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「和樹幻想譚 第14話 (まぶらほ+いろいろでいいや・・・)」

ていん (2005-03-08 00:12/2005-03-08 07:58)
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 第十四話 絶望の宴は今始まる。

<???>

「此処は・・・」

一人の少女がそこにいた。
ピンクの髪のポニーテール、かもし出す雰囲気は清純派、しかし彼女の黒い瞳は哀しみと決意に満ちている。

「どうやら成功したみたいですね・・・今ならまだ間に合うはずです。急ぎましょう・・・」

そして少女は向かう葵学園に・・・


<廊下>

「あら、和樹生きていたの?」

いきなりヘビーなこというのは少しボロボロの制服を着た……金髪の誰?

玖里子よ!!風椿玖里子よ!!

ああ、まぶらほヒロインの一人なのにキシャー様があまりにもこすぎるためほとんどのSSで出番のないお方

「玖里子さん?」

「そうよ!」

何故かお怒りの玖里子さん、少し怖いです。

「……なんであんたはいきなり土下座なんかしているのよ」

玖里子さんが呆れたように言うが、こればかりは仕方がない。

何しろ土下座はこの僕、式森和樹に許された唯一の魔術僕にはこれしかない。

そう、正座をし、地面にてをつき、頭を下げる、これが僕の土下座。

式森和樹のもっとも得意としてただ唯一の手段。

成功率は某汎用人型決戦兵器の起動率と同じくらいだけど


<保健室>

「君は確か、十分前に此処を出たような気がするのだが」

マッドが呆れていますが仕方がない説明しましょう(どこかの科学者風)

僕は、あの後玖里子さんと会話をしました。

主にあの後どうなったか。

結論から言うとライブでピンチのようです

風椿のトップが捕まり玖里子さんが今がんばっているが、次々と風椿系列の会社が倒産し状況はやばい。

何せ玖里子さんの会話の最中にまた一つ会社がつぶれたらしい、それを聞いた玖里子さんは僕との会話を切り上げ、急いでどこかに向かっていった。

そう、


彼女はこれにて退場。再登場未定、となってしまった。


その後、僕は悪鬼の巣窟、無限城も真っ青のB組に戻るも、キシャー様の謎の笑顔によって僕の胃は見事に打ち抜かれてしまい此処に戻ってきてしまいましたとさ。

「君は何しに学校に来ているのかね?」

マッドが僕の胃から腫瘍を取り終え質問をする

「少なくても、授業を受けに来ているわけではありません」

現在六時間目、教室にいた総合時間三十五分、移動時間もといトイレで吐血した時間一時間、残り保健室

病院行ったほうがいいな僕。

「どこか良い病院ありますか?」

「紹介していいが、間違いなく宮間君が見舞いに来るぞ?」

「……我慢します」

そんなところで二人きりになったら僕は死ぬ、たとえ世界からの修正を受けても間違いなく殺される。他の誰にでもなく、他の何にでもなく僕はキシャー様に殺される

「そうか、それは残念だ」

神様、どうか僕にこのマッドを断つ剣をよこして下さい。


「放課後になってしまったな」

「そうですね・・・」

六時間目をずっとベットで寝込んで過ごした僕はある意味尊敬に値するのではないでしょうか?

「平和だね、誰かに何処も破壊されずに一日が終わるのは

拝啓

『殺人貴様』

今目の前にいるマッドに対して凄まじい退魔衝動に襲われます。このままこの衝動のままにこの男を殺して良いのでしょうか?

追伸

貴方の眼で僕を魂ごと殺してくれませんか?

本気で望んでいます。


「君もそろそろ帰ったらどうかね?」

「キシャー様の気配が学校から消えたら帰ります」

今も外から「和樹さん!何処ですか!一緒に帰りましょう」などといって僕を探している。

ちなみに何故か此処にはキシャー様がいらっしゃらない。

それだけが僕の救い、キシャー様に会わないのなら例え血を抜かれようと耐えます


しかし、世界は僕の予想をはるかに裏切っていた。

「此処ですか・・・」

保健室の扉が開き、一人の美少女が入ってくる。

ピンク色のポニーテール、黒い瞳をしたキシャー様。


なして?

などと思うまでもなく僕は口から大量の紅い液体を吐き出しながら倒れた。

「落ち着きたまえ、彼女は宮間君ではない。確かに似ているが、髪形も違うし、スタイルも若干彼女のほうが良い」

何故見ただけでスタイルが分かるのだろうか?

などと、思いながらも僕は立ち上がる。

そのとき彼女が、

もう此処まで急がないと不味いですね

小声で何か言っていたが僕には聞こえませんでした。


「それで貴方様は誰ですか?」

あの後五分で現世に蘇生した僕は、キシャー様に似た女性に、親切丁寧に尋ねる。

「……此処までとは……正直言いたくありませんが……」

何故か彼女は悲しそうな、どこか哀れんだ眼をしながら僕を見、そしてゆっくりと重い口を開く。

「私は宮間美樹貴方の可能性の一つでもあり、おそらくこのままでは確定された未来。貴方と宮間夕菜のです」

・・・・・
・・・・
・・・
・・


「時間移動か、また信じられん事をするな」

マッドが呆れたような、嬉しそうに言う。

マッドの研究心が刺激されでもしたのか?


まあ、今からメスで、手首を切る僕には関係ないな。


それでは和樹、逝きま〜す


そして僕は、無明の世界へ旅立って逝った。


              完


ではない。


あとがき

三話でまだ一日が終わらない。
本当にペースが遅くなったな。
しかし、このままで和樹は本当に幸せになれるのだろうか?
どうか、彼が幸せになれるように応援してください。


レス返し>

ユピテル様>おそらく死んでも無理かと・・・

D様>死の克服というより魂ごと牢獄にとらわれているような気がしますが・・・・

suimin様>無理です。夕菜様は外見が同じでも中身がちがければすぐにばれてしまうので意味はないかと。

555様>改造候補は仮面ラ○ダーとかキカイ○ーとかですよ。

皇 翠輝様>がんばってください。和樹もがんばっているはずです。

D・K様>今回出てきた彼女は違いますよ。他は・・・

鳳麻様>今のところそれぐらいしかないかと。

紫苑様>今の和樹にとって見れば彼女に驚いている場合ではありません。

福庵様>まあ、最後は幸福に・・・なるのか?

わがち〜様>本当だ!ご指摘ありがとうございます。直しておきましたので

PYM様>嬉しいわけありません。それだけ地獄の苦しみをあじあうのですから。

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