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「まぶらほ そして伝説に・・・第3話(まぶらほ+オリジナル)」

くまっち (2005-03-05 10:28/2005-03-05 12:50)
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まぶらほ そして伝説に・・・


第3話 


「今日は色々あったな」

学校も無事終わり、寮に帰宅した和樹。
玄関で管理人さんに挨拶し、自分の部屋に向かっていた。

「そうだ、掃除しとかなきゃ」

帰り際、和美と沙弓に「あとで遊びに行くから」と言われたことを思い出す。
別に散らかっているわけではないが、とりあえず掃除はしなければいけない。
女子が男子寮に来るのはどうなの?というのは愚問である。

「確か掃除機は・・・え?」

自室のドアを開け、部屋に入る和樹
そこで彼の思考はフリーズした。
なぜなら、ドアの向こうに1人の女の子がいた・・・・・・しかも着替え中。
白い下着が眩しい。

「き・・・・・・きゃあああああっ!!」
「す、す、す、すいませんっ!!!!」

少女の悲鳴に、和樹はあたふたと頭を下げ廊下に出る。
そして表札を確認する。

『式森和樹』

間違いなく和樹の部屋である。

「何で僕の部屋に女の子がいるのだ?」

当然の疑問にぶつかる。
とりあえずドアをノックする和樹。

「・・・はい、どうぞ」

さっき悲鳴を上げた女の子の声だ。
どうやら少女のほうも落ち着いたらしい。

(どうぞって、僕の部屋なんだけどな)

と心の中だけで思い、和樹はドアを開けた。
中では先ほどの女の子が正座をして三つ指ついて頭を下げていた。

「お帰りなさい」
「え?あ、ただいま」

満面の笑みを浮かべている少女。
反射的に答えてしまう和樹。

「じゃなくて、君は誰?」

気を取り直し、疑問をぶつけてみる。
と、少女は笑みを浮かべたまま答えた。

「あ、はい、名乗っていませんでしたね。私、宮間夕菜と言います。
 今日から葵学園に転校してきました。よろしくお願いします。」
「あ、ハイ、よろしく。じゃあ次、何で僕の部屋にいるの?」
「それは、これから一緒に暮らすからです」
「・・・はい?」

夕菜と名乗った少女の言葉が理解できなかった和樹。
思わず聞き返す。

「だから、一緒に暮らすんですよ。だってわたし達夫婦ですから♪」
「夫婦ーーー!?」

大声を上げてしまう和樹。
さすがの和樹もこの返答には驚く。。
彼女は自分と和樹が夫婦だと言い出したのだ。
だが、事態はそれだけでは終わらなかった。


「で、夫婦ってどういうこと?」

さすがは和樹。
日ごろの騒動の成果か、ショッキングな出来事からすばやく回復する。

「言葉通りです。わたしは和樹さんと暮らすためにここに来たんです」

嬉しそうに話す夕菜。

「だから何でなの?」
「前に結婚の約束をしたじゃないですか」
「え!?」

再び驚く和樹。
当然である。
まったく覚えの無い少女からいきなり結婚の約束をしているなんていわれたのだ。
驚かないほうがおかしい。

「・・・・・・・」

和樹は少女の顔を見る。
はっきり言って文句なしの美少女である。
制服を着ているところから、おそらく葵学園の生徒なのだろう。
しかし、だとするとますます和樹には覚えが無い。
葵学園で自分に優しくしてくれる女の子といえば、松田和美、杜崎沙弓、転校した山瀬千早。
この3人くらいである。
ましてや、これだけの美少女ならば一度見れば忘れないだろう。

「う〜ん・・・」

さらに記憶を辿る和樹。
今度は葵学園に入る前を思い出す。
しかし、やはり覚えがない。
子供のころで親しかった女の子は千早だけである。
それ以外の女の子とはほとんど会話していない。

「ん?もしかして・・・」

そこで何か思い当たることがあったのか、和樹は夕菜の顔をじっと見る。
しばし夕菜の顔を見つめ、そしておもむろに口を開いた。

「あのさ、もしかして雪を見せてあげた女の子?」
「ハイ!憶えていてくれたんですね!!」

夕菜の顔がますます輝いた笑顔に変わる。
憶えてもらえていたことがよほど嬉しかったのだろう。

「あ〜・・・そういうことか」

和樹は理解した。
確かに彼女と会っているし、彼女から「お嫁さんになったげる」と言われている。
しかし、

「でも僕、断ったよ?」
「え?」

和樹の言葉に笑顔だった夕菜の顔が固まる。

「・・・何を言ってるんですか、和樹さん?」
「憶えてないの?ほら、確かさ・・・」

夕菜の変化に気付かず、回想する和樹。


第0話より引用

今度のお願いは出来そうだ。
僕は少女の不安を消すように答えた。

「もちろん!」
「ホント? じゃあもしできたらお嫁さんになったげる」
「・・・それは遠慮しておくよ。じゃ、やるね」

少女の言葉を軽く流し、僕は空に手をかざした。


「・・・ほらね、僕断ってるよ。あれ?どうしたの宮間さん」
「・・・・・・」

無言のままうつむいている夕菜。
心なしか室温が下がっている。

「・・・み、宮間さん?」
「・・・・・・」

ようやく日頃よく感じている雰囲気に気が付いたのか、夕菜と距離をとる和樹。
徐々にドアへと近づいていく。
と、不意に夕菜が顔を上げる。
そこには先ほどと(表面上)同様の笑顔があった。

「何言ってるんですか和樹さん。そんな訳ありませんよ」
「え?」
「あの時和樹さんは『僕でよければ』って笑って言ってくれたじゃないですか」
「いや、そんな筈は・・・」

和樹の言葉はそこで途切れた。
それ以上喋ることを体が拒絶している。
もちろん目の前の少女が原因である。

「もう、和樹さんったら」
「・・・・・・」

うふふっ、と(表面上の)笑顔を見せる夕菜。
対して冷や汗を浮かべ、真っ青になっている和樹。

(マズイ、この子はあの3人と同類だ。何とかしないと・・・)

何とかしようと打開策を考える和樹。
と、和樹を救う神のご加護の如く、突然ノックの音が響き渡る。
かなり乱暴で、ノックというよりも殴っている感じだ。

「あら、誰か来たみた・・・」
「誰か来たみたいだな!!!」

慌てて立ち上がり、ドアのほうへ向かっていく和樹。

(はぁ〜、松田さんたちナイスタイミング・・・って、余計にヤバイ!!!)

ドアノブに手をかけたとき、不意にその事実に気がついた和樹。
この状況を二人に見られたらどうなるか。
2人に対し夕菜がどんな発言をするか。
それを聞いた二人の反応は。

「・・・・・・・」

脳をフル回転させてシュミレーションを行う。

結果:和樹が殺される確率100%

1秒とたたず結果がでた。
と言うかシュミレーションをする必要すらない。
復活した顔色がまた悪くなる和樹。
しかし、無視するわけにはいかなかった。


あとがき

書いておいたものを手直ししつつ投稿しているので、ペースがメチャクチャだ〜。
などということは置いておきましょう。
奮闘するもむなしくキシャー一歩手前の魔王に飲み込まれかかった和樹君。
原作よりも意志は強いということにしていますが・・・


レス返しです。

D. 様

 2人は和樹君のことを他の人よりもちょっとだけ多く知っています。
 その辺もすぐにわかると思います。
 そして・・・葵学園だからいいんです!!!
 授業なんてあってないようなものです!!!(過去の願望)

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