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「まぶらほ そして伝説に・・・第10話(まぶらほ+オリジナル+ブラックマトリクス2)」

くまっち (2005-03-10 19:18/2005-03-10 21:23)
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まぶらほ  そして伝説に・・・


第10話


午前中の授業も全て終わり、ただいま昼休みの真っ最中。
弁当を食べる者、購買・学食に行く者、グラウンドに遊びに行く者、昼寝をする者、友人と談笑する者・・・
学生たちが思い思いの方法で疲れを取るリラクゼーションタイムである。
しかし今、2年B組の教室は外界とは違う時間が流れている。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「みんなで睨めっこー」
「・・・・・・」

その原因となっているのは、4人の麗しい美少女たちと1人の少年だった。


「・・・転校初日でよくもまあそんな事が言えるわね」
「ホント、精神病院にでも入院したほうがいいんじゃないかしら?」
「どうして貴女達にそんな事を言われないといけないんですか?」

非常に険悪ムードの3人(杜崎沙弓、松田和美、宮間夕菜)
もちろん夕菜の『式森夕菜』発言が原因である。

「和樹君はまだ高校2年生、つまり17歳。結婚できるわけないでしょ?」

真実を知っててそれを言うのか?と言う気がしなくもないが・・・
一応世間一般での正論を言う和美。
しかし、

「そんな事関係ありません。私は和樹さんの妻なんです。
 法律など愛する2人の前には無力です」

実際和樹は魔族なので確かに人間の法律は関係ないのだが・・・
精神異常者特有の妄想と現実の区別が出来ていない発言を繰り返す夕菜。

「何が愛する2人よ、アンタの一方的な思い込みでしょ。
 愛する2人って言うのは私と和樹君みたいな・・・と、ともかく、
 そんな奴がいると和樹君が迷惑するわ」

たまに危ない発言をして味方のはずの和美にまで殺気を向けられる沙弓。
和樹の事となるとクールな性格なんてどっかに行ってしまうようである。

「喧嘩はよくないよねー、和樹君」

いつの間にか和樹の首に手を回してしがみつくように体を寄せている舞穂。
もとい精神異常者一号、Sクラス魔族のフィリア。
ちなみに和樹は、

「えへっ・・・・えへへへへ」

昨夜の睡眠不足+現実逃避願望により夢の世界に旅立っているので一切反応なし。


「「「和樹君(さん)に引っつくな(つかないでください)!!!」」」

どれだけ言い争いをしていても舞穂の動きには敏感に反応する3人。
この時だけは抜群のコンビネーションを見せる。
ちなみに、沙弓と和美は舞穂の正体に気がついている。
夕菜は全く気付いていない。
ただ敵であるという認識をしているだけである。

「・・・ともかく、これ以上和樹君に付きまとうのは止めなさい」
「今なら腕の1,2本で勘弁してあげるわよ?」

その底冷えするような声に、夕菜ではなく周りの男子数名が反応。
真っ青な顔になって気絶してしまう。
彼らは以前、式森をバカにしていた連中だったりそうでなかったり。

「貴女達にそんな事を言われる筋合いはありません。
 大体あなたたちは何なんですか?
 何で和樹さんと私の仲を引き裂こうとするんですか?」
「え!?」
「そ、それは・・・」

夕菜の言葉に真っ赤になる2人。
彼女たちは精神異常者ではないため、ちゃんと常識と羞恥心というものを知っている。
周りから見れば明らかにそれとわかるのだが、口に出して言うのは恥ずかしいらしい。
行動はそれを超えているような気がするが。

「と、ともかく。アンタみたいなのがいると迷惑なのよ!」
「これ以上の話し合いの余地はないわ。今ここで和樹君に近づかないと誓いなさい」
「・・・仕方ありませんね」

そう言って両腕に炎を纏わせる夕菜。
そして、

「和樹さんは、私のものですっ!!!」

2人に向けて放った。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

迫り来る炎。
それをただ眺めているだけの2人。
やがて炎が2人に達し、見る見るうちにその姿を覆いつくした。

「ふん、地獄で後悔してください」

すでに清純派美少女のかけらも残っていない夕菜。
目の前で燃え盛る炎を見て、かなり危ない笑みを浮かべている。
しかし、

 バシュッ!!

突然炎が離散した。
そして何事もなかったかのように悠然と立っている2人。
予想だにしなかった事態に夕菜が愕然とする。

「・・・その程度の魔力じゃあ話にならないわね」
「・・・私たちに喧嘩売ろうってほうがどうかしてるわよ」

今度はこちらの番と言わんばかりに魔力を高める2人。
見る見るうちに強烈な殺気が室内を包んでいく。

「私たちに歯向かうとどうなるか・・・」
「身を持って知るといいわ」

魔力を最大値付近まで高める2人。
当然放たれる圧力も凄まじいものになる。
キシャー化している夕菜でさえぎりぎり耐えられるくらいのものなのだ。
周囲にいる人間が耐えられるはずもなく、教室にいる全員が気絶した。

「それじゃあ・・・」
「お仕置きよ」

2人が夕菜と同じように両腕に炎を纏う。
もちろん威力は桁違いである。

「「喰らいなさい!!!」」
「止めなさい!!!」

突如響き渡る怒声。
そして2人を上回る殺気が発生。
あまりの圧力に2人の動きが止まり、両腕の炎が消えてしまった。

「ま、舞穂ちゃん?」

先ほどまでと明らかに声色の違う舞穂。
そしてこの雰囲気。
舞穂のあまりの変わりように困惑する夕菜。
と、舞穂のつけているチョーカーが光りだした。
瞬く間に光に包まれる舞穂。

「・・・ふぅ」

やがて光が消え、元の姿に戻ったフィリアが現れた。
クラス中の人間が気絶しているために問題なしである。

「あなたは・・・確か・・・」

舞穂の正体に気がついていなかった夕菜。
しかし和樹がフォードになるのを見ていたので、そこまでの驚きはない。
それどころか

「・・・昨日和樹さんに抱っこされていた人ですね?」

などと沙弓たちから助けてもらったことも忘れてガンを飛ばす。
しかしそれを全く気にしないフィリア。

「雑魚がいきがっちゃダメよ。この2人に手も足も出ないようなあなたが、私に敵うはずないでしょ?」

と、自身の長い髪をかきあげながら言った。
普通にしているとなんとも素敵な女性である。

「・・・・・・・」

言い返したい夕菜だが、フィリアから発せられている魔力を感じているのか言葉が出ない。

「・・・やっと落ち着いたわね。あなたたち2人ももうちょっと自分の力を自覚しなさい。
 フォード様に散々鍛えられたんでしょ?」
「「・・・・・・」」

こちらも言い返したい2人だが、力の差をはっきりと自覚しているために何も言えない。

「さてと、静かになったところで・・・フォード様〜〜〜〜」

先ほど前の表情はどこへやら。
満面の笑みを浮かべて和樹に抱きついた。

「ちょっとアンタ!!!」
「何やってるのよ!!!」
「和樹さんから離れなさい!!!」

3人の恐怖感が一瞬で吹き飛んだ。
舞穂と和樹、よりもフィリアと和樹のほうがより恋人同士に見えるのであろう。
実力差など関係なく、一斉にフィリアに向かっていく3人。

「雑魚の分際で、至福の時間を邪魔するんじゃないわよ!!!」

お楽しみを邪魔されたためか、先ほどの冷静な対応とは違い3人を迎え撃つフィリア。
勝敗は目に見えているとはいえ、この4人が戦えば・・・

 ドカァァァァァン!!! ドカァァァァァン!!! ドカァァァァァン!!!

当然建物はメチャクチャに壊れてしまう。

「人間風情が、舐めるんじゃないわよ!!」
「何よ!精神異常魔族のくせに!」
「和樹さんは私のものです!!!」
「アンタも黙りなさい!この精神異常女!!!」

周囲への被害など全く気にしていない4人。
ますます怒りのボルテージを上げて暴走する。と、

「和樹、いる?」
「式森、いるか?」

前後の扉が同時に開き、玖里子と凜が教室に現れた。
そして室内の光景に言葉を失くして立ち尽くす。

「なによ、アンタなんか1000年以上生きてる年増じゃない!!!」
「誰が年増ですって!!!この小娘どもが!!!」
「和樹さんは私のものです!!!」
「それしか言えないの!?この電波娘!!!」

ますます盛り上がる・・・もとい激しさを増す2年B組教室内だった。


「・・・姉さん・・・えへへ」

「・・・凜、帰りましょうか?」
「・・・そうですね」


あとがき

とりあえず日常の始まりはこんな感じ・・・な10話です。
なんか全然中身のない話でしたが。
とりあえず和美と沙弓の2人は常識人です。
第3話で述べた3人の内には入りません。
1人はフィリアですけどね。

そろそろ夕菜たち3人にも強くなってもらいましょうかね。
というわけで、

オマケ

本SSにおける魔力のランク分けと、各自の魔力値。

 Sランク:魔力値100万以上
 Aランク:魔力値50万以上
 Bランク:魔力値20万以上
 Cランク:魔力値10万以上
 Dランク:魔力値1万以上
 Eランク:魔力値5千以下

 *例外としてSSランク(魔力値500万以上)が存在する。

 和樹  (人間) 通常時 30万   最大値 170万
     (魔族) 通常時 80万   最大値 350万以上
 フィリア(人間) 通常時 15万   最大値 80万
     (魔族) 通常時 50万   最大値 180万
 沙弓       通常時 5万    最大値 37万
 和美       通常時 6万    最大値 40万

 夕菜       通常時 1500  最大値 3万(キシャー化時)
 玖里子      通常時 1370
 凜        通常時 1460

 *魔族については、基礎魔力(魔族のときの通常時)が半分以下になると翼が消える。和樹については金髪も
 *現時点で夕菜、玖里子、凜の3人は魔力の増幅が出来ない。例外として夕菜はキシャー化することで3万まで上がる。
 *フィリアの制裁モードはキシャー化と違い魔力は増加されない。ただ、程度によって最大値の1〜5倍に相当する力を得る。 


レス返しです


D,様

 そうですよね、やっぱり玖里子さんの影薄くなってしまいますよね。
 まあ、和樹君の実年齢が高いので、彼の中ではお姉さんキャラにはならないんですけど。


ていん様

 残り二人はまだ出てこない予定です。
 まあ、3人揃っていたら間違いなく生きてないでしょうね。

 姉と答えていたら即終わりでしたからね。

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