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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第6話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-03-28 01:42/2005-03-28 03:33)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第6話  帝王と歌姫と兵隊と


「マリューさん、氷はこれくらいでいいですかね?」

巨大な氷塊を抱えたストライクに乗るキラ。
アークエンジェルに確認のため通信を入れる。

『・・・・・・』
「マリューさん? 聞こえてます?」
『・・・・・・え、ああ、聞こえているわ。それくらいあれば十分よ』

何だか酷く憔悴しているマリュー及びアークエンジェルのブリッジクルー。

「よかった。てっきり更年期障害耳が遠くなったのかと思っちゃいましたよ」
『・・・・・・そう、ごめんなさいね』
「謝るようなことではないですよ。
 意識したら直せるほど利口じゃないでしょ?」
『・・・・・・ええ、そうね』
「わかってくれて感謝します。それじゃあ帰還しますね」

もはや何の反論もしなければ、怒りを露にすることもない。
ただ酷く疲れた表情でそう受け答えをする。
下手なことを言って万が一でも彼の機嫌を損ねたらどうなるかわからないからだ。
それが完全に体に染み付いてしまったらしい。

ザフトの追撃もないまま、無事の航行していたアークエンジェル。
しかし出発してから5日目。
もともと無茶苦茶な状況で飛び出してきていたため、艦内の各部者から物資の不足という報告が増え始めていた。
そのため、血のヴァレンタインの舞台となった因縁の場所。
ユニウス・セブンから物資の調達を行うことになったのだ。
勿論このことをキラに伝えたときに、

「なるほど、自分たちの行った悪行を棚に上げるばかりか、
 コーディネーターには人権が無いとばかりに墓荒らしをしようというわけですね」
「・・・・・・」
「まあしょうがないですよね。
 生きるためには手段なんか選んでられないってことですよね。
 心配しないでください。僕はマリューさんに従いますよ。
 たとえ同胞の墓荒らしをさせられる何の訓練も受けていない一般市民僕の気持ちなんか完全無視の作戦を、
 さも『私たちだって辛いのよ』と言わんばかりの同情を引くような態度で命令するような卑怯えげつなくて、
 そのくせ戦闘になったら役に立たない胸だけ能無し艦長であっても」
「・・・・・・そう。ありがとう」

などと言うやり取りが展開されていたらしい。

「あれ? 何だろう?」

アークエンジェルに戻る途中、小惑星郡の中に何かを発見したキラ。
すぐさま『キラ特製レーダー』を展開し状況を探る。
って、いつの間にそんなものつけたんだ?

「・・・この反応はモビルスーツ?・・・まさかザフト?」
『坊主、どうしたんだ?』

動きの止まったストライクを不審に思ったのか、
メビウス・ゼロで哨戒に当たっているフラガが近づいて、通信を入れてきた。

「何かの反応をキャッチしました。
 これから確認に向かいますんで、この氷塊お願いします」

そう言ってフラガに向かって氷塊を全力で投げつけるキラ。
この場合、モビルスーツなら受け止めることができるのだが、
残念ながらフラガが乗っているのはモビルアーマーである。

『坊主!? 頼むって・・・え、何だあれは!! オイ、坊主!? うわぁぁぁぁ!!!・・・ガンッ!!!・・・・・・プチッ』
「よし、これで氷は大丈夫。それじゃあ行くか」

通信が切れたとこなど気にしないキラは、反応のあった場所へと向かって行った。
フラガのことも心配してやれよ・・・


「この辺りのはずだけど・・・あ、アレか?」

レーダーを頼りに動いていたキラは、ストライクのモニターに映った脱出用カプセルを発見する。
構造から考えてザフトの物のようだ。

「カプセルか・・・よし」

周囲の小惑星に気を付けながら進み、カプセルを掴むキラ。
そして直接通信でカプセルの中に通信を繋げる。
映し出されたのは2人の少女。
1人はピンクのロングヘアーでドレスのような服を着ており、
もう1人は赤いショートヘアーで、アスランが着ていたのと同じ赤い軍服を着ていた。

それでは、しばし3人の会話をお楽しみください。

注: キ:「」=キラ ピ:『』=ピンク髪 レ:『』=赤髪 ()=心の声

キ:「大丈夫ですか?(2人とも可愛いな)」
レ:『・・・貴方、地球軍ね(歳は私と同じくらいかしら? でも格好いい人だわ♪)』
ピ:『こちらは大丈夫ですわ。貴方は?(あら、素敵な方ですわ〜)』
キ:「僕の名前はキラ・ヤマトです。
   訳あって地球軍のモビルスーツに乗っていますが、僕は民間人です。
   (ピンクの髪の子は見たことがあるな、確かラクス・クライン・・・あのへたれの婚約者か)」
レ:『・・・それで、クルーゼ隊を追い払った民間人の貴方が一体何のようかしら?
  (この人が噂の人だわ。最強と言われているクルーゼ隊を退けたと言われているヘリオポリスの民間人。
   やっぱりすごい人って格好いいものなのね)』
キ:「何の用って言われても・・・近くを索敵してたら脱出カプセルを見つけて、
   もし人が乗ってたら大変だから・・・
   (結構キツイ言い方をする子だな。何だか怒ったときのフレイみたいだ。でも可愛い)」
ピ:『あら、それでは私たちを保護してくださるのですか?(この方になら保護されたいですわ♪)』
レ:『ラクス様! いくら民間人といっても相手は地球軍の味方をしているんですよ?
   捕虜にされるに決まってるじゃないですか!(この人になら捕虜にされてもいいけどね♪)』
キ:「その点に関しては大丈夫です。僕が2人の安全は保障します。
   絶対に捕虜になんてさせませんから! 約束します!!!
   (こんな可愛い子達をあんなクズどものいいようにさせてたまるか!)」
レ:『・・・どの道私たちに選択権は無いんでしょ? 貴方に従うわ。
  (格好いいだけじゃなくて優しいんだ、うふふ)』
ピ:『それでは保護をお願いできますか?
  (ああ、早く直接この方とお話したいですわ)』
キ:「わかりました。艦に着くまで少し揺れると思いますから気を付けてくださいね。(ニッコリ)」
レ:『わかったわ(///////・・・素敵な笑顔、最高!)』
ピ:『わかりました(なんて素敵な笑顔なんでしょう・・・・・・///////)』
キ:「じゃあ行きますね。えっと・・・」
レ:『ルナマリアよ。ルナマリア・ホーク。約束、忘れないでよね』
ピ:『私はラクス・クラインですわ、キラ様。よろしくお願いいたしますね』
キ:「ラクスさんにルナマリアさんですね。じゃあ、行きますよ」

以上、帝王と歌姫と兵隊の出会い。
かみ合っているようでかみ合っていない会話でした。
・・・強引過ぎた?


カプセルを抱えてアークエンジェルに帰還したキラ。
事前に通信しておいたために、マリュー、ナタル、フラガの3人がすでに格納庫に集まっていた。
そして事の次第を説明するキラ。

「・・・で、この子らを連れてきたってわけなのか? 坊主」
「はい」

左腕と頭に包帯を巻いて松葉杖をついているフラガが言った。
どうやら氷塊アタックはなかなかのダメージだったようだ。

「でもね、キラ君。この子たちは・・・」

言い難そうに告げるマリュー。
1人はザフトの最高評議会議長の娘。
もう1人もザフトの正規な軍人なのだ。
民間人と同じに扱うわけにはいかなかった。
そうキラに説明する。しかし、

「それで? 結局どうなるんですか?」
「・・・・・・え?」
「保護していただけるんですか? それとも捕虜にするんですか?」
「そ、それは・・・」

キラの迫力に押されるマリュー。
この場合確実に捕虜になるところなのだが、
笑顔とは裏腹なキラのブラックオーラに体が反応。
キラの機嫌を損ねるような発言を体が拒絶している。

「キラ・ヤマト、この場合は・・・」
「この場合は、何ですか?」

会話にわりこんできたナタルにも同様のオーラをぶつけるキラ。
たちまち黙り込んでしまうナタル。

「いいじゃないか、艦長。
 坊主がいなけりゃ俺たちはとっくに死んでたんだ。
 それくらいは聞いてやってもいいだろう?」

軍よりも自分の命をとったフラガ。
ナタル、マリューを見捨ててキラの味方についた。
これ以上氷塊アタックは喰らいたくないということなのだろう。

「・・・・・わかりました。彼女たちは捕虜にはしません。
 ただし、彼女たちの行動はキラ君が全ての責任を追うこと。いいわね?」
「は、はい! ありがとうございます!!」

フラガの言葉もあってか、しぶしぶキラの言い分を認めるマリュー。
それを聞いたキラはブラックオーラを消し、2人のもとに走り寄る。

「キラ様・・・」
「無理しなくてよかったのに・・・ありがと、キラ君」

すでに特殊フィルターがかかっているのらしい。
彼女たちには、キラが自分たちのために必死になって説得し、
その熱意に負けてマリューたちが許可を出したことになっているようだ。
頬を赤く染め、キラに熱っぽい視線を向ける2人。
そんな2人にキラは

「約束したからね(ニッコリ)」
「キラ様!(//////)」
「キラ君!(//////)」

感極まって(何故?)キラに抱きつく2人。
そんな2人を優しく抱きとめるキラ。
3人の物語は今、始まりを告げるのだった・・・って、なんか違う。

「さあ、部屋に案内します。紹介したい人がいるんですよ」
「キラ様のお友達ですか?」
「うん、きっといい友達になれると思うよ」
「もしかして女の子?」
「うん、そうだけど?」
「じゃあライバルね! 頑張らなきゃ!」
「ルナマリアさんったら」
「ははははは・・・」

非常に和やかな雰囲気で格納庫を出て行く3人。
そしてそれを見送る軍人たち。

「艦長、今回の件は・・・」
「言わないで、ナタル」
「ま、誰だって命が惜しいさ」

強襲機動特装艦アークエンジェル。
すでに地球軍から、レジスタンス『黒き帝王』に変わりつつあった。
というかもう決定?


あとがき(長すぎだ〜!!!)

急いで仕上げた第6話です。
キラ以外との絡みが無かった所為か、ラクスの性格がイマイチ判別していません。一緒に出てきたルナマリア同様、とりあえず堕ちてもらいましたが。

やっぱりハーレムにするには女性キャラを出さないと、
と言う訳で運命のキャラを登場させることにしました。
年齢とかの設定はそのままに、無理矢理SEEDの時間軸にはめ込みました。
ちょっとオリ設定が追加されるかもしれませんが・・・

次回はキラを巡る女のバトル!?
でも修羅場はあんまり無い?
更新はおそらく4月になると思われます。
社会人はツライっす。

色々なイベントネタも随時入れていこうと思いますので、
引き続き皆様からのご意見をお待ちしております。
駄文ですが、見捨てないでください。

レス返し

今回は個別ではなくまとめてレスを返させていただこうと思います。

とりあえずラクスは白で行くことにしました。
もっとも、基本が白なので、二重人格とかその辺はどうなるかは未定です。
でもたぶん白のままで行きます。

カガリについてはそのうち出てきます。
現時点ではそれだけです。

オーブについては何も考えておりません。が
一応M1は完成させておこうかとは思います。
ただ、このSSでは『アストレイ』は完全無視で展開します。
日本刀も出てきません。

以上であります。

D,様・suimin 様・のしづけ様・ケルベロス様・神々の黄昏様・ひの様・果物様・古人様・T城様
レスありがとうございました。

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