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「両儀なる瞳〜第3章〜(まぶらほ×月姫)」

鬼神 (2005-02-16 02:03/2005-02-16 02:16)
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さて、次の日に学校へ登校してきた和樹。
不意に門をくぐると、そこには1人の少女が立っていた。
女にしては、その身長は幾分か高い。
杜崎沙弓と言うのが、その少女の名前である。

「ねぇ和樹、昨日、そっちでなんかやばいことでもあったんじゃない?」

開口一番これである。
もっとも、沙弓の言う通りなのだが。

「あ〜、確かにな。昨日、なんかサイコ野郎が家にやってきたぞ」

「そう、それは災難だったわね」

「と、思ってもいないことを言うな」

「ま、和樹だからね」

と、何処か諦めたような表情を作り上げる沙弓。
ちなみに、余りというか和樹はぜんぜん知らないことをこの場で言わせてもらおう。
つまり、和樹は葵学園においてお婿さんにしたい人第1位なのである。
簡単に言うと、和樹はもてるのだ。
そりゃもう、もてるのだ。
どこぞの某御神剣士か殺人貴レベルにもてる。
が、それでも和樹は気付かない。
まったく気付かない。
そりゃもう、天変地異が起こったって気付かないレベルだ。
つまり、和樹は鈍感以外の何者でもないと言うことである。

「なんだ、その妙に納得したような顔は」

「気にしないで、世の中、そんなものだから」

「いや、それじゃ納得いかないぞ」

「いいのよ、和樹は和樹なんだから」

「・・・・・・・・」

なんとなく、言いくるめられたような気がする和樹だがそれ以上は何も言わなかった。
やっぱり、和樹は鈍感である。
沙弓はそのことを改めて認識させられた。
そんなこんなで、和樹と沙弓は自分たちの教室に向かう。
尚、その2人の姿を見たB組男子生徒が、

「死ね!! 式森!!」

と叫んだらしいが、どうでもいいことだ。
さらに、そのB組男子生徒を和樹が丁重にぼこったのも、またどうでもいいことだ。
さらにさらに、同B組女子が沙弓に尋問を開始したらしいが、それもどうでもいいことだ。


◆ ◆ ◆


さて、では朝のホームルームを開始させていただきます。
本日限定のサバトの時間。
別名、「魔王降臨の儀式」
主催者名:デビルキシャー。
降臨者名:デビルキシャー。

「み・・・・式森夕菜です。よろしくお願いします」

さて、そう夕菜が言うと、B組全員の視線が和樹に集まった。
そんな視線の先にいる和樹は、微かに冷や汗を流しながら夕菜を睨んでいる。
なんてこと言ってくれやがったんですか、と言わんばかりに。

「宮間、ふざけてないでちゃんと自己紹介をしろ」

と、ここで夕菜を異議を唱えたのは、以外にも担任の似非ヴァンパイアこと伊庭かおり。
まぁ、曲がりなりにも担任なので、きちんとこういうのをやらないといけないらしい。
ちなみに、このかおりの説教に対する夕菜の言葉は、

「近い将来にそうなるんですからいいじゃないですか。
ですよね、和樹さん?
私たちは夫婦ですし、その夜の営みも考えませんと」

と言って体をくねらせる夕菜。
はっきり言って、馬の耳に念仏である。
まったく効果がないようだ。
ちなみに、この夕菜の発言によりB組の和樹に対する視線が殺意に変化したのは気のせいではないだろう。
で、その和樹はというと・・・

「・・・・・・・・・・・・・」

何やら震えている。
ただ、その額の部分にくっきりと青筋が浮かんでいるが、まぁ大したことではないだろう。

「あ〜、とりあえずだ」

ここで初めて和樹は口を開いた。
その第一声に、みなが注目する。

あんた誰だ?

その言葉に、皆が沈黙した。
そりゃそうだ。
結婚だのなんだのと言ってるのに、その対象である本人の第一声がこれでは誰だって拍子抜けする。
なお、これを聞いた夕菜は少しだけ時が止まった。
なお、間違っても、

ザ・ワール○!!

時よ止○れ!!

と叫ぶ変な立ち方をした金色の兄ちゃんがいたわけではないのでご了承いただきたい。
で、当然、そんな和樹の理不尽(自分勝手な主観で)な言葉に納得が出来るほど夕菜は大人ではない。

そんな!! 10年くらい前のあの時に、結婚しましょうって約束したじゃないですか!!

「んなもんは知らん」

そんなはずありません!! 私がこうして覚えているんです。
ですから、私の和樹さんが覚えているのは当然のことなんです!!

ここまで来ると、ある意味尊敬に値するだろう。
ってか、お前さ、頼むからストーカーの論理をこの場に出してくるなよ。
悪質ってのを通り越している気がするぞ。

「少なくとも、俺はそんな約束をした覚えはない」

嘘をおっしゃらないでください!! そんなはずありません。
私の和樹さんは、間違いなく私と将来結婚すると約束したんですから!!

「だから、知らねぇって」

何を言っても無駄だと理解したのか、和樹は少しだけ額を押さえている。
どうやら頭痛がするようだ。
で、そんな和樹の様子を気にせず、夕菜は今だに怒鳴りまくっている。
そりゃもう、大人気ないことこの上ない。

「ねぇ、大丈夫?」

不意に沙弓が和樹に話しかける。
どうやら純粋に和樹のことを心配しているようだ。
さすがは『B組の良心兼B組の第1次防衛ライン』
と呼ばれていることはある。
ちなみに、『B組の最後の良心兼最終防衛ライン』とは和樹のことであったりする。

「ん、ああ大丈「和樹さん!! どうしてそんな屑で塵なんかと話してるんですか!!?
私の話をちゃんと聞いてください!! 夫なら妻の話を聞くのは当然でしょ!!?
」」

「・・・・・・・・・・・・・」

もはや、和樹の夕菜に対する認識は俗に言う『痛い人』に変わってしまった。
どうように、沙弓の夕菜に対する視線も『痛い人』を見る目に変わっている。

さてはそこの女狐に洗脳されたんですね、和樹さん。
可哀想に、さぞつらい目にあったのでしょう?
夫を助けるのもまた、妻の務め。
さぁ和樹さん、今すぐにあなたの洗脳を解くためにそこの女狐を消滅しましょう。
そうすれば和樹さんは間違いなく私の愛に答えてくれるはずです

頼むから、そんな妄想を現実世界に投影するなと。
はっきり言って、原作版の和樹の奴、よく胃に穴が開かなかったな。
その辺は尊敬するぞ、原作版の和樹よ。
まぁ、幽霊になってしまっているけどな。
で、そのこの世界の和樹はというと、

(今度コクトーさんに食べ物を送らなきゃな、何を送ろうかな?)

ちっとも夕菜の話を聞いていなかった!!(爆死
まぁ、こんな女の話なんて聞きたくないだろうが。

「ちょっと、その台詞は聞き捨てならないわね」

そう言って沙弓は愛用のグローブを両手にはめる。
どうやら女狐だの塵だの屑だの言われたせいでいい加減に頭にきたらしい。
そりゃまぁ、そうだろうな。

「あんたみたいな妄想狂の狂い阿呆女なんかに和樹を渡さないわ」

黙りなさい、この女狐め。
塵は塵らしくおとなしく蒸発すればいいんですよ
キシャァァァァァァァァアァァァァ!!!!

今ここに、デビルキシャーが降臨した!!
そう言って夕菜は精霊たちを詠唱なしの強制召喚する。
やっぱり精霊たちが申し訳なさそうな顔をしていた。
まぁ、気のせいにしておこう。
尚、夕菜が使おうとしているのは、S級攻撃魔法です。
人に向かって攻撃魔法を撃つのは犯罪だから、この時点で夕菜は犯罪者。

「死になさい、この塵が」

そう言って現れた巨大な火球が沙弓に襲い掛かろうとする。
だがその射線上にすかさず和樹は滑り込む。
そして何もない空間に手を伸ばし、そこから手を引きずり出した。
引きずり出された手にはいつの間にか天鎖斬月が握られている。
すかさず和樹は天鎖斬月を鞘から抜いた。

「しゅっ!」

そのまま、一瞬だけ『両義なる瞳』の魔眼の1つ『直死の魔眼』を開放する。
そして、そのまま天鎖斬月で襲い掛かる火球を一刀両断。
火球は音すら立てることなく消滅した。

「何をするんですか和樹さん!!」

明らかに理不尽な怒りをあらわにする夕菜。
そりゃまぁ、本人にとっては正当な怒りかもしれないが、巻き込まれている人物にとってはいい迷惑である。

「うっさい、てかお前、人に対して攻撃魔法は犯罪だろうが!」

「和樹さんを洗脳する塵を塵にするだけです!!
どこが犯罪なんですか!?」

言ってることが明らかにおかしい。
それで犯罪にならないんだったら、どれだけの凶悪事件がもみ消せるよ?
この女、本気で馬鹿なのだろうか。

「とにかく、絶対に他人に対して攻撃魔法とか危害を加えるな!」

少し怒鳴りながら和樹は言う。
それを聞き、夕菜は軽く顔を伏せた。
反省しているのだろうか?

「・・・・・・・・・・わかりました」

と、夕菜は軽くそう言った。
それを聞き、やっと話を聞いてくれたかと和樹は一安心する。
だが、その思いは次の夕菜の言葉で木っ端微塵に砕け散ることとなる。

あなたは和樹さんの偽者ですね!?


「・・・・・・・・・・・・・はっ!?

突然の夕なの言葉に、わけがわかりませんと言わんばかりの顔をする和樹。
そりゃまぁ、いきなりお前は偽者と言われて呆然としない奴もいないだろうが。

私の和樹さんなら、たとえ洗脳されていようとも決してそんな事はいいません!!
絶対に私の行いを褒めて私に対して愛を語ってくれるはずです!!
そして、貴方はそれを言わなかった。 つまり、貴方は偽者です!!

(な、なんっつぅ無茶苦茶な理論・・・・)

流石の和樹も、これにはまともに反応が出来なかった。
まぁ、そりゃそうだろうが。

「さぁ、死んでください、この偽者め」

そう言って夕菜は、再び火球を発生させ始めた。


あとがき
はい、キシャーが暴走特急モードに入りました。
どうなるかは、作者にもわかりません。
『クイックシルバー』の議論が少し起こってしまったようですね。
当作品の和樹が使う『クイックシルバー』はとらハ3の『神速』でもFateの『固有時制御』でもありません。
答えは、『デビルメイクライ3』にある『クイックシルバー』をそのまま起用しました。
これは魔眼の力を指先に集め、指を鳴らしたときの空気振動を利用して時間に干渉して自分以外の全ての時間を超スローモーションにすると言うものです。
もちろん、普通はそんなことは出来ません。
ぶっちゃけ、ご都合主義と考えてください。
そこ、苦し紛れと言わない。

D,さんへ
確かに両義なる瞳は神秘の塊ですね。
それと、ブリーチネタですよ(ニヤリ

紫苑さんへ
いえ、和樹がキシャーに勝てる確率は五分です。
だってキシャーですから(ニヤリ

草薙さんへ
すいません、混血と言うことをすっかり忘れていました。
まぁ、それでも下位クラスの27祖はそれほど強くないと言う自分勝手な内心設定にもとづいています。
やっぱり、ご都合主義ですけど・・・(汗

葵さんへ
上の説明どおり、『クイックシルバー』は『デビルメイクライ3』から拝借させて頂きました。
まぁ、ほとんど苦し紛れですが・・・(汗

suiminさんへ
私も『JOJO』が好きなので、このような形で出してみました。
やっぱり、時が止まったような時は『○IO』に出てもらおうと(笑
とりあえず、コクトー君については救済しようかなぁと・・・ま、それを決めるのは作者ですが(ヒデ!

では、今回はここまでです。
次回もご期待ください。

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