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「黒い種 キラ君奮闘?物語 第2話(ガンダムSEED)」

K沢 (2005-03-21 00:49)
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黒い種  キラ君奮闘?物語


第2話  出会い


「ええっと・・・・・・」

モニターを眺めながら現在の状況を整理するキラ。
すでに『デュエル』『バスター』『ブリッツ』の3体がザフトの手に落ち、
イージスを巡って激しい銃撃戦が繰り広げられている。
しかし明らかにザフト側が優勢で、時間の問題といえるだろう。

(まあ所詮下等なナチュラルだからな、当然の結果だろう。
 でもなんでザフトの奴らはストライクを奪取に来ないんだ?
 もしかして忘れてるのか? やっぱりザフトもナチュラルと一緒で間抜けな役立たずだな〜)

などということを思うキラ。
・・・ザフトがストライクのところに来ないのはあなたの所為ですよ、キラ君。
みんな本能的に危険を感じ取っているんですからね。

「とりあえずどうしようかな・・・ん?」

今後の行動を思案していたキラだったが、モニターに映っている人影を見つける。
服装から考えるに、どうやら軍人では無いらしい。
どこか怪我をしているのか、その場にうずくまっている。

(まだシェルターに入ってない奴がいたのか? 全く、グズな奴がいたもんだ。
 あれ? あの子もしかして・・・女の子)

黒い考えが浮かぶキラだったが、
直感的にモニターの人影が女の子であると確信する。
そして、

「フレイ、ミリィ、しっかり掴まっててね(ニコッ)」

と、後ろのサブシートに座っている2人に微笑みかけ、ストライクを発進させる。
勿論あの人影(女の子)を避難させるためである。
って変わり身が早すぎるぞ、オイ!
ちなみに後ろの2人は、

「うん・・・わかったわ、キラ」
「あなたの・・・言うとおりにするわ」

と、顔を真っ赤にさせて頷いた。
先ほどキラに抱っこされた余韻がまだ残っているのだろう。
このキラの行動はどうでもいいらしい。

(早くあの子を助けないと。腐れ外道のザフトなんかに殺させてたまるか!)

キラ・ヤマト。
女性には限りなく優しい16歳だった。


『君、大丈夫?』

女の子のそばまで移動したキラは、外部マイクをONにして話し掛ける。
しかし聞こえていないのか、うずくまったまま動かない。

「仕方ないな・・・フレイ、ミリィ、ちょっと待っててね」

そう告げると、コックピットのハッチを開けて外に飛び降りるキラ。
って何mあると思ってるんだよ、オイ!!

「君、大丈夫?」

音も無く着地したキラは女の子に駆け寄り、先ほどと同じ言葉を口にする。
と、

(!? この子・・・泣いてる)

女の子は泣いていた。
うずくまったまま声を殺して。
だがどこかを怪我したとかそういうものではない。
深い悲しみに囚われ、心が絶望が支配されているのだ。

「君・・・・・・」

キラは女の子の肩にそっと手を置く。
突然添えられた手に驚いたのか、ビクッと体を硬直させる少女。
だがそれも一瞬で、キラの手を払って振り返った。

「だ、誰だお前は!!!」

突然現れたキラを怒りの表情で睨みつける女の子。
しかしキラは気がついていた。
口調こそ乱暴なものの、見ず知らずのキラに恐れを抱いていることに。
そんな少女にキラは歩み寄り、そして抱きしめた。

「ちょ、ちょっと、オマエ!」
「大丈夫だよ。もう大丈夫」

驚いて暴れる少女をしっかりと抱きしめて、キラは優しく語りかける。

「大丈夫、僕は君の味方だよ。だから落ち着いて、ね?」
「お、おまえ・・・・・」

キラの優しい言葉に次第に落ち着きを取り戻す少女。
そして改めてキラの顔を直視した。

「あっ・・・・・」

思わずそう漏らしてしまう少女。
それほどまでにキラの顔は温かく、そして美しかった。

「・・・落ち着いた?」
「・・・・・・」

どれくらい抱き合っていただろうか。
キラの言葉に無言で頷き、ゆっくりと離れる女の子。
その顔にはすでに涙は無く、代わりに真っ赤に染まっていた。

「ここから少し行った所にシェルターがあるからさ、急ごう」
「え、ちょっと・・・」

返事を待たず、その手を掴んでシェルターのほうに走るキラ。
少女は抗議しようとしたが、その手から伝わる感覚に参ってしまったのか、
素直にキラの後をついて行った。


「2人とも、ただいま」

無事に女の子をシェルターまで連れて行ったキラ。
コックピットに飛び乗り、シートに座る。
補足だが、ストライクは直立姿勢のまま待機させていた。
・・・1人だと10m以上跳べるんですか?

「あ、キラ」
「お帰りなさい」

未だ余韻に浸っている2人。
というかちょっと妄想に走っていたのではないか? と言ってもいい感じの雰囲気だ。
しかしそんな事は気にしないキラ君。
モニターを眺め、今の状況を確認する。

(デュエル、バスター、ブリッツはまだいるな。
 おっ、イージスが立ち上がった。どうやらザフトが奪取したみたいだな。
 しかし軍人のくせに行動がノロいな、よくアレで軍人なんて言えるもんだ)

再び黒オーラが戻ってきたキラ。
今後の行動をどうするか悩む。
と、

「あれ? こっちに向かってくるな」

モニター正面に映っているジン2機が近づいてくる。
どうやらストライクを狙っているようだ。

「このまま戦闘するのは危険だな」

後ろにいる2人を見ながら呟くキラ。

(別にザフトの雑魚どもなんか瞬殺できるけど、フレイやミリィの負担になるからな。
 ちっ、穀潰しどもが。僕に余計な手間をかけさせやがって!!!)

ますます強くなる黒オーラ。
と、モニターのジン2機の動きが止まる。
戦略的動作と言うよりは、何か得体の知れないものに対する恐怖で動けないと言った感じだ。
しかしそれを見たキラは、

(何止まってんだあの馬鹿どもは? やはりザフトの軍人もナチュラルと同じで理解できないな。
 まっ、あんな低レベルの奴らのくだらない思考なんて理解しようとするだけ脳の無駄だな)

ますます黒オーラを強大にする。
だからアンタの所為だって。
気付けよ!!! 天然真っ黒人間!!!

「よし、この手でいこう」

ザフトの連中をバカにするのも飽きたのか、シート脇のコンソールを取り出して再び超高速のタイピング。

「・・・・・・」

無言で打ち続けること10秒。
モニターに緑色のロボット鳥が表示された。

「行ってこい、トリィ」

そして最後のキーを押した。
ニヤリと黒い感情丸出しの笑みを浮かべながら。


あとがき

あんまりキラ君が黒くなりませんでした。
その分次回には頑張って黒くなってもらおうと思います。

途中で出てきた女の子、ちょっと強引過ぎたかな?
次回はアスラン登場!!!

レス返し

皇 翠輝 様:エロはちょっとキツイッすね〜。
       もうちょっと自信がついたら入れてみます。

suimin 様:ただ突っ走るのみです。

aaa 様:頑張って最後まで続けます!
    とりあえず口だけにならないように臨みます。

D,様:このSSでのキラ君は一応天然黒です。計算なんかしていません。
    それと同じくらい天然フェミニストなんです。
    だから修羅場なんて起こりません。
    むしろ起こしません!!!

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