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「まぶらほ そして伝説に・・・第11話(まぶらほ+オリジナル+ブラックマトリクス2)」

くまっち (2005-03-12 00:28/2005-03-12 03:11)
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まぶらほ  そして伝説に・・・


第11話


「それじゃあ、昨日の続きを話そうか」

謎の大爆発事件によって午後の授業が休講になってしまったために(オイ!!!)和樹たちはすでに帰宅。
昨日のメンバー全員が和樹の部屋に集まっていた。
ちなみに和樹はずっと寝ていたために騒動に気がついていない。
ただ、早く帰れてラッキーくらいにしか思っていない。

「聖魔大戦を仕組んだ奴らって・・・誰なの?」
「ガルフォード様、私もそんな事初耳です。早く教えてください」

早速昨日の続きに入る和樹たち。
話題は当然、聖魔大戦を仕組んだ者たちについて。
この事は、玖里子たち3人はおろか和美、沙弓、さらにフィリアまで知らないことなのだ。
和樹は一度深呼吸をして、その言葉を口にした。

「そいつらは神族。つまり・・・天使どもだ」
「「「「「「!?」」」」」」

天使。
悪魔と同様に異世界に住む種族。
人間界においては人類の救世主としてさまざまな伝説が残っている。
その天使たちが人類史上最も凄惨な戦いを引き起こしたなどと・・・

「「「「「・・・・・・」」」」」

さすがに言葉のない夕菜たち5人。
天使たちが絶対的な善とされていただけあって、人間である以上相当なショックだろう。

「奴らが何の目的でこんなことをしたのかは分からん。
 だが少なくとも、魔族と人間の両方を滅ぼそうとしていることは確かだ。
 だから俺は、天使どもの策略をぶっ潰すためにここにいる。
 ・・・これくらい話せばいいだろう?」

まだショックが抜け切っていない夕菜たちにそう告げる和樹。
それ以上は語らずに、夕菜たちの反応を待つ。と、

「・・・それ、本当の話なの?」

最初に口を開いたのは玖里子だった。
しかし彼女の言葉からは大きな戸惑いが感じられる

「和樹君を疑うわけじゃないけど・・・」
「ちょっと・・・ね」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

口々にそういう彼女たち。
無理もない。
こんな話をされて、すぐに信じることなどできるはずがない。
そんな彼女たちに和樹は言った。

「今まで話した話をすぐに納得しろなんていわないさ。
 時間をかけてゆっくりと理解してくれればいい」
「和樹さん」

和樹の優しい言葉。
その言葉にみんなの迷いが薄れていく。
しかし、

「そうですよね。フォード様のことを心から信じている私とは違うんですものね」

余計なセリフを付け加えるフィリア。
おかげで一気に室内の温度が下がる。

「・・・言ってくれますね」
「精神異常者の分際で」
「妄想甚だしい事この上ないわね」

すかさず反論する3人。(夕菜、和美、沙弓)
そして、口には出さないものの不機嫌になっている2人。
・・・何気に堕ちてる?

「ふっ、雑魚のくせに言うじゃない」

5人の反応が気に入らなかった様子のフィリア。
戦闘モードへと切り替わる・・・

「止めろ、フィリア」

・・・前に和樹が止める。

「この事を知っているのは俺たちだけなんだ。もう少し仲良くしてくれ」
「無理です(キッパリ)!!!」×4

返答までわずか0.15秒。
しかもきっちりハモっている4人。
こんなときだけよくても意味がない。

「・・・玖里子さん、凜ちゃん、まともなのは君たちだけだ。
 色々と苦労すると思うけどがんばって」
「あ、ああ」
「わかってるわよ」

和樹の言葉に頬を染める2人。
その仕草に4人が反応。

「あんた達、そういう作戦なわけ?」
「意外とセコイですね」
「和樹君にちょっかい出すんじゃないわよ」
「抜け駆けは死、あるのみよ」

だからこういうときだけ抜群のチームワークをみせないでほしい。
天使たちを何とかするよりもこの6人をまとめるほうが大変なんじゃないか?
本気でそう思う和樹だった。


「これから修行に入るぞ」

6人が(表面上)落ち着いたところを見計らってそう切り出す和樹。
これから戦うことになるのは人間よりも遥かに強い天使たち。
和樹やフィリアは問題ないとして、夕菜達3人はまるで戦力にならない。
和美、沙弓の2人もまだ力不足である。
このままではどうしようもない。

「修行って・・・具体的にどうするんですか?」

修行などやったことのない夕菜が問う。
玖里子も同じような表情を浮かべている。

「とりあえず魔力をあげることだな」

そう言って、和樹は夕菜たちに両手を向ける。
と、和樹の手から光の玉が3つ出てきた。
それを夕菜たちに持たせる。

「これは俺の魔力の一部を凝縮したものだ。
 コイツを君たちの体の中に取り込んでもらう」
「・・・取り込んだら私たちはどうなるの?」
「まさか魔族になるなんて事は」
「和樹さんの魔力が私の中に・・・私たち、一つになるんですね!!」

勘違いしている人は無視するとして、
不安を隠せない2人。
そんな2人を安心させるように和樹が言った。

「別にどうにかなるって訳じゃない。ただ君達の魔力の質が変わるだけだ」
「そしたら?」
「魔力の質が変化することによって回数制限がなくなり、10倍近くまで基礎魔力が上がる」
「もしかしてそこの2人も・・・」

和美達に視線を向ける凜。
その視線に気付き、頷く2人。

「そういうこと・・・それじゃあ3人とも目を閉じてくれ。
 力を抜いて、楽にな」
「「・・・・・・」」
「うふふ・・・」

和樹に言われたとおりにする3人。
相変わらず一名変になっているが気にしない。
すると、光の玉が3人の手に吸い込まれるように吸収された。
直後に物凄く体が熱くなる3人。

「!?」
「こ、これは!?」
「あ、熱いです・・・」

うずくまる3人。

「心配するな、すぐにおさまる。
 今俺の魔力と君たちの魔力が融合しているところなんだ」
「何だか・・・すごい・・・」
「こんな感覚は・・・」
「これが和樹さんなんですね!!!」

もう突っ込むのも面倒なので完全無視でいきましょう。
やがて熱さもなくなったのか、3人が体を起こす。
身体的変化は一切ない。
が、その身に宿る魔力に驚いているようだ。

「すごい・・・今までと全然違う」
「これほどの力が・・・」
「和樹さんの力・・・うふふ」

そんな彼女たちに、和樹は説明を始める。

「これで君たちの魔力は格段に高くなった。
 数値で言うなら、夕菜が15000、玖里子さんが14000、凜ちゃんが13000だな。
 さらに最大で10倍の魔力増幅が可能になった」
「魔力増幅って、どうすれば出来るわけ?」
「とりあえず集中することだね。
 口で説明するのは難しいけど、結構簡単に出来るんだよ」
「ほう・・・」

自身の体をとても興味深そうに見ている2人。と、

「ふっふっふ・・・これで」

精神異常の兆候が見え始めた夕菜。
不気味な笑みを浮かべて立ち上がると、フィリア、和美、沙弓の3人のほうを向く。

「これであなたたちが和樹さんに近づくのを阻止できますね」

もうあなたたちなんかなんでもありません、といった表情の夕菜。
しかし、

「何を言ってるんだ夕菜。今の君では3人には到底敵わないよ」
「どうしてですか!?」

和樹の言葉に夕菜が顔色を変えて詰め寄る。

「・・・フィリアは別格としても、あの2人だって魔力増幅できるんだよ
 何より君たちと違ってすでに修行を始めてるし」

なまじ魔力が上がったもので、夕菜の迫力にも一層磨きが掛かっている。
その迫力にちょっとビビりながらも教えてやる和樹。

「とにかく、早速修行場に行こう」

そう言って和樹は立ち上がり、クローゼットのほうへ歩いていく。
そしてクローゼットを開いた。
その中には服はなく、空間がもやもやと揺らめいていた。

「ここが超空間への入り口だよ。と言う訳で早く来てね」

言い終わるや否や、一人クローゼットの中に飛び込む和樹。
揺らめいている空間に溶け込むようにしてその姿が消えた。

「よし、がんばるわよ」
「もっと強くならないとね」

修行経験のある2人はさして驚いた様子もなく、和樹のあとを追ってクローゼットの中に入っていく。

「私も行かないと・・・あんた達いつまで驚いてるの?
 さっさと来なさいよ」

夕菜たちに一声かけて、フィリアもクローゼットの中に飛び込んだ。

「・・・どうする?」
「・・・行くしかないのでは?」
「・・・そうみたいですね」

和樹に関わってから驚いてばかりいる3人。
しかし慣れてきたのか、徐々に立ち直る速度も上がっているようだ。

「じゃ、行こっか」
「そうですね」
「行きましょう」

決意を固め、クローゼットに飛び込む3人。
やがて人のいなくなった部屋に、クローゼットが閉じる音が響いた。


オマケ

ステータス変化

 夕菜  通常時 1万5千  最大値 15万(キシャー時は30万)
 玖里子 通常時 1万4千  最大値 14万
 凜   通常時 1万3千  最大値 13万

 *基礎魔力が低いので魔力の増幅率は10倍。
  基礎魔力が増加すると、最大値の増加率は減る。


あとがき

いきなりな流れで修行編突入の11話です。
何だか書くたびに駄文になっているような気が・・・
結構重要な天使たちについても適当に流したし・・・

ズバリ!!!和樹君人生最大の誤算!!!な次回です。


レス返しです


アイギス様

 皆さん和美達の圧力に耐え切れずに気絶しているので平気です。
 フィリアの場合、バレても記憶の改ざんとか平気でしますし。
 フォード君以外どうでもいい人ですから


D,様

 キシャーさんもようやく力を手に入れました。
 次回の修行でさらにパワーアップしてもらいます。
 あとがきのとおり、和樹君最大の誤算ですからね・・・・


KEIAN様

 まさか登場前に指摘が来るとは!?
 男難ありです。
 精神異常者の2人目は男・・・これ以上は内緒です。


abc様

 散々悩んだ結果、和樹に対してよりも周囲の人間に対してキシャー化するようにしました。
 まあ、和樹がターゲットになるのも時間の問題ですがね。
 次回修行ですし。
 

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