。
そしてポケットから取り出したものは・・・

「覚悟してもらいます」

ビームサーベルの柄の部分をそのまま縮小したような棒だった。
勿論ただの棒な訳がなく、

 ブウゥゥゥゥゥゥン!

赤い光の刃が現れた。

「な、何だそれは!?」

驚愕に染まり、動きの止まるザフト兵。
その隙を見逃すほど、キラは甘くなかった。

「そこっ!!!」

 ザシュッ! ザシュッ!! ザシュッ!!!

目にも留まらぬスピードで間合いを詰め、すれ違う瞬間に斬撃を

叩き込む。
あまりの速さに、斬られた事にも気付かぬまま倒れていくザフト兵達。

「・・・死ぬことはないですよ。出力をかなり抑えてますから。
 せいぜい1週間意識を失って、その後の2週間苦痛でもだえ苦しむだけですから♪

気絶していて聞こえていないザフト兵たちに忠告するキラ
最近なりを潜めていた輝かんばかりのブラックスマイル
相変わらずのセリフ、体から放たれるオーラと合わさって、圧倒的な存在感を誇示している。

「さて、ウィルスでコントロール奪ってるうちにさっさと行こう」

そのまま最上階目指して走るキラ。
帝王の行進は続く・・・


あとがき

キラ君が黒くなるの久しぶり♪
久しぶりすぎて何だかイマイチ・・・

あとがきの予定を守らなくて本当にすみません。
シンが出てこなかったし、目的もイマイチハッキリしまいません。
まぁ、どこにいるかは丸分かりでしょうけど。

と言う訳で、次回はキラ君の目的がハッキリします。
シンもマユもちゃんと出てきます。
・・・・・・多分(汗)


レス返し

イワッペ様:対決ッすか!? いいですね、それ(ニヤリ!)
      そのうちやってみようかな?
      ミーアは出てくる予定ですが、まだ先ですね。

覇王様:ターゲット・・・と言えばターゲットですね。
    誰かと言われれば・・・内緒です♪

D,様:シスコンシックスセンスと言うよりも、
   シンの体の機能全てがマユ命って感じですからね。
   もはや『本能』の領域ですよ

通りすがりの名無し様:その通りですね。まぁこの場合、
たとえ軍隊が相手でも同じ結果になるでしょうけどね(笑)

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