※この話以降は異世界変後です。つまり第三部です。
第12話 学校に行こう。
夢を見ていた、主に銀髪変態執事のせいで、異世界とかに飛ばされて死にかける夢を。
僕は確か魔力以外は平均以下の落ちこぼれだったはずなのに何故こんな目にあうのだろうか?
正直泣きたくなって来る。
このままこの駄作が続けば続くほど僕はきっと不幸になるのだろう、ならとっと終われと思うのは此処だけの話。
そろそろ目覚めよう、今までの事が夢であることを祈りながら。
現実逃避するな?だって?
祈ることぐらい良いじゃないか!!
「夢か……」
僕はベットで目が覚める。
そう夢だ、今までのことは全て夢に違いない。
夕菜に殺されたのも、変態銀髪執事に出会ったことも、異世界に飛ばされたりしたのも全て夢だ、そうに違いない、というか僕がそう決めた。
「うん。そうとなればキシャー……もとい夕菜が何か言う前にさっさと……」
僕がベットから起き上がろうとした時扉が開く。
「おはよう、式森君。さっさと起きないと遅刻してしまうぞ」
……神様、分かってましたよ。
これが現実だってことぐらいはさ、できれば気がつきたくなかったけどね。
例えば、何故かカレンダーの日付が一月ほど過ぎてたりとかさ、デモね朝からマッドはヘビーです。
泣いて良いですか?
<リビング>
今日も今日とて、朝の食事を異母妹の綾香とレナスちゃん、そして何故か毎朝いるマッドと共に食べています。
「レナス、それをとって」
「フレイ、醤油ぐらい自分で取りなさいよ」
にぎやかな食卓です。
別に今更、食卓に一人や二人増えたくらいでは驚かんとです。
「式森君。朝から虚空に向かってぶつぶつ言うのはどうかと思うがね」
納豆をかき混ぜているマッドが憎いです。
時々怨念で人が殺せたらと考える事があります。
「さて式森君。そろそろ着替えないと、学校に間に合わないと思うがね」
和樹です、今おかしな幻聴が聞こえました。
「何を言っているんですか?マッド」
「何って、葵学園に行く準備に決まっているじゃないか」
マッドが何言っているんだか見たいな感じで言う。
僕は、そっとバターナイフを右手で握り締めました。
「あのさ、紅尉先生。確か僕の記憶が正しければ葵学園はこの世から跡形もなく消え去ったはずじゃなかったっけ?」
主にキシャー様のせいで。
「兄さん、あの事件から一ヶ月たちました。葵学園も元に戻るには十分な時間ですよ」
綾香が説明するが、少なくても一ヶ月程度では直らないぐらい破壊されつくされたはずだが?
「いや綾香、いくら仮に一万歩譲っても葵学園が元どうりに直ったとしても、あれだけ腐った教師がいたんだぞ。そう簡単に再会されるはずないじゃないか?」
少なくても一ヶ月で収まるほどのスキャンダルではないはずだ。
「先ほどから何を言っているのかね君は?そんな教師など葵学園には存在しないのに」
マッドがとんでもない事を言う。
こいつ!!教師どもを切捨てやがったなんて野郎だ、ああ一族の皆さん、僕は知りたくもない裏側を知ってしまいました。
泣いて良いですか?
「どうしました、和樹さん?」
涙で、前が見えない僕を心配するレナスちゃん。
なんでもないよ、本当に。
「まあ待て皆さん。仮に葵学園が機能していても僕は戸籍上は死亡扱いだぞだから学園に行くのは不可能だと思うが」
これもキシャー様のせいで。
「そのことなら心配ない。君の戸籍は元に戻った。だから安心して宮間くんと学園ライフをエンジョイしたまえ」
和樹です、今口から紅い液体を吐き出すのをこらえています。
「え〜とマッドさん、今ありえない人物の名を聞きましたが?」
僕は黒騎士の時の呪いと同レベルの胃の痛みをこらえながらマッドに尋ねる。
「ん、だから宮間くんと学園……」
「そこだ!!」
僕はマッドの台詞を遮ってある部分を指摘する。
「何がだね?」
「なんで僕が夕菜と学園ライフを過ごさないといけないんだよ」
確かキシャー様は殺人罪で起訴されたはずだが、被害者は僕だが。
しかし、マッドは肩をすくみながら、
「何を言っているのかね君は、彼女は確かに校舎を壊したがそれは宮間の家が負担して丸く収まったぞ」
違う、確かにそれもそうだが僕が言いたいのは、
「僕は殺されたんだぞ!!」
主に肉体が、まあこんな事を言える僕は十分人外なんだろうなきっと。
「殺された?式森君がかね。しかし戸籍が元に戻った以上、君は法律的にも現実問題にしても生きているのだから問題にはならないよ」
「確かにそうね」
フレイが納得する。
まだいたんですか貴方は?さっさとヴァルハラに帰ってください。
にしてもそうか、僕は生きているから彼女は罪には問われないのか、いやあ納得、
「できるかああああああああ!!!!!」
僕は両手でテーブルを叩き立ち上がる。
「兄さん?」
綾香が心配する、大丈夫だよマイシスター、僕は正気さ。
正直、数え切れないぐらい狂って精神崩壊をおこしたっかたが、残念ながらいまだに正気を保っています。
「おかしいだろう!?キシャー様は確か数十万人の人を行方不明にしただろうが!!」
あの怪光線のおかげで、人口が減りましたよ奥さん。
「行方不明だ死体が見つかっていない以上彼女は無実だ。それにその行方不明事件にしても彼女の仕業にするのはいささか強引過ぎると思うがね」
あの状況でそれ以外同判断しろと?
「じゃあ、貴方は何が原因だと思うんですか?」
マッドは僕の質問を受けたあと、顎に手を当てて少し考える、素振りをしてから、言い難そうに答える。
「これは、あまり言いたくないのだがね。おそらくタタリの仕業だよ。式森君」
ガタ!!
僕は無言で立ち上がり、世界の滅びを回避するためにがんばった錬金術師さんをキシャー様と同系列に扱うこのマッドに制裁を加えるべくバターナイフを構える。
また、おかしな電波を受信しました。
「式森君?落ち着きたまえ。君は魔力以外は並以下の駄目高校生のはずだが」
やかましい。
僕は身体を弓のようにしならせ、ナイフをマッドの心臓に向ける。
「もしも〜し」
難しく考えるな、自分にできるのは、ただ突くことだけ。
それ以外は考えるな、ただ敵を殺すことだけに集中しろ!!。
それは一瞬の出来事。
誰かが気づいた時には僕はナイフをマッドに突き刺していた。
「見事だ……しかし、早くしなければ学校に遅刻してしまうぞ・・・」
ああ、また人生に不必要なスキルを身につけてしまいました。
それとマッド、僕は学校には絶対に行かないからな!!
三十分後
僕は葵学園の校門にいました。
何故?
あとがき
最近、続けていいものかリアルに悩んでいます。
まあ、とりあえず、書き続けます。
(流石にレスが0とかになったらやめるかもしれないが)
レス返し>
fool様>とりあえず書き続けてみますので応援してください。
suimin様>大丈夫です。ネルは有能だし、他に大臣とか、幸の薄そうな兵器開発技術者といった別名胃薬同盟ががんばっていますから。
D様>本人は立てたつもりはありませんよ。
ユピテル様>おとりにはなりますよ。だってそうしないと話が進まないし。
右示様>今回は顔見世なので牛ビームとかは次回に持越しです。
33様>まあ、似たような心の傷(胃の痛み)を持つもの同士ですから。
紫苑様>原作どうりだとネルの胃の痛みを作れませんし(オイ
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