シン・アスカです。
魂の名前はオオタカ・シンヤです
シン・アスカです。
オーブのIDからプラントのIDを変更、発行してもらいました。
シン・アスカです。
見舞金として、プラントからいくらかお金がもらえました。人情にちょっとぐっと来ました。
シン・アスカです。
まだ、自分のこの世界での名前に不慣れです。
シン・アスカです。
だから、元ホストのお笑い芸人のまねをしているんですけどね。
シン・アスカです。
とりあえず、今日も元気です。
シン君の目指せ主人公奮闘記!! その3
こっちの世界に来てもう一ヶ月が経とうとしています。
やっとこっちの常識?みたいな物にも慣れてきました。
うん。すごいね。プラントは。
天気をちゃんと管理しているなんて、天気予報士いらずじゃないか。
それに、道にゴミがぜんぜん落ちてないよ。
なんていったってクリーナーロボがちゃんと掃除をしているからな。
まあ、こんな密閉空間で異臭を放つゴミを放置することなんて出来ないからな~。
それにしても、人はちゃんと宇宙でも生活ができるという事を知ってビックリだよ。お兄さん。
まあ、プラントビックリ紀行はまたいつかちゃんとするにして、今俺は働いています。
え?アカデミーはどうしたかって?
ふ。じつは、本年度のアカデミー入学はもう締め切った、と言う言葉をいただいてしまったのさ。
あ~~~、なに初っ端から躓いてるんだよ~!!!
予定だったら今頃練習用ジンのコックピットを見学できているはずなのに~。
あ~、欝だ。
「お~い、新入り!!次に行くぞ!!」
威勢のいい、いかにも美形のかっこいい兄貴的な人に呼ばれました。
「うぃ~~す」
俺の今のバイト先の上司に返事をしてエレカーに乗り込みました。
え?何の仕事かって?
いや、技能が無くて誰でも出来る仕事と言えばね~、肉体労働系しかないでしょ。
で、いまは荷物の運搬、いわゆる宅配屋さんでお世話になってるんだわ。
まあ、職安みたいなところで探して見つけたときには俺もビックリしたけどね。
なんか、イメージ的には肉体労働はコーディネイターには無いものだと思っていたんだよな~。
まあ、実際にはあって俺的には幸運だったんだけどね。
で、住むところもプラント政府のほうで安い、難民用の部屋を斡旋してもらえたんだ。
一家族には狭いかもしれないが俺一人には広いぐらいの部屋で、ちょっと家賃にびくびくしてたのは秘密だ。
家賃のほうも、三ヶ月間は無償でいいとのこと。
なんていい所だ。評議会の誰が決めたことだか知らないけど、将来あなたが議長に立候補したときには一票を必ず入れますよ。
まあ、選挙権がいつ手に入るか知らないけどね。
で、寝るところが確保できて次に必要なのは食うものです。
衣・食・住。この三つ人間には重要よ。
衣の方は気にしない方向でいくとして、食べるものは絶対に必要です。
食べるものを手に入れるためにはお金が必要。ここが地球だったらサバイバルをすればいいんだけど。ここ、野良猫の一匹もいないからな~。
で、お金を稼ぐために働いてるわけですよ。
見舞金をもらってるんだけど、アカデミーにいくらかかるかわかんないので三分の二は貯金をしました。残りで日用品と一週間分の食糧を買ったんだけどね。
で、幸いここ、プラントではもう俺は成人年齢を過ぎているとのことで、職業制限は無かったので選びたい放題なのよ。
でも、俺には特技が無い、いわゆる頭脳労働方面の技能が無いので肉体方面の仕事を探した結果いまの仕事を見つけたのだ。
いや~、プログラマーとかそういうものの仕事は募集がいっぱいあったんだけどな~。パソコンを少しでも勉強しておくんだったぜ。
まあ、肉体労働を選んだのには別の理由もあったんだけどね。
この今の俺の体、シン・アスカ君は一言で言うと「貧弱なボウヤ」であらわせるんだな。これが。
いや、ポテンシャルは高いと思うよ。一回演舞をやってみたら俺の感覚よりも鋭く体が動いたから。
でもね、スタミナがあまりにも無さすぎ。
いくら中立の国にいたからって、もう少し鍛えとこうよ。
あれか?オーブは実際、共存を謳ってても本当は差別みたいないじめでもあったのか?
だから鍛えなかったのかな?
まあ、俺は本人じゃないからわかんないけど、これからの事を考えておくと鍛えておいて損はないから鍛えるけどね。
それに、仕事柄このコロニーの仕組みとかを学べるっていうのは大きな収穫だからね。
俺にとっては、みんなが知っている当たり前が当たり前じゃないからな~。
うむ。日々人生の勉強ですよ。
それにしても、ここ最近なんか高級そうな荷物の運搬が多いな~。
どうしてだろ?
うむ。兄貴に聞いてみよう。
「ん?どうしてここ最近高級そうな荷物が多いかって?おいおい。ニュースをちゃんと見てるのか?」
「あ、まだその辺揃えていないんですよ」
「揃える?ああ、そういえばオーブからの引き上げだったっけ」
「うす」
「は~。今度俺のお古を譲ってやるよ」
「ごちになります」
「で、荷物の理由だよな。地球から引き上げてくるパイロットが多いんだとよ。で、帰ってくる息子や旦那のために少しでもいい家具や食器で出迎えてあげようという家族愛の結果、俺たちの仕事が忙しくなってるんだよ」
「なるほど」
ふむ。たしか、そろそろあの仮面の男や傷男が帰ってくる時期だったかな?
グングニルだったっけ?あれが発動されたんだっけ?
ん?そういえば、何かもう一つこのプラントでイベントがあったような?
『―――皆さん、ラクス・クラインです。私の言葉をどうかお聞きください』
エレカーのオーディオからいきなりこんな言葉が出てきました。
おお。そういえば、この理想論者の歌姫さんただいまゲリラ電波ジャック活動中だったっけ。
「んな?!ラクス・クライン?!」
おいおいおい。兄貴、いきなり急ブレーキは無いんでないかい!ベルトが食い込んでちょっと痛いぞ!!
う~む。それにしても、反逆者と発表されている歌姫の言葉にこんなに反応をするなんて。
影響力がめちゃくちゃすごいんだな、ピンクの歌姫。
『種運命』の方で議長が影武者を使ったのにも納得だな。
ある意味とてつもない兵器だぞ。
でもさ、歌姫さん。
戦争をやめろやめろって言うけど、止めた後の世界のことを一言も言わないのはどうかと思うよ。
あんたの言葉にあった、『思いだけでは世界は救えない』んじゃなかったの?
「ま、今の俺には関係ないけどね」
そう。今の俺は一市民。いわゆるNPC(ノン・プレイヤーキャラ)でしかないんだ。
俺の運命には今あんたは関与していない。だから、俺に関係ないところで訴えておいてくれよ。
少なくとも俺に今必要なのは―
「はいはいはい。とっとと次の場所に行きましょう」
「あ、ああ」
電波ジャックの終わったオーディオの電源を切って、兄貴に再発進を促す。
―綺麗な夢よりも、確実に飢えをしのがせてくれて夢をかなえる助けをしてくれるお金だからね。
再発進したエレカーの窓から見える景色は、いつの間にか夕焼けに染まっていた。
その景色を見て、俺はこの言葉を口にせずにはいられなかった。
「今日は残業だな」
残業代ってそんなに付かないのにな~。バイトの俺には。
ピコピコ
―後書き―
電波の受信率絶好調!!
ああ、なんでこんなに筆が進むのよ!!
シンヤ君、もうなんか順応しています。
そういえば、アカデミーっていつ入学なんだろうと気になり始めたんですが。
誰か知っています?
それにしても、まさかレスがこんなに付くなんて。
友人Lに「コメントにはちゃんと返事を書くのがネチケだろうがー!!」
と、東の方で無敗の師匠のようにのされました。(実写版「超級覇王電影弾」は物理的に無理だと思う。お互いに痛いだけだよ、L)
なので、コメント返しをさせていただきます。
あ、ちなみにGSの方のANDYと同一人物です。
あちらの方のコメント返しも次回更新時にいたします。
……なんか、GSと比べると軽い?
>ファルケ様
承認していただきありがとうございます。
続いちゃいました。
汚名……別の汚名をかぶるかも、かも、かも、かも?
>ATK51様
はい。話が進んでいる状態での見切り発車をしてしまい、ドキがムネムネで大変です。
が、がんばります。
ええ。彼はこっちの世界では死んじゃいました。
あっちの世界で妹と楽しく追いかけっこをしていることでしょう。
あと、某キーやんとサッちゃんが動いた理由は、暇つぶしだそうです。ぇ!
いえ、そんなたいそうな理由は無く、ただの『友情出演』という名のいたずららしいです。別名『電波』(核爆)
うちのシンはどんな運命を紡ぐんでしょう?
まあ、CMで前作の主人公もどき(ダブル主人公って言ってたよな?前作)にさえ人気を取られた主人公にならないように活躍させます。
本編、そろそろ活躍しようよ。シン。
>555様
応援ありがとうございます。
あなた様の作品を拝見させていただきました。
大変面白かったです。
そのキャラの壊し方の秘訣をぜひ伝授してください(笑)
がんばります。応援をしてください。
私もあなた様をかげながら応援いたしますので。
>く~ん様
前作の主人公は主人公にあらず!!
これを信条にがんばっていきます。
というか、キラは一体何をしたいんでしょうか?
言ってる事がめちゃくちゃとしか思えないんですが。テロリスト街道まっしぐらではないですか?
うちのシン君は、客観的なコメントが出来るよう作者ともども成長していきます。
期待しておいてください。
因みに、友人Lよ。いくらなんでも、イザークに「右手が輝くザク、もしくは燃えるザク」を与えて乗せるなんてことはしないはずだぞ。
あの監督でも。……多分。
え?Hobby Japanのデストロイとインパルスの大きさの比較を見ろ?
こんな無茶な設定が通るならやるだろう?
重力って言う言葉知ってるか?
自重でつぶれる?
宇宙だけで運用するのなら足なんて必要ないだろう?
………………………………
では、また次回!!
あ、電波が……