インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始▼レス末

「和樹幻想譚 第9話(まぶらほ+オーフェン+VP他)」

ていん (2005-02-03 21:52/2005-02-04 00:07)
BACK< >NEXT

 第九話 和樹と怪しい宗教 後編

<レナスの部屋>

「遅いです。和樹さん」

「そうですね。いつもならもう帰ってきて良い時間なのに」

リビングでレナスと綾香の二人は帰りの遅い和樹の心配をしていた。
前の家では、帰りが遅いとぞんざいに扱われていたが此処の二人は純粋に和樹の心配をするだけ一億倍マシだろう

「ご飯冷めてしまいますね」

「どうしましょうか?」

「この味噌汁はもう少し薄目が好みなのだがな」

「「・・・・・・」」

「どうしたのかね二人とも?」

「何故、紅尉先生が此処にいるのですか?」

いつの間にか和樹の分の味噌汁を飲んでいたマッドに話しかける綾香。

「ふむ。近くまで来たから夕飯をご馳走になろうかと」

「帰ってください!!」

レナスが少し怒り気味に言う。
理由は自分が作った和樹のご飯をこのマッドが食べていることだが。

「せっかく、式森君の居場所を教えてあげようと思ったのだが」

「何処ですか!!教えてください!!」

マッドにつかみがかりながら、迫る綾香。

「落ち着きたまえ。まずはこれを見たまえ」

そう言いながら怪しげなゲームボーイぐらいの大きさの機械を取り出すマッド。

「これは?」

「実は、式森君の身体には発信機が埋め込まれているのだよ。そしてこれは発信機の周波数をキャッチし、居場所を特定……」

ゴガ!

最後まで言えず、レナスの神剣で吹き飛ばされ、綾香に機械を奪われるマッド。

「急ぎましょう」

「はい。待っててください兄さん」

ついでにマッドを窓から放り投げ彼女達は和樹の元に向かった。


<東京地下 ガイア教?東京支部>

拝啓 式森家の皆さん

僕はいま東京の地下にいます。
地下深くには非合法の町などがありいろいろなやばいことに巻きこまれそうです。
今現在も、巨大な魔方陣の回りに怪しい覆面をした変態集団が、怪しげな言葉を言いながら踊っています。

正直帰りたいです。


「どうだね。この儀式魔法は、もうすぐ神が復活し我々の悲願が叶うのだよ」

「そんなことより。帰らせてください」

「はっはっは、君も参加したいのか?しかし今回は勘弁してくれたまえ」

どうして僕の周りの変人集団は人に言うことを聞かないのでしょうか?

「はっはっは、変態教祖の言うとおりですぞ。女難殿」

誰が女難だ。

「まだですか?正直帰りたいのですが」

「おお、いよいよ儀式が完了し呪文を唱えるだけですぞ。では」

そう言ってキースは魔法陣に向かう。
しかしなんであの人はウサギのきぐるみを着ているのだろうか?

「ではでてきてちょ

し〜ん

なんかそんな感じの空気があたりを包み込む。

「なんかでないみたいですね。じゃあ僕は……」

ゴゴゴゴゴゴ

地響きがなり魔法陣から十メートル位の下位邪神が現れる。

「おおおお」

皆さん喜んでいますがランクにしたらSSSぐらいはありますよ。
人類では撃墜不可のランクですよ。

『死ね……』

それだけ言うとデーモンのような外見をした邪神は炎を僕たちに向かって放つ。

ごおおおおおお

「ぎゃああああああああ」

僕はジャンプで炎をかわすが、何人かが黒焦げになったみたいです。

「ばかな、何故だ!!」

変態教主が騒ぐがこの結果は当たり前だと思うが、

「これでは全世界のアベックの抹殺という我輩の使命が……」

そんな理由で呼び出すなああああ!!!

ばこおおおおん!!

変態に『九頭龍閃』を打ち込む僕。

「帰りたい……」

でも邪神が僕を睨んでいるから帰れないし、こんな奴野放しにするわけにもいかないよな。

『ぐがあああああ』

邪神が僕に向かって炎をだす。
僕はそれを避けながら邪神に向かって走る。

身体が軽い。
どうやら橙子さんとマッドは僕の身体に良い細工をしたようだ。

正直目からビームとか、ロケットパンチは勘弁してほしかったし。

「龍追閃」

邪神の頭にポテンMK3を振り下ろす。
だが、

『ぐおおおおおおお』

黒い衝撃波で僕を吹き飛ばす。

ずがあああああん

僕は地面に叩きつけられる。

「さよなら女難殿。」

倒れている僕にタキシードに着替えたキースが黙祷を捧げる。

「まだ死んでいないし」

僕は何事もなく起き上がる。

「おおお。普通は間違いなく死ぬ魔術を食らっているのに死なないとは中々の非常識ぶりですな女難殿」

まあ、これくらいの魔術で死んでいたら、キシャーに1千回は軽く殺されていただろうね。

「まあこう見えて頑丈だし。そう言えば他の皆さんは」

「変態教主を見捨て無事逃げ出したようです」

本気で人望ないな。

「あの巫女さんは?」

一応護衛だから残っているだろう。

「何でも巫女連が忙しいので帰ると」

泣いて良いですか?

「つまり二人で闘えと」

「そのとうりです。しかし相手は邪神モケモケ一筋縄ではいきますまい」

いたんだ……モケモケ。

「では、女難殿が前衛、私が魔術で援護でよろしいですな」

なんか凄く不安だが仕方あるまい。

「分かった。じゃあお願いします」

僕はモケモケに向かって走り出す。

『ぐおお』

「食らえ!」

僕はエドゲイン君改でけん制しながら隙をうかがう。
そして、

「ブラストおおお!!」

キースが雷を放つ。


そしてそれは、


僕に命中した。


「てっ、何するんだああああ

僕がポテンを振り下ろすと『風の刃』が生まれキースに向かって直撃する。

橙子さん。貴方は一体僕の身体に何をしたんですか?

「いきなり何をするのですか?女難殿?」

まともに食らったはずなのに何故か無傷で起き上がるキース。

「それは僕の台詞だ!!なんで僕に当てるんだ!!」

「はっはっは、それは私の魔術ではモケモケ様に勝てないので女難殿を殺そうかと」

こいつ殺して良いかな?

ま・じ・め・にやれ!!!

「分かりました。ですが先ほどの『真空刃』はお見事でした」

そうですか。

「しかし。あのモケモケ様相手では力不足でしょう」

そうだな。

「それは何故か。やはり並みの武器では歯が立ちません。ですからこれを」

そう言ってキースは一振りの立派な剣を取り出す。

「これは?」

「これこそ伝説の聖剣『エクスカリー』です。

「何だと!!」

僕は驚いた。
約束された勝利の剣<エクスカリバー>といえばアーサー王が使っていたといわれる伝説の剣ではないか。
なんか最後のほうが聞き取りずらかったが。

「そうです。さあこの聖剣でモケモケ様を倒しなさい」

「分かった」

僕は剣を持ちモケモケに向かう。

『死ね……』

モケモケは僕に向かって炎を放ち続けるが、僕はそれを避け続ける。

「そこです。右に避けてください!!」

何故か僕に向かって攻撃魔術を放つキースの攻撃も避けながら近づく。
後であいつは絶対に殺そう
そして、僕はモケモケに近づき、

「約束された勝利の剣<エクスカリバー>」

真名の言いながら『龍追閃』を放った。

だが、


パシ!!


片手で受け止められました。


何故?


『ぐおおおおおおおお』

黒い波動砲の直撃を食らい吹き飛ぶ。


ずがあああああん!!!

壁に激突し倒れる。

「女難殿」

倒れた僕にキースが近づく。

「なんと無駄でおもしろくない死に方なのでしょうか。こんな芸人根性のない女難殿にはミスターさぶいの称号を……」

死ねキース!!!!!

僕は起き上がると共に剣を横に払う。

「なんと!」

剣から発生した『風の刃』をマトリックス避けでかわす変態。

「ぐがあああ」

風の刃が目を覚ました変態教主に直撃したけど、僕には関係ない事だ多分。

「いきなり攻撃とは、まさに黒魔術師殿に勝るとも劣らない鬼畜さ」

「やかましい!!ナンダこの剣は!!」

「ナンダと申しましてもそれは伝説の聖剣『約束されない勝利の剣<エクスカリパー>ですが?」

ハイ?

「エクスカリバーじゃないのか?」

「はっはっは、否ことをおっしゃる。エクスカリパーですよ。エクスカリバーと比べたらおもちゃのような駄剣と比べるのは……」

そんなのを渡すなあああああ!!!

弾丸のごとき速度でエクスカリパーはキースの眉間に刺さる。

「痛いですぞ。女難殿」

やっぱり死なないし。

「やかましい。いい加減真面目にやれ。さもないと殺すぞ

なんか性格変わったな僕。

「おお、赤貧陰険女難生活能力ゼロの無能黒魔術師の本気クラスの殺気を放たれては私も従うしかないではないか」

「良いからやれ」

「では、『トレース・オン』」

魔術の詠唱をし一本の刀の作る。

「これは?」

「女難殿。私の得意とするのは投影なのですよ」

刀を僕に渡すキース。

「そうなのか?」

「そうです。女難殿この私の済んだ目を見てください」

僕はキースの目を見る。
うん。なんて濁った目をしているんだこいつは?

「……物凄い疑わしいが手がないので信用してやるよ」

そのまま僕はまたまたモケモケに向かう。
モケモケは炎で近づけさせないようにするが、僕には無意味だ。

「今度こそ『龍追閃』」

僕はモケモケの頭に向かって刀を振り下ろす。
そして、


ぱきいいいいいん!!!


刀が砕けました。


まあどうせこうだろうと思っていましたよ。
ふと邪神を見るとなんか同情した目で見てるよ。

(すまんな)

(いいよ。一応敵対関係だし)

(死ぬなよ)

(努力するよ)

なんか意思疎通できました。
そして僕は闇に包まれました。

「おお、女難殿。死にましたか」

ムクリ、

僕は無言で起き上がる。

「なんと。普通、魔術師どころか魔獣すら死ぬほどの魔術を食らって死なないなんて化け物ですか」

やかましい。
僕は無言でポテンMK3を振り下ろす。
『風の刃』がキースに襲い掛かる。

「白羽取り!!」

ガシ!

キースは風の刃をつかむ。
だがそれは予測の範囲、僕は風の刃放つと同時に距離を詰める。

「死ね!!『九頭龍閃』」

九発の突進突きを食らいキースが吹き飛ぶ。

「死んだか?」

「痛いですぞ。女難殿」

なんで死なないんだよ、こいつは?

「なんだこれは?」

折れた刀を指差し僕はキースに詰め寄る。

「はっはっは、元も投影は外見しか作れない、非効率的な魔術。本来は儀式の道具の変わりに使うためですよ。そんなので闘えるわけないじゃないですか」

「じゃあ、どうして作ったんだよお前は?」

「……女難殿は日本人なのにこのことわざを知らないのですか?」

「何だ?」

「よく言うでしょう。『他人の不幸蜜の味と』」

B組か、おまえはあああああああああ!!!!!!!!

ばごおおおおん!!

今まで一番の威力を誇る、パンチでキースを吹き飛ばした。

何だろう?
物凄くが痛いんですけど。

トン、トン

「なんですか?」

肩を叩かれ振り向くと邪神がいた。
なんか言いたそうだけど、

(本を燃やしてくれないか)

「本?」

僕は魔方陣の中心にある『古神召喚魔道書』を手に取る。

コク、コク。

邪神がうなずく。

「分かった。ボンバー君アタック!!」

どかああああん

爆発が起こり、本が吹き飛び破片が燃えはじめる。

(これで帰れる。少年よがんばれ)

そう言い残し邪神は消えていった。
邪神に同情される僕って一体?

「やりましたぞ。女難殿。これはまさに友情パワーの勝利です」

キースが僕の肩のによりかかる。
とりあえず、今からこいつを殺すか
右手にポテンMK3
左手に木刀を構え僕はキースに襲い掛かった。


三十分後

何とか全てのわざと全ての道具を使いキースを始末した僕の元にレナスと綾香が来た。
帰りが遅いから心配したらしい。
涙が出ましたよ。

後、発信機の事を聞いて改めてマッドを殺そうと思いました。


今日の仲丸。


「助かったぜ、松田」

「お互い様よ」

今現在お尋ね者の二人は逃亡中の所合流した。

「まあ、今回は同盟を結んでも良いぜ」

「……」

「どうした、松田?」

「かわいそうな仲丸。どうやら長い逃亡生活で頭が鈍ったようね」

「何を……」

「いたぞ!!此処だ!!」

警察の皆さんが仲丸に襲い掛かる。

「くそ!!(こうなったら松田をいけにえにして)」

仲丸が外道なことを考えるが、

ガシ!

松田和美が仲丸を羽交い絞めにする。

「皆さん!!仲丸は此処ですよ!!」

「馬鹿か松田。今はオマエも犯罪者だろうが!!」

「甘いわね。仲丸こっちにはこっちの事情があるのよ」

「さあ、こい!!」

「協力感謝します」

警察の皆さんにつれてかれる仲丸。

「待てお前達!!松田も同罪だぞ。いやむしろ奴が主犯……」

「いいから、おとなしくしろ」

松田に見送られパトカーに連れ込まれる仲丸。
そして松田一人になる。

「うまくいったわね」

松田の後から長身の女性が話しかける。

「所詮は仲丸よ。この程度ちょろいわ」

「ふっふっふ、さすが和美ね」

「そっちはどうなの沙弓」

「うまくいっているわ。後は千早を呼ぶだけよ」

「そう」

こうして二人は消えていった。


何かが動き出す。

ちなみにキシャーは今回で123回目の脱獄をしようとしたが失敗。
いい加減魔法では無理なのを理解してほしいものだ。


あとがき

後編書き終わりました。
次回は多分黒姫とマッド、執事に次ぐ、三人目の和樹の天敵が出る予定です。


レス返し>


タカチャン様>凛の家の不祥事は次回で、明らかに。


33様>はい。今回は顔見せですから、またでてきますよ。


日本製チャイナオレンジ様>いくら和樹でも世界相手では勝ち目はないかと。


星領様>まあ、和樹にとって騒動のない生活なんて世界が許しませんよ。


D・K様>マッドは捕まりません。彼は変人三人衆に一人ですから。


ビーン様>キシャーがこのままおとなしくしているわけはありませんよ。


銘菓様>泣いて良いですか?此処の和樹はこの台詞で片付きますから。


suimin様>沙弓はしばらく独自に動くので本編でのちゃんとした出番はありません。


ユピテル様>違いますよ。まだ殺人貴と正義の味方と貧乏素人探偵がいますから。


陣八様>沙弓達は裏でいろいろやります。キシャーのような扱いにはならないのでご安心を。


クロウド様>キシャーがいませんから。


鳳麻様>親友ペア、他のVPキャラはそのうち出ますからご安心を。


狼餓様>キースがいる限りトラブルは続きます。


黄金盗虫様>同類どころか魂レベルで繋がってますよ、多分。


本様>後の二人は後ほど。


福庵様>どたわけどもは何処までも堕ちていきますよ。


ゼフィ様>メイド編?グッドエンド?無理でしょう。


D様>『家政夫』今まで一人でがんばった結果ですから。


カイ様>冷静に考えると何故奴は捕まらないのでしょうか?


柳野雫様>まあ、トラブルに巻き込まれそうですがキシャーのような理不尽な理由で殺されないだけ平和でしょう。


紫苑様>魔法封じがかかっていますし、和樹がかかわっていない以上力も半減します。(夕菜視点で浮気と決め付けるとか)

BACK< >NEXT

△記事頭

▲記事頭


名 前
メール
レ ス
※3KBまで
感想を記入される際には、この注意事項をよく読んでから記入して下さい
疑似タグが使えます、詳しくはこちらの一覧へ
画像投稿する(チェックを入れて送信を押すと画像投稿用のフォーム付きで記事が呼び出されます、投稿にはなりませんので注意)
文字色が選べます   パスワード必須!
     
  cookieを許可(名前、メール、パスワード:30日有効)

記事機能メニュー

記事の修正・削除および続編の投稿ができます
対象記事番号(記事番号0で親記事対象になります、続編投稿の場合不要)
 パスワード
    

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル